JPS6025340Y2

JPS6025340Y2 - 倣いシフト装置

Info

Publication number: JPS6025340Y2
Application number: JP14478881U
Authority: JP
Inventors: 健治中島
Original assignee: 大阪電気株式会社
Priority date: 1981-09-28
Filing date: 1981-09-28
Publication date: 1985-07-30
Also published as: JPS5847384U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はスポット溶接機等における倣いシフト装置に関
する。

一般に自動車等の車体を製造する量産工場等において、
車体の各部を構成している鋼板をスポット溶接によって
互いに継ぎ合せてゆく場合、スポット溶接機に倣いシフ
ト装置を併設し、倣いシフト装置に設けられた所定形状
のガイド溝に倣いロールを摺接移動させてスポット溶接
機のチップ電極を被溶接物の所定の打点位置に順次案内
して、溶接作業が自動的に行なわれるようにしている。

ところで上記ガイド溝は通常、倣いカムとして１枚の肉
厚な金属板に所要形状の溝を刻設したものが使用される
が、チップ電極を被溶接物の所定の打点位置に正確に案
内するために設けられるべき性質のものであり、倣いカ
ムを製作するにあたつては極めて高い工作精度が要求さ
れ、コスト的にも高価なものにならざるを得なかった。

また、従来の倣いカムでは、１枚の金属板に１つのガイ
ド溝のみを設けたものであるため、被溶接物の打点位置
が１部で異なっていても、その倣いカムを使用すること
ができず、車種の変更、或いは溶接個所の変更等に伴っ
て、その都度倣いカム全体を交換しなければならず、そ
の交換作業に伴う時間のロスとともに、あらゆる形状に
対処できるように高価な倣いカムを多種準備しておかな
ければならない問題があった。

本考案は上記の事情に着目してなされたものであり、そ
の目的とするところは、倣いロールを倣わせるガイド溝
を所望する形状に容易に変更可能であり、従来のような
高い加工精度を必要とせずにコスト面においても安価で
経済的な倣いシフト装置を提供しようとするものである
。

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

図中１は、ガイドロッド２上をそのガイドロッド２の軸
線方向にエアシリンダー３の空圧制御によって被溶接物
Ａ側に対して進退移動する移動台である。

前記ガイドロッド２は、ブラケット４゜４を介して基台
５に平行に架設されたものである。

また、このガイドロッド２の一端２ａには、キー溝６が
設けられ、このキー溝６に上記ブラケット４にボルト７
を介して固着したキー板８を嵌合して、当該ガイドロッ
ド２の回り止めを行なっている。

前記エアシリンダ３は、前記ガイドロンド２の軸線方向
に平行に配設され、その空圧制御によって、進退移動す
るシリンダロッド３ａの先端部３ａ’に前記移動台１の
一側部を連結板９を介して連結されている。

また、この移動台１には、断面逆り字形の支持板１０が
固設されている。

この支持板１０の先端部１０ａに支軸１１．１２が設け
られ、これら支軸１１．１２に対となるガイドローラ１
３．１４が枢着されている。

これらの一対のガイドローラ１３．１４は、反エアシリ
ンダ３側に前記ガイドロッド２と平行に設けられた回転
規制板１５を挟装するようになっており、前記移動台１
のガイドロッド２の円周方向に対する回転を防止するよ
うにしている。

なお、回転規制板１５は、基台５の支持台１６上に固設
されている。

さらに、この移動台１上には、支軸１７を垂直に突設し
た支軸台１８がボルト１９を介して固設され、回転支持
台２０が上記支軸１７を介して回動自在に設けられてい
る。

すなわち、この回転支持台２０は、上記支軸１７に枢着
される回動筒体２１に、当該回転支持台２０の一端部２
０ａを固着して、支軸１７を中心とした水平方向の回動
ができるようになっている。

また、この回転支持台２０上には、溶接手段２１・が載
置されている。

この溶接手段２１は、一端部にチップ電極２２ａ、２３
ａを装着した上、下加圧アーム２２，２３の中間位置で
ビン２４を介して、上、下加圧アーム２２．２３を相対
回動できるようにし、この−ヒ加圧アーム２２の中央部
を上記回転支持台２０上に固設した支持腕２５の先端部
にピン２６を介して設けられるとともに、上記上、下加
圧アーム２２．２３の他端部側にシリンダ２７を設け、
その作動ロッド２７ａの先端部を下加圧アーム２３の他
端部に取着し、かつシリンダ本体部２７ｂに上加圧アー
ム２２の他端を取着して上記シリンダ２７によって被溶
接物Ａに対する加圧および加圧°解除を行なうようにし
ている。

さらに、前記回転支持台２０の他端部２０ｂ上には、反
エアシリンダ３方向に延出するロール支持台２８が固設
されるとともに、このロール支持台２８の先端には、倣
いロール２９が支軸３０を介して枢着されている。

そしてこの倣いロール２９が倣いカム機構３１のガイド
溝３２に沿って摺接移動することにより、前記溶接手段
２１のチップ電極２２ａ、２３ａを被溶接物Ａの所定の
打点位置Ｐ１．Ｐ２．Ｐ３・・・に案内するものである
。

すなわち、この倣いカム機構３１は、基台５に固設され
た固定台３３上に、互いに分割可能な複数枚からなる支
持プレート３４の各々の支持プレート片３５・・・を着
脱可能にボルト３６・・・を介して取着され、各々の支
持プレート片３５・・・上に一対のカム片３７．３８を
互いに一定の間隔を隔て）着脱可能に固着し、各カム片
３７・・・、３８・・・によって連続したガイド溝３２
が形成されるようになっている。

また、前記倣いカム機構３１の各支持プレート片３５・
・・は、それぞれ幅も長さも異なる鋼板で形成されたも
のであり、各支持プレート片３５・・・の上面部には、
一対のカム片３７．３８を所定の位置に係止すべく係止
溝３９が刻設されている。

また、上記各支持プレート片３５・・・には、前記固定
台３３に形成されたボルト孔４０・・・に対応する部位
に長孔４１・・・が設けられている。

さらに、前記一対のカム片３７．３８は、前記支持プレ
ート片３５の係止溝３９に係止させた後、ボルト４２を
介して着脱可能に固設されるようになっている。

このような構成にすることにより、倣いロール２９を第
３図に示す位置から第４図に示す位置まで、ガイド溝３
１に沿って移動させれば、溶接手段２１のチップ電極２
２ａ、２３ａは、被溶接物Ａ側に前進移動して第４図の
２点鎖線で示すようにチップ電極２２ａ、２３ａを被溶
接物Ａの所定の打点位置Ｐ１．Ｐ２．Ｐ３・・・に順次
案内し、スポット溶接を連続的に実施することができる
。

ところで、被溶接物Ａの変更にともなってガイド溝３２
の形状に変更が生じた場合、倣いカム機構３１は固定台
３３上に着脱可能に取着された互いに分割可能でかつ上
面にガイド溝３２の一部の経路を固設した支持プレート
片３５・・・を設けてなるから、そのガイド溝３２の形
状に変更が生じた部分の支持プレート片３５・・・のみ
を、その変更した形状に対応した支持プレート片に取り
換えることにより容易に所要する形状のガイド溝３２を
得ることができる。

つまり、支持プレート片３５・・・の交換は、一部の支
持プレート片３５を交換するだけでよく交換作業が簡単
であるとともに、固定台３３に固設するボルト挿通孔を
長孔４１・・・にしているので、各支持プレート片３５
・・・相互の位置めが容易となり、倣１．＞（１−ル２
９を円滑に案内する連続したガイド溝３２を得ることが
できる。

また、ガイド溝３２を形成する各々一対のカム片３７，
３８は、支持プレート片３５から単独で取りはずすこと
ができるから、カム片３７．３８を単独で工作でき、そ
の工作が簡単で手間を要せずコスト的に安くしかも高精
度の加工ができる。

さらに、支持プレート片３５を複数枚固定台３３に組付
けて連続したガイド溝３２を得るようにしているため、
被溶接物Ａの複雑な形状をなす打点位置に対応したガイ
ド溝も容易に形成することができる。

また支持プレート片３５・・・を固定台３３上に固定し
た状態でカム片３７．３８を他の形状のものに交換する
こともでき、ガイド溝３２の変更に伴い所望するガイド
溝を臨機応変に得ることができるものである。

なお、上記実施例においては、溶接手段２１としてチッ
プ電極２２ａ、２３ａで被溶接物Ａをスポット
溶接するものについて説明したが、本考案はこれに限ら
ず、シーム溶接や自動アーク溶接等にも適用することも
できる。

また、上記実施例では、各々の支持プレート片３５・・
・に、一対のカム片３７．３８を着脱可能に設けたもの
について説明したが、これに限らず１枚の支持プレート
片３５上に一対以上のカム片を着脱可能に並設するもの
であってもよい。

さらに、上記実施例において、移動台１を被溶接物Ａ側
に進退移動する駆動源にエアシリンダ３を用いたものに
ついて説明したが、本考案はこれに限らず駆動源に油圧
シリンダを用いてもよい。

またシリンダ等によらず電動機等の他の駆動源であって
もよい。

また、上記実施例においてガイド部材としてガイドロッ
ド２を用いたものについて説明したが、本考案はこれに
限らず、例えばガイドレール上に走行台車を走行させる
ようにしたものであってもよく、走行台車を被溶接物Ａ
側に進退移動させるようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本考案の一実施例を示し、第１図
は一部省略した正面図、第２図は側面図、第３図は平面
図、第４図は動作状態を加入した平面図である。Ａ・・・・・・被溶接物、１・・・・・・移動台、２・
・・・・・ガイドロッド（ガイド部材）、３・・・・・
・エアシリンダ（駆動源）、２０・・・・・・回転支持
台、２１・・・・・・溶接手段、２９・・・・・・倣い
ロール、３１・・・・・・倣いカム機構、３２・・・・
・・ガイド溝、３４・・・・・・支持プレート、３５・
・・・・・支持プレート片、３７．３８・・・・・・カ
ム片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ガイド部材に案内されるとともに駆動源に駆動されて被
溶接物側に進退移動する移動台と、この移動台に一端部
を回動自在に枢着され上部に溶接手段を載設せる回転支
持台と、この回転支持台の他端部に設けた倣ｊ、ｚｇ−
ルと、固定台に着脱可能に取着された互いに分割可能な
複数枚からなる支持プレートの各々に所要形状をなす少
なくとも一対のカム片を互いに一定の間隔を隔て）着脱
可能に固着し、各カム片によって連続的に形成されるガ
イド溝に上記倣いロールを摺動移動せしめる倣いカム機
構とを具備してなることを特徴とする倣いシフト装置。