JPS6027001Y2 - 活字ホイ−ル取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は活字ホイール取付装置に係り、特に簡単な操作
で活字ホイールを回転軸に着脱できる活字ホイール取付
装置に関する。

一般に、インパクト式シリアルプリンタの印字動作はス
ペーシング動作、活字選択動作、ハンマリング動作に分
けられており、普通１スペーシング毎に多数の活字を担
持する活字ホイールを回転して所望の活字を選択腰該活
字をインクリボン及び印字用紙を介してプラテンに打ち
つけて印字を行なう。

そして印字速度は毎秒数１０文字にも及び、長期間印字
を行なうと活字が摩耗によりすり切れて文字品質を低下
させたり、活字ホ、イールの活字担持片が折損し字抜は
等を生ずる。

か）る場合、活字ホイールを直ちに交換しなければなら
ない。

ところで、従来の活字ホイール取付装置においては、活
字ホイールをネジ等により回転軸に固定しており、活字
ホイールの回転軸への着脱作業が面倒であった。

特に、最近のように高速シリアルプリンタが開発され、
その印字量が膨大となり、活字ホイールの交換を頻繁に
行わなければならない現状においては、簡単にワンタッ
チで活字ホイールの着脱ができる活字ホイール取付装置
が要求される。

本考案はか）る要求に鑑み、従来の活字ホイール取付装
置の欠点を除去腰簡単にワンタッチで活字ホイールの着
脱が可能で、しかも部品点数が少なく、更には確実に活
字ホイールを回転軸に装着できる活字ホイール取付装置
を提供することを目的とし、回転軸に装着され該回転軸
を一体に回転する活字ホイール取付板、回転軸に挿入せ
られる穴部と該穴部に達つする深さのスリット状の溝と
該スリット状の溝とほぼ平行に該穴部を通過するように
圧入された線状又は板状のバネ材とを備なえた弾性材か
ら成る筒状の活字ホイールつまみを具備すると共に、回
転軸の先端にテーパ状の傾斜部を有する溝を形成し、活
字ホイールを挿通した回転軸の溝に前記バネ材を係合さ
せると共に、活字ホイール取付板と活字ホイールつまみ
とで活字ホイールを挾み込み、該活字ホイールを回転軸
に取付けて成ることを特徴とする。

以下、本考案の実施例を図面に従って詳細に説明する。

第１図は本考案に係る活字ホイール取付装置の断面正面
図及び側面図であり、第２図は活字ホイール取付装置を
構成する活字ホイールつまみの正投象図、第３図は回転
軸の正投象図、第４図は本考案に係る活字ホイール取付
装置の分解断面図である。

図中、１は周辺端部に多数の活字を担持する活字ホイー
ルであり、中央に穴部１ａを有するディスク部１ｂと、
活字を担持する多数の活字担持片１ｃと、活字担持片１
ｃに担持された多数の活字部１ｄと、ディスク部１ｂに
設けられた位置決めピン挿入孔１ｅとから戒っている。

２は図示しない活字選択駆動モータに連結された回転軸
であり、第３図にその平面図、正面図、側面図を示しで
ある。

即ち、回転軸２の頭部は半球状の丸みを有し、更に該頭
部からテーパ状に傾斜する傾斜部２ａを有する溝２ｂが
形成されている。

３は活字ホイール取付板であり、位置決めピン挿入孔３
ａと円板状の本体部３ｂとから戊り、回転軸２に装着さ
れ、該回転軸と一体に回転する。

４は活字ホイールつまみであり、第２図にその平面図、
正面図、側面図を示す。

即ち、活字ホイールつまみ４は回転軸２に挿入される穴
部４ａと、該穴部に達つする深さのスリット状の溝４ｂ
と、該スリット状のＲ４ｂとほぼ平行に該穴部を通過し
て圧入され両端が露出している線状のバネたとえばピア
ノ線４ｃとを有し、ある程度の硬度を有するウレタンコ
ム等の弾性材により形成されている。

次に、活字ホイール１の回転軸２への装着について第４
図の分解断面図に従って説明する。

尚、活字ホイール取付板３は予め回転軸２へ装着されて
いるものとする。

まず、活字ホイール１に設けられた位置決めピン挿入孔
１ｅが活字ホイール取付板３に設けた位置決めピン３ａ
にはまり込むように、活字ホイールの穴部１ａを回転軸
２に挿入し、ディスク１ｂを活字ホイール取付板の本体
部３ｂに密着させる。

ついで、活字ホイールつまみ４を若干、回転軸２に挿入
した状態で矢印Ａ方向に力を加えてスリット状のｉ４ｂ
を広げ、この広げた状態のま）、活字ホイールつまみ４
を更に回転軸側に押し込めばバネ４ｃは回転軸２の頭部
２ｃを乗り越え、テーパ状の傾斜部２ａに沿って溝２ｂ
に落ち込む。

これにより第１図ａに示すように活字ホイール１は活字
ホイール取装板３と活字ホイールつまみ４に挾み込まれ
、回転軸２へ装着される。

次に、活字ホイール１の取り外しは、はぼ装着手順と逆
順に行なえは良い。

すなわち、活字ホイールつまみ４に矢印Ａ方向の力を加
えてスリット状のｉ４ｂを広げ、この状態で該活字ホイ
ールつまみを引抜けばバネＣはテーパ状の傾斜部２ａに
沿って頭部２ｃを乗り越え、回転軸２より脱却される。

しかる後、活字ホイール１は容易に回転軸より取り外す
ことができる。

尚、以上の実施例ではバネ４ｃを線状のバネとしたが板
状のバネであってもよい。

以上、本考案によれば活字ホイールつまみの穴部を通過
してバネ材を圧入しているにもか）わらず、スリット状
のｉ４ｂを形成したことにより、着脱時このスリット状
の溝を広げた状態で簡単に、しかも無理な力を要せずワ
ンタッチで活字ホイールの着脱が可能となる。

尚、溝を設けない場合には着脱時相当の力を必要とする
。

又、本考案による取付位置は活字ホイール取付板と活字
ホイールつまみだけで形成されている為、部品点数が少
ない簡単な構造となっている。

更に、装着後は、バネ材が回転軸の溝に引っ掛り、使用
時活字ホイールが抜は落ちたり、がたつくこともない。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、 ｂは本考案に係る活字ホイール取付装置の
断面正面図及び側面図、第２図ａ、 ｂ、 ｃはそれぞ
れ本考案に係る活字ホイールつまみ平面図、正面図、側
面図、第３図ａ、 ｂ、 ｃはそれぞれ本考案に係る回
転軸の平面図、正面図、側面図、第４図は本考案に係る
活字ホイール取付装置の分解断面図である。 １・・・・・・活字ホイール、２・・・・・・回転軸、
２ａ・・・・・・傾斜部、２ｂ・・・・・・溝、３・・
・・・・活字ホイール取付板、４・・・・・・活字ホイ
ールつまみ、４ｂ・・・・・・溝、４Ｃ６＠１１６６６
バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 活字ホイールを回転軸に取付ける活字ホイール取付装置
   において、回転軸に装着され該回転軸と一体に回転する
   活字ホイール取付板、並びに回転軸が挿入せられる穴部
   と該穴部に達つする深さのスリット状の溝と該スリット
   状の溝とほぼ平行に該穴部を通過するように圧入された
   線状又は板状のバネ材とを有する弾性材から成る筒状の
   活字ホイールつまみを具備すると共に、回転軸の先端に
   テーバ状の傾斜部を有する溝を形威し、前記活字ホイー
   ルを挿通した回転軸の溝に前記バネ材を係合させると共
   に、活字ホイール取付板と活字ホイールつまみとて活字
   ホイールを挾み込み、該活字ホイールを回転軸に取付け
   て成ることを特徴とする活字ホイール取付装置。