JPS60241464A - ソリツドゴルフボ−ル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、ソリッドゴルフボール、特にコアとカバー
とからなるツーピースソリッドゴルフボールに関し、コ
アを成形−するｌこめのゴム状組成物の配分組成の種類
を内外二重構造とし、内側のインナーコアとなるゴム状
組成物全構成する基材ゴムの架橋密度を低くシ、その組
成物の比重は高くすることにＬす、重量〈比重分布を主
としてインナーコアに集中ばせ、かつ硬度を低くしてボ
ール全体の慣性モーメントを小”ａ”くしてランを小さ
く、外側のアウターコアとなるゴム組成物を構成する基
材ゴムの架橋密度を高くシ、その組成物の比重は低くす
ることに工り軽く硬度を上げて反撥性を同上させ、飛距
離を延すとともにソフトな打撃感が得られる工うにした
ものである。

従来技術とその欠点 ！近、ツーピースソリッドゴルフボールが広く使用され
つつある。このツーピースソリッドゴルフボールは、ブ
タジェンゴム組底物工すなる球状のコアをアイオノマー
樹脂よりなるカバーで被覆してなるものである。しかし
ながら、このツーピースソリッドゴルフボールはアマチ
ュアゴルファ−にとっては飛距離が出るが、ラン（着地
後のコロガリ距離）が大きく、コントロールが難しいう
えに、打撃感が固いという欠点がある、また、ボールの
径を一定値だけ弾性変形させるために要する圧力に相当
するコンプレッションを小さくしてソフトな打撃感を得
るＬうにすると、反せ性が低下し、飛距離が出なくなる
という欠点がある。

このような欠点を改良するものとしてホールの構造を内
層から外層まで２層又は３層以上に１−分けし、その硬
度は外側はど順次高く、重量配分は外側はど低くして形
成することも知られているが、（特開昭５１−４９８４
０号公報）これは、従来使用さｎている液体を芯部に封
入して、伸長した糸ゴム２を巻きつけて形成してなるい
わゆる糸捲ポールの特徴を単に定性的かつ抽象的に表現
しただけに止まっているものであり、このような、特性
の構造を有するゴルフボールを製造するための具体的製
造法については全く開示されておらず、今だに解決さｎ
ていなハ。

発明の目的 この発明は、上記事情に鑑みてなさｎたもので、ランが
小さく、大きな飛距離が出て、しかもソフトな打撃感が
得られる多層構造を有するソリッドゴルフボールを提供
することを目的とするものである。

発明の構成 この発明のソリッドゴルフボールは、コアをインナーコ
アとアウターコアとに二重し、インナーコアを比重１，
６〜２．４、硬度５０〜７０の架橋ゴム組成物で、アウ
ターコアを比重１．０〜１，２、硬［７０〜９０の架橋
ゴム組成物で構成するための具体的な構造及び組成を提
供したものである。

発明の具体的構成 第１図はこの発明のソリッドゴルフボールの一例を示す
ものである。図中符号１はこの発明にかかるゴルフボー
ルであり、このゴルフボール１は、そのコアが中心部分
のインナーコア２とこれエフも外側部分のアウターコア
３とに二重されている。

そして、この二重構造のコア４は、カバー５に工つてそ
の全体が被覆されている。インナーコア２は球状であっ
て、その寸法はスモールボールおよびラージボールとも
直径２０〜３０１ｍとさｎる、また、アウターコア３は
、中空球状であって、その外径はスモールボールで３６
〜３ｇｕ＋、ラージポールで３７．　〜３９．　Ａｍと
さｎる、そして、インナーコア２は、比重１．６〜２．
４で、硬度（この発明で言う硬度は、すべてＪＩＳ−に
−６３０１に定めらｎるＪＩＳ　Ｃｍ−１ム＆ＨＬ計で
、２０℃において貫ｊ定した値である。）５０〜７０の
架橋ゴム組成物エフなｐｌ　またアウターコア３は、比
重１．０〜１．２、硬度７０〜９０の架橋ゴム組成物よ
り構成されて”ハる。インナーコア２の比重が１．６未
満であるζ、ボール１全体の重量の大部分をここに集中
することが実質的にできなくなり、比重分布が拡がフす
ぎて後述のランを小さくする効果が得らｎず、２．４を
越えると充填剤配合量が非常に大きくなり、配合が困難
となり、製造上の不都合を来す。また、インナーコア２
の硬度が５０未満であると、軟らかくすぎて反撥弾性が
低くな９．７０を越えると：ボア４全体として硬度が高
くなりすぎ従来のツーピースボールと変らなくなり不都
合を招く。アウターコア３の比重は、その組成上１．０
未満とすることができず、１．２を越えると、充填剤を
かなりの量配合せねばならず、後述するｔ’ｔｎδを小
さくすることが不可能となってしまう。また、アウター
コア２の硬度が７０未満では反発層として高速衝撃時の
変形が大きくなりすぎ、反発特性が悪くなり、９０を越
えると硬くなりすき゛て打撃感に悪影響を与えて不都合
となる。

上記物性を有するゴルフボールの構造を製造するために
インナーコア２においてはゴム基材に充填剤を大量に配
会し、かつ架橋剤を比較的少量配合して架橋密度を小さ
くすること及びま几アウターコア３においてはゴム基材
に充填剤をほとんど配合せず、かつ架橋剤を長目に添加
して架橋密度を大きくすることに工って実現できる、具
体的にかかる物性を満足する配合としては、ゴム基材に
シス１．４−ポリブタジェンゴムを用いたインナーコア
２では、シス１，４−ポリブタジェンゴム１００重量部
に対して、アクリル酸亜鉛等の不飽和脂肪酸又はその一
部ないし全部の金属塩２〜８重量部、酸化亜鉛１００〜
１５０重量部、ジクミルパーオキサイド０．５〜３重量
部の配合としてアウターコア３ではシス１，４−ポリブ
タジェンゴム１００重量部に対してアクリル酸亜鉛等の
不飽和脂肪酸又はその一部ないし全部の金属塩４０〜７
０重量部、酸化亜鉛０〜１０重量部、ジクミルパーオキ
サイド０．５〜３重１部の配合とする。この際ゴム基材
には、シス１，４−ポリブタジェンを１００係使用する
ことが好適に用′ハられるが、その他にそれを４０ｑ６
以上主成分として有し、そ口以外にスチレンブタジェン
ゴム、天然ゴム、ハイスチレン樹脂などをゴム基材に必
要に応じて適宜配合量を、上記物性値が得られる工うに
添加してもよい。また、アクリル酸亜鉛以外にアクリル
酸マグネシウム、メタアクリル酸亜鉛、メタアクリル酸
マグネシウムなどの不飽和脂肪酸の金属塩が用いらｎ１
酸化亜鉛に硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリカ等の
充填剤を添加して用いることができる。さらに、ジクミ
ルパーオキサイドに代えてベンゾイルパーオキサイドな
どの過斌化物、アソビスイソブチルニトリルなどのアゾ
化合物を使用することが可能でおる。

上記カバー５は、通常のバラタゴム組成物やアイオノマ
ー樹脂組成物などから彦り、アイオノマー樹脂組成物が
カットブルーフ効果、反虜性などの点で望ましい。

作用 以上の構成及び組成を有するこの発明のゴルフボール１
にあっては、インナーコア２の比重を大きくシ、ボール
１全体の重量の大部分をインナーコ°１２に集中させる
ことに工す、ボール１全体の慣性モーメントが小さくな
り、１つてランが小さくなり止りが工くなる。すなわち
、インナーコア２の重量をＭｌ（２）、密度をρ１、半
径α１（ｔ−Ｉｎ）とし、アウターコア３の重量をＭ２
、密度ｔρ２外半径α２　とし、カバー５の重量をＭ３
、密度をρ３外半径α３　とすると、ボール１全体の慣
性モーメン）　（Ｔ）は次式でめられる。

この関係式からこの発明のボール１お工び従来のボール
の慣性モーメント（ＩＮＦ−ｃｒｎ２）２求めると、本
発明のボールＩ＝６７〜７０？・１２糸巻きボールＩ　
＝　６６．３〜６７ン・ｃｒｎ２ツーピースソリッドボ
ールＩ　＝　７２〜７４　Ｐ　−ｃｍ２ワンピースソリ
ッドポールＩ＝７６、ｔ−ｃｍ２となる。、（但し、い
ずれもスモールボールの値である。）このように、この
発明のゴルフボール１では、その慣性モーメントが従来
のンリツドボールエりも小さく、糸巻ボール程度であり
、ランが小さく止まりがよいことが理解できる。

ま几、アウターコア３に充填剤をほとんど添加しないで
、その比重を小さくシ九ことに工り、アウターコア３の
反撥特性が向上し、ボール１の飛距離が延びる。一般に
、架橋ゴムに充填剤を添加してゆくと、体積効果によっ
て弾性邑２１−が増大するが同時に損失弾性率Ｅ２　も
著るしく増大し、結局これら弾性率の比Ｅ２／Ｅ１　で
あるｔａｎδが大きくなる。ｔａｎδ　は、粘弾性体に
加えられた機械的エネルギーが熱として失われてゆくエ
ネルギー損失の指標であり、これが大きくなると外部か
ら加えらｎた機械的エネルギーの熱としての損失が増加
する。したがって、ｔａｎδ　を小さくすれば機械的エ
ネルギーの損失が小さくなり、加えられた外力に対する
圧力が増大し、ボールとしての反撥特性が向上すること
になる。この関係を表わし友ものが、第２図のグラフで
ある。填２図のグラフは、粘弾性体の反撥係数Ｅとｔａ
ｎδとの関係を示すものである、このグラフからも、高
反撥特性を得るにはｔａｎδが小さいことが必要である
ことがわかる。なお、この反撥係数Ｅは次のように定義
される。

Ｅ、：ｏ−ｔａｎφ（π−２φ） 第３図は、充填剤含有量とｔａｎδとの関係を示すグラ
フである。このグラフから充填剤を減量してゆくことに
工９　ｔａｎδが小さくなっていくことがわかる。第３
図のグラフの結果は、第１表に示した配合のゴム組成物
を加熱架橋して径３７．２ＪＬｌの球とし、この球を試
料として動的粘弾性を測定することによって得られ友も
のである。

動的粘弾性の測定は、ゴルフポールのヘッドによる打撃
を想定しで、圧縮変形で変形量の大きな領域で実施した
。静荷重４２ｏｔｃｙ、動荷重±６０に４Ｉ、振動数１
１　）ＬＺ　、温度２５℃、測定装置粘弾性スペクトロ
メーター（トーキヨーテスティングマシン）で行つ曳。

これにエリ、アウターコア３は、充填剤がほとんど配合
されず、比重が小さいことに工って、反撥特性が良好で
、ポールの飛距離を延ばすことに寄与することが理解さ
ｎる。

さらに、インナーコア２のｓ度を低く、かつアウターコ
ア３の硬度を高くしたので、打零時の衝撃を硬いアウタ
ーコア３と軟゛ハインナーコア２とで受けるためクラブ
のヘッドスピードの速いときも遅いときもソフトな打撃
感が得られる。

製造方法 ′つぎに、この発明の机成物のゴルフボールの製法につ
いて説明する。シス１，４−ポリブタジェンゴムをゴム
基材とした配合物をそｎ’ｅれインナーコア用お↓びア
ウターコア用として用意する。

こｎらの配合物をそれぞれバンバリーミキサ、ロール等
で混練し、押出機に工って成形用チップとする。アウタ
ーコア用チップを金型に充填し、半球殻状の一次成形体
を、温度８５〜１００°Ｃ１時間３〜４分で成形する。

一方、インナーコア用チップを金型に充填し、球状の一
次成形体を、温度約１５０℃、時間３０分で底形する。

アウターコアとなる２個の半球殻状の一次成形体で、イ
ンナーコアの球状の一次成形体を包み、約１５０℃で３
０分加熱しτコアを成形する。このコアをセンタレス研
摩して真球とする。次に、アイオノマー柳指に二酸化チ
タン等の顔料を加えた樹脂組成物を上記コア上にインジ
ェクション成形法にエリカバーとして成形すれば、この
発明のゴルフボール１を得ることができる、 なお、ゴム基材お工び各種配合剤を変更した場合には、
上記成形温度、時間をこれに対応して適宜変化ζせれは
工い。

実施例 以下、実施例を示してこの発明の作用効果全明確する、
。

第２表に示す配合および寸法のソリッドゴルフポール（
スモールポール）を上記製法によって製造し、その緒特
性を評価した。その結果を第３表に示した。

シス１．４−ポリブタジエン二日本合成ゴム（株）ｖＢ
Ｒｏｌ アイ寸ツマーｒ＠Ａ；デュポン社製す−リン７０６ アイオノマーｍ１ｌＷＢ　；デュポン社製サーリン１７
０７ アイオノマー樹脂Ｃ；デュポン社製す−リン１６０５ テスト条件　クラブ：外殻ＣＦＲＦ’中芯発泡Ｉ：Ａ脂
のヘッド及びＣＦＲＰシャフト からなるドライバー マシン；ツルーチンバー社製スイン グロボット ヘッドスピード；４５±２隅／ｓｅｅ ボ一ル温度；２１上１℃ 気温；２１±１”Ｃ 第３表の結果から、この発明のゴルフボールは従来のツ
ーピースソリッドゴルフボールに比べて、ボール初速度
が大きく、反散特性が向上し、飛距離が延びており、し
かもランが少ない。また、飛距離が犬きハにもかかわら
ず、ソフトな打撃感が得らｎる。よって、このゴルフボ
ールは、従来のツーピースソリッドゴルフボールの欠点
を解消したバランスの良好なボールであることがわかる
、発明の詳細 な説明し窺ように、この発明のソリッドゴルフボールは
、コアをインナーコアとアウターコアとに部分し、イン
ナーコアを北東１．６〜２．４、硬度５０〜７０の低度
の架橋密度と高い充填剤　配合率を有するゴム組成物で
、アウターコアを比重１．０〜１ｏ２、硬度７０〜９０
の高度の架橋密度と低い充填剤配合率を有するゴム組成
物で構成しｔものであるので、ボール全体の電食がイン
ナーコアの中心部に集中し、ボール全体の慣性モーメン
トが小さくなり、ランが小ツく、止りが工くなる。

また、アウターコアは比重が小さく、充填剤がほとんど
配合されないので、この部分のｔａ、ｎδが小さく、反
撥係数が大きくなって飛距離が延びる、ζらに、インナ
ーコアを軟らかく、アウターコアを硬くしたので、打撃
時の衝撃を硬軟両層で受けることになり、クラブのヘッ
ドスピードのいかんにかかわらずソフトな打撃感が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のソリッドゴルフボールの一例を示す
断面図、 第２図は粘弾性体のｔａｎδと反撥係数との関係を示す
グラフ、 ＠３図は、架橋ゴムの充填剤含有量とｔａｎδとの関係
を示すグラフである。 １・・・・・・ゴルフポール、２・・・・・・インナー
コア、３・・・・・・アウターコア、４・・・・・・コ
ア。 第１図 ＼ 第２図 」 ｑ（ ａｎ６ 第３図 ０　１０　２０　３０ □先）ｋ剤言葵量（ｗｔ％）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 Ｉｌｌ　コアとこｎを被覆するカバーとからなるソリッ
   ドゴルフボールにおいて、 コアをインナーコアとアウターコアとに二分し、 インナーコアを、 基材ゴム　１００＆ｌＳ（重量部、以下同じ）不飽和脂
   肪酸　２〜８部 酸化亜鉛　１００〜１５０部 有機過酸化物　０．５〜３部 を含有する組成物を加熱、硬化してなる比重１．４〜２
   ．４、硬１ｆ５０〜７０の架橋ゴム組成物で、 アウターコアを 基材ゴム　１００部 不飽和脂肪酸　４０〜７０部 酸化亜鉛　０〜１０部 有機過酸化物　０．５〜３部 を含有する組成物を前記インナーコア用架橋ゴム組成物
   の表向に添着して加熱、硬化してなる比重１．０〜１．
   Ｌｆ度７０〜９０の架橋ゴム組成物で構成したことを特
   徴とするソリッドゴルフボール。 （２）　コアとこれを被覆するカバーとからなるソリッ
   ドゴルフボールにお１ハて、 コアをインナーコアとアウターコアとに二分し、 インナーコアを、 基材ゴム　１００部 酸化亜鉛　１００〜１５０部 有機過酸化物　０．５〜３部 を含有する組成物を加熱、硬化してなる比重１．４〜２
   ．４、硬度５０〜７０の架橋ゴム組成物で、 アウターコアを 基材ゴノ、　１００部 酸化亜鉛　０〜１０部 有機過ぽ化物　０．５〜３部 を含有する組成物を前記インナーコア用架橋ゴム組成物
   の表面に添着して加熱、硬化してなる比重１．０〜１．
   ２、硬度７０〜９０の架橋ゴム組成物で構成したことを
   特徴とするソリッドゴルフボール。 （３）特許請求の範囲第２項において、不飽和脂肪酸の
   金属塩がアクリル酸亜鉛であることを特許とするソリッ
   ドゴルフボール。