JP3048972U - フラットダイ - Google Patents

フラットダイ

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JP3048972U
JP3048972U JP1997010677U JP1067797U JP3048972U JP 3048972 U JP3048972 U JP 3048972U JP 1997010677 U JP1997010677 U JP 1997010677U JP 1067797 U JP1067797 U JP 1067797U JP 3048972 U JP3048972 U JP 3048972U
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JP
Japan
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die
manifold
resin
slit
flat die
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JP1997010677U
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Inventor
鉄郎 野方
敏和 中里
総一郎 山口
Original Assignee
東燃化学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラットダイのマニホールド内部の樹脂流動
の分岐を無くし、圧力損失及び温度分布をより均一にし
た押出し用フラットダイを提供。 【解決手段】 2つのスリット流れを形成するためのマ
ニホールドA及びBを有し、マニホールドAは端部に流
入口aを1つ持ち、マニホールドBは流入口aと反対側
の端部に流入口bを1つ持ち、2つのスリット流れをダ
イ内部で厚み方向に合流されることを特徴とするダイで
あり、マニホールド内部には樹脂の流動の分岐がないた
め、流動分布の正確な予測が可能となり、圧力損失、温
度はダイ幅方向でほぼ均一となり、均一な厚みのフィル
ム又はシートが安定して得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、樹脂のフィルム、シート等の製造用押出しフラットダイに関し、特 に均一な厚みのフィルム、シート等が得られるフラットダイの流路構造に関する 。
【0002】
【従来の技術】
ポリマーのフィルム、シート等の製造には、従来からフィシュテールダイ、コ ートハンガーダイ、T−ダイ等のフラットダイにおいて、内部のマニホールド中 央部より溶融樹脂流体が流入する構造のダイが使用されている。これらのダイは 、マニホールド中央部で樹脂流体が2方向に分岐し、左右の2つのマニホールド を幅方向に中央から端に向かって流れながらランドを通ってダイ出口に向かうス リット流れに分配される構造となっている。そのため、マニホールド内部の圧力 の幅方向の分布をとると、中央に極大値かつ最大値が存在し、中央付近に変曲点 が存在するようになる。
【0003】 したがって、上記のようなフラットダイを用いた場合は、樹脂流体等の性状が 変化した場合、樹脂流体全体の流量分布が大きく変化し、特に、流入口の位置す る中央付近の流量分布が大きく変化することとなる。また、マニホールド中央部 で樹脂流体が2方向に分岐するため、マニホールド中央部における樹脂流体の挙 動が複雑になり、中央付近の流量分布の正確な予測が不可能なばかりか、押し出 されて得られるフィルム、シート等の中央部付近に予想外の凹凸が発生し易い。 更に、このようなダイでは、ダイ中央部の圧力損失が大きくなるため、ダイ中央 部の温度が高くなり易く、この温度差はダイ幅方向に複数の温度調節を行っても 容易には解消不可能であり、その結果として樹脂の流量分布を悪化させることに なりがちである。したがって、幅方向にわたって均一な厚みのフィルム、シート 等の製品が得られ難いという問題がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、前述の問題点に鑑み、フラットダイのマニホールド内部の樹 脂流動の分岐を無くし、圧力損失及び温度分布をより均一にした押出し用フラッ トダイを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、かかる課題を解決するために、鋭意研究した結果、フラットダイ のマニホールド部分において、樹脂の流れを一方向にした二つのマニホールドか らの樹脂を合流させることにより均一な厚みの製品が得られことを見出し本考案 を完成した。 すなわち、本考案は、2つのスリット流れを形成するためのマニホールドA及 びBを有し、マニホールドAは端部に流入口aを1つ持ち、マニホールドBは流 入口aと反対側の端部に流入口bを1つ持ち、2つのスリット流れをダイ内部で 厚み方向に合流されることを特徴とするフラットダイである。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下本考案を図面により詳細に説明する。 図1は本考案のフラットダイ本体の幅方向断面図、図2は図1のV−V線断面 図、図3は図1の平面図、図4は本考案のフラットダイ内での樹脂の流れ方向流 路図、図5は本考案のフラットダイへの樹脂流入口部の平面図、図6は図5の正 面図、図7は図5の側面図である。
【0007】 図1〜3において、本考案のフラットダイは、ダイ本体部1内にA及びBの2 個のマニホールド部分を有している。マニホールドAは、ダイの一方の端部寄り に樹脂の流入口aを有する片コートハンガー型で、マニホールドAからのスリッ ト部as1と、さらに分岐スリット部as2を有し、マニホールドBは、ダイの 他方の端部寄りに樹脂の流入口bを有する、マニホールドAとは逆向きの片コー トハンガー型で、マニホールドBからのスリット部bs1と、さらに分岐スリッ ト部bs2を有し、それぞれの分岐スリット部は合流スリット部ssに接続して いる。
【0008】 本考案のダイ本体内1において、溶融樹脂は図4に示すように流れる。図4に おいて、溶融樹脂はマニホールドAの端部の樹脂流入口aから供給され、もう一 方の端部に向かって流れながらマニホールドAのスリット部as1から、ダイ幅 方向に展開され、分岐スリット部as2を経て合流スリット部ssに達し、マニ ホールドBからの流れと合流してリップCから外部へ押し出され、フィルム、シ ート等を形成する。一方、溶融樹脂はマニホールドBの樹脂流入口bからも同様 に供給され、そのもう一方の端部に向かって流れながらマニホールドBのスリッ ト部bs1から、ダイ幅方向に展開され、分岐スリット部bs2を経て合流スリ ット部ssに達し、マニホールドAからの流れと合流してリップCから外部へ押 し出され、フィルム、シート等を形成する。
【0009】 本考案のフラットダイを用いて、樹脂を押出し成形すると、溶融樹脂流体の性 状等が変化した場合も、マニホールドAおよびBからの2つのスリット流れas 1を経由したas2とbs1を経由したbs2の流れが互いに樹脂流量分布のバ ラツキを打ち消すため、樹脂流量分布の変化が小さくなる。また、マニホールド AおよびB内の圧力は流入口a及び流入口b側端部からもう一方の端部に向かう 単調減少であるため、樹脂流量分布が大きく変化する部分は存在しない。また、 マニホールド内部には樹脂の流動の分岐がないため、流動分布の正確な予測が可 能となる。更に、圧力損失はダイ幅方向ではほぼ均一となり、温度はダイ幅方向 で均一となる。したがって、均一な厚みのフィルム又はシートが安定して得られ る。
【0010】 また、本発明のマニホールドA及びBへの2箇所の樹脂流入口を有するフラッ トダイ本体1への樹脂流入経路は図5〜7に示すダイ樹脂流入経路部2を設置す ることにより、1台の押出機でフィルム、シート等を押し出すことができる。ダ イへの樹脂流入口10からの流入路はダイ樹脂流入経路部2内で2つの分岐管1 1及び12に分岐し、ダイ本体1のマニホールドへの樹脂流入口a及びbにつな がっている。すなわち、押出機(図示せず)からの溶融樹脂は、樹脂流入口10 から供給され、分岐管11及び12を経てマニホールド樹脂流入口a及び樹脂流 入口bに流入させることができる。それぞれの樹脂流は上記のように2個のマニ ホールド、各スリット部を経てリップCから押し出されて、フィルム、シート等 が形成される。なお、製品の全体の厚さ等は、Dの厚み調整手段等でコントロー ルすることができる。
【0011】
【考案の効果】
本考案のフラットダイは、樹脂流体の性状等が変化した場合も、2つのスリッ ト流れが互いに流量分布を打ち消すため、流量分布の変化が小さい。また、マニ ホールド内の圧力は流入口のある端部からもう一方の端部に向かって単調減少で あるため、流量分布が大きく変化する部分は存在しない。また、マニホールド内 部には樹脂流体の流動の分岐がないため、流動分布の正確な予測が可能となる。 更に、圧力損失はダイ幅方向ではほぼ均一となり、温度はダイ幅方向で均一とな る。したがって、均一な厚みの製品が安定して得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のフラットダイの幅方向断面図である。
【図2】図1のV−V線断面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】本考案のフラットダイ内での樹脂の流れ方向経
路図である。
【図5】本考案のフラットダイへの樹脂流入部分の平面
図である。
【図6】図5の樹脂流入部分の正面図である。
【図7】図5の樹脂流入部分の側正面図である。
【符号の説明】
1 フラットダイ本体 2 ダイ樹脂流入部 A、B マニホールド部 a、b マニホールドへの樹脂流入口 as1、bs1 スリット部 as2、bs2 分岐スリット部 ss 合流スリット部 C リップ D フィルム、シート等の厚み調整手段 10 ダイ樹脂流入口 11、12 ダイ樹脂流入分岐路口

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのスリット流れを形成するためのマ
    ニホールドA及びBを有し、マニホールドAは端部に流
    入口aを1つ持ち、マニホールドBは流入口aと反対側
    の端部に流入口bを1つ持ち、2つのスリット流れをダ
    イ内部で厚み方向に合流させることを特徴とするフラッ
    トダイ。
  2. 【請求項2】 ダイへの流入口が1つで、ダイ内部で2
    つの流路に分岐し、流入口a及びbに流入することを特
    徴とする請求項1記載のフラットダイ。
JP1997010677U 1997-11-17 1997-11-17 フラットダイ Expired - Lifetime JP3048972U (ja)

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