JPS6027616Y2 - 押出成形用ダイス - Google Patents

押出成形用ダイス

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Publication number
JPS6027616Y2
JPS6027616Y2 JP1981171656U JP17165681U JPS6027616Y2 JP S6027616 Y2 JPS6027616 Y2 JP S6027616Y2 JP 1981171656 U JP1981171656 U JP 1981171656U JP 17165681 U JP17165681 U JP 17165681U JP S6027616 Y2 JPS6027616 Y2 JP S6027616Y2
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JP
Japan
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mandrel
ring
die
deflection
adjustment ring
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Application number
JP1981171656U
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JPS5876719U (ja
Inventor
昭之 岩井
Original Assignee
出光石油化学株式会社
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Publication date
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    • B29C47/92

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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はインフレーションフィルムやパイプ等の管状物
の成形に用いられる押出成形用ダイスに関する。
インフレーションフィルムやパイプ等の管状物の偏向あ
るいは厚み斑は、溶融樹脂の温度不均一、ダイスの形状
と溶融樹脂特性の不一致、ダイス設計の失敗、ダイスの
寸法精度の欠如、圧力によるダイスの歪等による溶融樹
脂の流れの不均一、またはウェルドライン、スパイラル
マーク、スパイダーマーク等のダイス特有のフローマー
クなど種々の原因によっている。
これらの原因による厚みむらは成形フィルム等の物性を
不均一なものとし、製品価値の低下や損失率の増加によ
る生産性の低下を招いている。
そこで、偏向精度を向上させるため、従来より、グイ出
口のスリットの隙間、すなわちリップクリアランスを調
整することのできるダイスが知られている。
例えば、特公昭36−2334号、特公昭39−837
4号、特公昭41−5265、実公昭41−21194
号、実開昭50−106467号、実開昭52−143
65号、特開昭54−134765号等に掲載されてい
る。
しかしながら、このようなダイスにあっては、成形フィ
ルム等の単なる見掛は上の偏向精度は向上しても、特に
インフレーションフィルム成形のように多軸延伸して成
形フィルムの物性を向上させる場合にあっては、リップ
クリアランスの変化は延伸過程に大きな影響を与え、成
形フィルムの強度が不均一となる等の欠点を有していた
成形フィルム等の厚みを均一にし且品質も均一にするた
めにはリップクリアランスが均一で且リップから吐出さ
れる樹脂の温度や速度がリップの円周方向に沿って均一
でなければならず、このためリップより上流側に偏向調
整機構が設けられたダイスが知られている。
例えば、特公昭47−33491号、実公昭51−25
577号、特開昭51−68672号等に掲載されてい
る。
しかしながら、このようなダイスにあっては、リップク
リアランスの調整機構と略同−の機構がリップの上流側
に設けられたものであり、溶融樹脂は環状流路全体に充
満して流れるものであるため、流速が不均一な場合でも
流線相互は互いに平行になっているものである。
そのため、環状流路の周方向に広がる流れが無く、高粘
性弾性流体である溶融樹脂の流れを均一にするためには
、非常に大きな押出力を要し、タイ抵抗が大きくならざ
るを得す、押出機の負担増や押出量の低下あるいは樹脂
温度の上昇を招き、生産性の低下や成形性の不安定化を
引き起すという欠点を有していた。
また、ダイスに高い圧力が加わるとダイスに歪を生じさ
せ、偏肉精度が悪化することもある。
本考案の目的は、高いグイ抵抗を要さずに偏向精度に優
れ高品質且均−品質のフィルムやパイプを成形すること
のできる押出成形用ダイスを提供するにある。
本考案は、ダイス本体の内周面側におけるマニホールド
部の上流側の所定の位置に偏肉調整リングをマンドレル
を囲繞するよう設け、この偏向調整リングの形状やダイ
ス内部における位置をダイス本体の外周面より挿入され
且先端部が偏向調整リングに係合される調整ボルトによ
り調整してマンドレル外周面と偏向調整リングとの間隙
の周方向に沿っての均一化をはかるとともに、偏肉調整
リングの内周面に樹脂流分配用の傾斜溝を設け、ダイス
内部における溶融樹脂の混合が十分なされるようにして
前記目的を達成しようとするものである。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図には、本考案による押出成形用ダイスの一実施例
が示され、この図において略円筒状のダイス本体1の内
周面2内には、略円柱状のマンドレル3が設置され、マ
ンドレル3の下端部に一体的に形成されたフランジ部4
と前記ダイス本体1とは取付ねじ5により固定されてい
る。
フランジ部4の側面には空気導入ロアが穿設され、この
空気導入ロアはマンドレル3の中心部に垂直に穿設され
且つマンドレル3の上端面で開口する空気流通路8の連
通されている。
また、フランジ部4の下端面の中央には樹脂供給口9が
垂直上方に向ってマンドレル3の下部位置まで穿設され
、この樹脂供給口9は、マンドレル3の下部位置におい
て水平方向に沿って設けられた2つの樹脂分岐路11に
連通されている。
これら2つの樹脂分岐路11は、マンドレル3の外周の
下部位置における2つの連通口12でそれぞれ開口され
ている。
マンドレル3の上端には、短寸の円柱状の上部マンドレ
ル13が、取付ねじ14を介して固定されており、上部
マンドレル13の中心部には空気噴出口15が穿設され
、この空気噴出口15はマンドレル3の空気流通路8に
連通されている。
上部マンドレル13の周囲には、リップリング16が配
置され、このリップリング16は取付ねじ16Aを介し
てダイス本体1に取付けられている。
また1、上部マンドレル13の外周面とリップリング1
6の円周面との間隙によりグイリップ17が形成されて
おり、このグイリップ17の形状は、ダイス本体1の所
定の位置に螺合されたグイリップ調整用ボルト18によ
り調整されるようになっている。
リップリング16の内周面およびダイス本体1の内周面
2と、上部マンドレル13およびマンドレル3のそれぞ
れの外周面との間隙により環状樹脂流路19が形成され
、この環状樹脂流路19はマンドレル3の下端側、すな
わち上流側よりマンドレル3の上端側、すなわち下流側
に至るにしたがって順幅広に形成されており、最上端部
におけるグイリップ17の下方側において最も幅広なマ
ニホールド部21が形成されている。
マニホールド部21の下方側、すなわち上流側における
ダイス本体1の内周面2には環状凹部22が形成されて
いる。
この環状凹部22は上方側が開放されているとともに、
環状凹部22内にはリング状に形成された偏向調整リン
グ23(第2図参照)がマンドレル3を囲繞するよう設
置されている。
この偏肉調整リング23には、周方向に沿った所定の位
置に挿通孔24が穿設されており、偏肉調整リング23
が環状凹部22内においてダイス本体1とリップリング
16とにより挾持された状態において、前記取付ねじ1
6Aが前記挿通孔24を緩挿通され、これら取付ねじ1
6Aを締め付ければ偏肉調整リング23はダイス本体1
とリップリング16とにより強固に強挾されるようにな
っている。
また、偏肉調整リング23の外周面の所定の位置には、
第3図にも示されるように、前記リング23の周方向に
沿って等間隔に配置された調整ボルト25の先端部が当
接係合されている。
これら調整ボルト25はダイス本体1に螺合されており
、これら調整ボルト25を調整すれば、偏肉調整リング
23はダイス本体1内における位置が調整され、偏肉調
整リング23が可撓性を有する場合にあっては形状も微
調整され、偏向調整リング23の内周面とマンドレル3
の外周面との間隙は周方向に沿って極めて高精度に均一
化されるように構成されている。
偏肉調整リング23の内周面は、第4図にも示されるよ
うに、周方向に沿った中央部が周方向全域に亘って所定
の高さだけ盛上った盛土部30が形成されているととも
に、傾斜$31が複数設けられている。
複数の傾斜溝31は、第5図に展開図として示されるよ
うに、所定の角度に傾斜されて互いに平行に配置され且
各傾斜溝31の両端部はそれぞれ偏向調整リング23の
両端縁側において前記リング23の内周面となだらかに
連なるように形成されている。
次に本実施の作用につき、第6図、第7図をも参照して
説明する。
樹脂供給口9より供給される溶融樹脂は、樹脂分岐路1
1を経て連通口12より環状樹脂流路19の下端部へと
供給され、偏肉調整リング23が設けられた個所を経て
マニホールド部21を一旦満した後、グイリップ17よ
り環状に押出されていく。
偏向調整リング23が設けられた個所を溶融樹脂が通過
する際は、第6図Aに示されるように偏肉調整23とマ
ンドレル3との間隙が比較的広い場合は、第6図Bに示
されるように図中矢印Xで示される傾斜溝31に沿った
流れよりも矢印Yで示されるマンドレル3の径線方向に
沿った流れの方が流量が大きく、一方、第7図Aに示さ
れるように偏肉調整リング23とマンドレル3との間隙
が比較的狭い場合には、第7図Bに示されるように図中
矢印Xて示される傾斜溝31に沿った流れは矢印Yで示
されるマンドレル3の径線方向に沿った流れよりも流量
が小さくなる。
したがって、偏肉調整リングの外周側に設けられた複数
の調整ボルト25をそれぞれ調整してマンドレル3と偏
肉調整ボルト23との間隙を環状樹脂流路19の周方向
に沿って均一化すれば、ダイス内部における溶融樹脂の
混合が極めて均一的になされるとともに、傾斜溝31に
沿った溶融樹脂の流れは環状樹脂流路19の周方向に広
がっていくものであるため、押出力を大きくしなくとも
十分な混合がなされることとなる。
このような本実施例によれは次のような効果がある。
溶融樹脂の傾斜溝31に沿った流れとマンドレル3の径
線方向に沿った流れとの2つの流れが同時に存在し、且
、これら2の流れがマニホールド部21において十分混
合されるため、フローマーク等の発生が無く均一で高品
質なインフレーションフィルムやパイプを成形すること
ができる。
また、ダイス内部の樹脂の流速や温度の分布状態が均一
化され成形性や成形品の品質が安定化する。
さらに低いグイ抵抗で精度の良い偏肉調整ができるよう
になるとともに、グイ抵抗が小さいため高押出が可能と
なり生産性が向上するという効果がある。
また、ダイス全体を小型化することが可能となり、作業
性が良好となる。
なお、上述の実施例においては、偏肉調整リング23と
対向するマンドレル3の外周面には何ら傾斜溝は設けら
れていないものとしたが、前記外周面にも偏肉調整リン
グ23の傾斜溝31と同一方向あるいは反対方向に傾く
傾斜溝が設けられ、溶融樹脂の混合が一層促進されるよ
うになっているものでもよい。
また、偏肉調整リング23は、適度な可撓性を有するよ
う全体的に薄肉に形成され微調整可能なものであっても
よい。
さらに、偏肉調整リング23は、第8図に示されるよう
に、先端に拡大保合部44を有する調整ボルト45の前
記係合部44が偏肉調整リング23の周方向に沿って等
間隔に複数設けられた保合穴46にそれぞれ嵌入されて
おり、これら調整ボルト45により調整されるよう構成
されているものであってもよい。
また、傾斜溝31は同一方向に傾いて互いに平行に設け
られているものとしたが、第9図に示される傾斜溝51
のように、交互に反対方向に傾き且盛上部30の両端側
において隣接する傾斜溝51どおしが交差するよう設け
られているものでもよいし、第10図に示される傾斜溝
61のように、偏向調整リング23の内周面の周方向に
沿つた中央位置において交差するように設けられている
ものでもよい。
上述のように本考案によれば、高いグイ抵抗を要さずに
偏肉精度に優れ高品質且均−品質のフィルムやパイプを
成形することのできる押出成形用ダイスを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による押出成形用ダイスの一実施例の全
体構成を示す断面図、第2図は前記実施例に用いられる
偏向調整リングの外観を示す斜視図、第3図は前記偏向
調整リングの調整機構を示す第1図の■−■線に従う矢
視断面図、第4図は第2図のIV−IV線に従う矢視断
面図、第5図は前記偏肉調整リングの内周面の展開図、
第6図AおよびB1第7図AおよびBはそれぞれ前記実
施例における樹脂流れの状態を示す断面図および正面図
、第8図は偏向調整リング調整機構の前記以外の実施例
を示す断面図、第9図、第10図はそれぞれ偏肉調整リ
ングの前記以外の異なる実施例の内周面を示す展開図で
ある。 1・・・・・・ダイス本体、2・・・・・・ダイス本体
の内周面、3・・・・・・マンドレル、21・・・・・
・マニホールド部、23・・・・・・偏肉調整リング、
25,45・・・・・・調整ボルト、31,51.61
・・・・・・傾斜溝。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)熱可塑性樹脂を環状に押出してインフレーション
    フィルムあるいはパイプを成形する押出成形用ダイスに
    おいて、マニホールド部より上流側のダイス本体内周面
    側の所定位置に偏向調整リングがマンドレルを囲繞する
    よう設けられ、前記偏向調整リングは、ダイス本体の外
    周面側より挿入され且先端部が偏向調整リングに係合さ
    れる調整ボルトにより偏肉調整リングの形状、ダイス本
    体内の位置が調整されるとともに、前記偏向調整リング
    の内周面には樹脂流分配用の傾斜溝が設けられているこ
    とを特徴とする押出成形用ダイス。
  2. (2)前記実用新案登録請求の範囲第1項において、前
    記偏向調整リングと対向するマンドレル外周面には樹脂
    流分配用の傾斜溝が設けられていることを特徴とする押
    出成形用ダイス。
JP1981171656U 1981-11-18 1981-11-18 押出成形用ダイス Expired JPS6027616Y2 (ja)

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JP1981171656U JPS6027616Y2 (ja) 1981-11-18 1981-11-18 押出成形用ダイス

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JP1981171656U JPS6027616Y2 (ja) 1981-11-18 1981-11-18 押出成形用ダイス

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Publication Number Publication Date
JPS5876719U JPS5876719U (ja) 1983-05-24
JPS6027616Y2 true JPS6027616Y2 (ja) 1985-08-21

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ID=29963572

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