JPS6025522B2 - 紡糸口金パツクの洗浄方法 - Google Patents

紡糸口金パツクの洗浄方法

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JPS6025522B2
JPS6025522B2 JP12863677A JP12863677A JPS6025522B2 JP S6025522 B2 JPS6025522 B2 JP S6025522B2 JP 12863677 A JP12863677 A JP 12863677A JP 12863677 A JP12863677 A JP 12863677A JP S6025522 B2 JPS6025522 B2 JP S6025522B2
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JP
Japan
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alkali metal
cleaning
spinneret pack
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sulfamic acid
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JP12863677A
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桂一 森山
秀雄 加藤
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱可塑性合成繊維を溶融紡糸するに用いた紡糸
口金パックを洗浄して再生する方法に関する。
一般に、熱可塑性合成重合体を熔融紡糸するに従って口
金パックの圧力が上昇したり、紡糸工程が不調になった
りするため、口金パックを取替える必要が生じる。
取替えられた使用済みの口金パックは洗浄して再使用す
ることが行なわれている。この洗浄方法として、工業的
には、通常ナトリウム又はカリウムの硝酸塩と亜硝酸塩
の混合物の溶融液に浸薄処理する所謂ソルト洗浄を行な
い、次いで水中で超音波洗浄又は希硝酸による洗浄を行
なう方法が採用されている。
しかしながら、これらの方法によって洗浄しても、口金
パックの微細構造部、特に口金の紬孔内に重合体の炭化
物や、重合体に含まれる種々の金属塩の反応によって生
じた固着物等が残留し、充分に洗浄することは極めて困
難であった。
そのため、ソルト洗浄を繰返し行ない、更に洗浄後顧微
鏡で観察しながら軟質金属針で固着物を除去する必要が
あった。
かかるソルト洗浄を繰返し行ない、更に顕微鏡によって
固着物を除去することは、労力、資源、エネルギーの点
から極めて不経済であるばかりか、労働衛生上において
も好ましくない。かかる欠点を改善する方法として、ソ
ルト洗浄後更に濃硫酸で処理する方法(特公昭41一1
5245号公報、特公昭47一1567号公報)、ソル
ト洗浄後リン酸で処理する方法(侍関昭51−9652
0号公報)等が提案されている。
しかしながら、かかる方法によっても充分に洗浄するこ
とはできず、顕微鏡による金属針清掃を必要とする。本
発明者は、顕微鏡による金属針清掃を必要とせず、洗浄
のみによって固着物を完全に除去する方法について鋭意
研究した結果、本発明に到達したものである。
即ち、本発明は熱可塑性合成重合体の溶融紡糸に使用し
た薮糸口金パックをアルカリ金属の硝酸塩を主とする溶
融液で浸債処理した後スルフアミン酸水溶液で浸簿処理
し、次いでアルカリ金属の炭酸塩及び/又はアルカリ金
属の重炭酸塩の水溶液で浸簿処理することを特徴とする
級糸口金パックの洗浄方法である。
本発明において言う紙糸口金パックとは、熱可塑性合成
重合体の溶融紡糸に使用した紡糸口金及びパック部品全
てを言い、分解して洗浄に供するのが好ましい。
また、ここで言う熱可塑性合成重合体は溶融級糸に供す
る重合体であり、特にポリエチレンテレフタレートの如
き線状ポリエステル系重合体、ポリアミド系重合体、ポ
リオレフイン系重合体を主たる対象とする。第1の処理
に使用する液は、アルカリ金属の硝酸塩の溶融液であり
、ここで使用する硝酸塩としては特にナトリウム塩とカ
リウム塩が好ましい。
この硝酸塩は反応性が著しく、この溶融液に口金パック
を浸簿すると激しく反応して危険を併うことがあるので
、この硝酸塩にアルカリ金属の亜硝酸塩を、場合によっ
ては更にアルカリ金属の水酸化物を配合することが好ま
しく、特に硝酸塩50〜8低重量%、鞭硝酸塩10〜4
の重量%、水酸化物0〜2の重量%の組成が好ましい。
ここで使用する函硝酸塩、水酸化物を構成するアルカリ
金属としてはナトリウム、カリウムが好ましい。この硝
酸塩を王とする溶融液による処理は、紡糸口金パックを
浸積すれぱよい。
液温度は液の構成成分が溶融する温度以上であればよく
、その上限は特に制限する必要はないが、通常600℃
程度までで充分である。浸薄時間は、通常10分以上2
00分以下の範囲でよい。第2の処理に使用するスルフ
アミン酸水溶液の濃度は、通常1重量%以上、好ましく
は5重量%以上であり、その上限は特になく飽和状態を
越えても差支えない。
処理時間は約5分以上が望ましく、60〜120分行な
うのが好ましい。また処理液の温度は、スルフアミン酸
の分解温度以下であればよく、通常5〜50℃の範囲で
あり、室温で充分である。従って、前記硝酸塩による処
理後50oo程度以下に冷却した後スルフアミン酸水溶
液に浸債するのが好ましく、第1の処理後一旦水洗して
この第2の処理に供してもよい。この浸薄に際して燈浮
機、ェアレーション又は口金パックの移動等によって液
を損拝してもよい。第3の処理に使用するアルカリ金属
の炭酸塩又は重炭酸塩としては、具体的には炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムであり、これ
らは1種のみ単独でも、2種以上併用してもよい。
かかる(事)炭酸塩の濃度は、浸債する口金パックに付
着しているスルフアミン酸と反応して発泡する程度であ
ればよく、極めて広い範囲をとることができる。例えば
2〜1の重量%で充分に目的を達成することができる。
処理温度は任意でよく、室温で充分である。第1のアル
カリ金属の硝酸を主とする溶融液に浸糟処理した口金パ
ッ外こは、炭化物、その他の固着物が相当量付着してお
り、特に口金の紬孔内には多量付着している。
これを第2のスルフアミン酸水溶液に浸濃処理すること
により、固着物と器壁の間にスルフアミン酸が浸透して
固着物はほぼ脱離する。しかし級孔内や複雑な構造の部
分には固着物が残留しているが、この残留物はスルフア
ミン酸により極めて脱離し易い状態になっている。この
ようにスルフアン酸水溶液によって処理した口金パック
は、残留している固着物と器壁との間にスルフアミン酸
が浸透しており、また紬孔部や複雑な構造の部分等には
スルフアミン酸水溶液が保持されている。従って、かか
る口金パックを第3のアルカリ金属の(重)炭酸塩水溶
液に浸糟すると、酸−塩基の中和反応によって瞬時に炭
酸ガスの発泡が起り、口金パックに残留している固着物
は完全に脱藤される。このように第1〜第3の処理を順
次行なうことによって、口金パックの洗浄は完全に行な
われる。
第3の処理後の口金パックは水洗、乾燥すればそのまま
再使用できる。この水洗には任意の方法が採用される。
口金パックを水中に浸潰してもよく、この際縄洋装層や
ェアレーション等によって凝拝を行なってもよい。また
水を噴出せしめても、水にかえてスチームを噴射しても
よい。特にスチームを噴射することは、万一残留物があ
ってもこの噴射によって除去されるので、好ましい。ま
た、乾燥についても任意の方法、例えば熱による乾燥、
自然乾燥、圧空吹付による乾燥等によって行われる。本
発明の方法によれば、顕微鏡観察による金属針清掃を行
なうことなく、紡糸口金パックを完全に洗浄再生でき、
再生に要する作業能率を大中に向上させることができ、
更に、洗浄不良による製糸工程における不良、例えば口
金面における糸条の曲り、薮糸工程や延伸工程における
ラップや断糸の発生、毛羽の発生等を改善することがで
きる。
以下に実施例をあげて本発明を更に詳述する。
実施例 1ポリエチレンテレフタートの溶融紡糸に使用
したsus316ステンレス製の直径17比舷、厚さ1
仇帆、孔数96の固、孔径0.3肋の紙糸口金を、先ず
硝酸ナトリウム6の重量%、亜硝酸ナトリウム35重量
%及び水酸ナトリウム5重量%からなる温度400oo
の溶融液中に50分間浸贋(以下ソルト洗浄と言う)し
た後水洗し、顕微鏡観察したところ細孔面積の1/幻〆
上を占める固着物が付着している孔数は12個(13%
)、1′4に達しない固着物が付着している孔数は7句
固(79%)と全孔数の92%に固着物が付着していた
次いで、このソルト洗浄及び水洗を済ませた口金を、室
温の1の重量%スルフアミン酸水溶液に単に90分間浸
潰し、スルフアミン酸水溶液が付着している口金を室温
の1の重量%炭酸ナトリウム水溶液に最糟すると、直ち
に気泡が発生した。
気泡の発生が終ったところで取出して水洗し、3kg/
のGスチムを5分間噴射し、次いで圧空を吹き付けて乾
燥した。乾燥後顧微鏡で観察したところ固着物が存在し
ている孔は1孔もなく、完全に洗浄されていた。実施例
2及び比較例1〜6 実施例1において洗浄に供したと同様の使用済の口金7
個を夫々実施例1における最初のソルト洗浄を行ない、
水洗し、そのときの細孔内における固着物の付着状態を
顕微鏡で観察した後、夫々の口金を第1表において再処
理方法として示した方法で再処理し、水洗した後再び顕
微鏡で観察した。
最初のソルト洗浄のみの顕微鏡観察の結果を第1表の再
処理前付着物の欄に、再処理後の顕微鏡観察の結果を第
1表の再処理後付着物の欄に示した。欄中の大の数値は
紬孔面積の1′4以上を占める固着数が付着している孔
数、小の数値は1/4に達しない固着物が付着している
孔数を示す。係1表実施例 3 ボリ−ど−カプロラクタムの溶融紡糸に使用したsus
316ステンレス製の直径17仇岬、厚さ15側、孔数
24針圏、孔径0.3肋の織糸口金を、実施例1におけ
る最初のソルト洗浄し、水洗した後40℃の5重量%ス
ルフアミン酸水溶液に2時間浸潰し、浸済後直ちに室温
の5重量%炭酸リチウム水溶液に浸潰して発泡せしめた
気泡の発生が終ったところで取出して水洗、圧空吹き付
けによる乾燥を行ない、顕微鏡検査の結果、細孔240
個全てに固着物は認められなかった。比較のため、ソル
ト洗浄を計2回繰返したところ細孔2針剛こ固着物が認
められた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性合成重合体の溶融紡糸に使用した紡糸口金
    パツクをアルカリ金属の硝酸塩を主とする溶融液で浸漬
    処理した後スルフアミン酸水溶液で浸漬処理し、次いで
    アルカリ金属の炭酸塩及び/又はアルカリ金属の重炭酸
    塩の水溶液で浸漬処理することを特徴とする紡糸口金パ
    ツクの洗浄方法。 2 アルカリ金属の硝酸塩を主とする溶融液が、アルカ
    リ金属の硝酸塩が50〜80重量%、アルカリ金属塩の
    亜硝酸塩が10〜40重量%及びアルカリ金属の水酸化
    物が0〜20重量%の混合物よりなる溶融液である特許
    請求の範囲第1項記載の紡糸口金パツクの洗浄方法。 3 スルフアミン酸水溶液の濃度が1重量%以上である
    特許請求の範囲第1項又は第2項記載の紡糸口金パツク
    の洗浄方法。 4 アルカリ金属の炭酸塩及び/又はアルカリ金属の重
    炭酸塩の水溶液で処理した後更にスチームで処理する特
    許請求の範囲第1項〜第3項いずれか1項記載の紡糸口
    金パツクの洗浄方法。 5 熱可塑性合成重合体が線状ポリエステル系重合体、
    ポリアミド系重合体及びポリオレフイン系重合体よりな
    る群から選ばれた少なくとも一種の熱可塑性合成重合体
    である特許請求の範囲第1項〜第4項いずれか1項記載
    の紡糸口金パツクの洗浄方法。
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