JPS60254603A - 永久磁石の製造方法 - Google Patents
永久磁石の製造方法Info
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- JPS60254603A JPS60254603A JP59110181A JP11018184A JPS60254603A JP S60254603 A JPS60254603 A JP S60254603A JP 59110181 A JP59110181 A JP 59110181A JP 11018184 A JP11018184 A JP 11018184A JP S60254603 A JPS60254603 A JP S60254603A
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- permanent magnet
- methyl cellulose
- temperature
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F1/00—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
- H01F1/01—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
- H01F1/03—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
- H01F1/032—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
- H01F1/04—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys
- H01F1/06—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys in the form of particles, e.g. powder
- H01F1/08—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys in the form of particles, e.g. powder pressed, sintered, or bound together
- H01F1/083—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys in the form of particles, e.g. powder pressed, sintered, or bound together in a bonding agent
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- Power Engineering (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は粉末冶金法によって得られるFe −Cr−G
O系永久磁石材料に係るものであり、更に詳しくは該永
久磁石粉末とバインダーとからなる混線物を射出成形法
により高寸法精度の成形体となし、特定の元素を含有さ
せて高密度の焼結りると共に、優れた磁気特性を有する
永久磁石の製造方法に関する。
O系永久磁石材料に係るものであり、更に詳しくは該永
久磁石粉末とバインダーとからなる混線物を射出成形法
により高寸法精度の成形体となし、特定の元素を含有さ
せて高密度の焼結りると共に、優れた磁気特性を有する
永久磁石の製造方法に関する。
一般にFe Or Co系永久磁石材料はアルニコ磁石
とほぼ同等の磁気特性を有するだけでなく、塑性加工お
よ□び機械加工が容易であるという特性を有しているた
め、磁性材料として種々の用途が注目されている。
とほぼ同等の磁気特性を有するだけでなく、塑性加工お
よ□び機械加工が容易であるという特性を有しているた
め、磁性材料として種々の用途が注目されている。
一方、一般金属部品の製造法として粉体冶金技術が開発
され、自動車部品、電機部品、機械部品等に広く適用さ
れており、その効果は周知のとおりである。Fe Cr
Go系合金(以下本系合金と記す)は、一般的には原
材料を溶解、鋳造した後必要に応じて約1000℃以上
での熱間加工後、約1000℃以上でα相均一化処理(
溶体化処理)をおこない、急冷後必要に応じて切削、穴
明は等の機械加工を施し、最後に磁気特性を付与するた
め、640℃付近で等温磁場処理を、更に520〜62
0℃程度の適宜な温度で時効処理をおこなう。
され、自動車部品、電機部品、機械部品等に広く適用さ
れており、その効果は周知のとおりである。Fe Cr
Go系合金(以下本系合金と記す)は、一般的には原
材料を溶解、鋳造した後必要に応じて約1000℃以上
での熱間加工後、約1000℃以上でα相均一化処理(
溶体化処理)をおこない、急冷後必要に応じて切削、穴
明は等の機械加工を施し、最後に磁気特性を付与するた
め、640℃付近で等温磁場処理を、更に520〜62
0℃程度の適宜な温度で時効処理をおこなう。
このように、水系合金は、一般的製造工程によってもア
ルニコ磁石等にめられない特長を有するが、更に本系合
金に粉末冶金法すなわち焼結法を適用するならば、溶解
材の溶体化処理までの工程が粉末混合、成形、焼結の極
めて簡単な工程となり、所望の形状をした磁石材料を得
ることができるか、またはそれに近い形状のものとして
仕上げ加工を施すことができる。
ルニコ磁石等にめられない特長を有するが、更に本系合
金に粉末冶金法すなわち焼結法を適用するならば、溶解
材の溶体化処理までの工程が粉末混合、成形、焼結の極
めて簡単な工程となり、所望の形状をした磁石材料を得
ることができるか、またはそれに近い形状のものとして
仕上げ加工を施すことができる。
しかしながら、本系合金の永久磁石材料を溶解鋳造法は
勿論のこと、通常のプレス成形法による焼結法を用いた
場合でも形状の複雑な製品や高度な寸法精度が要求され
る製品を製造する場合には素材を仕上げ加工する必要が
ある。
勿論のこと、通常のプレス成形法による焼結法を用いた
場合でも形状の複雑な製品や高度な寸法精度が要求され
る製品を製造する場合には素材を仕上げ加工する必要が
ある。
したがってかかる複雑な形状の製品および高度な寸法精
度が要求される製品とするために、成形工程に射出成形
法を適用することが考えられる。
度が要求される製品とするために、成形工程に射出成形
法を適用することが考えられる。
周知の如く、射出成形法はプラスチックの成形分野にお
いて、その威力を発揮しており、公差±0.0i n+
l++程度の成形精度を得ることができる。水系合金に
射出成形法を適用していくためには、一般に金属粉の含
有率の高いモールディングミックス(コンパウンド)を
作成することが肝要であり、このためには以下の知見が
必要である。すなわち(1)理論密度に対して65〜8
5%の高充填を有する金属粉末の作成、(2)良好な流
動性、成形強度、脱脂性にマツチしたバインダーの選定
、および(3)これらの条件を満足させるその他添加物
の選定について種々検討をおこない射出成形に適したコ
ンパウンドを得ることが必要である。
いて、その威力を発揮しており、公差±0.0i n+
l++程度の成形精度を得ることができる。水系合金に
射出成形法を適用していくためには、一般に金属粉の含
有率の高いモールディングミックス(コンパウンド)を
作成することが肝要であり、このためには以下の知見が
必要である。すなわち(1)理論密度に対して65〜8
5%の高充填を有する金属粉末の作成、(2)良好な流
動性、成形強度、脱脂性にマツチしたバインダーの選定
、および(3)これらの条件を満足させるその他添加物
の選定について種々検討をおこない射出成形に適したコ
ンパウンドを得ることが必要である。
しかしながら、従来の射出成形法においては、次に述べ
るようにこれらの条件を満足するコンパウンドを得るこ
とができなかった。
るようにこれらの条件を満足するコンパウンドを得るこ
とができなかった。
射出成形用バインダーとしては、脱バインダー(脱脂)
工程において分解ないしは揮散する必要があり、そのた
めに有機化合物を用いる。従来の゛バインダーは高分子
樹脂の範晴に属するものが用いられている。バインダー
樹脂は一種でもよいが、脱バインダ一工程を円滑におこ
なうためには、結合剤、滑剤、可塑材などの役割を果す
バインダーを複数種準備して、予め示差熱分析等により
、加熱減量曲線の測定をおこない、然る後、これら複数
のバインダーを適宜組合せることによって、加熱温度勾
配に対して略一定量宛脱脂するように混合する必要があ
る。
工程において分解ないしは揮散する必要があり、そのた
めに有機化合物を用いる。従来の゛バインダーは高分子
樹脂の範晴に属するものが用いられている。バインダー
樹脂は一種でもよいが、脱バインダ一工程を円滑におこ
なうためには、結合剤、滑剤、可塑材などの役割を果す
バインダーを複数種準備して、予め示差熱分析等により
、加熱減量曲線の測定をおこない、然る後、これら複数
のバインダーを適宜組合せることによって、加熱温度勾
配に対して略一定量宛脱脂するように混合する必要があ
る。
高分子樹脂とバインダーとして用いる射出成形法の欠点
として以下のことが挙げられる。
として以下のことが挙げられる。
(イ)射出成形を円滑におこなうためには、原料粉末と
バインダーとの比率が体積比較で60:40にも及ぶた
め、比較例で後述するように昇温速度は極めて遅く、脱
脂工程に多大の時間を必要とする。
バインダーとの比率が体積比較で60:40にも及ぶた
め、比較例で後述するように昇温速度は極めて遅く、脱
脂工程に多大の時間を必要とする。
また、価格面でも高価である。
(ロ)金属粉末は酸化され易いため、通常脱バインダー
は、還元雰囲気中又は真空中でおこなう必要があるが、
上述のように多量のバインダーを含有するため、脱バイ
ンダー後に多量のカーボンが残存する。これが焼結時に
カーバイトを形成し磁気特性を低下させる。
は、還元雰囲気中又は真空中でおこなう必要があるが、
上述のように多量のバインダーを含有するため、脱バイ
ンダー後に多量のカーボンが残存する。これが焼結時に
カーバイトを形成し磁気特性を低下させる。
(ハ)脱脂時の温度、雰囲気にバラツキが生じるとき、
成形体にワレ、キレツが発生する。脱脂時の昇温速度が
大であるときも同様である。
成形体にワレ、キレツが発生する。脱脂時の昇温速度が
大であるときも同様である。
(ニ)原料の金属ないし合金粉末は親水性である。
従って濡れ性を改善するために、場合によっては有機チ
タート、有機シリケートなどの高価な表面の改質材を用
いる場合がある。
タート、有機シリケートなどの高価な表面の改質材を用
いる場合がある。
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、高
性能のFeCrC0磁石を射出成形により容易に得るこ
とのできる製造方法を提供することである。
性能のFeCrC0磁石を射出成形により容易に得るこ
とのできる製造方法を提供することである。
本発明の永久磁石の製造方法は、Fe −Cr −GO
系永久磁石を構成する原料粉末をバインダーと共に混練
したのち、射出成形を行ない、次いで脱バインダー、焼
結および熱処理を施してなる永久磁石の製造方法におい
て、前記バインダーの構成成分としてメチルセルローズ
を用いることを特徴とするものである。
系永久磁石を構成する原料粉末をバインダーと共に混練
したのち、射出成形を行ない、次いで脱バインダー、焼
結および熱処理を施してなる永久磁石の製造方法におい
て、前記バインダーの構成成分としてメチルセルローズ
を用いることを特徴とするものである。
まず本発明においては、原料粉末として種々の組成を有
するFe −0r−Co磁石粉末が適用できるが、次の
ようなFe −Cr−Co磁石粉末を用いることが好ま
しい。
するFe −0r−Co磁石粉末が適用できるが、次の
ようなFe −Cr−Co磁石粉末を用いることが好ま
しい。
重量比でCr:15〜40%、CO:6〜30%、Sl
及び/又はBを0.01〜3.0%含有し、更にTi、
Nb、All、V、MoXWおよび希土類元素の内から
選択された1種以上を0.01〜5%含有し残部が実質
的にFeから成る粉末。
及び/又はBを0.01〜3.0%含有し、更にTi、
Nb、All、V、MoXWおよび希土類元素の内から
選択された1種以上を0.01〜5%含有し残部が実質
的にFeから成る粉末。
本系合金を永久磁石材料とするためには、射出成形法に
よる高度な寸法精度を得るだけでなく、磁気特性的にも
優れていることが必要である。−般に、焼結法により製
造された磁性材料においては、貝掛は密度と磁気特性と
の間には密接な関係があり、例えば残留磁束密度(Sr
)は密度に比例する。従って優れた磁気特性をもつ材
料を得るためには、密度をできるだけ理論密度に近づけ
ることが肝要である。
よる高度な寸法精度を得るだけでなく、磁気特性的にも
優れていることが必要である。−般に、焼結法により製
造された磁性材料においては、貝掛は密度と磁気特性と
の間には密接な関係があり、例えば残留磁束密度(Sr
)は密度に比例する。従って優れた磁気特性をもつ材
料を得るためには、密度をできるだけ理論密度に近づけ
ることが肝要である。
FeCrC0系永久磁石材料にTi、Nb、AcL、V
、Mo 、W、Si およU希土類元素をm加すること
により、溶体化処理が容易となり、更に磁気特性の向上
が期待される。この場合、これらの元素を添加した水系
合金を用いて、高密度の焼結体を得るためには、略13
50℃以上の焼結温度を必要とする。0本発明において
は、焼結密度の向上を図る目的で、Sl及び/又はB及
び/又はC0o03〜3.0重量%添加する。その理由
は、相関図上でFe−3iおよびFe−8は、それぞれ
1200℃及び1174℃の共晶点を有するため(例え
ば、日本金属学会編、金属便覧参照)、これら化合物に
よる液相焼結を利用して高密度化を図ることにある。ま
た、Cを単独に又は他の元素と複合して添加した場合の
焼結密度の向上に対する効果については、例えば特開昭
53−43006号公報に示、される如く公知である。
、Mo 、W、Si およU希土類元素をm加すること
により、溶体化処理が容易となり、更に磁気特性の向上
が期待される。この場合、これらの元素を添加した水系
合金を用いて、高密度の焼結体を得るためには、略13
50℃以上の焼結温度を必要とする。0本発明において
は、焼結密度の向上を図る目的で、Sl及び/又はB及
び/又はC0o03〜3.0重量%添加する。その理由
は、相関図上でFe−3iおよびFe−8は、それぞれ
1200℃及び1174℃の共晶点を有するため(例え
ば、日本金属学会編、金属便覧参照)、これら化合物に
よる液相焼結を利用して高密度化を図ることにある。ま
た、Cを単独に又は他の元素と複合して添加した場合の
焼結密度の向上に対する効果については、例えば特開昭
53−43006号公報に示、される如く公知である。
本発明に使用される上記Fe −Cr−Go磁石粉末の
成分の限定理由をまとめると次の通りである。Fe C
r Co永久磁石合金におけるCrおよびCOの量は、
一般にこの種の材料において採用されている通りである
。すなわちCr量が15%未満では所定の保磁力が得ら
れず、40%を越えると飽和磁束密度が低下するため永
久磁石としては実用的ではない。COはC「と共に保磁
力を増加させるが。6%未満では特性向上の効果がそれ
程期待できない。また、30%を越えると非磁性相塵析
出し、特性が低下する。
成分の限定理由をまとめると次の通りである。Fe C
r Co永久磁石合金におけるCrおよびCOの量は、
一般にこの種の材料において採用されている通りである
。すなわちCr量が15%未満では所定の保磁力が得ら
れず、40%を越えると飽和磁束密度が低下するため永
久磁石としては実用的ではない。COはC「と共に保磁
力を増加させるが。6%未満では特性向上の効果がそれ
程期待できない。また、30%を越えると非磁性相塵析
出し、特性が低下する。
またCOは高価な元素であるため、含有量を増加するこ
とは、価格面から実用的ではない。Ti1Nb、AQ、
VSMo、Wおよび希土類元素の添加は、上記Fe C
r (:、o元素と相互に作用して磁気特性の向上およ
び製造方法の容易さをもたらすものであるが、その効果
は1種又は2種以上で少く共0.01%は必要である。
とは、価格面から実用的ではない。Ti1Nb、AQ、
VSMo、Wおよび希土類元素の添加は、上記Fe C
r (:、o元素と相互に作用して磁気特性の向上およ
び製造方法の容易さをもたらすものであるが、その効果
は1種又は2種以上で少く共0.01%は必要である。
しかしながら多量に含有すると逆に磁気特性を低下させ
るため、磁石材料としての上限を5%に限定した。Cは
脱酸効果と焼結促進効果とを有するが、0.01%以下
ではその効果は顕著ではなく、3.0%を越えると同様
に磁気特性が低下する。3i及び/又はBの効果につい
ては前述の通りであるが、高密度化を促進させ、かつ特
性低下を防止するには0.01〜3.0%が適当である
。
るため、磁石材料としての上限を5%に限定した。Cは
脱酸効果と焼結促進効果とを有するが、0.01%以下
ではその効果は顕著ではなく、3.0%を越えると同様
に磁気特性が低下する。3i及び/又はBの効果につい
ては前述の通りであるが、高密度化を促進させ、かつ特
性低下を防止するには0.01〜3.0%が適当である
。
本合金系による永久磁石の製造は、焼結後溶体化処理、
磁場中熱処理及時効処理といった従来の技術が利用でき
る。勿論、焼結後にできる限り高い焼結密度が得られる
よう適切な粒子形状および粒度分布を有する合金粉末を
選択使用することは必要である。そのためには、アント
リアゼンの式P−(X/D)”(ここでPはある粒子径
X以下の含有率、Dは存在する最大の粒子径、l=1/
2〜1/3)に近い粒度分布を取ることが望ましい。
磁場中熱処理及時効処理といった従来の技術が利用でき
る。勿論、焼結後にできる限り高い焼結密度が得られる
よう適切な粒子形状および粒度分布を有する合金粉末を
選択使用することは必要である。そのためには、アント
リアゼンの式P−(X/D)”(ここでPはある粒子径
X以下の含有率、Dは存在する最大の粒子径、l=1/
2〜1/3)に近い粒度分布を取ることが望ましい。
次にバインダーとしてメチルセルローズを用いることに
よる効果を説明する。
よる効果を説明する。
メチルセルローズは、下記(1)式で表わされる水に不
溶のセルロースに、メトキシ基−0CH3を導入したも
のであり、その構造式を下記(2)式に示す。
溶のセルロースに、メトキシ基−0CH3を導入したも
のであり、その構造式を下記(2)式に示す。
(1)
従って用途に応じて適量のメトキシ基を導入するため、
分子量が同程度であっても粘度等は異なる。第1図は種
々の粘度を有するメチルセルロースの2%水溶液(信越
化学製メト0−ズカタログより)の粘度の温度変化を示
したちである。メチルセルローズの水への溶解現象は他
の水溶性樹脂(例えばポリビニルアルコール)と著しく
様相を異にする。すなわち、比較的低温の水には溶解す
るが、水の温度が上昇するに従って粘度は低下し、つい
には成る温度以上でゲル化する。第1図において点線で
示す領域がゲル化領域である。熱ゲル化する温度は、メ
チルセルローズによっても異なるが、第1図から略70
℃以上であることがわかる。
分子量が同程度であっても粘度等は異なる。第1図は種
々の粘度を有するメチルセルロースの2%水溶液(信越
化学製メト0−ズカタログより)の粘度の温度変化を示
したちである。メチルセルローズの水への溶解現象は他
の水溶性樹脂(例えばポリビニルアルコール)と著しく
様相を異にする。すなわち、比較的低温の水には溶解す
るが、水の温度が上昇するに従って粘度は低下し、つい
には成る温度以上でゲル化する。第1図において点線で
示す領域がゲル化領域である。熱ゲル化する温度は、メ
チルセルローズによっても異なるが、第1図から略70
℃以上であることがわかる。
本発明者等は、この現象に着目し、原料金属粉末とメチ
ルセルローズ水溶液とを室温付近で混線し、次いで、室
温近傍で射出成形機により、金型空間内へ射出成形をお
こなった。次いで金型を70℃以上に昇温することによ
り、得られた成形体を〕 メチルセルローズのゲル化に伴って7化せしめることが
できた。次いで、型開きにより成形体をヒビ、キレツな
どの発生しない状態で容易に取出すことができた。バイ
ンダー中に含まれるメチルセルローズ量は、2%程度と
極めて少量で高粘度が得られるため、金属粉末:バイン
ダー(メチルセルローズ水溶液)を体積比率で60:4
0で混練した場合でも、脱脂工程時に揮散する有機化合
物は通常の高分子樹脂バインダーに比較(てその量は、
略1/20にまで低下するため、長時間の脱脂工程は不
要となり、残存カーボン量も著しく減少する。
ルセルローズ水溶液とを室温付近で混線し、次いで、室
温近傍で射出成形機により、金型空間内へ射出成形をお
こなった。次いで金型を70℃以上に昇温することによ
り、得られた成形体を〕 メチルセルローズのゲル化に伴って7化せしめることが
できた。次いで、型開きにより成形体をヒビ、キレツな
どの発生しない状態で容易に取出すことができた。バイ
ンダー中に含まれるメチルセルローズ量は、2%程度と
極めて少量で高粘度が得られるため、金属粉末:バイン
ダー(メチルセルローズ水溶液)を体積比率で60:4
0で混練した場合でも、脱脂工程時に揮散する有機化合
物は通常の高分子樹脂バインダーに比較(てその量は、
略1/20にまで低下するため、長時間の脱脂工程は不
要となり、残存カーボン量も著しく減少する。
また、射出成形後に金型内で更に硬化を進めるために、
少量のグリセリン等を添加してもよい。
少量のグリセリン等を添加してもよい。
以下、実・施例により本発明の詳細を述べるが、これに
より本発明が限定されるものではない。
より本発明が限定されるものではない。
実施例1
重量%テCo 10.0. Cr 25.5.5i0.
4.7i0.1、Mo O,2、Au O91、BO9
1、残部実質的にFeから成る20Gメツシユ以下の粉
本を85.9%、次に、バインダーとしてメチルセルロ
ーズ(信越化学製5M8000) 2.0%、硬化剤と
してグリセリン0.6%、純水11.5%の比率になる
ように秤取したのち、室温で双腕バッチ式ニーダ−によ
り混練をおこなった。混練重量は10kQである。次い
でスクリューインライン方式の射出成形機により圧力1
000barで外径φ50、内径φ20、厚さ5(+g
m)のリング形状に射出成形をおこなった。成形サイク
ルは60se、c /5holある。
4.7i0.1、Mo O,2、Au O91、BO9
1、残部実質的にFeから成る20Gメツシユ以下の粉
本を85.9%、次に、バインダーとしてメチルセルロ
ーズ(信越化学製5M8000) 2.0%、硬化剤と
してグリセリン0.6%、純水11.5%の比率になる
ように秤取したのち、室温で双腕バッチ式ニーダ−によ
り混練をおこなった。混練重量は10kQである。次い
でスクリューインライン方式の射出成形機により圧力1
000barで外径φ50、内径φ20、厚さ5(+g
m)のリング形状に射出成形をおこなった。成形サイク
ルは60se、c /5holある。
射出成形時の金型温度は85℃に設定した。次いで型開
をおこないゲル化した成形体を取出した。
をおこないゲル化した成形体を取出した。
829100℃で乾燥後250℃まで100℃/hで昇
温をおこない、250℃でIlh保持をおこなった。
温をおこない、250℃でIlh保持をおこなった。
その後真空中で200℃/hで昇温、1300℃で2h
保持し焼結した。このときの真空度は10”−4Tor
rであった。焼結後1100℃で溶体化処理を施した後
、640℃x 1 h 、 30000e磁場中で熱処
理をおこなった。得られた磁気特性は、B r = 1
2,500GHC= 5700e 、 (BH)i−5
,0MGOeであり、焼結密度7.329/ cc、
20個の試料数に対する寸法精度は±0.0511以下
、残存カーボン量は0.01wt%以下であった。
保持し焼結した。このときの真空度は10”−4Tor
rであった。焼結後1100℃で溶体化処理を施した後
、640℃x 1 h 、 30000e磁場中で熱処
理をおこなった。得られた磁気特性は、B r = 1
2,500GHC= 5700e 、 (BH)i−5
,0MGOeであり、焼結密度7.329/ cc、
20個の試料数に対する寸法精度は±0.0511以下
、残存カーボン量は0.01wt%以下であった。
比較例1
重量%でCo 10.0、Cr25.5.3i0.4、
Tio、1、MOO,2、Aα 0.1、BO61、残
部実質的にFeより成る200メツシユ以下の合金粉末
とElDPE、APP (高分子量)及びAPP (低
分子量)とから成るバインダーとを粉末:HDPE:A
PP (へ分子):APP (低分子)=98:5:9
:3の比率で加熱混合した。バインダーと粉末との配合
比は体積比率で40:60である。
Tio、1、MOO,2、Aα 0.1、BO61、残
部実質的にFeより成る200メツシユ以下の合金粉末
とElDPE、APP (高分子量)及びAPP (低
分子量)とから成るバインダーとを粉末:HDPE:A
PP (へ分子):APP (低分子)=98:5:9
:3の比率で加熱混合した。バインダーと粉末との配合
比は体積比率で40:60である。
次いで、実施例1と動揺の射出成形機により250℃で
射出成形後冷却固化をおこない、実施例1と同寸法の成
形体を得た。
射出成形後冷却固化をおこない、実施例1と同寸法の成
形体を得た。
次いで140℃より3℃/hの昇温速度で脱脂をおこな
った。第1表に脱脂の温度に対する割合を示す。次いで
真空中で1100℃x 301in + 1300℃X
2hで焼結をおこなった。この時の真空度は104to
rr程度以下であった。1100℃x301inの保持
は粉末中にごく微量残存すると考えられるバインターか
らのCと粉末中の02との反応を促進除去するためであ
る。焼結後実施例1と同条件で熱処理をおこなった。得
られた磁気特性は、Br=118oOG、Hc = 5
000e 、(BH)ra = 4,5tvLGOeで
あった。なお、試料数20個の内5個にクラックの発生
を伴った。寸法精度は±0.0511mであったが、焼
結密度は7.25MCC1残存カーボン量は0.06w
t%であった。
った。第1表に脱脂の温度に対する割合を示す。次いで
真空中で1100℃x 301in + 1300℃X
2hで焼結をおこなった。この時の真空度は104to
rr程度以下であった。1100℃x301inの保持
は粉末中にごく微量残存すると考えられるバインターか
らのCと粉末中の02との反応を促進除去するためであ
る。焼結後実施例1と同条件で熱処理をおこなった。得
られた磁気特性は、Br=118oOG、Hc = 5
000e 、(BH)ra = 4,5tvLGOeで
あった。なお、試料数20個の内5個にクラックの発生
を伴った。寸法精度は±0.0511mであったが、焼
結密度は7.25MCC1残存カーボン量は0.06w
t%であった。
第1表
実施例2
重量%でGo 15.01Cr25.01BO01、■
2.5、Ti1.0、Si0.5残部が実質的にFeよ
り成る合金粉末を実施例1とほぼ同様の条件で処理して
′得た磁石の磁気特性ハBr =13.8KG、 Ha
= 6700e 、(BH)m = 6.0MGOe
、焼結密度7.34+1/CC,20個の試料に対す
る寸法精度±0.05m■以下、残存C量0,015%
以下であった。
2.5、Ti1.0、Si0.5残部が実質的にFeよ
り成る合金粉末を実施例1とほぼ同様の条件で処理して
′得た磁石の磁気特性ハBr =13.8KG、 Ha
= 6700e 、(BH)m = 6.0MGOe
、焼結密度7.34+1/CC,20個の試料に対す
る寸法精度±0.05m■以下、残存C量0,015%
以下であった。
比較例2
重量比でGO15,0%、Cr25.0%、8001%
、C092%、■2.5%、Ti1,0%および残部が
実質的にl”eより成る合金粉末を比較例1とほぼ同一
条件で処理して得た磁石材料の磁気特性は、Br =1
3.IKGSHc = eoooe 、(BH) I
= 4.97 MGOe 、焼結密度7.28fll/
CG、 20個の試料に対する寸法精度は±0.05
IIIll以下であった。
、C092%、■2.5%、Ti1,0%および残部が
実質的にl”eより成る合金粉末を比較例1とほぼ同一
条件で処理して得た磁石材料の磁気特性は、Br =1
3.IKGSHc = eoooe 、(BH) I
= 4.97 MGOe 、焼結密度7.28fll/
CG、 20個の試料に対する寸法精度は±0.05
IIIll以下であった。
ただし残存カーボン量は0.07wt%であり、実施例
2に比較して多く、磁気特性も低下した。
2に比較して多く、磁気特性も低下した。
以上記述の如く本発明により、磁気特性に優れたFe
Cr Co磁石を射出成形法により、長時間の脱脂工程
を必要とすることなしに得ることができる。
Cr Co磁石を射出成形法により、長時間の脱脂工程
を必要とすることなしに得ることができる。
第1図は各種メチルセルローズ2%水溶液の温度による
粘度の変化を示す図である。
粘度の変化を示す図である。
Claims (1)
- 1、Fe Cr Go系永久磁石を構成する原料粉末を
バインダーと共に混練したのち、射出成形をおこない、
次いで脱バインダー、焼結および熱処理を施してなる永
久磁石の製造方法において、前記バインダーの構成成分
としてメチルセルローズを用いることを特徴とする永久
磁石の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59110181A JPS60254603A (ja) | 1984-05-30 | 1984-05-30 | 永久磁石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59110181A JPS60254603A (ja) | 1984-05-30 | 1984-05-30 | 永久磁石の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60254603A true JPS60254603A (ja) | 1985-12-16 |
Family
ID=14529096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59110181A Pending JPS60254603A (ja) | 1984-05-30 | 1984-05-30 | 永久磁石の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60254603A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0576282A2 (en) * | 1992-06-24 | 1993-12-29 | Sumitomo Special Metals Co., Ltd. | A process for preparing R-Fe-B type sintered magnets employing the injection molding method |
US5362332A (en) * | 1993-03-17 | 1994-11-08 | Fujitsu Limited | Process for producing a magnet base for printing head of a wire dot printer |
-
1984
- 1984-05-30 JP JP59110181A patent/JPS60254603A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0576282A2 (en) * | 1992-06-24 | 1993-12-29 | Sumitomo Special Metals Co., Ltd. | A process for preparing R-Fe-B type sintered magnets employing the injection molding method |
EP0576282A3 (ja) * | 1992-06-24 | 1994-03-23 | Sumitomo Spec Metals | |
US5362332A (en) * | 1993-03-17 | 1994-11-08 | Fujitsu Limited | Process for producing a magnet base for printing head of a wire dot printer |
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