JPS6025651Y2 - 自動販売機の商品ストツカ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動販売機の商品ストッカーに関し、ストッカ
ーに形成された商品収容空間部の開口前部中央に配備さ
れた商品落下防止用の積層保持弾性部材の操作の容易化
、及び商品補充作業の容易化を図ることを目的とする。

周知のようにたばこ販売機においては、多種のたばこを
列設状に設けられたストッカーの商品収容空間部に収容
し、これらを積層状に保ちつつ押し出す訳で、この場合
たばこの積層姿勢を旨く保ちつつ行なう必要がある。

その一手段としてたばこ前面の商品収容空間横幅中央に
縦向きの積層保持杆を、その下端部を支点として上端部
が商品収容空間の横幅範囲内で揺動できるように沿設し
、積層姿勢を保持すると共に、商品の補充時には積層保
持杆の上端を商品収容空間の脇へ揺動させて補充できる
ようにしている。

ところがその補充に際して、積層保持杆が下端部を支点
として上端部側のみ揺動自在とされているため、商品収
容空間の上側のみ完全に解放された状態となって下側へ
向うに従って積層保持杆は商品収容空間の横幅方向中央
側に向う傾斜状となり、その傾斜部分が邪魔となって補
充が手間取り非常に繁雑であった。

またたばこの補充が終了した後は積層保持杆を再び積層
姿勢保持状態にするわけであるが、作業者によって完全
に元の状態に復帰されていない場合があり、この場合た
ばこの積層状態が崩れ、それに伴って販売機能に支障を
来たす等の問題があった。

そこで本考案は斯かる上記問題を解消するようになされ
たものであって、その特徴とする処は、前面開口型の商
品収容空間部が複数枚の仕切板によって横方向に形成さ
れ、その収容空間部内に商品が夫々積層状に収容される
と共に、前面開口上端部に上部体８″案内片か横設され
、下端部に下部係合案内片か設けられた自動販売機の商
品ストッカーにわいて、上部係合案内片と下部係合案内
片の各収容空間部に対応する個所には、それぞれ横長状
の上下案内溝か設けられ、該上下案内溝は、前記収容空
間部の横幅方向中央に位置する同一側端部同士が互いに
上下方向に接近し且つ他端部が互いに離反するように、
夫々傾斜状に形成され、伸縮弾性を有する積層保持弾性
部材が、その上下端部それぞれが上下案内溝それぞれに
摺動自在に嵌合されることにより張設され、さらに、上
下案内溝の各他端部に積層保持弾性部材の上下端部が嵌
脱自在に嵌合されて保持される上下係合凹部が連設され
た点にある。

以下図面に基つき木考案の一実施例を詳述する。

第１図及び第２図はたばこ自動販売機の内部に装備され
たストッカー１の一部を図示したものであり、２は販売
機内部に水平に備えつけられたコ型のストッカーベース
で、その長子方向が販売機正面からみて両側方向に対応
して配置されており、その上面は商品としてたばこ３の
載置面とされている。

４は複数枚の仕切板であり、両側方向の空間を所定間隔
おきに仕切るために広く縦長状とされ、その仕切板４間
に商品収容空間部５が自戒されている。

該各仕切板４はそれぞれ上端がその上部に横設された上
部梁材６によって固定され、下端か前記ストッカーベー
ス２によって固定されている。

商品収容空間部５は各仕切板４によつ−Ｃ横幅かぞれそ
れたばこ３幅と略同幅とされると共に、販売機の前後方
向に対応して前面開口状とされ、複数個のたはこ３が夫
々積層状に収容されている。

７は下部横架材でストッカー１の前方下部付近を横方向
に一本通しされた格好とされている。

該横架部材７にはストッカー１の前後方向に進退自在な
下部係合案内片８が各商品収容空間部５の前面開口下部
に対応して止着されている。

下部係合案内片８のＬ字状に折曲された垂下部は押し出
されるたばこ３を残してその残りに対接すると共に、自
らには横長状の下部案内溝９が形成されている。

該下部案内溝９はその一端部９ａが前記商品収容空間部
５の横幅中央に位置し、他端部１９ｂより下方に位置す
る傾斜状に形成され、その他端部９ｂには下部係合凹部
９ｃが上向きに連設されている。

１０は断面コ字状の上部係合案内片であり、前記商品収
容空間部５の前面開口上端部に対応して上部梁材６に横
設され、該上部係合案内片１０には前記下部案内片８に
対応する横長状の上部案内溝１１が形成されている。

上部案内溝１１はその一端部１１ａが下部案内溝９の一
端部９ａに対応して商品収容空間部５横幅中央に位置腰
且つ他端部１１ｂが一端部１１ａより上方で下部案内溝
９の他端部９ｂと対応する傾斜状に形成され、他端部１
１ｂには前記下部係合凹部９ｃに対応する上部係合凹部
１１ｃが下向きに連設されている。

故に各上下案内Ｒ９，１１をストッカー１前方より見る
と、各一端部９ａ、ｌｌａ同士が最も接近し、各他端部
９ｂ、ｌｌｂが最も離間した末広り状とされる。

１２はバネ等の弾性線材等からなる積層保持弾性部材で
、該積層保持弾性部材１２は各商品収容空間部５横幅方
向中央位置で該空間部５に積層状に収容された、たばこ
３の積層姿勢を保持するものであって、その上部付近に
上下方向に伸縮自在な螺旋状の伸縮部１３が形成される
と共に、Ｕ字状の上下端部１２ａ、１２ｂが夫々上部案
内溝１１と下部案内溝９に摺動自在に嵌合されている。

これにより商品収容空間部５の前面開口の横幅中央位置
で張設された状態となってたばこ３の積層姿勢を保持で
きるものである。

又、新規にたばこを補充する際には第１図の仮想線で示
すように、各上下案内ｉ１１，９に嵌合された積層保持
弾性部材１２の上下端部１２ａ、１２ｂを、夫々その縮
力に抗して各上下係合凹部１１ｃ、９ｃに摺動嵌合させ
れば可能となる。

上記構成において、たばこ３の補充を行なう際には、第
１図の仮想線で示すように、各商品収容空間部５の横幅
中央に位置してたばこ３の積層姿勢を保持している積層
保持弾性部材１２の上下端部１２ａ、１２ｂを、伸縮部
１３の引張力に抗して各上下案内ｉ１１，９の各上下係
合凹部１１ｃ、９ｃ側へと摺動させる。

そして上下端部１２ａ、１２ｂは各上下係合凹部１１ｃ
、９ｃの位置に達すると、伸縮部１３の引張力によって
その上下係合凹部１１ｃ、９ｃに夫々嵌合状態に保持さ
れる。

この状態で商品収容空間部５の前面開口部は完全に解放
された状態にあり、従って作業者が積層保持弾性部材１
２を押えつつ作業を行なう必要がなく、補充作業が迅速
かつ容易に行なえる。

次に補充作業が終って積層保持弾性部材１２を元の状態
にする際には、その上下端部１２ａ、１２ｂを各上下係
合凹部１１ｃ、９ｃより外すと、伸縮部１３の引張力に
より、各上下案内ＦｔｌＬ９の傾斜面に沿って商品収容
空間部５の横幅方向中央側へと自動的に摺動しさらには
各一端部１１ａ、９ａに当接して商品収容空間部５横幅
中央位置に固定される。

故にたばこ３が振動や衝撃によって前面開口部より落下
するのを防止できる。

しかも、積層保持弾性部材１２は商品補充後にその上下
端部１２ａ、１２ｂを上下係合凹部１１ｃ。

９ｃより外すだけで、自動的に商品収容空間部５の横幅
方向中央位置に復帰することになるので、従来のように
作業者によって完全に元の中央位置に復帰されていない
という状態になることはなく、積層状態の保持が確実に
なされる。

それに伴って販売機能に支障を来たすこともない。

なむ本実施例においては、積層保持弾性部材１２の螺旋
状の伸縮部１３円上部側付近のみに設けたが、全長にわ
たって設けてもよい。

本考案によれば、商品収容空間部５の上下端の上下部係
合案内片８，１０に横長状の前面開口型の商品収容空間
部５が複数枚の仕切板４によって横方向に形成され、そ
の収容空間部５内に商品３が夫々積層状に収容されると
共に、前面開口上端部に上部係合案内片１０が横設され
、下端部に下部係合案内片８が設けられた自動販売機の
商品ストッカーにおいて、上部係合案内片８と下部係合
案内片１０の各収容空間部５に対応する個所には、それ
ぞれ横長状の上下案内溝１１．９が設けられ、該上下案
内ＲＩＬ９は、前記収容空間部５の横幅方向中央に位置
する同一側端部１１ａ。

９ａ同士が互いに上下方向に接近し且つ他端部１１ｂ、
９ｂが互いに離反するように、夫々傾斜状に形成され、
伸縮弾性を有する積層保持弾性部材１２が、その上下端
部１２ａ、１２ｂそれぞれが上下案内ｇｌＬ９それぞれ
に摺動自在に嵌合されることにより張設され、さらに、
上下案内溝１１．９の各他端部１１ａ、９ｂに積層保持
弾性部材１２の上下端部１２ａ、１２ｂが嵌脱自在に嵌
合されて保持される上下係合凹部１１ｃ、９ｃが連設さ
れている。

これにより、商品を補充する際には積層保持弾性部材１
２を自身の引張力に抗してその上下端部１２ａ、１２ｂ
を上下係合凹部１１ｃ、９ｃに嵌合保持させれば、商品
収容空間部５の前面開口を完全に解放した状態とてき、
商品３の補充を迅速かつ容易に行なえる。

さらに、商品補充作業が終了すれは、積層保持弾性部材
１２の上下端部１２ａ、１２ｂを上下係合凹部１１ｃ、
９ｃから外すだけで、上下案内１Ｒ１１，９は商品収容
空間部５の横幅方向中央側の端部１１ａ、９ａが上下方
向に接近するように傾斜しているため、積層保持弾性部
材１２は自身の引張力によって自動的に商品収容空間部
５の横幅方向中央位置に復帰させることができる。

よって従来のように作業者によって完全に元の中央位置
に復帰されていないという状態になることはなく、商品
３の積層状態の保持を確実に行なえる。

従って商品３の落下を防止でき、それに伴って販売機能
に支障を来たすこともない。

さらに構造が簡単であるために低コストにて提供可能で
あると共に、従来の自動販売機にも取付できる等の利点
があり非常に実益大と言える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す全体正面図、第２図は
第１図のＡ−Ａ線欠視拡大断面図である。 ４・・・・・・仕切板、５・・・・・・商品収容空間部
、８・・・・・・下部係合案内片、９・・・・・・下部
案内溝、９ａ・・・・・・一端部、９ｂ・・・・・・他
端部、９ｃ・・・・・・下部係合凹部、１０・・・・・
・上部係合案内片、１１・・・・・・上部案内溝、１１
ａ・・・・・・一端部、ｌｌｂ・・・・・・他端部、１
１ｃ・・・・・・上部係合凹部、１２・・・・・・積層
保持弾性部材、１２ａ・・・・・・上端部、１２ｂ・・
・・・・下端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面開口型の商品収容空間部５が複数枚の仕切板４によ
   って横方向に形成され、その収容空間部５内に商品３が
   夫々積層状に収容されると共に、前面開口上端部に上部
   係合案内片１０が横設され、下端部に下部係合案内片８
   が設けられた自動販売機の商品ストッカーにおいて、上
   部係合案内片８と下部係合案内片１０の各収容空間部５
   に対応する個所には、それぞれ横長状の上下案内溝１１
   ．９が設けられ、該上下案内溝１１，９は、前記収容空
   間部５の横幅方向中央に位置する同一側端部１１ａ、９
   ａ同士が互いに上下方向に接近し且つ他端部１１ｂ、９
   ｂが互いに離反するように、夫々傾斜状に形成され、伸
   縮弾性を有する積層保持弾性部材１２が、その上下端部
   １２ａ、１２ｂそれぞれが上下案内１１１．９それぞれ
   に摺動自在に嵌合されることにより張設され、さらに、
   上下案内溝１１，９の各他端部１１ａ、９ｂに積層保持
   弾性部材１２の上下端部１２ａ、１２ｂが嵌脱自在に嵌
   合されて保持される上下係合凹部１１ｃ、９ｃが連設さ
   れたことを特徴とする自動販売機の商品ストッカー。