JPS6024799B2 - 4,6−ジエン−3−オキソステロイドの製造方法 - Google Patents

4,6−ジエン−3−オキソステロイドの製造方法

Info

Publication number
JPS6024799B2
JPS6024799B2 JP3822677A JP3822677A JPS6024799B2 JP S6024799 B2 JPS6024799 B2 JP S6024799B2 JP 3822677 A JP3822677 A JP 3822677A JP 3822677 A JP3822677 A JP 3822677A JP S6024799 B2 JPS6024799 B2 JP S6024799B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxosteroid
diene
producing
solvent
oxosteroids
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP3822677A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS53124252A (en
Inventor
弘己 奥島
一誠 新田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP3822677A priority Critical patent/JPS6024799B2/ja
Publication of JPS53124252A publication Critical patent/JPS53124252A/ja
Publication of JPS6024799B2 publication Critical patent/JPS6024799B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steroid Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は4・6−ジェン−3ーオキソステロイドの製造
方法に関する。
さらに詳しくは、本発明は治療上極めて有効な抗ァルド
ステロン性利尿剤である7Q−アセチルチオ−17−ヒ
ドロキシー3−オキソー17はープレグン−4−ェンー
21ーカルボン酸yーラクトン(以下スピロノラクトン
と略称する。
)の製造中間体である17ーヒドロキシー3ーオキソー
17Qープレグナ−4・6ージェン−21−カルボン酸
y−ラクトン等の4・6ージェンー3−オキソステロ
ィドの工業的製造方法に関する。従来、4・6ージヱン
−3ーオキソステロィドの製造方法として4−ェンー3
ーオキソステロィドにキシレン溶媒中触媒量のp−トル
ェンスルホン酸の共存下にクロラニルを作用させる方法
(収率26%、J.○rg.Chem.、24、110
9(1959))、t一BuOH溶媒を使用する上記の
方法(収率80%、J.Am.Cbem.SM.、82
、4293(1960))、活性酸化マンガンで酸化す
る方法(収率約30%、J.Am.Chem.Soc.
、75、5932(19$))等の一段法、および4−
エンー3ーオキソステロイドをェノールエーテル化して
3−アルコキシ−3・5−ジエンステロイドに導き、こ
れを活性酸化マンガンで酸化する方法(米国特許31班
803)、4ーェンー3ーオキソステロイドを臭素化し
て、6ーフロモ−4ーェンー3−オキソステロィドに導
き、次いで脱臭素化する方法(米国特許3036069
)等の二段法が知られているが、いずれも収率は悪く、
80%以上の収率は期待できない。
本発明の目的は4−ェン−3−オキソステロィドから高
収率で4・6−ジェン−3−オキソステロイドを製造す
る方法を提供することにある。
本発明の目的は、4−ェンー3ーオキソステロィドにオ
ルトェステル類を反応させて3ーアルコキシ−3・5ー
ジェンステロィドを製造するェノールェーテル化工程と
3ーアルコキシー3・5−ジェンステロィドにクロラニ
ルを反応させて4・6ージェン−3ーオキソステロイド
を製造する脱水素工程からなる4・6ージェンー3−オ
キソステロィドの製造方法において、ヱノールェーテル
化工程と脱水素工程に使用する溶媒を同一とすることに
よって達成される。従来、3−アルコキシ−3・5ージ
ェンステロイドはジクロロジシアノベンゾキノンあるい
はクロラニルで脱水素され4・6ージェンー3ーオキソ
ステロィドを与えることは知られている。
(J.0rg.Chem.、29、601(1964)
、持関昭49一109365)上記の反応には、水の共
存が必要であり、水がない場合には1・4ージェン−3
ーオキソステロィドを与える。そのため、上記反応は含
水アセトン溶媒中で実施される。4ーエンー3ーオキソ
ステロイドをエノールエーテル化して3ーアルコキシ−
3・5ージエンステ。ィド‘こ導き、これを脱水素して
工業的に有利に4・6−ジェンー3−オキソステロィド
を製造しようとした場合にはェノールェーテル化工程と
脱水素工程を同一溶媒中で実施することは極めて有利で
ある。即ち、3−アルコキシー3・5−ジェンステロィ
ドを単離する必要がないため、単離操作に付随する操作
上の損失を無くすることができ収得量を増大させること
ができる。また、前段工程と後段工程で溶媒置換の必要
がなくなり、操作が極めて単純化され、消費エネルギー
の節約になるのみならず、操作時間が短縮され、生産量
を上げることができる。上記の観点に立って、前段のェ
ノールェーテル化工程と後段の脱水素工程に共通に使用
できる溶媒を探索した結果、極性の高いエーテル類とく
にテトラヒドロフラン、ジオキサン等が好適であること
が判明した。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明で原料として用いられる4ーェンー3ーオキソス
テロイドとしては、アンドロスト−4−エンー3・17
ージオン、17ーヒドロキシ−3ーオキソ−17Qープ
レグン−4−エンー21−カルボン酸 yーラクトン、
178ーアセトキシアンドロストー4−ェン−3ーオン
等が挙げられるが、特に17ーヒドロキシ−3ーオキソ
ー17Q−プレグン−4ーェン−21−カルボン酸 y
ーラクトンは治療上有用なスピロノラクトンの原料とし
て、重要である。
前段のェノールェーテル化工程で使用されるオルトェス
テル類とはオルトギ酸メチル、オルトギ酸エチル、オル
ト酢酸メチル、オルト酢酸エチル、オルトプロピオン酸
エチル等の低級カルボン酸のオルトェステル類であり、
好ましくはオトギ酸ェステル類である。
後述の脱水素工程において使用できる脱水秦剤としては
、クロラニル、ジクロロジシア/ペンゾキノン等が挙げ
られるが、特にクロラニルが好適で、ジクロロジシア/
ペンゾキノンは高価なため、工業的には極めて不利であ
る。
前述のェノールェーテル化工程は4ーヱン−3ーオキソ
ステ。
ィドーこオルトェステル類を作用させる公知の方法で実
施されるが、その際使用できる溶媒は低級アルコール類
、エーテル類、芳香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素
類であり、ケトン類、アルデヒド類、ェステル類、カル
ボン酸類、ニトリル類はェノールェーテル化試薬と反応
するために使用できず、アミン類は4−ェンー3ーオキ
ソステロィドと反応するため、また、飽和炭化水素類は
ステロイド類をほとんど溶解しないため‘こ使用できな
い。前述の公決戊敵の脱水素1程に好適なアセトンはェ
ノールェーテル化工程溶媒としては不適当である。3ー
アルコキシ−3・5ージエンステロイドにクロラニルを
使用させて、4・6−ジエソー3−オキソステロィドを
製造するためには溶媒の選択が特に重要である。
即ち、3ーアルコキシー3.5−ジエンステロイドをテ
トラヒドロフラン又はジオキサンに溶解し、これにクロ
ラニルを加えると、3−アルコキシー3・5ージエンス
テロイドとクロラニルとのコンプレックスが直ちに生成
して、緑青色に発色し、次いでこのコンプレックスが分
解して縁青色が消失し反応が完結する。上述の緑青色の
発色がうすく、コンプレックスの生成濃度が低い場合に
は、反応の進行ともなって生成するテトラクロロ/・ィ
ドロキノンが系内に共存する水による3−アルコキシー
3・5−ジェンステロイドの加水分解を触媒するため、
4−ェン−3−オキソステテロイドが副生し、4・6ー
ジェンー3−オキソステロィドが高収率で得られない。
緑青色を呈するコンプレックスの生成濃度は使用する溶
媒によって者るしく影響され、たとえば、前述のェノー
ルェーテル化工程に使用できる低級アルコール類、芳香
族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素では緑青色の発色は
箸るしくうすく、また、エーテル類でも、ジェチルェー
テル、ジイソブロピルヱーテル等の比較的極性の低い溶
媒では緑青色の発色はうすく、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等の極性の高いエーテル類、およびアセトン等
のケトン類ではじめて濃い緑青色の発色が認められ、4
・6−ジェンー3−オキソステロィドが高収率で得られ
る。前段のェノールェーテル化工程、後段の脱水質工程
を同一溶媒を使用して工業的に有利に4.6−ジェンー
3ーオキソステロィドを製造するためには、ェノェーテ
ル化工程及び脱水素工程の双方に於てすぐれた溶媒であ
るテトラヒドロフランあるいはジオキサンの使用は極め
て有利である。
本発明方法の好ましい実施の態様に於ては、4−工ンー
3−オキソステロイドのエノールエ−ブル化は、4ーエ
ンー3ーオキソステロイドをテトラヒドロフランあるい
はジオキサンに溶解し、ステロイドに対し約0.05〜
0.005倍モルのp−トルェンスルホン酸を加え、約
10℃〜100℃に加熱し、これに4−ヱンー3−オキ
ソステロィドに対して約1.0〜10倍モルのオルトェ
ステル類を加える通常公知の方法によって実施される。
この際、溶媒の使用量は4ーェンー3ーオキソステロィ
ドに対し約5〜5“音量量である。ェノールェーテル化
完了後、pートルェンスルホン酸を中和するためにピリ
ジン、トリェチルアミン等の塩基性化合物をp−トルェ
ンスルホン酸に対し約1.0〜10.び音モル加える。
後段の脱水素工程では、使用溶媒のテトラヒドロフラン
又はジオキサンに対し、約約2〜15重量%の水が含ま
れる様に水を加える。
次いで、クロラニルを加えて脱水素工程を実施する。ク
ロラニルの使用量は、4ーヱンー3ーオキソステロイド
に対し約1.0〜10.戊苔モル、通常は約1.1〜2
.“音モルで充分である。反応温度は10℃〜100℃
、好ましくは25℃〜5ぴ○である。反応時間は、少く
とも反応初期のコンプレックス生成による緑青色の発色
が消失するまでの時間であり、通常、緑青色の発色が消
失したのち、1.0〜2岬時間、好ましくは2.0〜5
q時間である。次に本発明を実施例によりさらに詳細に
説明するが本発明はその要旨を越えない限り以下の実施
例に限定されるものではない。
実施例 1 17−ヒドロキシー3−オキソー17Q−プレグン−4
ーェンー21ーカルボン酸 シーラクトン1.8班4夕
(5.525のmole)にテトラヒドロフラン12.
0羽、p−トルエンスルホン酸0.026夕及びオルト
ギ酸メチル0.7742夕を加えて、50ooで4時間
反応させる。
ピリジン0.111夕を加えたのち、水5.5夕、テト
ラヒドロフラン55机‘及びクロラニル1.82夕(7
.401のmole)を加え、4030で5時間蝿拝す
る。テトラヒドロフランを留去したのちち、ベンゼン4
0泌を加える。INーカ性ソーダ水溶液に3%の亜ニチ
オン酸ナトリウムを溶解させた水溶液を20の‘加えて
縄拝する。下層の水層を分液し、有機層は水洗したのち
、乾燥、濃縮する。1.836夕の白色結晶が得られる
この白色結晶はガスクロマトグラフィ−による分析の結
果、未反応の17−ヒドロキシ−3−オキソー17Qー
プレグンー4−ェンー21−カルボン酸、yーラクトン
o.o51夕(転化率97.3%)及び17ーヒドロキ
シー3ーオキソー17qープレグナー4・6ージエン−
21ーカルボン酸 yーラクトン1.697夕(4.9
8mmole)(収率90.2%、選択率92.7%)
を含有することがわかる。実施例 2 アンドロスト−4ーエンー3・17ージオン〇.509
8夕(1.78mmole)にジオキサン5.0の【、
pートルェンスルホン酸0.005の9及びオルトギ酸
メチル0.194夕を加え80午○で3時間反応する。
トリヱチルアミン0.050夕を加えたのち、1.25
の‘の水を加えさらにジオキサン200の【を加える。
クロラニル0.5551夕(2.257肌mole)を
加えて27℃で20時間反応する。後処理は実施例1と
同様に行う。アンドロスト−4−エンー3・17−ジオ
ンが1.5モル%残存し、アンドロスター4・6ージェ
ンー3・17−ジオンが92.5モル%(選択率93.
9%)得られる。実施例 3 テトラヒドロフランを溶媒としてアンドロストー4ーェ
ンー3・17ージオンとオルトギ酸エチルを反応させて
得られた3ーェトキシーアンドロスター3・5ージェン
ー17ーオン0.55鱗夕に5%水性テトラヒドロフラ
ン25の‘を加え、クロラニル0.551夕を加え室温
で1甥時間燈梓する。
後処理は実施例1に従って行い、0.50粥夕の白色結
晶を得る。ガスクロマトグラフィ一による分析結果から
アンド。スター4・6−ジエン−3・17ージオンが斑
.8モル%の収率で得られたことがわかる。比較例 1
溶媒以外は実施例3と同様に操作した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 4−エン−3−オキソステロイドにオルトエステル
    類を反応させて3−アルコキシ−3・5−ジエンステロ
    イドを製造するエノールエーテル化工程と3−アルコキ
    シ−3・5−ジエンステロイドにクロラニルを反応させ
    て4・6−ジエン−3−オキソステロイドを製造する脱
    水素工程からなる4・6−ジエン−3−オキソステロイ
    ドの製造方法において、エノールエーテル化工程と脱水
    素工程に使用する溶媒が同一であることを特徴とする4
    ・6−ジエン−3−オキソステロイドの製造方法。 2 特許請求の範囲第1項記載の4・6−ジエン−3−
    オキソステロイドの製造方法において、溶媒がテトラヒ
    ドロフラン又はジオキサンである方法。
JP3822677A 1977-04-04 1977-04-04 4,6−ジエン−3−オキソステロイドの製造方法 Expired JPS6024799B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3822677A JPS6024799B2 (ja) 1977-04-04 1977-04-04 4,6−ジエン−3−オキソステロイドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3822677A JPS6024799B2 (ja) 1977-04-04 1977-04-04 4,6−ジエン−3−オキソステロイドの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53124252A JPS53124252A (en) 1978-10-30
JPS6024799B2 true JPS6024799B2 (ja) 1985-06-14

Family

ID=12519384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3822677A Expired JPS6024799B2 (ja) 1977-04-04 1977-04-04 4,6−ジエン−3−オキソステロイドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6024799B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0399096U (ja) * 1990-01-19 1991-10-16

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104327150B (zh) * 2014-09-11 2016-08-24 浙江神洲药业有限公司 一种螺内酯中间体坎利酮的合成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0399096U (ja) * 1990-01-19 1991-10-16

Also Published As

Publication number Publication date
JPS53124252A (en) 1978-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5840960B2 (ja) ヒドロキシコレステロ−ル立体異性体間の相互変換法
JPS6024799B2 (ja) 4,6−ジエン−3−オキソステロイドの製造方法
CN114736151B (zh) 一种帕罗韦德关键中间体制备方法及化合物的结构式
JPH07116092B2 (ja) ポリエンアルデヒドの製法
DK171850B1 (da) Fremgangsmåde til fremstilling af 17alfa-ethynyl-17beta-hydroxy-18-methyl-4,15-østradien-3-on og mellemprodukter til anvendelse ved fremgangsmåden
JPS58110542A (ja) 塩素化β−ケトエステル
JPS632280B2 (ja)
US4025562A (en) Process for the preparation of macrocyclic ketones
IL23453A (en) Process for the preparation of 17alpha-ethynyl-19-nor steroids
JPS6159320B2 (ja)
US4499297A (en) Process for the preparation of alkylated cyclopentenones
US2730537A (en) delta4-3-keto-2-halo pregnenes and process
CN111484407B (zh) 一种1-卤代-2-甲基-4-取代羰基氧基-2-丁烯的制备方法
US3892814A (en) Cyclopropane derivatives
SU148045A1 (ru) Способ получени ацетата дегидропрегненолона
US3124570A (en) F hypohalites to
US2971963A (en) Process for the preparation of halogenated 3-keto-steroids
US2940967A (en) Process for the preparation of androsterone and intermediates therefor
US3753980A (en) Process for the preparation of 14-anhydrobufaline
JP3312414B2 (ja) ジエン酸ハライド類の製造方法
JP3805046B2 (ja) 2−ブロモ−1−(m−置換フェニル)エタノール類の製造法
JPS62298546A (ja) アニスアルデヒドの製造法
CUTLER Jr et al. Syntheses of Hormones from 5, 6-Dichloro Steroids. II. Introduction of 17α-Hydroxyl
US3405141A (en) (optionally 17-alkylated) 17-oxygenated 2-oxaestra-4, 9(10)-dien-3-ones and delta4, 9(10), 11compounds corresponding
JPS631959B2 (ja)