JPS6023958B2 - プレス機における切カス排出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、対向して設けられたパンチとダイスとを相対
的に遠近作動させて、その間におかれた被成形物を成形
するようにしたプレス機において、被成形物の成形によ
って生じる切カスをダイス内部から強制的に排出するた
めの切カス排出装置に関する。

従釆、プレス機において、被成形物の成形の度に発生す
る切カスをダイス内から除去する提案は、実開昭５３−
２２１８５号公報において公知である。

ところが、切カスの除去にシリンダのロッドの押圧のみ
を用いた場合、小さな切カス等の十分な除去効果が得ら
れない欠点があった。本発明の切カス排出装置はこのよ
うな欠点を解消する一手段として提案されたものである
。

以下に図面に基づき本発明の一実施例を説明する。第１
図はプレス機の概略を示し、１は上型２に設けられたダ
イス、３は下型４に設けられたパンチである。前記ダイ
ス１は上型２の上下昇降に伴なつてパンチ３に対し遠近
作動し、その間におかれた被成形物Ｐ例えば鉄板を打ち
抜き等して成形加工する。この成形加工によって発生し
た打ち抜き板等の切カスは前記ダィスーの底面から内部
に押し込まれ、ダイス内部に集積されてゆく。このダィ
スーの両側部には適当な大きさの関口部５，５が形成さ
れており、その一方の閉口部５の外方には第２図に示す
伸縮シリンダ６が、そのロッド７をダイス１内部に向け
た状態で設けられている。このシリンダ６は、シリンダ
ケース８に収納されたピストン９をスプリング１０によ
って付勢し、ロッド７を常に縮返させており、シリンダ
ケース６の外側面に形成された注入ロー１よりエヤーを
注入した場合のみロッド７を突出するように構成されて
いる。前記ロッド７のスト。ークは、ロッドの突出動に
よってダイス内部の切カスが他方の開口５を通じて排出
されるよう十分なストロークを必要とする。図示例では
約１２側に設定している。図中１２は０リング、１３は
ロッド７の突出時、注入口より注入されたエヤーをダイ
ス内部に逃すための通路である。この通路１３を通じて
ダイス内部に導入されたエヤーによってダイス内部が清
掃される。尚、シリンダ６を作動するのに図示例ではエ
ヤーを用いているが圧油を用いても良い。この構成によ
れば、シリンダ６にエヤー（又は圧油）を常時或いは定
期的に注入してロッド７を常時或いは定期的に伸縮作動
せしめることにより、プレス成形により発生し、ダイス
内部に押込まれてくる切カスＡ…をロッド７突出時の押
し出し作用によって他方の閉口５を通じて排出すること
ができる。

従ってダイス内部に切カスが満杯に貯まるというような
ことがないので、プレス成形作業を中断して切カスの排
出を行なう必要もない。以上説明したように本発明に係
るプレス機における切カス排出装置は、伸縮シリンダの
ロツド‘こよる切カスの排出と相挨つて、該ロッドを押
圧作動するエヤーをダイス内部に送り込み、エヤーによ
って小さな切カスを吹出すことができるため、切カスの
排出を効率よく確実に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の−実施例を示し、第１図はプレス機の上型
と下型部分を示す図、第２図は本発明の要部を示す断面
図である。 １・・…・ダイス、３・・・・・・／ゞンチ、５・・・
・・・関口、６……シリンダ、７……ロッド、Ａ……切
カス、ｐ…・・・被成形物。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 対向して設けられたパンチとダイスとを相対的に遠
   近作動させてその間におかれた被成形物を成形するよう
   にしたプレス機において、前記ダイスの両側部を開口し
   、一方の開口部の外方に伸縮シリンダを、そのロツドを
   開口を通じてダイス内部に向けた状態で設け、該ロツド
   を伸縮作動せしめてダイス内部の切カスを他方の開口を
   通じて排出するようになすとともに、伸縮シリンダの内
   部からダイス内部に通じるエヤー通路を形成したことを
   特徴とするプレス機における切カス排出装置。