JPS6025824Y2 - 端子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電線の端部に圧着され、相手側の離形端子を受
は入れて接続する雌形端子に係るもので、詳しくは箱形
接触部の内部に、薄板ばね体の弾性接触片を設け、該弾
性接触片と接触部の底部との間に、相手側の錐形接触部
を挾着する１薄板ばね体の弾性接触片つき端子Ｊ（以下
、これを単に弾性接触片つき端子という）の改良に関す
るものである。

従来の弾性接触片つき端子は、第１図の様に単一の板状
を打ち抜いて横断面方形に形成し、底板部３と上板部４
を有する箱形の接触部２を形成すると共に、同一の板材
を利用して側方から折り曲げ上板部４と底板部３間に薄
板ばね体の弾性接触片５が形成しである。

そして、接触部２の前方開口部６から相手側端子のタブ
状接触部７を受は入れ、弾性接触片５と底板部３間にタ
ブ状接触部７を弾性的に挾着する構造となっている。

以上の従来構族の弾性接触片つき端子の弾性接触片５は
、箱体をなす接触部２の板材が、左右いずれかの側方か
ら折り曲げて内設され、片時梁状の薄板ばね体に形成さ
れている。

従って、第２図の様に底板部３に平行して挿入すべきタ
ブ状接触部７が、誤って傾斜して挿入されると、その先
端が弾性接触片５と干渉し、弾性接触片５に塑性変形を
生じたり、傷を発生させて接触部４の電気的接続特性を
害することがある。

本考案は、以上の従来問題を解消することを目的とする
もので、接触部２の先端開口部の上方に、上板部４の先
端を伸延して下方に曲成した案内保護部を設けた弾性接
触片つき端子を提供するものである。

以下本考案の一実施例を示す第３〜５図を参照して説明
する。

図において、本考案の弾性接触片つき端子１は、単一の
板材を折りまけて底板部３と上板部４からなる横断面方
形の接触部２が形成されると共に、接触部２の一側方（
第４図の右側方）を折り曲げて、片持梁状の薄板ばね体
を威す弾性接触片５が接触部２の概ね全長に亘って内設
されている。

そして、前方の開口部６から相手側端子のタブ状接触部
７を受は入れ、弾性接触片５と底板部３間に弾性的に挾
着するように戒っている。

そして、接触部２の前方開口部６の上部には上板部４の
板材を若干伸延して下方へ曲成した案内保護部９が形成
されている。

案内保護部９は、接触部２に挿入されるタブ状接触部７
の案内作用と、弾性接触片５の保護作用を意図して形成
したもので、タブ状接触部７の挿入を援助する為、その
下端は接触部２の内方に向って僅かに傾斜すると共に前
記案内作用を効果的にする為、案内保護部９は概ね弾性
接触片５の最下点５′の位置まで垂設されている。

以上の構成の本考案の弾性接触片つき端子によると、接
触部２の開口部６からタブ状接触部７を挿入するとき、
第５図の様に、タブ状接触部７が誤って傾斜して挿入さ
れようとしても、その先端と案内保護部９が干渉するの
で、タブ状接触部７は正しい挿入姿勢に矯正かつ案内さ
れて円滑に弾性接触片５と底板部３間に挟着されること
ができる。

従って、軟質薄板から成る弾性接触片５は、塑性変形し
たり、傷を生ずる危険が無く、接触部２の電気的接触特
性は良好に安定する。

なお、本考案における案内保護部９は、前記実施例のみ
ではなく、例えは第１図示の左右側方から折り曲げて対
向する上板部４において、それぞれの板材を前方に伸延
して折り曲げ、中央が分離した案内保護部９に形成して
も良い。

以上の様に、本考案は弾性接触片つき端子の従来欠陥を
解消し、当該接触部の接続性能を良好に安定させるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図：弾性接触片つき端子の従来構造を示す斜視図、
第２図：第１図端子の使用状態を示す正面図、第３図二
本考案−実施例の端子を示す斜視図、第４図：第３図の
Ａ視測面図、第５図：第３図実施例の使用状態を示す正
面図。 主な符号、１：弾性接触片つき端子、２：接触部、３：
底板部、４：上板部、５：弾性接触片、７：タブ状接触
部、９：案内保護部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 単一板材を折りまげて横断面方形の接触部を形成すると
   共に、前記接触部の上板部と底板部間に薄板ばね体の弾
   性接触片を設け、前記底板部と前記弾性接触片間に錐形
   接触部を受は入れる端子において、前記上板部の前端に
   は、前記上板部を伸延して下方に曲成した案内保護部が
   形成されている構造を特徴とする端子。