JPS60259928A - 鋼管水圧試験機のテストヘツド交換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は鋼管に圧力水を注入して鋼管の水密を試験する
鋼管水圧試験機に関し、更に詳しくはこの鋼管水圧試験
機に設けられ鋼管の両端に押圧されるテストヘッドを交
換するための交換装置に関する。

〔発明の背景〕

従来の鋼管水圧試験機の一例を第２図〜第４図において
説明する。鋼管水圧試験機１の中央部にはテストされる
鋼管の置かれるスペースが設けられ、両端にはこの鋼管
の両端に押圧するテストヘッド２．３が設置されている
。これらのテストヘッド２．３のうち一方のテストヘッ
ド２は固定台４に設けられた上下のクランプ５．６によ
って固定されている。他方のテストヘッド３は移動台車
７に設けられた上下のクランプ５．６によって固定され
ている。この移動台車７は試験される鋼管の長さに対応
して移動され所定の位置に固定される。両端のテストヘ
ッド２，３を通じて鋼管内に圧力水が注入されると、両
テストヘッド２．３間には反力が生じる。この反力を受
けるために、固定台４と移動台車７には４本のタイバー
８が設けられる。なお移動台車７の移動の際には、移動
台車７とこのタイバー８との固定は解かれ調整自在とな
る。ｔ′＃：、、短い鋼管を試験する場合にはタイバー
８は撓むことはないが、長い鋼管を試験する場合にはタ
イバー８は自重によって撓んでしまう恐れがある。従っ
てこの撓みを防止するだめ、タイバー８に沿って防撓梁
９が設けられている。

さて、このような鋼管水圧試験機ｌにおいては、径の異
なる鋼管の試験を行う場合にはテストヘッド２，３を交
換しなければならない。この交換には、例えば試験工場
内に設置された天井クレーン（図示せず）を使用したり
、第２図及び第３図に示すような脚柱１０を有する小型
のクレーンであるホイスト１１を使用していた。

〔背景技術の問題点〕

ところが、これらの天井クレーン、ホイストによる作業
はクレーン作業につきものの危険が伴い、更にホイスト
等は大きな設置空間を必要とし、装置全体を大型化する
ものであった。更にクレーン作業は作業員の手作業を要
する手順が多く無人運転には適さないものであった。

〔発明の目的〕

本発明は以上の問題点に鑑みて成されたものであシ、 ■　テストヘッド交換作業の危険性をなくし■　装置全
体がコンパクト化でき ■　無人運転が可能となる 鋼管水圧試験機のテストヘッド交換装置を提供すること
を目的とする。

〔発明の概要〕

本発明の鋼管水圧試験機のテストヘッド交換装置は、鋼
管水圧試験機につきものの防撓梁の上を走行する台車を
設け、この台車にテストヘッド交換の際においてテスト
ヘッドを吊下げる吊下機構及び吊下げられたテストヘッ
ドを油圧シリンダによって昇降させる昇降機構を設置し
たものである。

〔発明の実施例〕

本発明の一実施例を第１図及び第５図〜第１２図におい
て説明する。々お第４図と同一の部分については同一の
番号を付して説明を省略する。

防撓梁９はＨ形の断面を有するＨ形鋼であり、上方に設
けられた２本のタイバー８の上部に沿って２本配置され
ている。この２本の防撓梁９の上を走行する台車２１は
４つの車輪２２を有し、防撓梁９のＨ形断面の内側のフ
ランジ部２３をレールとして走行する。この台車２１の
上に設けられる昇降機構は平行リンク機構２４から成る
。この平行リンク機構２４の一端は台車２１に対しピン
結合され、他端はテストヘッドの吊下機構２５にピン結
合され、油圧シリンダ２６によって駆動される。吊下機
構２５はテストヘッド２（３）の上縁に設けられる一条
の凸部２７に嵌合する一条の凹部を有する横スライド２
８を有する。この横スライド２８と前記テストヘッド２
の凸部２７は締結ピン２９によって締結される。なお、
吊下機構゛２５自体も油圧シリンダ３０からなる副昇降
機構を有し微小な昇降量を調整できる。本実施例におい
ては、以上のような台車２１は２台設けられ試験される
鋼管の両端に対応してそれぞれ配置される。

また、防撓梁９の両端延長上においてテストヘッド台３
１が設けられ、本実施例に係る交換装置が運んできた旧
テストヘッド２（３）と新テストヘッド２１３勺を取り
換えるスペースを提供している。

次に本実施例に係る交換装置における交換作業の順序を
第７図〜第１２図において説明する。まず第７図に示す
ように１昇降機構の油圧シリンダ２６のピストンロッド
３２を延ばし平行リンク機構２４により吊下機構２５を
高く持ち上げたまま、台車２１は防撓梁９上を走行して
前進し、旧テストヘッド２の真上に到達する。この到達
位置はストッパ３３によって正確に定められる。その後
第８図に示すように、昇降機構の油圧シリンダ２６のピ
ストンロッド３２を縮め、平行リンク機構２４によシ吊
下機構２５を下降し旧テストヘッド２に近付ける。更に
第９図に示す゛ように、吊下機構２５の副昇降機構の油
圧シリンダ３０によシ下降量を微調整し、横スライド２
８の凹部を旧テストヘッド２の凸部２７に、スライドし
て嵌合する。そして締結ピン２９によシ締結する。その
後、旧テストヘッド２を固定台４（あるいは移動台車）
Ｋ固定していた上クランプ５を外す。外した後第１０図
に示すように、横スライド２８を旧テストヘッド２と締
結したままスライドさせることばより、旧テストヘッド
２を切り離す。その後昇降機構により吊下機構２５を上
昇させ、第１１図に示すように台車２１を後退させテス
トヘッド台３１の真上に到達する。その後第１２図に示
すように、先程と同様の手順で旧テストヘッド２をテス
トヘッド台３１の上に下降させ、横スライド２８から旧
テストヘッド２を取り外し、替わりに新テストヘッド２
′を取り換える。その後再び昇降機構により上昇させら
れ先程と逆の手順により固定台４のテストヘッドを取付
けるべき位置まで走行し、新テストヘッドを取付ける（
図示せず）。

〔他の実施例〕

以上の実施例における昇降機構は平行リンク機構２４か
ら成るものであったが、他の実施例においては昇降機構
は第１３図に示すように吊下機構２４を上下方向にガイ
ドするガイド４１と吊下機構２４に油圧シリンダ４２の
力を伝えるチェーン４３から成るものとしてもよい。即
ち、油圧シリンダ４２のピストンロッド４４が延びるこ
とによりチェーン４３が吊下機構２４を引張り、吊下機
構２４はガイド４１に沿って上昇する。またピストンロ
ッド４４が縮むことにより吊下機構２４は下降する。

〔発明の効果〕

本発明の鋼管水圧試験機のテストヘッド交換装置によれ
ば、 ■　従来のようにクレーンによる作業が不要なため危険
が防止でき、 ■　鋼管水圧試験機に既存の防撓梁を利用して走行する
台車によるものであるため、交換装置としてのスペース
が小さくてすみ、結局、鋼管水圧試験機の小型化を達成
できる。

■　また従来のようにクレーンを使用するものにおいて
は吊下機構が必然的に揺動するものであるため、旧テス
トヘッドをクランプから切り離す作業、及び旧テストヘ
ッドと新テストヘッドの取シ換え作業においてどうして
も作業員の手作業を必要とし交換装置として無人運転は
望めないものであったが、本発明によれは吊下機構は揺
動することもなく無人運転も可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す全体斜視図、第２図は
従来の装置の概略側面図、第３図は第２図の平面図、第
４図は第２図または第３図の斜視図、第５図は本発明の
一実施例を示す概略側面図、第６図は第５図の平面図、
第７図〜第１２図は第１図の装置による作業手順を順次
示す図、第１３図は第１図における昇降機構の変形例を
示す側面図である。 １・・・鋼管水圧試験機、２．３・・・テストヘッド、
４・・・固定台、５．６・・・クランプ、７・・・移動
台車、８・・・タイバー、９・・・防撓梁、１０・・・
脚柱、１１・・・ホイスト、２１・・・台車、２２・・
・車輪、２３・・・フランジ部、２４・・平行リンク機
構、２５・・・吊下機構、２６・・・油圧シリンダ、２
７・・・凸部、２８・・・横スライド、２９・・・締結
ビン、３０・・・油圧シリンダ、３１・・・テストヘッ
ド台、３２・・・ピストンロッド、４１・・・ガイド、
４２・・・油圧シリンダ、４３・・・チェーン、４４・
・・ピストンロッド。 代理人　鵜　沼　辰　之

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）鋼管の両端にテストヘッドを押圧して鋼管内部を
   封じ、テストヘッドを通じて圧力水を注入して鋼管の水
   圧試験をする試験機であり、圧力水の注入によって両テ
   ストヘッド間に生ずる反力を張力として受けるタイバー
   及びこのタイバーの自重圧よる撓みを防止する防撓梁を
   有するものにおいて、 この防撓梁上を走行する台車を設け、この台車にテスト
   ヘッド交換の際にテストヘッドを吊り下げる吊下機構及
   び吊下げられたテストヘッドを油圧シリンダによって昇
   降させる昇降機構を設置したことを特徴とする鋼管水圧
   試験機のテストヘッド交換装置。