JPS6023970Y2 - 電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサInfo
- Publication number
- JPS6023970Y2 JPS6023970Y2 JP11505079U JP11505079U JPS6023970Y2 JP S6023970 Y2 JPS6023970 Y2 JP S6023970Y2 JP 11505079 U JP11505079 U JP 11505079U JP 11505079 U JP11505079 U JP 11505079U JP S6023970 Y2 JPS6023970 Y2 JP S6023970Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- area thin
- thin
- capacitor
- wall portion
- circular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Casings For Electric Apparatus (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は改良された防爆機構を備えた電解コンデンサに
関するものである。
関するものである。
一般に電解コンデンサは第１図および第２図に示すよう
にアルミニウムなどよりなる陽極箔および陰極箔にそれ
ぞれ引出リード端子１をかしめなどにより接続し、該陽
極箔および陰極箔に電解紙を介して巻回してコンデンサ
素子２を猛威していた。
にアルミニウムなどよりなる陽極箔および陰極箔にそれ
ぞれ引出リード端子１をかしめなどにより接続し、該陽
極箔および陰極箔に電解紙を介して巻回してコンデンサ
素子２を猛威していた。
そしてコンデンサ素子２に電解液を含浸した後、弾性封
口体３を装着し、円筒形コンデンサケース４に挿入して
開口部を密封したものである。
口体３を装着し、円筒形コンデンサケース４に挿入して
開口部を密封したものである。
５は弾性封口体３と接着した絶縁板であり、６は引出リ
ード端子１と接続した外部端子である。
ード端子１と接続した外部端子である。
しかしながら、一般に電解コンデンサは逆電圧や連続し
た過電圧あるいは異常パルスが印加されると、電解液に
過大電流が流れて電気分解を起してガスを発生するとと
もに、その等価抵抗によるジュール熱の発生により電解
コンデンサの内部圧力が上昇し、遂には爆発し破壊して
しまう。
た過電圧あるいは異常パルスが印加されると、電解液に
過大電流が流れて電気分解を起してガスを発生するとと
もに、その等価抵抗によるジュール熱の発生により電解
コンデンサの内部圧力が上昇し、遂には爆発し破壊して
しまう。
また電解コンデンサの素子が何らかの原因で劣化すると
、これと同様な現象が起る。
、これと同様な現象が起る。
電解コンデンサの封口部の構造、材質などによってかな
りの差はあるが、１０ｍｍφ位の円筒ケースの破壊する
内部圧力は３０ｋｐ／ａｄ前後である。
りの差はあるが、１０ｍｍφ位の円筒ケースの破壊する
内部圧力は３０ｋｐ／ａｄ前後である。
従って、爆発した時は相当危険であるので、所定の内部
圧力に達したときに発生したガスなどをケース外部に逸
出させるような機能を持つ防爆機構を備えてその危険を
避けていた。
圧力に達したときに発生したガスなどをケース外部に逸
出させるような機能を持つ防爆機構を備えてその危険を
避けていた。
従来の電解コンデンサの防爆機構は第３図に示すように
ケース４の底面に薄肉部７を設けるかまたは第４図に示
すように封口体３に薄肉部８を設けるかあるいはケース
側面に切溝を設けるかしていた。
ケース４の底面に薄肉部７を設けるかまたは第４図に示
すように封口体３に薄肉部８を設けるかあるいはケース
側面に切溝を設けるかしていた。
ところがこれらの防爆機構はケース内部の圧力が上昇す
るにつれて薄肉部が膨張して遂には破壊するもので、薄
肉部の肉厚、位置、形状により大きく差が生ずるととも
に、これらのバラツキにより中には作動するまで相当な
内圧を必要とする場合もあるなどの欠点があった。
るにつれて薄肉部が膨張して遂には破壊するもので、薄
肉部の肉厚、位置、形状により大きく差が生ずるととも
に、これらのバラツキにより中には作動するまで相当な
内圧を必要とする場合もあるなどの欠点があった。
本考案は上述の欠点を除去し、所定の内圧の上昇により
防爆機構を確実に作動させる電解コンデンサを提供しよ
うとするものである。
防爆機構を確実に作動させる電解コンデンサを提供しよ
うとするものである。
以下、本考案を第５図〜第８図に示す実施例について説
明する。
明する。
第５図は本考案に係る防爆機構の動作原理を示すもので
、コンデンサケース４の底面に凹室曲状の薄肉部９１を
形成する。
、コンデンサケース４の底面に凹室曲状の薄肉部９１を
形成する。
そしてこのケース４を用いた電解コンデンサにおいて、
内圧が上昇して所定の内圧になったときに凹室曲状の薄
肉部９１は瞬間的に反転して点線で示すように凸型曲状
９２となる。
内圧が上昇して所定の内圧になったときに凹室曲状の薄
肉部９１は瞬間的に反転して点線で示すように凸型曲状
９２となる。
本考案はこの反転するときのモーメントを利用して防爆
機構を作動させるものである。
機構を作動させるものである。
すなわち、第６図は本考案に係る防爆機構を備えたコン
デンサケースの一実施例で、イは平面図、口はイのＡ−
Ａ’で切断した要部正断面図、ハはイのＢ−Ｂ’で切断
した要部側断面図を示す。
デンサケースの一実施例で、イは平面図、口はイのＡ−
Ａ’で切断した要部正断面図、ハはイのＢ−Ｂ’で切断
した要部側断面図を示す。
コンデンサケース４の底面の略中心部に円形の大面積薄
肉部１０と、該大面積薄肉部１０に接近して円形の小面
積薄肉部１１を設け、さらに上記大面積薄肉部１０の略
中心に位置する所定の半円形部１３の円周と小面積薄肉
部１１の中心点１４を直線１５で結んで囲まれた厚肉部
１２を形成七、しかも大面積薄肉部１０と小面積薄肉部
１１との接近部１６は厚肉になるように形成する。
肉部１０と、該大面積薄肉部１０に接近して円形の小面
積薄肉部１１を設け、さらに上記大面積薄肉部１０の略
中心に位置する所定の半円形部１３の円周と小面積薄肉
部１１の中心点１４を直線１５で結んで囲まれた厚肉部
１２を形成七、しかも大面積薄肉部１０と小面積薄肉部
１１との接近部１６は厚肉になるように形成する。
そしてケース４の底面と厚肉部１２との間の薄肉部１０
にヒンジ効果をもたせるため、同図口および八に示すよ
うに薄肉部１０にケース４の内部方向に凹状のヒンジを
形成する。
にヒンジ効果をもたせるため、同図口および八に示すよ
うに薄肉部１０にケース４の内部方向に凹状のヒンジを
形成する。
上述の防爆機構を備えたコンデンサケースを使用した本
考案の電解コンデンサにおいて、内圧が上昇して所定値
に達すると、第７図に示すようにヒンジ状の大面積薄肉
部１０が瞬間的に反転作動して厚肉部１２の半円形部１
３がケース４の外部に突出する。
考案の電解コンデンサにおいて、内圧が上昇して所定値
に達すると、第７図に示すようにヒンジ状の大面積薄肉
部１０が瞬間的に反転作動して厚肉部１２の半円形部１
３がケース４の外部に突出する。
同時に大面積薄肉部１０と小面積薄肉部１１の接近部１
６より小面積薄肉部１１の中心点１４に至る厚肉部１２
は接近部１６を支点として小面積薄肉部１１の中心点１
４をコンデンサケース４の内側に陥没させる。
６より小面積薄肉部１１の中心点１４に至る厚肉部１２
は接近部１６を支点として小面積薄肉部１１の中心点１
４をコンデンサケース４の内側に陥没させる。
このときすでに小面積薄肉部１１は肉厚により外側に膨
張しているので、厚肉部と薄肉部の剪断力によって小面
積薄肉部１１の中心点１４に亀裂が生じ、コンデンサの
内部に発生したガスは亀裂部より逸出する。
張しているので、厚肉部と薄肉部の剪断力によって小面
積薄肉部１１の中心点１４に亀裂が生じ、コンデンサの
内部に発生したガスは亀裂部より逸出する。
上記剪断力をより大きくするために小面積薄肉部を第８
図イ９ロ、八に示すように各種形状にすると効果は大き
くなる。
図イ９ロ、八に示すように各種形状にすると効果は大き
くなる。
上記大面積薄肉部１０および小面積薄肉部１１はコンデ
ンサケース４の底面に設けた場合について説明したが、
コンデンサケースの代りに封口体に設けてもよい。
ンサケース４の底面に設けた場合について説明したが、
コンデンサケースの代りに封口体に設けてもよい。
また上記薄肉部１０．１１は円形状のものについて説明
したが、楕円形、小判形、正方形、長方形、六角形、六
角形などの非円形状のものでもよい。
したが、楕円形、小判形、正方形、長方形、六角形、六
角形などの非円形状のものでもよい。
そして薄肉部１０と１１は同一形状でなく異形状のもの
を組合せてもよい。
を組合せてもよい。
要するに薄肉部１０は面積が大きく、薄肉部１１は薄肉
部１０よりも面積が小さければよい。
部１０よりも面積が小さければよい。
゛さらに上述の防爆機構が作動する内圧
は薄肉部の肉厚、ヒンジの形状と肉厚により調整ができ
、また薄肉部を設ける位置は封口体もしくはコンデンサ
ケースの底面の中心部でなくとも薄肉部が反転するとこ
ろであればよい。
は薄肉部の肉厚、ヒンジの形状と肉厚により調整ができ
、また薄肉部を設ける位置は封口体もしくはコンデンサ
ケースの底面の中心部でなくとも薄肉部が反転するとこ
ろであればよい。
さらにまた厚肉部１２は第６図および第８図に示すよう
な形状に限定するものでなく、小面積の薄肉部の中心と
大面積の薄肉部内に設けた所定形状の周囲とを直線また
は曲線で結んで囲まれた形状のものであれば種々の形状
であってもよい。
な形状に限定するものでなく、小面積の薄肉部の中心と
大面積の薄肉部内に設けた所定形状の周囲とを直線また
は曲線で結んで囲まれた形状のものであれば種々の形状
であってもよい。
成上のように本考案はコンデンサケースの底面あるいは
封口体に円形もしくは非円形の大面積の薄肉部と、該大
面積の薄肉部に接近して円形もしくは非円形の小面積の
薄肉部を設け、しかも上記小面積の薄肉部の中心と大面
積の薄肉部内に設けた所定形状の周囲とを結んで囲まれ
た厚肉部を構成した防爆機構を備えた電解コンデンサで
、内圧が上昇して所定値に達すると、大面積の凹状ヒン
ジ薄肉部が瞬間的に凸状に反転作動して厚肉部は外部に
突出し、同時に小面積の薄肉部の中心は内部に陥没して
厚肉部と薄肉部の剪断力によって確実に亀裂を生じ、コ
ンデンサの内部に発生したガスを逸出するもので、作動
性および成形性においても従来の平面状薄肉部の場合よ
りも大きな効果があり、工業的ならびに実用的価値の大
なるものである。
封口体に円形もしくは非円形の大面積の薄肉部と、該大
面積の薄肉部に接近して円形もしくは非円形の小面積の
薄肉部を設け、しかも上記小面積の薄肉部の中心と大面
積の薄肉部内に設けた所定形状の周囲とを結んで囲まれ
た厚肉部を構成した防爆機構を備えた電解コンデンサで
、内圧が上昇して所定値に達すると、大面積の凹状ヒン
ジ薄肉部が瞬間的に凸状に反転作動して厚肉部は外部に
突出し、同時に小面積の薄肉部の中心は内部に陥没して
厚肉部と薄肉部の剪断力によって確実に亀裂を生じ、コ
ンデンサの内部に発生したガスを逸出するもので、作動
性および成形性においても従来の平面状薄肉部の場合よ
りも大きな効果があり、工業的ならびに実用的価値の大
なるものである。
第１図および第２図は従来の電解コンデンサの断面図、
第３図は防爆機構を備えた従来のコンデンサケースの要
部断面図、第４図は防爆機構を備えた従来の電解コンデ
ンサの要部断面図、第５図は本考案にかかる防爆機構の
動作原理説明図、第６図は本考案に係る防爆機構を備え
たコンデンサケースの一実施例で、イは平面図、口はイ
のＡ−Ａ′で切断した要部正断面図、ハはイのＢ−Ｂ’
で切断した要部側断面図、第７図は第６図口に示す防爆
機構の作動後のコンデンサケースの要部断面図、第８図
は本考案に係る防爆機構の他の各種実施例の平面図であ
る。 ４・・・・・・コンデンサケース、９１・・・・・・凹
室曲状の薄肉部、１０・・・・・・大面積薄肉部、１１
・・・・・・小面積薄肉部、１２・・・・・・厚肉部、
１４・・・・・・小面積薄肉部１１の中心点、１６・・
・・・・大面積薄肉部と小面積薄肉部との接近部。
第３図は防爆機構を備えた従来のコンデンサケースの要
部断面図、第４図は防爆機構を備えた従来の電解コンデ
ンサの要部断面図、第５図は本考案にかかる防爆機構の
動作原理説明図、第６図は本考案に係る防爆機構を備え
たコンデンサケースの一実施例で、イは平面図、口はイ
のＡ−Ａ′で切断した要部正断面図、ハはイのＢ−Ｂ’
で切断した要部側断面図、第７図は第６図口に示す防爆
機構の作動後のコンデンサケースの要部断面図、第８図
は本考案に係る防爆機構の他の各種実施例の平面図であ
る。 ４・・・・・・コンデンサケース、９１・・・・・・凹
室曲状の薄肉部、１０・・・・・・大面積薄肉部、１１
・・・・・・小面積薄肉部、１２・・・・・・厚肉部、
１４・・・・・・小面積薄肉部１１の中心点、１６・・
・・・・大面積薄肉部と小面積薄肉部との接近部。
Claims (1)
- コンデンサケース４の底面あるいは封口体の中心または
中心付近に円形もしくは非円形の大面積薄肉部１０と、
該大面積薄肉部１０に接近１６して内部方向に円形もし
くは非円形の凹状小面積薄肉部１１と、上記小面積薄肉
部１１の中心と大面積薄肉部１０内に設けた所定形状の
周囲とを結んで囲まれた厚肉部１２を設け、上記大面積
薄肉部１０の周縁と大面積薄肉部１０内に設けた所定形
状の厚肉部１２の周縁の間をコンデンサの内部方向に凹
状に猛威した大面積薄肉部１０と凹状小面積薄肉部１１
にヒンジ機能をもたせた防爆機構を備えたことを特徴と
する電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11505079U JPS6023970Y2 (ja) | 1979-08-20 | 1979-08-20 | 電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11505079U JPS6023970Y2 (ja) | 1979-08-20 | 1979-08-20 | 電解コンデンサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5632435U JPS5632435U (ja) | 1981-03-30 |
| JPS6023970Y2 true JPS6023970Y2 (ja) | 1985-07-17 |
Family
ID=29347288
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11505079U Expired JPS6023970Y2 (ja) | 1979-08-20 | 1979-08-20 | 電解コンデンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6023970Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001237152A (ja) * | 2000-02-23 | 2001-08-31 | Nippon Chemicon Corp | 電解コンデンサ |
-
1979
- 1979-08-20 JP JP11505079U patent/JPS6023970Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5632435U (ja) | 1981-03-30 |
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