JPS6024562B2 - 抵抗薄膜 - Google Patents
抵抗薄膜Info
- Publication number
- JPS6024562B2 JPS6024562B2 JP55080581A JP8058180A JPS6024562B2 JP S6024562 B2 JPS6024562 B2 JP S6024562B2 JP 55080581 A JP55080581 A JP 55080581A JP 8058180 A JP8058180 A JP 8058180A JP S6024562 B2 JPS6024562 B2 JP S6024562B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resistance
- thin film
- resistive thin
- temperature coefficient
- nickel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Non-Adjustable Resistors (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、電子部品として使用される抵抗薄膜に関する
ものである。
ものである。
この種抵抗薄膜として具備すべき好ましい特性としては
、面積抵抗が比較的大きいこと、安定性すなわち抵抗値
の経時変化が4・さし、こと、抵抗温度係数が小さいこ
と、また抵抗温度係数の経時変化が小さいこと、電流雑
音が小さいこと、非直線性(第3高調波)が大きいこと
等の種々にわたる特性が要求される。
、面積抵抗が比較的大きいこと、安定性すなわち抵抗値
の経時変化が4・さし、こと、抵抗温度係数が小さいこ
と、また抵抗温度係数の経時変化が小さいこと、電流雑
音が小さいこと、非直線性(第3高調波)が大きいこと
等の種々にわたる特性が要求される。
さらに、近年はこの抵抗温度係数に対して中心値が0〜
2&風/℃といった小さいものの要求が市場からも強ま
ってきている。本発明はこれらの特性を満足し、かつ安
価にして安定的に抵抗薄膜を提供することを目的とする
。従来、抵抗薄膜はスパッタリングや電子ビーム燕着、
抵抗加熱蒸着等により、基体上に被着することにより作
られている。
2&風/℃といった小さいものの要求が市場からも強ま
ってきている。本発明はこれらの特性を満足し、かつ安
価にして安定的に抵抗薄膜を提供することを目的とする
。従来、抵抗薄膜はスパッタリングや電子ビーム燕着、
抵抗加熱蒸着等により、基体上に被着することにより作
られている。
そして、薄膜材料としては、窒化タンタル(TaN)、
窒化チタン(TIN)やニッケルークローム(Ni‐C
r)合金、ニッケルークロームーアルミニウム(Ni一
Cr−N)合金、ニッケルークロームーシリコン(Ni
−Cr−Si)合金等が実用化されている。しかし、T
inやTaNは徴量のN2ガスを導入する反応性着膜を
必要とするため、制御が難かしく、再現性が得にくい。
また、Ni−Crは比抵抗が高く、その酸化皮膜は繊密
で耐熱性、耐薬品性とも優れてはいるが、その抵抗温度
係数は100〜15の血/℃と大きい。さらに、Ni−
Cr−AI、Ni−Cr−Siは繊密で耐熱性、耐薬品
性に富み、抵抗温度係数も小さいが、山もしくはSi量
が最適条件から少しでも外れると抵抗温度係数は大きく
なるため、AIもしくはSiの微妙な量の加減が必要で
あり、小さい抵抗温度係数の抵抗薄膜を安定に継続して
作るには高度の製造技術が必要である。本発明は上記の
ような点に鑑みてなされたものであり、以下その実施例
について詳細に説明する。
窒化チタン(TIN)やニッケルークローム(Ni‐C
r)合金、ニッケルークロームーアルミニウム(Ni一
Cr−N)合金、ニッケルークロームーシリコン(Ni
−Cr−Si)合金等が実用化されている。しかし、T
inやTaNは徴量のN2ガスを導入する反応性着膜を
必要とするため、制御が難かしく、再現性が得にくい。
また、Ni−Crは比抵抗が高く、その酸化皮膜は繊密
で耐熱性、耐薬品性とも優れてはいるが、その抵抗温度
係数は100〜15の血/℃と大きい。さらに、Ni−
Cr−AI、Ni−Cr−Siは繊密で耐熱性、耐薬品
性に富み、抵抗温度係数も小さいが、山もしくはSi量
が最適条件から少しでも外れると抵抗温度係数は大きく
なるため、AIもしくはSiの微妙な量の加減が必要で
あり、小さい抵抗温度係数の抵抗薄膜を安定に継続して
作るには高度の製造技術が必要である。本発明は上記の
ような点に鑑みてなされたものであり、以下その実施例
について詳細に説明する。
まず、アルミナ円柱形の基体にDCマグネトロンスパツ
タリング法により合金ターゲットからニッケル(Ni)
、クローム(Cr)、シリコン(Si)、ユーロピウム
(Er)をスパッタリングして着膜させた。
タリング法により合金ターゲットからニッケル(Ni)
、クローム(Cr)、シリコン(Si)、ユーロピウム
(Er)をスパッタリングして着膜させた。
この時の各成分の比率は下記の表1に示す通りである。
ついで、着膜された基体を加熱炉に入れ、空気中400
℃、1時間の加熱処理を行った。こうして得られた着膜
済基体の両端にリード線付キャップをかしめっけし、試
料とした。この試料の抵抗温度係数、比抵抗を各IN固
の平均値で調べた結果を下記の表2に示す。また、表2
には参考としてニッケル、クロームを用い、上記と同一
条件で作成した試料の特性値を併せて示している。なお
、抵抗温度係数は十2500、十75q0の2点間で測
定した。<表 1> <表 2> (注) 成分比はNi−Cr(80:20)に対する添
加成分比を示す。
ついで、着膜された基体を加熱炉に入れ、空気中400
℃、1時間の加熱処理を行った。こうして得られた着膜
済基体の両端にリード線付キャップをかしめっけし、試
料とした。この試料の抵抗温度係数、比抵抗を各IN固
の平均値で調べた結果を下記の表2に示す。また、表2
には参考としてニッケル、クロームを用い、上記と同一
条件で作成した試料の特性値を併せて示している。なお
、抵抗温度係数は十2500、十75q0の2点間で測
定した。<表 1> <表 2> (注) 成分比はNi−Cr(80:20)に対する添
加成分比を示す。
上記の表のように本発明による実施例1〜4と参考例と
では、抵抗温度係数が著しく異なる。
では、抵抗温度係数が著しく異なる。
また、従来より抵抗薄膜として使用されているNi−C
r−Nの場合、AIの比率を0.7〜6程度変えた時、
抵抗温度係数は20〜30跡/qC程度変動する。これ
に対して、ニッケル、クローム、シリコンおよびューピ
ロウムよりなる抵抗薄膜は抵抗温度係数が小さく、また
一部の成分の比率が変わってもその抵抗温度係数の値は
安定しているため、製造時に比率の微妙な加減をしない
で、比較的楽に所望の抵抗薄膜を得ることができる。ま
た、電流雑音は完成抵抗値20雌○で0.04〃V/V
程度、第3高調波指数は同20皿Qで13MB程度と良
い特性を示した。さらに、温度125qoで定格電力(
例1/4W)を1.虫時間印加し、30分切るというこ
とを繰り返す負荷寿命試験を行ったところ、図に示すよ
うな結果を得た。それぞれ本発明品(Ni:Cr:Si
:Er=80:20:3:0.35)による特性a、従
釆品(Ni:Cr:N=80:20:3)による特性b
、同じく従釆品(Ni:Cr=80:20)による特性
cを比較したものである。図より200凪時間の加速試
験を経て本発明の抵抗薄膜が長期使用状態においても安
定であり、寿命的にも効果のあることが解る。以上のよ
うに本発明の抵抗薄膜は、各種の特性において良好な値
を示し、かつ安価にして安定的に製作することができ、
その産業性は大なるものである。
r−Nの場合、AIの比率を0.7〜6程度変えた時、
抵抗温度係数は20〜30跡/qC程度変動する。これ
に対して、ニッケル、クローム、シリコンおよびューピ
ロウムよりなる抵抗薄膜は抵抗温度係数が小さく、また
一部の成分の比率が変わってもその抵抗温度係数の値は
安定しているため、製造時に比率の微妙な加減をしない
で、比較的楽に所望の抵抗薄膜を得ることができる。ま
た、電流雑音は完成抵抗値20雌○で0.04〃V/V
程度、第3高調波指数は同20皿Qで13MB程度と良
い特性を示した。さらに、温度125qoで定格電力(
例1/4W)を1.虫時間印加し、30分切るというこ
とを繰り返す負荷寿命試験を行ったところ、図に示すよ
うな結果を得た。それぞれ本発明品(Ni:Cr:Si
:Er=80:20:3:0.35)による特性a、従
釆品(Ni:Cr:N=80:20:3)による特性b
、同じく従釆品(Ni:Cr=80:20)による特性
cを比較したものである。図より200凪時間の加速試
験を経て本発明の抵抗薄膜が長期使用状態においても安
定であり、寿命的にも効果のあることが解る。以上のよ
うに本発明の抵抗薄膜は、各種の特性において良好な値
を示し、かつ安価にして安定的に製作することができ、
その産業性は大なるものである。
図は本発明品と従釆品による負荷寿命試験結果を比較し
て示す図である。
て示す図である。
Claims (1)
- 1 ニツケル、クローム、シリコンおよびユーロピウム
からなることを特徴とする抵抗薄膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55080581A JPS6024562B2 (ja) | 1980-06-13 | 1980-06-13 | 抵抗薄膜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55080581A JPS6024562B2 (ja) | 1980-06-13 | 1980-06-13 | 抵抗薄膜 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS575306A JPS575306A (en) | 1982-01-12 |
JPS6024562B2 true JPS6024562B2 (ja) | 1985-06-13 |
Family
ID=13722306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55080581A Expired JPS6024562B2 (ja) | 1980-06-13 | 1980-06-13 | 抵抗薄膜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6024562B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0593844U (ja) * | 1992-05-25 | 1993-12-21 | 株式会社新興製作所 | プリンタ用リボンカセット |
-
1980
- 1980-06-13 JP JP55080581A patent/JPS6024562B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0593844U (ja) * | 1992-05-25 | 1993-12-21 | 株式会社新興製作所 | プリンタ用リボンカセット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS575306A (en) | 1982-01-12 |
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