JPS6027311B2

JPS6027311B2 - ミシン

Info

Publication number: JPS6027311B2
Application number: JP16051778A
Authority: JP
Inventors: 忠男浅野; 俊一片野坂
Original assignee: Aisin Seiki Co Ltd
Current assignee: Aisin Corp
Priority date: 1978-12-25
Filing date: 1978-12-25
Publication date: 1985-06-28
Also published as: JPS5586496A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、裁縫に使用される布地及び縫糸の種類、太さ
等に応じ、選択部材の手動操作で、上糸に適合した張力
を付与せしめ、加えて縫成される縫模様の選択や、加工
物の所望送り量変化によっても、当該個々の選択部材の
操作で、個別的にも上糸張力付与装置を作動せしめ、適
合した張力付与により、種々の異なる裁縫条件の元にも
良好な縫成結果を得せしめんとしたミシンに関するもの
である。

従来のミシン、例えば実関昭５１一２４５５４号公報に
開示されたミシンにおいては、糸調子皿間に挟持される
糸の圧力（糸調子圧）は、一定であり、ただ、カム機構
を用い、上軸の一回転毎に弛むようになっているだけで
あった。

したがって、糸調子圧を縫成の実情に応じて適宜調整す
ることは、固より不可能であった。そこで、実関昭５２
−９２３５９号公報に開示されているように、ダイヤル
を回動することによりカム機構をして調子皿を押さえる
バネの調節を行ない、もって上糸張力を適性ならしめる
装置が提供されるようになる。

しかるに、糸調子圧は、糸の種類、縫い模様の種類、送
り童、その他の要因を考慮した上で決定されるべきもで
あるので、ダイヤル操作のみで糸調子圧を調整するに当
っては、その都度試し縫いを何回もしたりせねばならな
いという不具合が惹起される。本発明は、かかる不具合
を除去した上糸張力調整装置を備えたミシンを提供する
ことを目的とする。

以下、本発明の一実施例を、添付図面にもとづいて説明
する。１は、ミシンのアームで、２は機枠適所ｌａに配
置された２枚の糸調子皿２ａと糸調子バネ２ｂを持つ周
知の上糸調子器であり、後述する押棒３の押圧作用で作
動する。

４は上糸調節主ダイヤル、５は上糸調節副ダイヤル、６
は機枠ｌａに鞠支された上糸調節ダイヤル軸である。

前記上糸調節主ダイヤル４は、一端に凸片４ａを有し上
糸調節ダイヤル軸６に遊隊され、上糸調節副ダイヤル５
は止めネジ７により上糸調節主ダイヤル４の凹所に挿入
された形で前記上糸調節ダイヤル鞠６に固着されている
。８は、一柳が機枠ｌａに遊鼓され常時、後述するレバ
ー９の上方凸起９ａに当俵せしめられ他側に面カムが形
成された第１カム体で、内孔に切り溝８ａを有し「上糸
調節ダイヤル軸６の一端凸起部６ａと筋合したうえで該
軸６の一端を支承している。１０は、第１カム体８のカ
ム面に対向するカム面を有する第２カム体で、上糸調節
ダイヤル軸６に遊鼓され、機枠ｌａに固設されたピン１
１により髄方向には摺動可能で回動は不能と、されてい
る。

１２は、バネ１３を介在せしめて上糸調節ダイヤル軸６
に遊駁されたテンションカムで、その凹孔１２ａには上
糸調節主ダイヤルの凸片４ａが鉄入され、常時図でみて
左方向に付勢され、前記上糸調節主ダイヤル４の操作で
該主ダイヤルと同一回動運動を行う。

而して、上糸調節主ダイヤル及び副ダイヤル４，５夫々
の端部露呈面には縫糸及び布地夫々の種類が表示４ａ，
５ａされており（第３図参照）例えば、綿糸でカナキン
地を縫成する場合は、主ダイヤル４は綿表示を、副ダイ
ヤル５はカナキン表示を指標に合致させ矢印範囲内で糸
の番手、布地の厚さに応じ微調整すればよい。即ち、テ
ンションカム１２は第３図でみて分るようにコーン形状
の偏０カムであるから上糸調節主ダイヤル４の回動によ
り、前記テンションカム１２は同調しその偏心量のその
ものが当俵する押綾３の一端に作用し、糸調子２ｂを介
して糸調子皿２ａ，２ｂの荻着力を変化させる。

また、上糸調節副ダイヤル５を操作すると、第１カム体
８が回敷し、そのカム面変化に対向当援する第２カム体
１０のカム面作用により、該第２カム体１０‘ま上糸調
節ダイヤル軸６上を摺動しテンションカム１２を前後動
させる。

このことは、上糸調節主ダイヤル４で縫糸に適合する上
糸張力を付与し、その位置で更に上糸調節副ダイヤル５
の操作にて、テンションカム１２のコーン径の変化によ
る押棒６への押圧力の変化を与えて、この変化調整量、
即ち上糸張力付与量を布地の種類にマッチさせたもので
ある。

１４は送り調節ダイヤルで、機枠ｌａに回動自在に軸支
された送り調節カム筒１５に固着され、その摘み部は機
枠外面に露呈し前面に送りのピッチ記号１４ａが表示さ
れる。

前記、送り調節カム筒１５には機枠内方端にリード溝１
５ａが穿設され、一側を面カムとしたカム板１６がネジ
１７で固着されており、１８は前記カム板１６のカム面
と協調する接触子である。１９は縫いの模様選択筒で、
機枠に鞠支され、一端に段差カム１９ａが設けられ、一
側に段カム面を持つカム板２０がネジ２１で固着されて
おり、２２は前記カム板２０のカム面と協調する接触子
である。

２８は機枠外に露呈した後様撰択ダイヤルで前面に模様
記号２３ａが表示され前記模様操択筒１９に固着される
。

而して、前記したレバー９は、第２図でみられるように
、機枠ｌａの適所にピン２４で、揺動腕２５と共に、該
揺動腕の偏０突起２５ａに係止遊着される。またレバー
９の下端は模様選択筒の段差カム１９ａに当按する折曲
部９ｂが形成されており、藤勤腕２５には、送り調節カ
ム筒のりード溝１５ａに遊隊合するピン２５ｂが固着さ
れている。そこで、いま送り調節ダイヤル１４を回動操
作して、指標に所望記号１４ａを合致させることにより
、カム板１６のカム面変化に追従する接触子１８を介し
て図示せぬ系路により布送りの送り量が変化する。

この際、送り調節カム筒のりード溝１５ａに遊合するピ
ン２５ｂの点移により、揺動腕２５はピン２４を中心と
して、左又は右に揺動するので、その偏心突起２５ａの
偏心量変化が生ずる。

この変化量は則ちレバー９の上方の凸起部９ａの前後動
につながり、テンションカム１２を軸方向に変位させて
、前述したように上糸張力付与装置に作用し、送り量を
少さくすれば上糸張力が減少し、反対に大にすると増加
する。また、模様撰択ダイヤル２３を操作して、その綾
模様記号２３ａを指標にセットすることにより、漠様撰
択筒１９に固着のカム板２０１こより、接触子２２を介
し図示せぬ系路を経て所要の縫模様が得られるものであ
るが、この際にも前記所望縫模様に対応する段差カム１
９ａのカム面で、レバー９の折曲部９ｂが前後勤し、こ
の運動が前述経路を経て上糸張力付与装置に作用し、所
要の模様縫いに適合した上糸張力が得られるものである
。機枠に回動可能に支持され、一端部に布地種類を鞍択
する上糸調節副ダイヤルが連結された上糸調節ダイヤル
軸、前記上糸調節ダイヤル軸上に、軸万向移動および回
動可能に袋架されたコーン形状の偏○カム、前記上糸調
節ダイヤル軸の他端部上に装架され、前記上糸調節ダイ
ヤル軸に対して軸万向移動可能であるも相対回敷不能な
第１カム体、前記偏心カムと前記第１カム体との間に位
遣すべく前記上糸調節ダイヤル軸に鞄方向移動可能且つ
回動不能に装架され、前記第１カム体のカム面と対向す
るカム面を備えた第２カム体、前記機枠と前記偏○カム
との間に張設されたスプリング、前記偏心カムに作用的
に連結され、前記偏心カムを回動せしめる、縫糸を撰択
するための上糸調節主ダイヤル・模様嬢択機構と連動し
縫い模様を撰択する模様撰択ダイヤル・前記機枠に枢支
され且つ下端部が前記模様撰択ダイヤルと作用的に連結
しており、前記模様鞍択ダイヤルの操作時、上端部が第
１カム体を押圧するレバー・送り量調節機構と運動する
送り量調節ダイヤ′レ、前記レバーと前記送り量調節ダ
イヤルとを作用的に連結せしめ、前記送り量調節ダイヤ
ルの操作時、前記レバーの上端部をして、前記第１カム
体に押圧せしめる揺動腕、および前記偏心カムと当接し
、前記偏○カムの回動若しくは軸方向移動に伴って鞠方
向移動し、糸調子圧を調整する押榛、とからなる上糸張
力調整装置を備えたミシンを構成した。

したがって、裁縫に当り使用される布地及び縫糸の種類
に応じて、それ等の操択部材を操することにより上糸張
力付与調整装置を作動せしめて当該縫成に必要適格な張
力を上糸に付与することができる。また、これに加えて
滋模様の撰択や、加工物の送り童変化についても、それ
等個々の鞍択部材の操作で当該部野における適合した上
糸の張力を得ることができ、前記夫々の操作調整は簡便
で良好優美な縫成が期待できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明になるミシン頭部の前面図、第２〜３図
は本発明要部の部分的詳細説明図である。２・・・糸調子器、３・・・押榛、４・・・上糸調節主
ダイヤル、５・・・上糸調節副ダイヤル、６・・・上糸
調節ダイヤル軸、８…第１カム体、９…レバー、１０…
第２カム体、１２…テンションカム、１３…バネ、１４
・・・送り調節ダイヤル、１５・・・送り調節カム筒、
１６・・・カム板、１９・・・模様操択筒、２０・・・
カム板、２３…模様撰択ダイヤル、２５・・・揺動腕。第１図第２図図の船

Claims

【特許請求の範囲】

１機枠に回動可能に支持され、一端部に布地種類を選
択する上糸調節副ダイヤルが連結された上糸調節ダイヤ
ル軸、前記上糸調節ダイヤル軸上に、軸方向移動可能
および回動可能に装架されたコーン形状の偏心カム、
前記上糸調節ダイヤル軸の他端部上に装架され、前記上
糸調節ダイヤル軸に対して軸方向移動であるも相対回動
不能な第１カム体、前記偏心カムと前記第１カム体と
の間に位置すべく前記上糸調節ダイヤル軸に軸方向移動
可能且つ回動不能に装架され、前記第１カム体のカム面
と対向するカム面を備えた第２カム体、前記機枠と前
記偏心カムとの間に張設されたスプリング、前記偏心
カムに作用的に連結され、前記偏心カムを回動せしめる
、縫糸を選択するための上糸調節主ダイヤル、模様選
択機構と連動し縫い模様を選択する模様選択ダイヤル、
前記機枠に枢支され且つ下端部が前記模様選択ダイヤ
ルと作用的に連結しており、前記模様選択ダイヤルの操
作時、上端部が第１カム体を押圧するレバー、送り量
調節機構と連動する送り量調節ダイヤル、前記レバー
と前記送り量調節ダイヤルとを作用的に連結せしめ、前
記送り量調節ダイヤルの操作時、前記レバーの上端部を
して、前記第１カム体に押圧せしめる揺動腕、および
前記偏心カムと当接し、前記偏心カムの回動若しくは軸
方向移動に伴つて軸方向移動し、糸調子圧を調整する押
棒、とからなる上糸張力調整装置を備えたミシン。