JPS6026464Y2 - ランプソケツト装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、特に外部雰囲気中に露出し、かつ振動雰囲気
中で使用されるたとえばオートバイ用計器などの押し込
み嵌合型ランプソケット装置に関するものである。

〔従来技術〕

この種のランプソケット装置にあっては、水密に保つた
めにたとえば実開昭５２−１４８．５７８号に開示され
るように、硬質のソケット本体の後部に保持孔を設け、
この保持孔部分に軟質の合成樹脂製のブツシュを嵌め込
むように形威している。

またバルブを保持する接触片の一端部に接続されたコー
ドを上記ブツシュに嵌挿して上記ソケットの外部側へと
引き出すようにしている。

この場合、防水効果は充分満足するものの、組み付は部
品点数が多くなり、コスト高になりやすい面を有してい
る。

これを回避するために、本願出願人が先に提出した実願
昭５４−３８，８５峰（実開昭５５−１３８．７８２号
公報）に開示されるように、ゴムなどの柔軟材料で有底
中空状のソケット本体を成形し、このソケット本体の底
面に電気コードを外部に導出する一対の孔部を形威し、
この孔部と同軸で上記底面から上記電気コードを貫挿し
てコードの引き廻し配線による折曲変形に順応し得る程
度の柔軟性を有するガイドパイプを突出したランプソケ
ット装置構造を提案している。

この場合、ソケット本体の底面に電気コードを挿通して
外部５導出する一対のガイドパイプを一体に突設するこ
とにより、ソケット構造を簡素化してその組み付けをも
簡便にし得るという利点があり、またソケット本体をた
とえば計器ケースの孔部に押し込み嵌合して装着する際
に、方向性の制限を与えることがなく、かつ電気コード
の引き廻しを柔軟性を有するガイドパイプとともに折曲
しながら自由に引き廻し配線することができるという利
点がある。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上述したランプソケット装置にあっては
、水密に保ちつつ電気コードの引き廻しを行うことがで
きるものの、ソケット本体の底部から一体にガイドパイ
プを突設するため、電気コードの引ぎ廼しに比較的余裕
のある場合には問題はないが、−電気コードをソケット
本体の孔部の軸線方向からソケット本体底面に沿わせる
ように曲げながら引き廻し配線しようとした場合、ガイ
ドパイプ自体の自己弾性あるいは電気コードの局部的な
折り曲げがやりすらくなり、これによりソケット本体の
底面部分から浮き上がりやすくなるという面が残されて
いる。

そこで、本考案は、前記従来の問題を解決するために、
ランプソケット本体構造を簡素化部かつ外部へ引き出し
案内する電気コードを水密に保ちつつ、しかもその使用
条件によってソケット本体の底部側から電気コードの浮
き上がりを抑えることができるようにすることを目的と
する。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の目的を遠戚するための本考案の構成は、コムなど
の柔軟材料で成形したソケット本体内にランプ本体を挿
入配設し、このランプ本体側と結線した電気コードをソ
ケット本体の底部側に形威した孔部より導出して引き廻
し配線するようにした押し込み嵌合型のランプソケット
装置において、上記ソケット本体底部の底面に凹部を形
威し、この凹部箇所に上記電気コードをソケット本体内
から外部へ導出する上記孔部を設け、この孔部と同軸で
上記凹部底面箇所から連続して電気コードを貫挿してコ
ードの引き廻し配線による折曲変形に順応し得る程度の
柔軟性を有するガイドパイプをソケット本体に一体に突
出形成したものである。

〔実施例〕 以下添付図面に基づいて本考案の一実施例を詳述する。

ウェッジベース型のランプ本体１は周知のようにフィラ
メント２を封入腰これと接続するリード細線３の一部を
外部に導出するようになっている。

ランプ本体１の下端は封止部分４として偏平に形成して
あり、外部に導出した上記リード細線３がこの偏平な封
止部分４に沿って上方に折り曲げられている。

また有底中空状のソケット本体５はゴムなどの柔軟材料
で成形してあり、このソケット本体５の内部空間６の底
部７には電気コード８を外部へ導出する一対の孔部９が
形威してあり、この孔部９と同軸で上記底部７の底面７
Ａから上記コード８を貫挿する一対のガイドパイプ１０
が垂設しである。

ガイドパイプ１０はこの場合、コード８の引キ廻し配線
による折曲変形に従って変形し得る程度に柔軟な状態に
成形しである。

さらにガイドパイプ１０の基部側、すなわちソケット本
体５の底部７側の底面７Ａとガイドパイプ１０との連繋
箇所には、そのガイドパイプ１０の周囲に底面７Ａ位置
から奥まった凹部１１が形成しである。

またソケット本体５の内部空間６内には上記孔部９の上
方に位置して一対の導電性端子１２が挿入してあり、こ
の端子１２には挾持部１３が形威しである。

端子１２の各々の下端には２本の独立した電気コード８
の各自由端が接続してあり、このコード８は一対の孔部
９を中継し、上記ガイドパイプ１０に挿通して外部へ導
出される。

しかして、ランプ本体１をソケット本体５の内部空間６
に挿入することにより偏平な上記封止部分４は導電性端
子１２に形威された挟持部１３に装着されて圧接挾持さ
れ、この装着と同時にリード細線３と挟持部１３を有す
る端子１２との電気線路が形成される。

上記構成のように、ゴムなどの柔軟材料で成形したソケ
ット本体５内にランプ本体１を挿入し、そのランプ本体
１側から結線された電気コード８はソケット本体５の底
部７側に形成された一対の孔部９およびその孔部９と同
軸にして底部７側に突設されたガイドパイプ１０に挿通
されて外部へ引き廻し配線されるものであって、上記コ
ード８の引き廻し配線による折曲変形に追従して変形保
持し得る程度の柔軟性を有するガイドパイプ１０を突出
形成することにより、外部からの水湿、塵埃などの侵入
を防ぐことが可能となり、コード８の腐蝕およびそれに
つながるランプ本体１側への電気配線の短絡事故などを
未然に予防できる。

またソケット本体５の底面７Ａに凹部１１を形威し、そ
の凹部１１と連続してガイドパイプ１０を突出形成する
ことにより、電気コード８の引き廻しにその配線スペー
スに余裕度がない場合であったとしても、ガイドパイプ
１０の基部側から柔軟性をもたせた状態にして撓ませる
ことができ、これによりコード８の屈曲時にソケット本
体５の底面７Ａ位置より奥まった位置のガイドパイプ１
０を屈曲させてソケット５の底面７Ａにほぼ沿わせた状
態で引き廻し配線することができ、第２図中の破線で示
すような引ぎ廻し配線によるコード８の浮き上がりを抑
えることが可能となる。

〔考案の効果〕

以上、詳述したように本考案においては、柔軟材料から
なるソケット本体の底面部分に凹部を形成腰この凹部箇
所に電気コードをソケット本体内から外部へ導出する孔
部を設け、この孔部と同軸で上記凹部底面箇所から連続
して電気コードを貫挿してコードの引き廻し配線による
折曲変形に順応し得る程度の柔軟性を有するガイドパイ
プをソケット本体に一体に突出形成することにより、ソ
ケット本体構造を簡潔にまとめあげることができ、各部
品の組み付は作業をも簡便とし得るという利点がある。

また、電気コードの引き廻しに際し、ソケット本体の底
面から一段奥まった位置からガイドパイプとともに電気
コードを撓ませながら引き廻し配線することが可能とな
り、ソケット本体の底面にほぼ沿うように浮き上がりを
防ぎ一つつ電気コードを外部へと引き出し案内し得ると
いう利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであって、第１図は
本案品の分解斜視図、第２図は本案品の組み付は状態を
示した一部を断面にした正面図である。 ランプ本体：１、フィラメント：２、リード細線＝３、
封止部分：４、ソケット本体＝５、内部空間＝６、底部
ニア、底面ニアＡ、電気コード：８、孔部：９、ガイド
パイプ＝１０、凹部：１１、導電性端子：１２、挟持部
：１３゜

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ゴムなどの柔軟材料で成形したソケット本体内にランプ
   本体を挿入配設し、このランプ本体側と結線した電気コ
   ードをソケット本体の底部側に形威した孔部より導出し
   て引き廻し配線するようにした押し込み嵌合型のランプ
   ソケット装置において、上記ソケット本体底部の底面に
   凹部を形威し、この凹部箇所に上記電気コードをソケッ
   ト本体内から外部へ導出する上記孔部を設け、この孔部
   と同軸で上記凹部底面箇所から連続して電気コードを貫
   挿してコードの引き廻し配線による折曲変形に順応し得
   る程度の柔軟性を有するガイドパイプをソケット本体に
   一体に突出形成したことを特徴とするランプソケット装
   置。