JPS6025060B2 - 剥離性処理剤 - Google Patents

剥離性処理剤

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JPS6025060B2
JPS6025060B2 JP18621081A JP18621081A JPS6025060B2 JP S6025060 B2 JPS6025060 B2 JP S6025060B2 JP 18621081 A JP18621081 A JP 18621081A JP 18621081 A JP18621081 A JP 18621081A JP S6025060 B2 JPS6025060 B2 JP S6025060B2
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silicon
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喜八 鈴木
敏光 奥野
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Nitto Denko Corp
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Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はェマルジョンもしくは水溶液型の水媒体組成物
からなる剥離性処理剤に係り、更に詳しくは非浸潤性の
シートもしくはフィルム基材に対する接着性が良好で、
剥離効果が大きく、しかも摩擦や荷重がかかっても脱落
することない剥離性皮膜層を形成することができ、特に
表面保護シート、感圧性接着テープ類に好適な剥離性処
理剤に関するものである。
表面保護シートは、金属板、プラスチック化粧板、ガラ
ス板等に該シートの接着層を介して貼着し、保存や運搬
時の傷、破損防止のための表面保護或は板金加工時の金
属表面の傷防止等に使用されるもので、例えば侍公昭5
1−145鼠号公報にその概要が記載されている。
而して、表面保護シートは感圧性接着テープと同様巻重
物として提供されるものであるから、接着層シート背面
との剥離が良好であることは勿論、シート背面に形成さ
れた剥離性皮膜層が接着層により剥ぎ取られたり、摩擦
等によって脱落することがあると金属等の表面を汚染す
るため、脱落のない剥離性処理剤を使用する必要がある
従釆、表面保護シートや感圧性接着テープ類のシート基
材背面に剥離性表面を与える組成物としては、オクタデ
シル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸との共
重合体溶液、シリコーン溶液などが知られているが、前
者はその剥離効果が後者よりも劣る欠点があり、後者は
剥離効果が極めて良好である反面、この性質が逆に他の
特性を損なう欠点も有している。即ち、シリコーン溶液
をシート基材面に塗布し、焼付け処理を行なっても、シ
リコーン樹脂個有の物理的性質の故にシート基材との接
着性が充分でなく、形成されたシリコーン皮膜は脱落し
易い。
特に可塑化ポリ塩化ビニルシートを用いた表面保護シー
トに上記溶液を使用した場合、シート基材からの可塑剤
の移行によりシリコーン皮膜の脱落がさらに容易になり
、剥離効果が低下すると共に表面保護シートを金属板等
の被保護面に貼り付けた際に、脱落した皮膜微分が被保
護面を汚染する欠点が現われる。又、上記の組成物は一
般に有機溶剤溶液の形態で使用されているケースが多く
、有機溶剤の使用は火災、爆発等の危険性があり、さら
に毒性をも有し、大気汚染の観点からも問題を有してい
る。
一方、本出願人は特関昭51−139835号において
、有機溶剤の使用を排除した水媒体の剥離性処理剤を提
案した。この処理剤は特に紙、不織布、布などの浸潤性
基材を対象としてもので、浸潤性基材への処理剤の一部
浸透によるバックサイズ処理と基材表面の剥離性処理と
を同時に行なうことを目的としたものである。この先行
出願は、上記目的を蓬成るため、樹脂ェマルジョンの固
形分10の重量部に対して、シリコーンェマルジョンの
固形分が0.5〜10の重量部を含むように混合するも
のであるが、非浸潤性のシートに対しては最外面に完全
なシリコーン皮膜が形成されず、剥離効果が貧弱であり
、また高温、高温下に長時間おかれた場合、剥離効果が
極度に低下することが判明した。本発明者らは、特に可
塑化ポリ塩化ビニルシートオレフィンシートなどの非浸
潤性の無孔性シートに対する接着性が良好で、剥離効果
が大きく、しかも脱落のない剥離性皮膜層を形成しうる
水媒体の処理剤を鋭意研究検討の結果、2種類の特定の
ポリシロキサンの水媒体物と非浸潤性シートとの新和性
が良好でポリシロキサンの硬化反応に好結果を与えるア
クリル系共重合樹脂ェマルジョンとを特定割合で混合す
ることにより、所期の目的を充分に達成しうろことを見
出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は、 一般式 (但し、R′は水素或はメチル基、R′は水素、1価の
アルキル基、アリール基或はアルケニル基、nは5〜5
00の整類)で表わされ、1分子中に少なくとも3個の
ケイ素結合水素原子を有するオルガノハイドロジェンポ
リシロキサン【a}100重量部に対して、一般式 (但し、R″は1価の場合により贋換れた炭化水素基、
mは100〜15000の整数)で表わされる両末端ケ
イ素結合水酸基を有するジオルガノポリシロキサン‘M
O0〜200の重量部の割合で含んでなる上記{a}お
よび(b}の水媒体物の固形粉100重量部に対して、
硬化触媒としての有機金属塩(固形分)0.1〜6の重
量部と酸性成分モノマ−を含まないアクリル系共重合樹
脂ェマルジョンの固形分20〜100重量部を含むよう
に混合してなる水媒体組成物であって、該組成物中の不
揮発分が1〜6の重量%配合されている剥離性処理剤を
提供するものである。
本発明において、前記一般式(1)で示される‘a’成
分のオルガノハイドロジヱンポリシロキサンは、1分子
中に少なくとも3個のケイ素結合水素原子を有するもの
であり、一般式(1)のfRSi(CH3)○ナn単位
においてR″が水素である割合とR′が1価のアルキル
基、アリール基或はアルケニル基である割合の平均化が
0.25〜1.0であって、nが5〜500の値の整数
であるという基準で使用するのが好適である。殊にオル
ガノハイドロジエンポリシロキサン{aーは、2500
で10〜10比Stの粘度を有するものが有利である。
具体的には、メチルハイドロジヱンポリシロキサン、エ
チルハイドロジエンポリシロキサン、ビニルハイドロジ
エンポリシロキサンなどが例示されるが、これらはヱマ
ルジョンおよび(あるいは)水溶液の水媒体物の形態で
使用される。次に、{bー成分のオルガノポリシロキサ
ンは、前記一般式(n)で示される分子両末端にケイ素
結合水酸基を有するオルガノポリシロキサンを水性媒体
中に乳化もしくは水落化したものでもよいが、好ましく
はシランもしくはシロキサンの乳合重合によって得た水
性ェマルジョンが使用される。
殊に、オルガノポリシロキサン{bー自体の粘度は、2
5q0で10000〜100000比S汝序まし〈は5
0000〜50000比Stの粘度を有するものが使用
される。
粘度が1000比St以下の低粘度であると、本発明の
処理剤を硬化させて得られる皮膜が機械的強度および弾
性に劣り、またあまり高粘度であると、前記(aー成分
との反応における反応速度が遅くなる欠点が生じる。而
して、上記ta}および【b’成分は水媒体物の形態で
混合されるが、両成分の水媒体物は固形分を基準にして
‘a’成分100重量部に対して(b}成分100〜2
00の重量部、好ましくは300〜1000重量部の割
合で使用するのがよい。
さらに、これら両ポリシロキサンの硬化触媒としてスズ
、亜鉛、鉄等の有機金属塩が用いられる。
この硬化触媒の使用量(固形分)は、所望の硬化速度に
応じて適宜増減することができるが、一般に‘aー成分
と(bー成分を加えた固形分10の重量部に対して0.
1〜6の重量部の範囲で使用される。次に、上記‘a’
および{b}成分の両ポリシロキサンの水媒体物に混合
して用いる酸性成分モノマーを含まないアクリル系共重
合樹脂ェマルジョンは、アクリル酸アルキルェステルモ
ノマーを主成分とする皮膜形成態を有するアクリル系共
重合樹脂のェマルジョンであって、共重合成分としてア
クリル酸、マレィン酸等の酸性成分モノマーを含まない
ことが必要であり且つ重要である。アクリル系共重合樹
脂ェマルジョンに共重合成分として酸性成分モノマーを
含む場合でも、剥離性処理剤として糠付けて得られる皮
膜層の剥離力、残留接着力、一定静圧負荷後の脱落性等
の実用上の特性は一応満たし問題はないが(後記の第3
表参照)、皮膜層の摩擦後の脱落性には欠点のあること
が判明した。
このように剥離性皮膜層の脱落性について、一定静圧の
負荷には耐え動的な摩擦には耐え得ない理由は明確では
ないが、この現象については、皮膜層を構成する外面の
両ポリシロキサン成分の硬化反応は酸性成分モニマ−が
存在しても進行するが、酸性成分モノマーは有機金属塩
等の硬化触媒の活性に好ましくない影響を与え摩擦に耐
えるほどの硬化には至らず、未反応ポリシロキサンが幾
分残存するのではないかと推定される。
本発明は、かかる観点から酸性成分モノマーを含まない
アクリル系共重合樹脂ヱマルジョンを使用すると共に、
両ポリシロキサン成分の硬化触媒として有機金属塩を用
いることによって、皮膜層の摩擦後の脱落性を改良する
ものである。
本発明に使用する酸性成分モノマーを含まないアクリル
系共重合樹脂ェマルジョンの内でも、シート基材に糠付
けて得られる剥離性皮膜層の性質の観点から、前記‘a
減分のポリシロキサン中に存在するケイ素結合水素原子
と反応しうるヒドロキシル基を有するアクリル系共重合
樹脂ェマルジョンを用いることは、皮膜層を構成する最
外面のポリシロキサン硬化物がシートから脱落するのを
より効果的に防止しうるので好ましいものである。
ヒド。キシル基を有するアクリル系共重合樹脂ェマルジ
ョンの好ましい典型的な例は、アクリル酸アルキルェス
テルモノマー(アルキル基の炭素数1〜8個)および(
あるいは)メタクリル酸アルキルェステルモノマー(ア
ルキル基の炭素数1〜8個)またはこれらと共重合可能
なビニル系モノマーを添加してあるベースモノマー10
の重量部に対して、ビドロキシル基含有共重合性モノマ
ー1〜3の重量部の割合で共重合させて得られるものが
あげられる。主成分のアクリル酸ァルキルェステルモノ
マーとしてはアクリル酸ブチル、アクリル酸2ーェチル
ヘキシルが最適であるが他のアクリル酸アルキルヱステ
ルでアルキル基の炭素数が1〜8個のものを使用しても
よいし、併用することも可能である。
メタクリル酸アルキルェステルとしてはメタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなどが
最適であるが、他のメタクリル酸アルキルェステルでア
ルキル基の炭素数が8個以下のものを使用してもよいし
、併用することも可能である。また共重合可能なビニル
系モノマーとしては、スチレン、酢酸ビニル、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリルなどが含まれる。ヒドロ
キシル基を含むモノマーとして、2−ヒドロキェチルア
クリレート、2−ヒドロキエチルメタクリレート、2−
ヒドロキプロピルアクリレート、ジエチレングリコール
モノアクリレート、トリエチレングリコールモノアクリ
レート、テトラエチレングリコールモノアクリレート、
ジプロピレングリコールモノアクリレート、トリプロピ
レングリコールモノアクリレート、テトラプロピレング
リコールモノアクリレートなどが含まれる。本発明にお
いて、これらの酸性成分モノマーを含まないアクリル系
共重合樹脂ェマルジョンは、固形分を基準にして、前記
両ポリシロキサンの水媒体物10広重量部に対して20
〜10■重量部を含むように混合され、組成物中の不揮
発分が1〜6の重量96に調整される。
このようにして得られた剥離性処理剤は混合時は均一に
分散しているが、非浸潤性シート基村に塗布乾燥させる
場合、皮膜形成時にシート基材に対して化学的親和性の
ある樹脂ェマルジョンがシート接触面に多量に含有し、
最外面にはポリシロキサン反応物を多量に含有する実質
的に2つの層からなる剥離性皮膜層が設けられる。
最外面にポリシロキサン反応物が多量に含有されること
は種々の方法で確認することができる。本発明者らはシ
ート基材上に剥離性処理剤を塗布乾燥し、剥離性皮膜層
を形成させ、その表面のESCA(X線光原子分析)お
よび純水の静止接触角の測定を行うことにより確認した
。非浸潤性シート基材として可塑化ポリ塩化ビニルを用
いた場合、シート接触面にある樹脂層は可塑化ポリ塩化
ビニルシートから移行する可塑剤と相溶性が良く、ポリ
シ。キサン層への可塑剤の移行を防止する。さらに樹脂
成分としてヒドロキシル基が含まれている場合、ケイ素
結合水素原子を有するオルガノハイドロジヱンポリシロ
キサンと反応し、ポリシロキサン層の脱落を防止するこ
とができる。前記{a}および{bー両ポリシロキサン
水媒体物の固形分10の重量部に対して、酸性成分モノ
マーを含まないアクリル系共重合樹脂ヱマルジョンの固
形分が2の重量部以下では樹脂層に較べ、ポリシロキサ
ン層が厚すぎ、脱落を起こすので2の重量部以上にする
必要がある。
また10の重量部以上では最外面にも樹脂層が一部現れ
、剥離効果を減殺するので10の重量部以下にする必要
がある。剥離性処理剤の不揮発分は1重量%以下では形
成される剥離性皮膜層が薄すぎるため、剥離効果が少な
くなるので1重量%以上必要であり、6の重量%以上で
は塗布量が著しく多くなるので6の重量%以下であるこ
とが必要である。本発明の剥離性処理剤は、本質的に上
記成分の水媒体組成物からなるものであるが、必要に応
じて乳化剤、染料、顔料、粘度調整等を配合することが
できる。
以上説明したように、本発明の剥離性処理剤は非進溝性
のシート基村に塗布乾燥することにより、最外面にはポ
リシロキサン反応物を多量に含有し、非浸潤性シート接
触面には多量のアクリル系共重合樹脂を含有する実質的
に2つの層からなる剥離性皮膜層を与えるものである。
かかる2重層の形成は、剥離性皮膜層とシート基材との
接着力を確保するのに役立つと共に、2重層の層間は両
層の混合層のため層間強度も強く、剥離性皮膜層のシー
ト基村からの脱落を有効に防止する特徴を有している。
さらに、可塑剤の移行現象が見られる可塑剤ポリ塩化ビ
ニルシートなどでは、アクリル系共重合樹脂層によって
最外層のポリシロキサン反応物層への可塑剤の移行を阻
止することができ、又該樹脂としてポリシロキサンのケ
イ素結合水素原子と反応しうるヒドロキシル基を含む樹
脂を使用することにより、ポIJシロキサンを架橋反応
を生成して、剥離性皮膜層の脱落をより有効に防止する
ことができる。而して、本発明の剥離性処理剤は可塑剤
の移行を防止しうると共に良好な剥離機能を与えるとい
う観点から、可塑化ポリ塩化ビニルシートに対して特に
有用なものであるが、その他の非浸潤性シート基材とし
て、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなど
の各種合成樹脂シートもしくはフィルム、アルミニウム
箔、銅箔などの金属箔等へ適用することができる。
また、この剥離性処理剤は、シート基材上に塗布乾燥し
て形成された剥離性皮膜層が常態はもとより摩擦や荷重
がかかっても脱落が非常に少なく、剥離機能を有効に発
揮しうる観点から、金属板の各種加工時に用いられる表
面保護シートの背面処理剤として好適なものであるが、
一般の感圧性接着テープの背面処理剤、各種機型シート
の処理剤としても有用である。
次に本発明の実施例および参考例を示すが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。
尚以下の文中で部とあるのは各れも固形分の重量部を意
味する。実施例 1 温度計、磯梓機、窒素導入管および還流冷却管を備えた
反応容器内に下記のモノマー混合物アクリル酸ブチル
40(部)メタクリル酸メチル
60アクニロニトリル 1
0(部)2ーヒドロキシエチルメタアクリレート5ソル
ビタンモノラウレート 3.2アルキ
ルベンゼンスルホン酸ソーダ塩 0.8イオン交換水
160を仕込み、窒素気流にて
縄梓ながら加熱し、反応系が約6000に達した時点で
、重合開始剤として過硫酸アンモニウム0.2部を加え
て重合を開始させ、約2時間重合反応を行なう。
次いで重合反応終了後、約6500まで反応系を昇温さ
せ、約1時間熟成させて共重合体を含むアクリル系ェマ
ルジョンを得た。次に上記ェマルジョン100部に対し
て、下記の化合物および追加のイオン交換水を加え固形
分10%の剥離性処理剤を調整した。オルガノハイドロ
ジエンポリシロキサンエマルジョン(ダウコーニング社
翼峰yl−off l171.固形分40%)
30(部)末端ケイ素結合水酸基
を有するオルガノポリシロキサンェマルジョン(東レシ
リコーン製SM−8701.固形分30%)
80硬化触媒(ダゥコーニング社製 DC−2
が.固形分24%) 5上
記の剥離性処理剤を可塑化ポリ塩化ビニルフィルム(興
国化学社製 HKフィルム)の一面に、固形分0.6タ
′あの塗布量となるように均一に塗布し、145℃で2
分間加熱乾燥して剥離性皮膜層を有する試料を作成した
。得られた試料片に接着テープ(日東電工社製ニットー
ポリェステルNo.31B)を貼り付け、常温での剥離
力、残留接着力および残留接着力保持率の測定結果、並
びに剥離性皮膜層の脱落性についての試験結果を第3表
に示した次に、本実施例で使用している各種のェマルジ
ョンについては、アクリル系ェマルジョン成分単独風、
硬化触媒を含むポリシロキサンェマルジョン成分単独(
B)、および実施例1の剥離性処理剤{c)の3種類の
ェマルジョンを、可塑化ポリ塩化ビニルフィルムの一面
に固形分0.6夕/めの塗布量となるように塗布し、1
4500で2分間加熱乾燥した。
得られた各試料片について、ESCA(X線光原子分析
)による処理表面の分析と、純水の静止接触角を測定し
その結果を第1表に示した。第1表 第1表によれば、実施例1の剥離性処理剤{c}の皮膜
層は、ポリシロキサンェマルジョン成分単独‘B}の皮
膜層と同等の測定値を示している。
この結果から、tc)の皮膜層は最外面にポリシロキサ
ン反応物を多量に含有しており、実質的に2層構造から
なる剥離性皮膜層が形成されていることがわかる。実施
例 2 アクリル酸2−エチルヘキシル 30(部)メタク
リル酸メチル 55アクリロニトリル
52ーヒドロキシエチルアクリレート
10ソルビタンモノラウレート 3.2(部)
アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ塩 0.8イオン
交換水 160上記モノマー混合
物を用いて、実施例1と同様の反応条件でアクリル系ェ
マルジョンを製造した。
次に上記ヱマルジョン10の部‘こ対して、下記の化合
物および追加のイオン交換水を加え固形分8%の剥離性
処理剤を調整した。オルガノハイドロジエンポリシロキ
サンエマルジョン(東レシリコーン社製SH−8200
.固形分40%) 40(
部)末端ケイ素結合水酸基を有するオルガノポリシロキ
サンヱマルジョン(東レシリコーン12の生製SM−8
701.固形分30%) 120硬化触媒(
ダゥコーニング社製Syl−off l171へ固形分
50%) 20上記配合の剥離性
処理剤を、実施例1と同様に処理して試料を作成し、試
験結果を第3表に示した。
次に、本実施例で使用している各種のヱマルジョンにつ
いて、アクリル系ェマルジョン成分単独m}、硬化触媒
を含むポリシロキサンェマルジョン成分単独{E}、お
よび実施例2の剥離性処理剤{F}の3種類のェマルジ
ョンを、可塑化ポリ塩化ビニルフイルムの一面に固形分
0.6夕/あの塗布量なろうに塗布し、14500で2
分間加熱乾燥した。
得られた各試料片について、ESCA(X線光源子分折
)による処理表面の分析と、純水の静止接触角を測定し
その結果を第2表に示した。第2表 実施例 3 アクリル酸エチル 30(部)アクリ
ル酸ブチル 30メタクリル酸メチル
402−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート 3ソルビタンモノラウレート 3(部)
アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ塩 1イオン交換水
160上記モノマー混合物を用
いて、実施例1と同様の反応条件でアクリル系ェマルジ
ョンを製造した。
次に上記ヱマルジョン100部に対して、下記の化合物
および追加のイオン交換水を加え固形分20%の剥離性
処理剤を調整した。オルガノハイドロジエンポリシロキ
サンエマルジョン(東レシリコーン社製SH−8200
.固形分40%) 40(
部)末端ケイ素結合水酸基を有するオルガノポリシロキ
サンェマルジョン(ダウコーニング社製 HV−490
固形分35%) 90硬化触媒(ダゥコ
ーニング社製DC−2弧.固形分24%)
8上記配合の剥離性処理剤を、コ。
ナ処理したポリエチレンフィルム上に固形分0.6夕/
あの塗布量となるように均一に塗布し、実施例1と同様
に処理して試料を作成し、試験結果を第3表に示した。
実施例 4 アクリル酸ブチル 50(部)メタク
リル酸メチル 50(部)2ーヒドロキ
シエチルアクリレート 20ソルビタンモノラウレー
ト 3.2ァルキルベンゼンスルホン
酸ソーダ塩 0.8イオン交換水
160上記モノマー混合物を用いて、実施例1
と同様の反応条件でアクリル系ェマルジョンを製造した
次に上記ェマルジョン10碇部‘こ対して、下記の化合
物および追加のイオン交換水を加え固形分5%の剥離性
処理剤を調整した。オルガノハイドロジエンポリシロキ
サンエマルジョン(ダウコーニング社製Syl−off
l171.固形分40%)
35(部)末端ケイ素結合水酸基を有するオルガノポ
リシロキサンェマルジョン(東レシリコーン125生製
SH−8705.固形分30%) 125硬
化触媒(ダウコーニング社製Syl−o日1171へ固
形分50%) 30上記配合の剥
離性処理剤を用いて、実施例1と同様に可塑化ポリ塩化
ビニルフィルムの一面を処理して試料を作成し、試験結
果を第3表に示した。
参考例 1 アクリル酸ブチル 40(部)メタク
リル酸メチル 60アクリロニトリル
52−ヒドロキシエチルメタクリレート
5アクリル酸 3 ソルビタンモノラウレート 3.2ア
ルキルベンゼンスルホン酸ソーダ塩 0.8イオン交
換水 160上記モノマー混合物
を用いて、実施例1と同様の反応条件でアクリル系ェマ
ルジョンを製造した。
次に上記ェマルジョン10礎部‘こ対して、実施例1と
同じ組成のシリコーンェマルジョンを同部数添加した組
成物を用いて、実施例1と同様に可塑化ポリ塩化ビニル
フィルムの一面を処理して試料を作成し、測定を行なっ
た。参考例 2 アクリル酸2−エチルヘキシル 30(部)メタク
リル酸メチル 55アクリロニトリル
5 2−ヒド。
キシアクリレート 10(部)アクリル酸
8ソルビタンモノラウレート
3.2アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ塩
0.8イオン交換水 160
上記モノマー混合物を用いて、実施例1と同様の反応条
件でアクリル系ェマルジョンを製造した。
次に上記ェマルジョン10疎都‘こ対して、実施例2と
同じ組成のシリコーンェマルジョンを同部数添加した組
成物を用いて、実施例1と同様に可塑化ポリ塩化ビニル
フルムの一面を処理して試料を作成し、測定を行なった
。第3表 第3表における試験結果は、次の方法で測定並びに観察
したものである。
剥離力:試料片に清浄な接着テープを貼付け、4000
で20タノの荷重の条件で24時間保存した後、30仇
畝/分の速度で180o ピ−リングテスト(20℃)
を行ない応力を測定した。
残留接着力:前記剥離力測定後の接着テープをBAステ
ンレス板にローラで貼付け、30分後に30仇舷/分の
速度で1800 ピーリングテスト(20℃)を行ない
応力を測定した。
残留接着力保持率:清浄な接着テープのBAステンレス
板に対する接着力で350夕/2仇肋)を100%とし
た場合の残留接着力の%を示している。
この試験は、試料片に設けられている剥離性皮膜層の接
着テープによる剥脱汚染度の良否を判断するるためのも
のである。脱落性:BAステンレス板に試料片の剥離性
皮膜層側を貼付レナ、の上に他のBAステンレス板を重
ねて100夕/地の荷重をかけ、4000で24時間加
熱保存後のBAステンレス板の汚染度を観察したもので
ある。
表中、0は良好、×は汚染有り、皮膜層の脱落の度合い
を示している。摩擦後の脱落性:BAステンレス板に試
料片を剥離性皮膜層側を上にして貼付け、その上に日本
薬局方ガーゼを置き、4×10×2(単位肌)の金属板
に所定の錘りを乗せて50夕/仇の荷重をかけ1往復さ
せた後の試料に対して、上記の脱落性テストを行なう。
第3表から明らかなように、本発明に係る実施例1〜4
の剥離性処理剤を用いた試料片は、適度の軽い剥離力を
示し、残留接着力およびその保持率が高いことは基材フ
ィルムと剥離性皮膜層との接着力が強く、接着テープに
より剥脱され驚く、良質の剥離性表面を提供することを
示している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R′は水素域はメチル基、R″は水素、1価の
    アルキル基、アリール基或はアルケニル基、nは5〜5
    00の整数)で表わされ、1分子中に少なくとも3個の
    ケイ素結合水素原子を有するオルガノハイドロジエンポ
    リシロキサン(a)100重量部に対して、 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R′″は1価の場合により置換された炭化水素
    基、mは100〜15000の整数)で表わされる両末
    端ケイ素結合水酸基を有するオルガノポリシロキサン(
    b)100〜2000重量部の割合で含んでなる上記(
    a)および(b)の水媒体物の固形分100重量部に対
    して、硬化触媒しての有機金属塩(固形分)0.1〜6
    0重量部と酸性成分モノマーを含まないアクリル系共重
    合樹脂エマルジヨンの固形分20〜100重量部を含む
    ように混合してなる水媒体組成物であつて、該組成物中
    の不揮発分が1〜60重量%配合されている剥離性処理
    剤2 1分子中に少なくとも3個のケイ素結合水素原子
    を有するオルガノハイドロジエンポリシロキサン(a)
    が25℃で10〜100cStの粘度を有するものであ
    る特許請求の範囲第1項記載の剥離性処理剤。 3 両末端ケイ素結合水酸基を有するオルガノポリシロ
    キサン(b)が25℃で10000〜1000000c
    Stの粘度を有するものである特許請求の範囲第1項記
    載の剥離性処理剤。
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