JPS602403A - 熱間充填密封包装体の製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、熱間充填密封包装体の製法に関するもので、
より詳細には、低剛性材料から成る熱間充填密封包装体
の負圧変形を矯正して耐変形性及び外観特性に優れた包
装体を製造する方法に関する０ 近年、廃棄処理の容易さや、容器の軽量化等の見地から
、プラスチックやプラスチックと金属箔或いは更に紙等
との積層体を容器に用いることが広く行われるようにな
った。

この種の容器においても、内容物の保存性を向上させる
ためには、容器内に内容物を熱間充填し密封することが
重要となってくるが、温度降下と共に内界物の容積減少
等を生じ、内部圧力が降下ｊ〜で、外圧により容器自体
が不規則に変形し、容器の外観等の商品価値が低下する
という問題を生じる。

この不規則な変形を防止するための提案も既に多く々さ
れており、例えば特開昭５ｓ−ｉｓろ６９号公報には、
容器の胴部に所定のパターンを有する折目を刻設し、こ
れにより内圧低下が生じれば容器の折目で囲１れた部分
が所定のパターンに沿って凹み、容器の外観が損われな
いようにすることが提案されて込る。また、実開昭５７
−２０２９１１号公報には、円筒状容器側部に直線状の
多角形稜角折目、容器上下側部に上記折目両端部から連
続１−て楕円形成いは菱形の折目を形成【７、これらの
折目により正多角形側面を形成した後、充填密封してな
る液体用紙容器が提案されている。

しかしながら、これらの公知の手段では折目の刻設や罫
線加工と言う操作が必要で、容器の生産性も既して低く
、更にこれらの公知手段では、折目によって規制された
部分のみが実際に秩序よく減圧変形するとは限らず、屡
々容器の成る部分が折目を越えて局部的に大きく変形す
ることが認められる。

従って、本発明の目的は、容器壁が低剛性の可撓性材料
で形成され、内容品の熱間充填、密封及び冷却によって
器壁の負圧変形が生じた場合にも、この不規則な負圧変
形を規則正しい変形に矯正して外観特性を向上させると
共に、包装体釦耐変形性を更に供与する方法を提供する
にある。

本発明の他の目的は、従来のこの種の包装体の製法に比
し２て、ビード加工、罫線刻設、折曲加工等の面倒な操
作が不必要で、包装体の製造が全体として高い生産性を
以って行われ、しかも最終包装体の外観特性の向上が最
も確実に行われる方法を提供するにある。

本発明によれば、可撓性材料から成る周状側壁を有する
容器に内容品を熱間充填し、密封１．、次いで冷却する
ことから成る熱間充填密封包装体の製法において、負圧
変形した周状側壁を、小間隔をおいて周状に配置された
複数個の押具により中心方向に押圧し、該押具間の間隙
に対応する屈折部乃至はリプ部を周状側壁に形成させる
ことを特徴とする熱間充填密封包装体の製法が提供され
る。

本発明を、添付図面に示す具体例に基いて［七）下に詳
細に説明する。

本発明に用いる容器の一例を示す第１図及び第２図にお
いて、この容器は可撓性材料のシート又はフィルム（以
下単にシートと呼ぶ）から形成された自立性筒体１から
成っている。この筒体（胴体）１は、前記シートを筒状
に丸め、そのシートの対向する両端部同志を、接着、熱
接着等の手段で重合せ接合することにより形成されてお
り、該筒体にはこの接合による継目２が存在している。

この筒体１には、断面がほぼ円形の端部６があり、これ
ら両開放端部６，３には、蓋体４がヒートシール等の手
段で密封係合されている。

この容器内に内容物を充填していない状態では、第２図
に示す如く、筒体側壁５はほぼ円形であるが、この容器
内に内容物６を熱間充填し、密封後冷却すると、例えば
第６図に示す通り、内容液体等の容積減少やヘッドスペ
ース内の水蒸気の凝縮等によって内部が負圧となり、こ
れに伴なって側壁５には不規則な凹み変形７が生じる。

本発明によれば、この不規則な負圧変形部７を有する包
装体の周状側壁５を以下に詳述する押具による抑圧によ
って、規則正しい変形に矯正すると共に、該包装体周状
側壁に耐変形性をも付与しようとするものである。

本発明のとの押圧工程を説明するための第４及び５図に
おいて、負圧変形した包装体８を作業位置に置く。この
包装体の周状側壁５の周囲には小間隔をおいて複数個の
押具９を配置する。この押具９は前面１０と側面１１と
を有しており、隣り合った各押具の側面１１．１１間に
は、第５図の押圧位置において小間隔ｄが形成されるよ
うになっている。

との押具９の複数個を互いに同期り、た状態で中心方向
に移動させて変形用前面１０を包装体の周状側壁５に押
圧係合させる。勿論、この場合図示１−ていないが、蓋
体４が外方に膨出変形するのを防止するため、適当な固
定具等によって蓋体４の膨出を規制する。これにより、
負圧変形された周状側壁５は各押具９の前面で規定され
る形状に変形矯正されると共に、押具９及び周状側壁５
を経て内容物液体６に加えられる圧力上昇により、各押
具９の側面間間隔ｄに相当する周状側壁がこの間隔を通
１−て外方に突出し、屈折部乃至はリプ部１２を形成す
るに至る。

かくして、本発明によれば、第５−８図に示す通り、−
ヒ述した押具９による押圧変形により、周状側壁に発生
した不規則な減圧変形が規則正しい変形に矯正されると
共に、この矯正時に生ずる屈折部乃至はリプ部１２によ
り、この規則正しい変形面１２′が安定に持続され、し
かもこの包装体の周状側壁に優れた耐変形性が付与され
ることになる。

従来の手段によれば、折目やリブの形成は容器への内容
物の充填に先立って行われ、内容物充填後の減圧変形は
、管理外の自然の成行に委ねられるのに対して、本発明
方法によれば、減圧変形後の周状側壁に変形の矯正とこ
の矯正状態の固定とが行われるため、外観特性や耐変形
性の向上が確実にしかも円滑に行われるという利点があ
る。

本発明において、押具９の変形矯正用前面１０ば、第５
図に示す通りフラットな面とすることができる。この場
合には、矯正後の周状側壁は押具の数に対応する辺を持
った多角面体となる。勿論、この押具９の変形矯正用前
面１０は、第６図に示す通り内に凸の円周状曲面とした
り、或いは第７図に示す通り外に凸の円周状曲面とする
ことができる。押具９の数は、特に限定されないが、一
般に６乃至１０個、特に４乃至８個とすれば、変形の矯
正のし易さや外観特性の点で満足すべきものとなる。寸
だ、隣り合った押具相互の間隔（ｄ）は、一般に０．５
乃至５間、特に１乃至３關の範囲とすることにより、屈
折部乃至はリプ部の形成と矯正変形状態の固定とが行わ
れる。

本発明において、押具９の中心への抑圧量の調節は位置
制御で或いは圧力制御で或いはこれらの絹合せで行われ
る。前者の押圧制御方式は１１１１単であり、寸だ内部
に圧力が発生［７ても側壁部が押具間間隔を通１〜で外
方に突出するので、容器側壁の破裂等は防止される。後
者の圧力制御方式では、常に一定の圧力の下で変形の矯
正及び固定を行い得るので特に有利である。

本発明の方法において、変形矯正における容積縮少の程
度は、熱間充填温度等によって画然変化するが、一般的
に言って、容積縮少の程度は１５乃至８０φの範囲にあ
る。

本発明において、筒体として罫線や折目を設けていない
可撓性材料を用い得ることは当然のことで々）るが、筒
体としては、予じめ罫線や折目を設けた可撓性材料を用
いることも勿論可能であり、この場合には、この罫線や
折目が押具間の間隔に位置するように位置決め（７て、
変形操作を行えばよい。

本発明の容器に用いる可撓性材料は、可撓性を有し目４
つ圧力により変形し得る材料であり、可及的に変形状態
を維持し得るものであればよい。更に、この可撓性材は
ヒートシール性を有するべきであり、更に内容物保存性
の点でガスバリヤ−性を有するべきである。

金属箔或いは金属箔と紙との組合せを備え、外面にヒー
トシール性樹脂層を備えた積層体シートはこの目的にと
って特に適したものである。

この積層体の一例を示す第８図において、筒体形成材料
５ａは、アルミ箔の如き金属箔１６の両面に接着剤層１
４ａ、１ｉを介して積層接着されたヒートシール性樹脂
層ＩＥ＋ｚ、１５ｈから成っている。ヒートシール性樹
脂は、低−２中−或いは高−密度ポリエチレン、結晶性
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポ
リオレフィン類の他に、ポリアミド類、ポリエステル類
も使用され、接着剤としては酸変性オレフィン樹脂やエ
ポキシ系或いはウレタン系接着剤が使用される。金属箔
としては厚みが７乃至５ｏμのもの、ヒートシール樹脂
層としては厚みが２０乃至１〔］。

／ｌのものが使用される。

本発明の目的に特に好適な筒体形成材料１１を示す第９
図において、この積層材は、容器内面側から、ヒートシ
ール性樹脂内面層１５σ、金属箔１６、ヒートシール性
樹脂層１５ｃ、紙基質１６、ヒートシール性樹脂外面層
１５ｈの構成となっている。金属箔及びヒートシール性
樹脂とＬ７ては前述１．たものが使用され、紙基質と１
７では、紙容器用乃至はカップ用原紙等が使用され、特
に坪量が１００乃至３５０ｊｉ’／ｍ’のものが好適に
使用される。

蓋体としては、上述した積層体から成り、特に畜属箔の
厚みが５０乃至１４［］μのように厚いものが有利に使
用される。

本発明方法は、各種飲料、例えば日本酒等の酒精飲ｔ４
　、コーヒ、カフエオーレ等のコーヒ飲料、各種ジュー
ス、各種合成飲料各種タレ或いは液体調味料等の各種液
体を熱間、例えば６５乃至９５Ｃの温度で充填し、密封
後冷却ｌ−で長期保存性に優れた包装体とするのに有利
である。

本発明を次の例で説明する。

実施例 外側より、５０μの低密度ボ１１エチレン、３０μの軟
質アルミ箔５０μの中密度ポリエチレンから成る積層体
より、重ね合せのヒートシールにより、内径５２．３咽
、高さ１３２ｍＩｎの筒体を成形した。

この筒体に、外側より１２μの２軸延伸ポリエステル、
１００μの軟質アルミ箔、５０μの中密度ポリエチレン
から成る積層体より、打抜き加工、絞り加工した蓋体を
ヒートシール法により熱接着し、９５′Ｃに加熱した５
０％果汁を含むオレンジジュース２５０−を充填し、第
１図に示す密封容器を製造した。

この容器を直ちに冷水槽に浸したところ、筒体は第６図
に示すような外観特性の悪い密封容器となった。

本発明の方法により、この密封容器を、巾約２４門、高
さ５０ｍで、作用面が３０　Ｏｒａｍφの丸、入を持つ
押具が６本周方向に均等に配置ｌ−だ作業台−１＝　＋
ｃ置き、両端の蓋体を固定具で規制Ｌ、押４間の最終間
隔が約１７門になるように筒体を押圧（７た。

この結果、屈折部６ケ所成形され、筒体の中央部に、夕
（観特性の良い正六角形の筒体が形成された。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に用いる容器の斜視図であり、第２図は
第１図の容器の水平断面図であり、第３図は内容物充填
後冷却した状態での包装体を示す水平断面図であり、 第４図及び第５−Ａ図は、本発明の押圧変形工程を示す
説明図であって、第４図は抑圧前の配置を、第５−Ａ図
は押圧時の配置を示１−１第５−Ｂ図は押圧操作後の包
装体の斜視図であり、 第６図及び第７図は押具の形状の数例を示す断面図であ
り、 第８図は用いる可撓性材料の一例の断面図であり、 第９図は可撓性材料の他の例の断面図である。 １は筒体、２は継目、６は円形端部、４は蓋体、５は側
壁、６は内容物、７は凹み変形、８は包装体、９は押具
、１２はリブ乃至折曲部、１２′は変形面を夫々示す。 特許出願人　岸　本　昭 １ 第１図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）可撓性材料から成る周状側壁を有する容器に内容
   品を熱間充填し、密封し、次いで冷却することから成る
   熱間充填密封包装体の製法において、負圧変形した周状
   側壁を、小間隔をおいて周状に配置された複数個の押具
   により中心方向に押圧し、該押具間の間隙に対応する屈
   折部乃至はリブ部を周状側壁に形成させることを特徴と
   する熱間充填密封包装体の製法。