JPS6027188Y2 - 浴室用排水管接続構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は浴室用排水管接続構造に関するものである。

従来、浴槽に排水管を接続するには、浴槽の下にもぐっ
て作業をしなければならす、作業がきわめて繁雑であっ
た。

また、浴槽交換の場合も、まず浴槽の下にもぐって排水
管を切断する必要があった。

したがって、この考案の目的は、浴槽への排水管の取付
けや取外しを浴槽内から確実に行なうことができ、作業
を著しく容易にするとともに、浴槽の交換をも簡単にし
た浴室用排水管接続構造を提供することである。

この考案の一実施例を第１図ないし第４図に基づいて説
明する。

すなわち、この浴室用排水管接続構造は、第１図ないし
第４図に示すように、浴槽１の排水孔２近傍に裏側から
硬質排水パイプ３を導き、この硬質パイプ３の先端に軟
質フレキシブルホース４を接続し、このフレキシブルホ
ース４を排水孔２から浴槽１内に引き入れ、排水孔２の
周囲に形成した周溝５内に折り返えすとともに、排水孔
２にキャップ６を挿入しこのキャップ６の上縁部に設け
た折曲フランジ７を前記周溝５内に嵌入して軟質フレキ
シブルホース４を固定するようにしたものである。

前記排水孔２の周囲に設けて周溝５は、排水孔２の周縁
をコ字状に折曲して形成されたものであって、キャップ
６の排水孔２への取付は時にキャップ６の上面が浴槽１
の内底部と同一面となるように、キャップ６の上縁部に
設けた折曲フランジ７を周溝５内に嵌入させ固定するも
のである。

キャップ６はジュラコン等の金属材料から形成すること
ができる。

キャップ６を周溝５で確実に固定するためには、第４図
に示すように、周溝５内に嵌入される折曲フランジ７の
内径Ｘを周溝５の内径Ｙよりも小さくしておき、嵌入時
に折曲フランジ７の内径Ｘが弾力で広がるようにする。

前記硬質排水パイプ３は硬質ポリ塩化ビニル等からなり
、その先端に接着等により軟質フレキシブルホース４を
接続する。

軟質フレキシブルホース４は、第３図に示すように、排
水管接続時に排水孔２を経て浴槽１内に引き出され、つ
いで第４図に示すように周溝５内に折り返え腰上からキ
ャップ６を嵌め込むのである。

このようにすると、排水管の接続を浴槽１内で行なうこ
とができ、従来のように浴槽１の裏側にもぐって作業す
る必要がないので、作業が著しく容易になり、作業能率
も大巾に向上させることができるのである。

しかも、前記軟質フレキシブルホース４は周溝５でキャ
ップ６によって完全に固定されているので、容易にはず
れることがなく、またキャップ６によって外部から完全
に隠蔽されているので、外観上も好ましいものである。

さらに、浴槽１の交換に際しても、キャップ６をはずし
てフレキシブルホース４を周溝５から取出すだけで、浴
槽１の取外しを簡単に行なうことができる。

以上のように、この考案の浴室用排水管接続構造は、浴
槽の外底部に位置する硬質排水パイプの先端に軟質フレ
キシブルホースを接続し、このフレキシブルホースを浴
槽内底部の排水孔を経てこの排水孔周囲に設けた周溝内
に折り返えし、キャップによってフレキシブルホースを
周溝内で固定することにより、浴槽への排水管の取付け
を浴槽内で確実に行なうことができ、そのため取付は作
業がきわめて容易になるとともに、浴槽の交換をも簡単
に行なうことができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の断面図、第２図はその要
部拡大断面図、第３図および第４図は排水管の取付は方
法を示す断面図である。 １・・・・・・浴槽、２・・・・・・排水孔、３・・・
・・・硬質排水パイプ、４・・・・・・軟質フレキシブ
ルホース、５・・・・・・周溝、６・・・・・・キャッ
プ、７・・・・・・折曲フランジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内底部の排水孔の周囲に周溝を設けた浴槽と、この浴槽
   の外底部側に位置し先端が前記排水孔の近傍にある硬質
   排水パイプと、この硬質排水パイプの先端に接続され排
   水孔を経て前記周溝内に折り返えされた軟質フレキシブ
   ルホースと、本体中央に貫通孔を有し排水孔内に挿入さ
   れ、かつ上縁部に前記周溝内に嵌入され前記フレキシブ
   ルホースを固定する折曲フランジを設けたキャップとを
   備えた浴室用排水管接続構造。