JPS60262943A - 鉄−クロム−アルミニウム系医療用インプラント合金 - Google Patents
鉄−クロム−アルミニウム系医療用インプラント合金Info
- Publication number
- JPS60262943A JPS60262943A JP59118899A JP11889984A JPS60262943A JP S60262943 A JPS60262943 A JP S60262943A JP 59118899 A JP59118899 A JP 59118899A JP 11889984 A JP11889984 A JP 11889984A JP S60262943 A JPS60262943 A JP S60262943A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- corrosion resistance
- weight
- heat treatment
- iron
- Prior art date
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- Granted
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/18—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
- C22C38/28—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with titanium or zirconium
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L27/00—Materials for grafts or prostheses or for coating grafts or prostheses
- A61L27/02—Inorganic materials
- A61L27/04—Metals or alloys
- A61L27/042—Iron or iron alloys
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/18—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
- C22C38/22—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with molybdenum or tungsten
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、鉄−クロム−アルミニウム系医療用インブラ
ント合金に関するものである。本発明合金は、医療用イ
ンブラント材として有用である◇整形外科用インブラン
ト材としては次のような特性を有することが1.要求さ
れている。
ント合金に関するものである。本発明合金は、医療用イ
ンブラント材として有用である◇整形外科用インブラン
ト材としては次のような特性を有することが1.要求さ
れている。
(1)生体内で溶解、吸収されないこと。
(2)耐食性が優れていること。
(3)機械的性質に優れており、かつ長期間変質しない
こと。
こと。
(4)無毒、無刺激であること。
これは直接的、局部的現象にとどまらず、総合的現象と
して把握すべき問題である。
して把握すべき問題である。
(5) 周囲の生体組織とよく器質化するとと・即ち、
組織とのなじみつまシ生体との親和性に優れていること
が必要である。異質化が強ければ、インブラント材を使
用する生体中に、インブラント材を包埋隔離するために
繊維組織が発生し、その結果インブラント材と生体との
間にゆるみが生じ種々の障害が現われる。
組織とのなじみつまシ生体との親和性に優れていること
が必要である。異質化が強ければ、インブラント材を使
用する生体中に、インブラント材を包埋隔離するために
繊維組織が発生し、その結果インブラント材と生体との
間にゆるみが生じ種々の障害が現われる。
インブラント材としては、従来から鉄−ニッケルークロ
ム系オーステナイト型ステンレス鋼が用いられている。
ム系オーステナイト型ステンレス鋼が用いられている。
しかしながら、これは機械的性質は良好であるが生体と
の親和性などに問題があり、さらには、耐応力腐食割れ
性、耐孔食性、耐隙間腐食性及びその他の耐食性が必ず
しも十分ではないためごく短期間の使用に限られている
。加えて、溶出した金属イオン、特にニッケルイオンな
どの人体への有害性が問題となる@ また近年においては、α−A120.を主体とするセラ
ミック材が試用されている。これは、耐食性に優れ、生
体内で長期間にわたって安定性を保ち、かつ生体に対し
て無毒性であり、また親和性に富むなど多くの利点に恵
まれている。しかし、機械的性質、特に耐抗折性に乏し
いという大きな欠点を有している。
の親和性などに問題があり、さらには、耐応力腐食割れ
性、耐孔食性、耐隙間腐食性及びその他の耐食性が必ず
しも十分ではないためごく短期間の使用に限られている
。加えて、溶出した金属イオン、特にニッケルイオンな
どの人体への有害性が問題となる@ また近年においては、α−A120.を主体とするセラ
ミック材が試用されている。これは、耐食性に優れ、生
体内で長期間にわたって安定性を保ち、かつ生体に対し
て無毒性であり、また親和性に富むなど多くの利点に恵
まれている。しかし、機械的性質、特に耐抗折性に乏し
いという大きな欠点を有している。
本発明者は、このような現状に鑑みて、種々研究を重ね
た結果、ステンレス材料の良好な機械的性質とセラミッ
ク材料の人体への優れた親和性及び高耐食性とを併有す
る新規なインプラシト合金を完成するに至った。
た結果、ステンレス材料の良好な機械的性質とセラミッ
ク材料の人体への優れた親和性及び高耐食性とを併有す
る新規なインプラシト合金を完成するに至った。
即ち、本発明は、Cr 20〜32重量−1A10、5
〜5.0重量%、Me) 0.5〜4.0重量%、M(
但し、MFiZrSHf 及びYの少なくとも1種を示
す。以下同じ)0.05〜0.5重量%、残部Ftから
なる鉄−り0ム一アルミニウム系医療用インブラント合
金に係るものでおる。
〜5.0重量%、Me) 0.5〜4.0重量%、M(
但し、MFiZrSHf 及びYの少なくとも1種を示
す。以下同じ)0.05〜0.5重量%、残部Ftから
なる鉄−り0ム一アルミニウム系医療用インブラント合
金に係るものでおる。
本発明インブラント合金は、Al及びIを適量含有して
いるため空気中または酸素中で加熱処理を行なうことに
よシ、表面に緻密で密着性の優れたα−A1203を主
体とした酸化物皮膜を形成する。
いるため空気中または酸素中で加熱処理を行なうことに
よシ、表面に緻密で密着性の優れたα−A1203を主
体とした酸化物皮膜を形成する。
この酸化物皮膜は、生体との親和性において優れた性質
を有し、かつまた優れた耐食性を示す。更に、本発明イ
ンブラント合金は、機械的性質については、従来から生
体用インプラシト材料として用いられている5US3(
(、L又は本発明合金の基本合金であるFt −3QC
r−Mσ系合金と比較しても、実用性において劣るもの
ではなく、インブラント材として充分な強度を有してい
る。
を有し、かつまた優れた耐食性を示す。更に、本発明イ
ンブラント合金は、機械的性質については、従来から生
体用インプラシト材料として用いられている5US3(
(、L又は本発明合金の基本合金であるFt −3QC
r−Mσ系合金と比較しても、実用性において劣るもの
ではなく、インブラント材として充分な強度を有してい
る。
本発明インブラント合金の含有元素について、その含有
量と作用を次に詳述する。
量と作用を次に詳述する。
(1) Cr :20〜32重量%
Cr は安定な不働態皮膜を形成する成分として鉄基合
金の耐食性向上に不可欠の元素でアシ、その量を増すに
つれて耐食性は増大する。しかし、A1%Me 等の元
素との共存下では相乗的に合金の脆化をもたらすため、
上限を32重量%とする。
金の耐食性向上に不可欠の元素でアシ、その量を増すに
つれて耐食性は増大する。しかし、A1%Me 等の元
素との共存下では相乗的に合金の脆化をもたらすため、
上限を32重量%とする。
また本発明合金の用途としての生体内インプラシトには
2〜3ケ月程度の短期間使用のケースがあり、この場合
は、耐食性への要求水準は若干緩和されるが、少なくと
も1Qcr 扱高純度フェライト型ステンレス鋼以上の
耐食性は必要とするため下限を20重量%とする。
2〜3ケ月程度の短期間使用のケースがあり、この場合
は、耐食性への要求水準は若干緩和されるが、少なくと
も1Qcr 扱高純度フェライト型ステンレス鋼以上の
耐食性は必要とするため下限を20重量%とする。
(2) Al : 0.5〜5.0重量%Ft −Cr
合金系において、Cr量を30重量≦程度とすると、
Al −? Herなどの元素の添加にょシ、靭性や
冷間、熱間加工性が急激に減少する。
合金系において、Cr量を30重量≦程度とすると、
Al −? Herなどの元素の添加にょシ、靭性や
冷間、熱間加工性が急激に減少する。
耐食性向上のためM、を最低で1.5%、望ましくは3
%程度添加することが必要なためAd の含有量を抑え
ざるを得す、よって上限を5重量%とする。また、Al
の含有量が少ないと、熱処理によって生成するα−A1
203が減少し、Cr2O3の生成量が増加する。Cr
2O,の比率が高まると2種の酸化物の相境界が増すこ
とになり、表面酸化物皮膜の靭性が劣化し、材料機能が
低下する。よって、このような観点から大気中または酸
素中で熱処理を行なう場合には、 Adは2重量%程度
以上が好ましい。また、大気圧よりも低い圧力に雰囲気
調整を行なって熱処理をする場合には、At ffiの
下限を0.5重量%とすることができる。
%程度添加することが必要なためAd の含有量を抑え
ざるを得す、よって上限を5重量%とする。また、Al
の含有量が少ないと、熱処理によって生成するα−A1
203が減少し、Cr2O3の生成量が増加する。Cr
2O,の比率が高まると2種の酸化物の相境界が増すこ
とになり、表面酸化物皮膜の靭性が劣化し、材料機能が
低下する。よって、このような観点から大気中または酸
素中で熱処理を行なう場合には、 Adは2重量%程度
以上が好ましい。また、大気圧よりも低い圧力に雰囲気
調整を行なって熱処理をする場合には、At ffiの
下限を0.5重量%とすることができる。
(3)Me :0.5〜4.0重量%
M#は耐食性、特に耐孔食性、耐隙間腐食性の向上に顕
著な効果を有するが、そのためには0.5重量%以上必
要である。一方、No量を増すと、脆化を起こしやすく
なり、さらにはCr、Al との共存下では特に加工性
の劣化を促進するため上限を4.0重量%とする〇 (4)M(nは:lr、Hf 及びY(1)少なくとも
1種):0.05〜0.5重量% Iの主な役割としては、α−”’2’!主体の皮膜中に
入って、本来非常に脆い皮膜に高い靭性を与えること、
及び酸素との親和性がAl よりも若干高いため、内部
酸化して、微細な酸化物粒子となシ、これによシ表II
[1rlI化物層の合金マトリックスへの密着性を向上
させることなどがあるOただしHの含有量が多くなると
、皮−中への混入度が増し、皮膜の緻密性を劣化させ、
さらに合金マトリックスの耐食性、合金の冷間及び熱間
加工性や靭性にも悪影響を及ぼすことになるOしたがっ
て、上限を0.5重量%とする。一方、Mの含有量が少
なすざると、皮膜の靭性、密着性ともに添加効果が減少
するので下限を0.05重多頭とする。
著な効果を有するが、そのためには0.5重量%以上必
要である。一方、No量を増すと、脆化を起こしやすく
なり、さらにはCr、Al との共存下では特に加工性
の劣化を促進するため上限を4.0重量%とする〇 (4)M(nは:lr、Hf 及びY(1)少なくとも
1種):0.05〜0.5重量% Iの主な役割としては、α−”’2’!主体の皮膜中に
入って、本来非常に脆い皮膜に高い靭性を与えること、
及び酸素との親和性がAl よりも若干高いため、内部
酸化して、微細な酸化物粒子となシ、これによシ表II
[1rlI化物層の合金マトリックスへの密着性を向上
させることなどがあるOただしHの含有量が多くなると
、皮−中への混入度が増し、皮膜の緻密性を劣化させ、
さらに合金マトリックスの耐食性、合金の冷間及び熱間
加工性や靭性にも悪影響を及ぼすことになるOしたがっ
て、上限を0.5重量%とする。一方、Mの含有量が少
なすざると、皮膜の靭性、密着性ともに添加効果が減少
するので下限を0.05重多頭とする。
(
(6) その他
Si は合金脆化を起こし、また加熱処理時にSt 0
2となってα−A4203皮膜中に混入し、機能を低下
させることから0.3重量外以下とすることが好ましい
。C,Nは熱処理に伴って容易にCrと反応してCr系
化合物を形成する。このCr系化合物は、合金の結晶粒
界に形成される傾向が強く、その付近のCr濃度低下を
招き、粒界腐食を誘起する。さらにCはCOやC02f
jスとなってα−Al、20.皮膜を破壊する作用もあ
る。これらの点から、Cは0.008重景多量下、Nは
0.015重量%以下とすることが好ましい。Pは鋼の
靭性を損するため0.025重量%以下とすることが好
ましい。Sも鋼の靭性を害するために、0.0−25重
量%以下とすることが好ましい。
2となってα−A4203皮膜中に混入し、機能を低下
させることから0.3重量外以下とすることが好ましい
。C,Nは熱処理に伴って容易にCrと反応してCr系
化合物を形成する。このCr系化合物は、合金の結晶粒
界に形成される傾向が強く、その付近のCr濃度低下を
招き、粒界腐食を誘起する。さらにCはCOやC02f
jスとなってα−Al、20.皮膜を破壊する作用もあ
る。これらの点から、Cは0.008重景多量下、Nは
0.015重量%以下とすることが好ましい。Pは鋼の
靭性を損するため0.025重量%以下とすることが好
ましい。Sも鋼の靭性を害するために、0.0−25重
量%以下とすることが好ましい。
(6)残部をFt とする。
本発明インブラント合金の作製方法は、特に限定はなく
、上記組成範囲のものを常法によシ作製することができ
る。
、上記組成範囲のものを常法によシ作製することができ
る。
本発明合金は、加熱処理を行った後、インブラント材と
して使用する。この加熱処理によシ緻密であり、かつ合
金マトリックスとの密着性に優れたα−A1203を主
体とする酸化物皮膜ができる。
して使用する。この加熱処理によシ緻密であり、かつ合
金マトリックスとの密着性に優れたα−A1203を主
体とする酸化物皮膜ができる。
加熱処理は、通常大気圧の空気中または酸素中で、11
00〜1300℃程度の温度で行なう。ただしAd含有
量が0.5〜2重量−程度の場合には、大気圧よりib
低い圧力下で加熱処理を行なうことが好ましい。熱処理
時間は、必要とする酸化皮膜の厚さに応じて0.5〜3
0時間程時間量で適宜選択すればよい。
00〜1300℃程度の温度で行なう。ただしAd含有
量が0.5〜2重量−程度の場合には、大気圧よりib
低い圧力下で加熱処理を行なうことが好ましい。熱処理
時間は、必要とする酸化皮膜の厚さに応じて0.5〜3
0時間程時間量で適宜選択すればよい。
本発明インブラント合金は、熱処理によシ生成する酸化
皮膜によシ、人体との親和性に優れ、がり高耐食性を有
する。更に1合金マトリックス自体も優れた耐食性を示
す。また機械的性質もインブラント材として実用上充分
である。従ってインブラント材としての要求を満足する
ものであシ、有効に使用できる。
皮膜によシ、人体との親和性に優れ、がり高耐食性を有
する。更に1合金マトリックス自体も優れた耐食性を示
す。また機械的性質もインブラント材として実用上充分
である。従ってインブラント材としての要求を満足する
ものであシ、有効に使用できる。
実 施 例
次に本発明インブラント合金について実施例を示す。
実施例1
第1表に示す組成の鉄−クロム−アルミニウム系インプ
ラント合金を常法に従って作製した。
ラント合金を常法に従って作製した。
第 1 表
この合金を酸素中で加熱処理し、酸化物皮膜を形成させ
た。熱処理時間と酸化増量及び生成した皮膜の厚みとの
関係を第1図に示す。また、この酸化皮膜の断面構造を
調べた結果、合金マトリックスと表面酸化物層の境界は
、複雑に入シ込み、密着性が非常に優れたものであるこ
とがわかった。
た。熱処理時間と酸化増量及び生成した皮膜の厚みとの
関係を第1図に示す。また、この酸化皮膜の断面構造を
調べた結果、合金マトリックスと表面酸化物層の境界は
、複雑に入シ込み、密着性が非常に優れたものであるこ
とがわかった。
なお空気中で熱処理した場合にも同様の結果が得られた
。
。
i) 機械的性質
本発明合金の熱処理前の機械的性質を第2表に示す。比
較として従来から生体用インブラント材として用いられ
ている5US316Lの機械的性質を併せて示す。なお
、引張シ強さ及び伸びは、JIS−Z−2201に準じ
て試験を行ない、硬さはJIS−Z−2244に準じて
試験を行なったO 第 2 表 第2表に示す結果から本発明合金は、従来品と同等の機
械的性質を有していることが明らかである。
較として従来から生体用インブラント材として用いられ
ている5US316Lの機械的性質を併せて示す。なお
、引張シ強さ及び伸びは、JIS−Z−2201に準じ
て試験を行ない、硬さはJIS−Z−2244に準じて
試験を行なったO 第 2 表 第2表に示す結果から本発明合金は、従来品と同等の機
械的性質を有していることが明らかである。
本発明合金を大気中、1250°Cで熱処理した場合の
機械的性質の変化を第3表に示す。
機械的性質の変化を第3表に示す。
第 3 表
第3表に示す結果から、加熱時間が長くなっても本発明
合金の機械的性質の変化は少なく、実用上差支えないこ
とが明らかである。
合金の機械的性質の変化は少なく、実用上差支えないこ
とが明らかである。
i)耐食性試験
耐食性については、加熱処理によシ酸化皮膜に覆われた
状態では良好な耐食性を示すことは実験的に判明してい
る。即ち、後記第4表、第5表に示す耐食試験頃日にお
いて全く腐食や減耗が認められなかった。
状態では良好な耐食性を示すことは実験的に判明してい
る。即ち、後記第4表、第5表に示す耐食試験頃日にお
いて全く腐食や減耗が認められなかった。
ここでは、機械的衝撃による損傷を受けた場合やねじ止
めに伴う擦過傷を受けるなどして合金マトリックスが露
出した場合の耐食性を検討した。
めに伴う擦過傷を受けるなどして合金マトリックスが露
出した場合の耐食性を検討した。
まず実施例10合金について加熱処理前の試料の隙間腐
食性を調べ九。即ち、平板試料を10%FtCら水溶液
中に浸漬し、試料板上に5Mφのガラス俸をおき、24
時間経過後の試料とガラス俸の隙間に発生する腐食状態
を観察した。結果を第4表に示す。
食性を調べ九。即ち、平板試料を10%FtCら水溶液
中に浸漬し、試料板上に5Mφのガラス俸をおき、24
時間経過後の試料とガラス俸の隙間に発生する腐食状態
を観察した。結果を第4表に示す。
第 4 表
O:隙間腐食なし △:lli間腐食の痕跡あシス:激
しい隙間腐食発生 次に加熱処理をしてない試料について耐アルカリ性、耐
粒界腐食性、耐酸性及び耐応力腐食性を調べた結果を第
5表に示す。なお、試験は、 JIS、(1;−057
3へに準じて行なった〇第 5 表 1)50%NaOH−1−6%NaC4水溶液の沸騰液
中48時間浸漬後の減耗量 2)65%HNO3水溶液の沸騰液中に48時間浸漬後
の減耗量 3)1%HCII水溶液の沸騰液中に48時間浸漬後の
減耗量 4)48%MyC12水溶液の沸騰液中に浸漬し、U字
曲げを行った時の割れ発生までの時間更に、生理食塩水
(3%NaC4)中への溶出試験を行った結果、20℃
12日間でFt、Cr及びAlの溶出量は、それぞれl
ppm 未満であり、沸騰液中5時間浸漬した場合は、
Ft が2−戸mで他は1−戸m未満であった。
しい隙間腐食発生 次に加熱処理をしてない試料について耐アルカリ性、耐
粒界腐食性、耐酸性及び耐応力腐食性を調べた結果を第
5表に示す。なお、試験は、 JIS、(1;−057
3へに準じて行なった〇第 5 表 1)50%NaOH−1−6%NaC4水溶液の沸騰液
中48時間浸漬後の減耗量 2)65%HNO3水溶液の沸騰液中に48時間浸漬後
の減耗量 3)1%HCII水溶液の沸騰液中に48時間浸漬後の
減耗量 4)48%MyC12水溶液の沸騰液中に浸漬し、U字
曲げを行った時の割れ発生までの時間更に、生理食塩水
(3%NaC4)中への溶出試験を行った結果、20℃
12日間でFt、Cr及びAlの溶出量は、それぞれl
ppm 未満であり、沸騰液中5時間浸漬した場合は、
Ft が2−戸mで他は1−戸m未満であった。
以上の結果から、本発明合金の耐食性は、加熱処理によ
シ酸化皮膜を形成させない状態においても、従来品よシ
優れていることがわかる。
シ酸化皮膜を形成させない状態においても、従来品よシ
優れていることがわかる。
更に、加熱処理後の合金マトリックスの耐食性も処理前
と同程度であることが判明した。例えば、第1表に示す
合金を1250°C,5時間大気中で熱処理した後、酸
化皮膜を完全に研摩除失し、前記第4表、第5表の各項
目の試験を行なった結果、第4表及び第5表に示す結果
と差異は全く認めら(れなかった。
と同程度であることが判明した。例えば、第1表に示す
合金を1250°C,5時間大気中で熱処理した後、酸
化皮膜を完全に研摩除失し、前記第4表、第5表の各項
目の試験を行なった結果、第4表及び第5表に示す結果
と差異は全く認めら(れなかった。
実施例2
実施例1の第1表に示す合金のZr をHfに代えた合
金及びZr をYに代えた合金の各々について、実施例
1と同様の試験を行なった。
金及びZr をYに代えた合金の各々について、実施例
1と同様の試験を行なった。
加熱処理を行なった時の酸化増量は、 Hf含有合金及
びY含有合金ともに実施例1の合金よシも少なかった。
びY含有合金ともに実施例1の合金よシも少なかった。
例えば、1200℃20時間熱処理を行なった場合、酸
化増量は、Hf含有合金では約2.0TIIl/d、、
Y含有合金では約1.OWl/dテ1つた。この酸化皮
膜の密着性は、実施例1と同様に優れたものであった。
化増量は、Hf含有合金では約2.0TIIl/d、、
Y含有合金では約1.OWl/dテ1つた。この酸化皮
膜の密着性は、実施例1と同様に優れたものであった。
つづいて機械的性質及び耐食性について実施例1と同様
の方法で試験を行なった結果、Hf含有合金、Y含有合
金ともに、実施例1の結果とほぼ同様の結果が得られた
。
の方法で試験を行なった結果、Hf含有合金、Y含有合
金ともに、実施例1の結果とほぼ同様の結果が得られた
。
第1図は、熱処理時間と酸化増量及び酸化皮膜の膜厚と
の関係を示すグラフである。 (以 上) 伏臥 弁針 5 0 英 シ1.二)
の関係を示すグラフである。 (以 上) 伏臥 弁針 5 0 英 シ1.二)
Claims (1)
- ■ C120〜32重量%、AIo、5〜5.0重量%
、Mo9.5〜4.0重量−1M(但し、MはZr、H
f 及びYの少なくとも1種を示す)0.05〜0.5
重量−1残部Fl からなる鉄−り0ム一アルミニウム
系医療用インブラント合金。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59118899A JPS60262943A (ja) | 1984-06-08 | 1984-06-08 | 鉄−クロム−アルミニウム系医療用インプラント合金 |
GB08514297A GB2160892B (en) | 1984-06-08 | 1985-06-06 | Fe-cr-al type implant alloy for medical treatment |
DE19853520473 DE3520473A1 (de) | 1984-06-08 | 1985-06-07 | Implantationslegierung vom fe-cr-al-typ zur medizinischen behandlung und verfahren zur herstellung einer derartigen legierung |
FR8508751A FR2565603B1 (fr) | 1984-06-08 | 1985-06-10 | Alliage prothetique du type fe-cr-al pour traitement medical et son procede de fabrication |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59118899A JPS60262943A (ja) | 1984-06-08 | 1984-06-08 | 鉄−クロム−アルミニウム系医療用インプラント合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60262943A true JPS60262943A (ja) | 1985-12-26 |
JPS6214213B2 JPS6214213B2 (ja) | 1987-04-01 |
Family
ID=14747921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59118899A Granted JPS60262943A (ja) | 1984-06-08 | 1984-06-08 | 鉄−クロム−アルミニウム系医療用インプラント合金 |
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