JPS6025262B2

JPS6025262B2 - 表面被膜を有する合成樹脂発泡シ−トの製造方法

Info

Publication number: JPS6025262B2
Application number: JP55025729A
Authority: JP
Inventors: 純一郎平井
Original assignee: TOKIWA KAIHATSU KK
Current assignee: TOKIWA KAIHATSU KK
Priority date: 1980-03-01
Filing date: 1980-03-01
Publication date: 1985-06-17
Also published as: JPS56121741A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、壁や天井や床等の装飾仕上げ用に貼付される
鋭角的な凹凸のある表面被膜・凹凸模様を有する合成樹
脂発泡シートの製造方法に関するものである。

従来、表面に被膜を有する凹凸模様のある合成樹脂発泡
シートの製造法は、基村上に合成発泡樹脂のベース層を
形成し、該ベース層の上に合成発泡樹脂の模様層を形成
し、該模様層の上に塩化ビニールフィルムをコーティン
グした後、発泡室にて基村上のベース層、模様層を発泡
するといったものや、前記の模様層に合成発泡樹脂の代
りに発泡抑制剤を使用して凹凸模様を形成する方法があ
つた。

従釆のこの方法では、模様層は、合成発泡樹脂による発
泡の浮き上りのため、凹凸のある鋭角的なデザインを表
現するのが、困難であり、又、表面の耐水性や強度が弱
いという欠点があった。

壁面や天井等に使用する場合、長期耐用の要求上、色彩
は、飽きのこない薄色或は単彩色が好まれるので、多色
使いと異り、色彩の変化による模様や凹凸の表現が難し
く、室内光線による陰影での立体感が要求され、どうし
ても、シートの表面に、実質的に、鋭角の凹凸加工する
必要があった。更に、床面等に用いられる場合は、表面
の耐水性や強度を改善する必要があった。そこで本発明
者は、従来の上記要求を充たす方法を開発した。

本発明の概略は、次の通りである。

■基材に、合成発泡樹脂を塗布し、乾燥させる。■表面
処理用樹脂を更に重ねて塗布し、基材、合成発泡樹脂、
表面処理用樹脂から成る積層材を形成する。■該積層材
を発泡させた後、冷却する。■針ロールにて発泡積層材
を刺適する。■ヒーターにて所定高温に再加熱し、加熱
処理に継続して凹凸模様を施すためヱンボシングを行な
う。以上の様な本発明の方法では、ェンボシングロール
を用いるため極めて凹凸が鮮明で且つ耐水性及び強度の
優れたシートを製造出釆るようになった。以下に添付図
面に基づいて、本発明方法の一実施例を詳細に説明する
。

第１図は、製造工程の順序と一連の袋贋を示す説明図で
ある。基材１は、紙、ガラスペーパー、織布、不織布等
が用いられ、基材ロール２に巻かれた状態からくり出さ
れて使用される。基材１の上面に、塗布装置であるナイ
フコータ‐４にて、合成発泡樹脂３を塗布する。

合成発泡樹脂３の一配合例は、下記別表１に示す。別表
１合成発泡樹脂の配合例Ｐ．Ｖ．Ｃ（ＰＸ−ＮＬ住友化学）１０礎郡
ジオクチルフタレート（Ｄ〇Ｐ）６碇部安定剤
（ＫＶ−滋共同薬品）３部発泡剤（アゾジ
カルボンアミド）５部亜鉛華（堺化学）
５部無機質充填剤
２６部着色剤１６部
前記合成発泡樹脂３を塗布した、基材１を乾燥室５にて
、例えば１０ぴ○乃至１６ぴ０の温度で乾燥させる。

表面処理用樹脂６は、塗布装置であるグラビアロール７
にて、前記工程で乾燥した合成発泡樹脂３の上に塗布さ
れる。

表面処理用樹脂６は、主にＰ．Ｖ．Ｃから成り、その一
配合例は、下記別表２に示・す。別表２表面処理用樹
脂Ｐ．Ｖ．Ｃ（ＰＸ−ＮＨＴ住友イｂ学）１０礎
部Ｐ．Ｖ．Ｃ（ＶＸＣ〃）５＄部
ジオクチルフタレート（Ｄ〇Ｐ）７礎部安定剤
（６鱗‐ＩＧ氏同薬品）４６部（注）表面
処理用樹脂は、Ｐ．Ｖ．Ｃペーストレジンによる一般配
合でも可能である。

又、樹脂を塗付せずに、Ｐ．Ｖ．Ｃフィルムを張合せて
も良い。

尚、今後の説明の都合上、合成発泡樹脂３を塗布し、更
に表面処理用樹脂６を塗着した基材１を積層材８と呼称
する。

前記積層材８は、発泡室９にて、例えば、８現皆乃至１
２栃酸、間に、１８０℃乃至２３ぴ○の高温で加熱され
るので、合成発泡樹脂３は発泡して無数の独立気泡１０
を形成し、発泡層３′となり、表面処理用樹脂６は、ゲ
ル化し、表面被膜６′となって発泡積層材８′となる。

冷却装置１１は、ファンにより冷風を送給する公知の
装置である。該装置１１によって、発泡積層材８′を冷
却し、独立気泡１０を萎縮させる。針ロール１２は、ロ
ール周面に針を適宜間隔に植設したものである。該針ロ
ール１２の針によって、冷却した発泡積層材８′に、次
のェンボシング工程でのガラス抜き及びヱアパンク防止
のための針穴１３を穿設する。針穴を穿設された発泡積
層材８′は、再加熱ヒーター１４にて発泡温度より高い
、例えば、１８０℃乃至２５０℃の高温で再加熱される
ので、前記独立気泡１０は、再膨張し、発泡積層材８′
の厚さは発泡時と同じか、或は、それより梢厚くなる。

再膨張した発泡積層材８′は、周面に模様を彫（凹）刻
されているェンポシングロール１５によって、上面を押
圧され、順次前方へ押送されるガスを前記針穴１３から
ガス抜きを行ないェアバンクを防止されながら、表面に
凹凸模様を成型される。尚、ェンボシングの後、針穴１
３は基村１への穴跡のみを残し、発泡樹脂層の穴は余熱
で溶着し、表面が水蜜的な被膜を形成した凹凸模様を有
する発泡樹脂シートが得られた。前記凹凸模様を成型さ
れた発泡積層材８′は、前記冷却装置１１と同様の冷却
装置１６及び冷却ロール１７にて冷却され、巻取ロール
１８にて、巻取られ、製品１９となる。

図中、２０は、送りロールを示す。尚、第１図では、合
成発泡樹脂の塗布装置は、ナイフコータ−３にて示して
いるが、ロールコーターに代えても良い。

表面処理用樹脂塗布装置はグラビアロール７にて示して
いるが、ナイフコーターに代えても良い。又、発泡積層
材８′を刺適する装置は針ロール１２にて示しているが
、針を突設した規則的に昇降する平板を代用しても良い
。更にェンボシングの時、ェンボシングロール１５に印
刷インキを塗布し、発泡積層材８′の表面を凹凸成型と
同時に彩色等を印刷しても良い。以上の本発明方法によ
って製造される製品１９は表面被膜処理を施した耐水性
．弾轍性と強度の優れた凹凸の鮮明なものであるという
特徴をもっている。以上の工程．手段と作用を有する本
発明方法の効果は次の通りである。

先ず第１は、積層材刺通装置によって、発泡積層材に針
穴を刺適しているので、ガス抜きを行ないながら、ェン
ボシング加工している故に、ェアパンクの現象が起らず
に、極めて容易に凹凸の鮮明な製品が生産されているこ
とである。第２は、凹凸加工に、ェンボシングロールを
用いることで、ェンボシング時に、表面処理用樹脂層に
加工硬化が生じて、耐水性と強度の優れた被膜が成型さ
れることである。

第３は、刺通装置によって、発泡積層材を刺通しても、
ェンボシング加工の時に、表面処理用樹脂層と合成発泡
樹脂層の針穴は、余熱で溶融して密着し、製品の裏面で
ある基村に針穴の痕跡が残る程度で、製品の価値が減少
しないことである。

第４は、再加熱温度を高くしたので、加熱に［程に続い
てヱンボシング加工が高速度で行なえるようになり、生
産性が著しく向上したことである。以上のように、本発
明は、極めて優れた発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の製造工程を示す説明図、第２図は、
発泡前の積層材の断面図、第３図は、発泡直後の発泡積
層材の断面図、第４図は、完成した製品を示す断面図。１・・・・・・基寺、２・・・・・・基村ロール、３・
・・・・・合成発泡樹脂、３′……発泡層、４……ナイ
フコーター、５・・・・・・乾燥室、６・・・・・・表
面処理用樹脂、６′…・・・表面被膜、７・・・・・・
グラビアロール、８・・・・・・積層材、８′・・・・
・・発泡積層材、９・・・・・・発泡室、１０・・・・
・・独立気泡、１１・・・・・・冷却装置、１２・…・
・針ロール、１３…・・・針穴、１４・・…・再加熱ヒ
ーター、１５・・・・・・ェンポシングロール、１６…
・・・冷却装置、１７・…・・冷却ロール、１８・・・
・・・巻取ロール、１９・・・・・・製品、２０・・・
・・・送りロール。第１図第２図第３図第４図

Claims

【特許請求の範囲】

１基材の上面に、合成発泡樹脂を塗布、乾燥後、該塗
着乾燥した合成発泡樹脂の上に、表面処理用樹脂を塗り
重ねた後、該二種の樹脂を塗り重ねた積層材を発泡・冷
却して発泡積層材とし、針ロール等の刺通装置によつて
、前記発泡積層材を上下に刺通して針穴を穿設した後、
再加熱し、エンボシング加工して、上面に表面被膜を有
し、凹凸模様を現出するようにしたことを特徴とする表
面被膜を有する合成樹脂発泡シートの製造方法。