JPS6025526B2 - アクリロニトリル系重合体紡糸原液の製造法 - Google Patents

アクリロニトリル系重合体紡糸原液の製造法

Info

Publication number
JPS6025526B2
JPS6025526B2 JP10515278A JP10515278A JPS6025526B2 JP S6025526 B2 JPS6025526 B2 JP S6025526B2 JP 10515278 A JP10515278 A JP 10515278A JP 10515278 A JP10515278 A JP 10515278A JP S6025526 B2 JPS6025526 B2 JP S6025526B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
polymerization
weight
water
dehydration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10515278A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5536305A (en
Inventor
精一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP10515278A priority Critical patent/JPS6025526B2/ja
Publication of JPS5536305A publication Critical patent/JPS5536305A/ja
Publication of JPS6025526B2 publication Critical patent/JPS6025526B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はァクリロニトリル(以下ANと略記する。
)含量が85重量%以上のAN重合体を水を媒体とし、
水溶性レドックス触媒を使用する水性懸濁重合法により
、かつ省エネルギー、合理化効果の大きい重合体製造方
法によって製造する方法に関するものであり、その目的
とするところは水落性レドックス触媒として過硫酸塩−
酸性亜硫酸塩を使用した水性懸濁重合に於いて、炉過性
、脱水性、乾燥性の優れた重合体を得ることと、この重
合体を通常の炉過脱水操作、即ち炉過圧力差0.1kg
/流以上1.1k9/榊以下で炉過するか、又は100
タ以上1000タ以下の遠心力で遠心脱水し、含水率1
0〜100重量%(乾基準)の含水重合体を得た後、こ
れをジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド等の
有機溶剤に溶解し紡糸用原液を得ることにある。繊維等
の成型物を製造する目的に用いられるAN系重合体は水
性懸濁重合法により製造するのが有利であるが、水性懸
濁重合によりAN重合体を製造する場合、通常重合成物
を炉過、洗糠、脱水した後乾燥が必要な場合が多い。
従って水性懸濁重合によって脱水性良好な重合体を得た
後、これを脱水した後低含水率の重合体を乾燥せず直接
有機溶剤に溶解することは、抜糸原液を調整する場合、
経済性、省エネルギー効果上好ましい。本発明者は、上
述した考え方の上に立って上記目的を達成しうるAN系
重合体の製造法について鋭意検討した結果本発明を完成
したのであり、その要旨とするところは、AN含量85
%以上と他の単量体15重量%以下なる割合で用い、供
聯合する水の単量体に対する重量比を1.4〆上3.3
以下、」還元剤/酸化剤のモル比を1.0〜12.0な
る範囲の触媒を供給し連続重合した重合生成物を圧力差
0.1k9/仇以上1.1k9/仇以下なる圧力での炉
過又は遠心力100タ以上1000タ以下での遠心脱水
することにより含水率10〜10の重量%(乾基準)な
る重合体を得た後、この含水重合体をジメチルアセトア
ミド又はジメチルホルムアミド‘こ溶解し、縦糸原液を
調整することである。本発明に関するAN重合体は、A
N単独又は公知の単量体を第2成分、第3成分として有
するAN含量85重量%以上の重合体であり、公知の単
量体として酢酸ビニル、アクリル酸メチル、メタクリル
酸メチル等の中性単量体を1〜15重量%、メタリルス
ルホン酸、パラスルホフェニルーメタリルェーテル等の
酸性単量体を0.1〜5重量%、ジメチルアミノェチル
メタクリレート等の塩基性単量体を1〜15重量%、ア
クリルアミド、メタクリルアミドを1〜15重量%含有
してもよい。
又これらに限定されるものではない。本発明に関する水
溶性レドックス触媒として酸化剤として過硫酸塩、還元
剤として酸性亜硫酸塩が使用される。
例えば、過硫酸カリと酸性亜硫酸ソーダ、過硫酸アンモ
ンと無水亜硫酸と苛性ソーダの組合せ等が使用出来るが
、これに限定されるものではない。重合系へ仕込む水の
単量体に対する重量比(水/単量体比)は、1.4以上
3.3以下が望ましく、3.3を越えると上述の本発明
によって得られる重合体生成物の脱水性、炉過洗練性向
上の効果が不充分となる。
一方、水/単量体比は1.4より小さいと重合系の粘性
が急増し、重合系の混合櫨拝が不良となり安定な重合操
作が困難となる。さらに本発明に於いては、レドツクス
触媒の還元剤/酸化剤のモル比を1.0以上12.0以
下に保つことが必要である。還元剤/酸化剤のモル比を
1.0より減少させると一般的に得られる重合体の熱安
定性が低下し、また重合度が過大になる額向があり、好
ましくない。
また逆に還元剤/酸化剤モル比を12.0より大きくす
ると、通常の範囲の重合度を有する重合体を得るために
触媒使用量が増加しこの結果、生成重合体の凝集状態が
変化し、重合体粒子の脱水性及高密度が低下し好ましく
ない。本発明に関する重合体の重合度は、比粘度(0.
1夕の重合体の100似ジメチルホルムアミド溶液の2
5qoの値)で、0.12ないし0.25の範囲が好ま
しい。
本発明に於いて、仕込む水の単量体に対する重量比を1
.4以上3.3以下に保つことにより生成重合体の脱水
性が向上し、高密度が増加し、本発明の効果が得られる
この場合、生成重合体粒子がより繊密になり、粒子形状
が球形に近づくこと、さらに生成重合体の嵩密度が増加
し、この結果生成重合体の炉過洗練性、脱水性が向上す
ると考えられるが、原因の詳細は必ずしも明らかではな
い。生成した重合体生成物は本発明に於いては、通常公
知の回転真空炉過機又は遠心脱水機で脱水するものであ
り、回転真空炉過機で炉過する場合は、圧力差則ち吸引
側と炉過ケーキ表面の圧力差は0.1k9/係以上1.
1kg/の以下で炉過し、遠心脱水で炉過する場合は遠
心力100タ以上1000タ以下で脱水し含水率を10
〜100重量%(乾基準)とした後、この含水車合体を
ジメチルアセトアミド、又はジメチルホルムアミドに溶
解して紙糸原液を調整するものである。真空炉過圧力は
吸引側真空度最大76仇吻日夕、加圧側圧力最大0.1
k9/地として炉過圧力は最大約1.0k9/めである
。一方炉過圧力は0.1k9/仇より低くては含水率が
充分低下しない。遠心脱水では通常使用される遠心力1
000タ以下で充分であり、一方100夕より低くては
含水率が充分低下しない。紙糸原液調製時の重合体濃度
は、一定の重合度と組成の重合体では重合体の含水率が
低い程重合体濃度を高く出来る。又重合体の含水率が一
定の場合重合体の重合度と組成により紙糸原液の重合体
の適正な濃度は変ってくる。含水重合体の含水率、重合
度組成によって適正な続糸原液の重合体濃度が変るが、
これは基礎的なビーカーテストによって容易に求めるこ
とが出来る。
本発明の重合方法で重合した重合体生成物は脱水性が良
好であり、上記のような通常公知の炉過脱水操作並びに
条件にて含水率を10〜10の重量%にすることが出来
る。
本発明に関する脱水後の含水率は、重合体組成、重合度
、重合条件により変り、さらに真空炉過機を使用する場
合は炉過圧力、遠心脱水機を使用する場合は遠心力によ
り或程度変るものである。
即ち、一定の重合体組成、重合度の重合体では、水/単
量体比及還元剤/酸化剤比が低い程、重合体の脱水性が
良い方向にあるので、含水率も低い重合体が得られるの
であり、還元剤/酸化剤比と供給水/単量体比の組合せ
により脱水性則ち含水率も変ってくる。本発明の内容を
実施例によって説明する。
実施例 容量80その蝿梓機付き重合反応器に、イオン交換水(
pH3)30〆を仕込み、AN90重量%、酢酸ビニル
1の重量%の組成の単豊体を毎分滋3夕/minの速度
で、酸性亜硫酸ナトリウム5.18夕/mln、過硫酸
カリ1.77夕/min、硫酸第一鉄(FeS047日
20)0.001夕/min、硫酸0.52夕/mln
、イオン交換水斑2タノminの速度で供給を開始した
重合温度は5び0に保たれ、各供艶溝液は連続的に供V
給され、又溢流口より連続的に重合生成物が取出された
重合反応器の滞液量は80〆に保たれ、連続的に充分な
凝梓が行なわれた。重合開始後数時間後に、重合反応は
定常状態に達した。
還元剤/酸化剤モル比は次式より計算した。還元剤/酸
イヒ剤モ岬=(洋)/(器)=7.60 定常枕態に達した重合生成物水性懸濁液を東洋炉紙船.
2(蓬9伽)を使い、ブフナー炉斗で真空度40仇肌日
夕で炉過脱水試験を行なった。
即ち、炉過後のケーキ厚が1仇岬こなる量の重合生成物
を吸引炉過後、引続き重合体重量の5倍量のイオン交換
水で洗総し、次いぇ引続きケーキに割目の出来るまで脱
水した後、ケーキの水分率およびケーキ中の残存ナトリ
ウムを測定した。なおこの炉過試験中、吸引側の真空度
は400肋日のこ保った。比較例の重合生成物水性懸濁
液についても、同一条件で炉過脱水試験を行なった。な
お残存ナトリウムの測定は、洗練脱水したケーキを10
5q0陣量乾燥後5夕をとり白金るつぼに入れ加熱炭化
後さらに電気炉で800q0で灰化後希塩酸に溶解し、
水で希釈後焔光分析法によりナトリウム量を定量した。
上記の炉過脱水試験結果は下記の通りで、実施例の重合
体は比較例1又は2の重合体に比し水分率が著しく小さ
く、脱水性が著しく優れていること、さらに洗縦水によ
る洗練炉過速度も実施例の重合体は比較例の重合体に比
し大きいこと、ざらに洗藤后の残存ナトリウム分もほぼ
等しく、洗練速度が大きいにもかかわらず洗糠は充分行
われていることが判る。
さらに定常状態に達した重合生成物をとり出し、約10
00夕の遠0力で遠D脱水機により重合体の5倍量のィ
オン交換水で洗練后、引続き1晩ご間遠心脱水した。
一方比較例の重合生成物についても同一の操作を加えた
。脱水ポリマの含水率は下表の通り。実施例の重合体脱
水ケーキは比較例のそれに比し水分率が著しく低いこと
が判る。
上記実施例の重合体脱水ケーキをジメチルアセトアミド
と混合し、約85qoまで加熱し溶解し、重合体濃度1
0%の均一透明な級糸原液を得た。これをジメチルアセ
トアミド3の重量%、水7の重量%の組成で温度400
0の凝固格に緑式紡糸し、熱水中で5倍延伸后、洗練、
オィリンケ、乾燥を行ない、次いで130qoで熱処理
し3デニールの繊維を得た。
得られた繊維は本重合体を乾燥した后ジメチルアセトア
ミド‘こ溶解して得た紡糸原液より紡糸した繊維と性能
的に大差なかった。
比較例 1 実施例と同一の重合反応器にイオン交換水(pH3)3
0そを仕込み、実施例と同一組成の単量体を毎分280
夕/minの速度で酸性亜硫酸ナトリウム6.2夕/m
in、過硫酸カリ1.64夕/min、硫酸第1鉄(F
eSC47日20)0.0007夕/min、硫酸0.
62夕/min、イオン交換水1176夕/minの速
度で供給を開始し、実施例と同様の方法で重合を行なっ
た。
還元剤/酸化剤モル比計算値は9.81であった。定常
状態に達した後、重合生成物をとり出し、実施例記載の
ように遠心脱水したが脱水ケーキの水分率122%と高
く、重合体濃度10%の紙糸原液を調整することは困難
であった。比較例 2 実施例と同一の重合反応器にイオン交換水(pH3)3
0夕を仕込み、実施例と同一の組成の単量体を毎分33
3夕/mjnの速度で酸性亜硫酸ソーダ16.2夕/m
in、過硫酸カリ1.60夕/min、硫酸第1鉄(F
eSC47日20)0.001夕/min、硫酸0.8
6夕/min、イオン交換水10※夕/minの速度で
供給を開始し、実施例と同様の方法で重合を行なった。
還元剤/酸化剤モル比は26.3であった。定常状態に
達した後、重合生成物をとり出し、実施例記載のように
遠心脱水したが脱水ケーキの水分率127%と高く、重
合体濃度10%の級糸原液を調製することは困難であっ
た。以上の実施例と比較例の比較より明らかなように、
比較例1のように供V給する水/単量体重量比が4.2
の場合は還元剤/酸化剤モル比が充分低くてもポリマ脱
水性向上は不充分であり、本発明の効果は期待出来ない

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アクリロニトリル85重量%以上と他の単量体を1
    5重量%以下なる組成を、供給する水の単量体に対する
    重量比を1.4以上3.3以下、酸性亜硫酸塩X過硫酸
    塩のモル比1.0以上12.0以下なる組成で供給する
    ことによって連続重合した重合生成物を、圧力差0.1
    kg/cm^2以上1.1kg/cm^2以下なる圧力
    で濾過又は遠心力100g以上1000g以下で遠心脱
    水することによって。 含水率10〜100重量%(乾基準)なる重合体を得た
    後、ジメチルアセトアミド又はジメチルホルムアミドに
    溶解して紡糸原液を製造する方法。
JP10515278A 1978-08-29 1978-08-29 アクリロニトリル系重合体紡糸原液の製造法 Expired JPS6025526B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10515278A JPS6025526B2 (ja) 1978-08-29 1978-08-29 アクリロニトリル系重合体紡糸原液の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10515278A JPS6025526B2 (ja) 1978-08-29 1978-08-29 アクリロニトリル系重合体紡糸原液の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5536305A JPS5536305A (en) 1980-03-13
JPS6025526B2 true JPS6025526B2 (ja) 1985-06-19

Family

ID=14399737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10515278A Expired JPS6025526B2 (ja) 1978-08-29 1978-08-29 アクリロニトリル系重合体紡糸原液の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6025526B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5207450B2 (ja) * 2008-02-27 2013-06-12 三菱レイヨン株式会社 ポリアクリロニトリル系ポリマー粒子およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5536305A (en) 1980-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2660009C2 (ru) Способ получения обезвоженной микрофибриллированной целлюлозы
JP3933712B2 (ja) 炭素繊維用アクリロニトリル系前駆体繊維、その製造方法、及びその前駆体繊維から得られる炭素繊維
JPS6025526B2 (ja) アクリロニトリル系重合体紡糸原液の製造法
US4104341A (en) Utilization of constituents of effluent from the manufacture of styrene bead polymers in the manufacture of fibrids
US4238441A (en) Process for preparing acrylic polymer plexifilaments
JP2022031261A (ja) アクリル系繊維の簡素化及び改良された製造方法
JPS5824521B2 (ja) ボウシヨウヨウエキノ セイゾウホウホウ
JPS6312085B2 (ja)
US4524193A (en) Modacrylic synthetic fiber having an excellent devitrification preventing property and a process for preparing the same
JPH0445107A (ja) アクリロニトリル系重合体の製造方法
JPS6018353B2 (ja) 吸水性繊維およびその製造方法
US4238440A (en) Process for spinning acrylic fibers
CN102691230B (zh) 一种高分子凝絮悬浮液及其制备方法
JP3073580B2 (ja) アクリロニトリル系炭素繊維及びその製造方法
CN115322432B (zh) 一种基于废旧纺织品离子液法再生纤维素气凝胶的绿色制备工艺
JPH05263387A (ja) パルプスラリーの脱水促進剤
EP4039856A1 (en) Integrated and improved process for the production of acrylic fibers
JP2001192930A (ja) ポリビニルアルコール系バインダー繊維及びその製造方法
JPH0236603B2 (ja) Akurironitorirukeijugotaiyoekinoseizohoho
JPS6234846B2 (ja)
JPS6026843B2 (ja) ポリアルキレンテレフタレートパルプ状物質の製造法
JPS6136082B2 (ja)
CN116375906A (zh) 一种高保水性高凝胶强度琼脂的制备方法
JPH04114018A (ja) アクリロニトリル系重合体の製法
JPS6399237A (ja) 微小セルロ−ズ粒子およびその製造法