JPS6023890B2 - 抱合可変制御誘導案内装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は綾鋼あるいは線材の圧延おけるローフー誘導案
内装置に係るもので、圧延材をローフ−で抱合誘導する
ときローラーの抱合挟圧力と抱合間隔量と無段階に調節
して圧延条件（圧延材の寸法形状、速度、鋼種など）に
適応した抱合挟圧度合を瞬間的に設定できるローラー抱
合間隔の無段可変制御誘導案内装置に関するものである
。

綾鋼、線村の圧延では菱一角、樵円一丸、などの穴型に
より、粗圧延、中間圧延、仕上圧延と順次圧延されて成
品となるが、各ロール穴型の前面には成品寸法精度維持
のため正しい咳みこみ姿勢を保持して案内する誘導装置
が設置される。従釆から圧延材を的確にロール穴型に誘
導して突掛けや倒れを防ぐため種々のローラー誘導案内
装置が用いられていることは周知である。これら通常の
ローラー譲導案内装置では、ローラーによる抱合間隔は
一定量の抱合状態を維持するだけのものが多く、圧延材
先端の突掛けや転倒によるミスロールの危険から狭から
ず広からず中庸的間隔設定による安全性を優先させた抱
合誘導がほとんどであった。従って、上記のミスロール
防止をを優先させるために、圧延材のロール咳みこみ転
倒モーメントに対する正しい挟圧抵抗が得られず、僅少
の傾倒も止む得ない妥協的抱合誘導圧延により成品寸法
精度が著しく不案定になっていたものである。更に圧延
材の多様な圧延態様（例えば極端な偏平カリバーやりー
ダーオーバルのようにずんぐり形は転倒率高く、また高
炭素系の硬鋼材が特殊鋼材は圧下条件悪く倒れ易い。）
に対応した抱合挟圧力の調節方法や、オンライン稼動中
でも、自由に抱合姿勢の追従、補正調整の可変が簡単な
制御機横が望まれていたものである。本発明は以上の背
景を基に圧延における成品精度を高めるためにローラー
抱合間隔線返可変制御機構を特徴とするローラー誘導案
内装置をもって実施達成したものである。

次に機能および実施例を説明する。本発明の瞬間可変制
御誘導案内装置において、圧延材を抱合して誘導するた
めのガイドローフー４を先端に装着したローラーホルダ
ー２と、該ローラーホルダー２を開閉揺動させるツイン
シリンダー（油圧或は空圧）２３をガイドボックス１に
一体搭載してローラーホルダー２後部当接点に継がる力
点Ｐ，，Ｐ２にピストンロッド端面２４１，２４２を直
接衝接させるピストンロッド２４０，２５０を対称摺動
させてガイドローラー４による圧延材の抱合間隔量と抱
合荻圧力が無段階に瞬間的可変を可能としたことと、ツ
インシリンダー２３の二室分離シリンダー２３１，２３
２の同時作動による機能によって圧延材抱合中心を常時
バスラィンＰに自動合心させるから圧延材の抱合開閉動
作をバスラィンＰ合心上で迅速正確に行うことが可能と
なったものである。

上記ツインシリンダー（油圧或は空圧）２３による迅速
作動特性によっててオンライン圧延進行中であっても随
意抱合力の加圧や解除など強弱線返可変が可能であるか
ら、圧延材が圧下時に受ける転倒モーメントに対して瞬
時に正しい抵抗抱合力で対抗保持ができる。転倒モーメ
ントに変化が起っても迅速に追従補正調整が自在に制御
できるから、常に正しい抱合姿勢状態を維持することが
できる。本発明を実施適用した圧延における抱合誘導形
態には、多様にわたる形態があるが、代表的な態様誘導
案内圧延法を述べる。

線村、榛鋼の高速圧延材先端の突掛けを防ぎながら同時
に転倒をも防止するためのガイドローラー強圧抱合誘導
法として、ガイドローラー４を予かじめ隙間抱合状態に
設定して置いて圧延材先端部がロールに咳みこんだ瞬間
にガイドローラー４を加圧して挟圧抱合とし一本の抱合
誘導圧延が通過終了後ガイドローフー４の加圧を解除し
て再び隙間抱合間隔に復元して次の圧延材の進入に備え
る。上記を繰返して線材のトップミスロールを防ぎ成品
真円精度の向上が計れる。また、上記強加圧抱合による
圧延材被渡を防止する抱合態様としては、ローラーによ
る締付が強化されるに従い圧延材が癖を受け易くなる（
焼付や擦過による癖）。圧延材先端がロールに咳みこむ
まではガイドローラー４を隙間抱合で誘導して置いて、
先端がロールに咳みこんだ直後強圧綿付抱合にして圧延
材咳みこみ姿勢を補正矯正して安定した正姿勢を確保し
た後、再び隙間抱合に復してガイドローラー４との抱合
摩擦を極く僅少にした軽挟圧抱合状態を維持させる。−
本の圧延が終了する間のそのほとんど大部分の長さを非
接触に近い抱合状態で擦過症や焼付癖を防ぎながら誘導
案内をした後、圧延材尾部近くで再び強圧縦付抱合を行
って尾部の姿勢を安定させる。尾部が通過後、加圧を解
除して最初の隙間抱合間隔に復元して次の圧延材進入に
備える。以上の繰返し抱合動作により圧延材の突掛けに
よるトップミスロール防止のときと、尾部のロール抜け
出し転倒によるボトムミスロールを防止するときのみ強
圧綿付抱合して、他の大部分は竪圧抱合により無波の抱
合譲導案内ができる。勿論、竪圧抱合で誘導する区間は
必要に応じて随意に、加圧と解除を繰返して断続抱合が
自在に可能である。本発明によるローラー抱合間隔の繰
返し可変制御機能をそれぞれの圧延形態に応じて適用す
ることにより、圧延材のトップやボトムのミスロールや
擦過癖、焼付癖などを未然に防ぐことができるから圧延
材の不良切捨部の皆無減少による歩蟹向上や、成品真円
精度、品質が大幅に向上できるものである。

次に図面によって本発明の構成と実施例を説明する。第
１図は本発明ローラー誘導案内装置の平面図であり、第
２図は側面図である。第３図は本発明の特徴であるツイ
ンシリンダー（油圧或は空圧）の詳細図である。Ａ ガ
イドローラー４の保持構成 ガイドローラー４は圧延材を抱合保持して。

−ル穴型へ誘導案内する目的を持ち、ベアリング９と共
のローラーピン６にてローラーホルダー２の先端に装着
保持される。Ｂ ローラーホルダー２の揺動支点の構成
ローラーホルダー２はガイドローラー４を保持してガイ
ドボックス１の両側に左右対向して支点ピン５にて抱合
揺動可能に枢支される。

Ｃ エントリーガイド３はガイドボックス１の中心に後
方から挿入され、圧延材先端を受入れて、ガイドローラ
ー４まで補助誘導する。Ｄ 力点部Ｐ，，Ｐ２の構成 プレツシヤースクリユ‐１９はローラーホルダー２の後
尾にねじこまれてその先端が僅かに内側に突出して後述
のピストンロッド２４０，２５０端面に当接して力点Ｐ
，，Ｐ２を構成する。

引張スプリング２１は両方のローラーホルダー２の最後
端に取付けられて、その張力によりローラーホルダーの
力点部Ｐ，，Ｐ２を常に当援させることによりローラー
ホルダー２の回動支点ピン５を経てガイドローラー４の
抱合間隔を常に開く方向に維持する。Ｂ ツインシリン
ダーの構成 ツインシリンダー２３はガイドボックス１の後方上部の
幅中心に搭載固定される。

ツインシリンダー２３の内部は中央隔壁２３３で左右二
室に分離されて右シリンダー２３１と左シリンダー２３
２から成る。中央隔壁２３３の中心はガイドボックス１
の幅中心と合致して取付けられるから、左右の二室シリ
ンダー２３１，２３２は中心振分け左右対称に構成され
る。ピストンロッド２４０，２５０と一体作りのピスト
ン２４，２５が左右のシリンダー２３１，２３２内にピ
ストンロッド２４０，２５０の軸端の力点Ｐ，，Ｐ２当
鞍部が相反対称に外方向に位置するようにそれぞれ挿入
される。また、ピストンロッド２４０，２５０沼動中心
をバスラィンＰと直角に、それぞれ分配配置して、左右
のピストンロッド端面２４１，２４２とローラーホルダ
ー２に継がるプレッシャースクリュー１９の力点Ｐ，，
Ｐ２を直懐衝燈させて配置搭載する。ヂスクナット２８
，２９にて螺栓密閉されて左右に独立してツインシリン
ダーを構成する。２６，２７はピストン沼動気密用０リ
ング、３４，３５はシリンダー室内気密パッキング用○
リング、ブッシュ３０，３１はピストン掴動行程を正確
に保持するための案内軸受である。

３２，３３はダストシール、右シリンダー作動口は右入
口２３４、左シリンダー作動口は左入口２３５で作動は
（油圧或は空圧）左右同時に供給される。

２３６，２３７はピストン作動時のシリンダー内エヤー
抜きである。

上記のように構成された本発明の作動状況を説明する。

油圧供給作動方式を例にとる。この場合、（油圧供Ｖ給
系統は、圧延材の先端、後端の検出器、抱合作動タイミ
ング用タイマー、作動油供給入側と戻り側ソレノイドバ
ルプ、油圧源（油圧ポンプ）、圧延機モーターの電流検
出器などから構成される。）ツインシリンダー２３の左
右作動油入口２３４，２３５から作動油を同時に供給し
てピストン２４，２５を作動させる。

左右に独立して構成されたシリンダー内ピストン２４，
２５が左右同時に応答して相反方向に対称に移動する。
ピストン一体のピストンロッド２４０，２５０の鞠端と
当綾している刀点Ｐ，，Ｐ２を左右対称に押し広げるか
ら、これに当援するプレッシャースクリュー１９に継が
るローラーホルダー２が支点ピン５を中心として同時に
回動してその先端のガイドローフー４が狭められて左右
対称に抱合間隔が減少するものである。ツインシリンダ
ー内部の供給作動油が減圧されるに従い、後尾の引張り
スプリング２１の張力によってローラーホルダー２の当
援力点Ｐ，，Ｐ２が引き戻されてガイドローラー４が開
く方向に抱合間隔が拡大される。

このように油圧シリンダーの敏速作動特性を利用したも
ので、油圧力を作動させてガイドローラー４の抱合間隔
の広狭可変と油圧力の増減調整による抱合力の強弱や対
応速度を自在に迅速調節できる。従って、オンラインに
おける圧延材の走行姿勢やロール酸みこみ時の姿勢制御
が自在に可変できるから、姿勢変化に正しく対応した妥
当な抱合挟圧力をガイドローラー４に与えるので圧延材
は常に所要の正姿勢を維持することができる。搭載され
た作動源のツインシリンダーは油圧或は空圧何れの作動
形式を用いても同様の稼動能力を持つ。更に作動口をー
シリンダーに二箇所設けることにより、供給作動と復帰
の両方を作動圧力にて作用させて、ガイドローラー４の
復帰方向（抱合間隔拡大方向）の引張スプリング２１の
張力を更に助勢することも可能なるものである。また、
本発明の誘導案内装置を複数のロールスタンド入口にそ
れぞれ配備して集中制御管理方式による運転稼動も可能
である。

以上のように本発明の特徴とするガイドローラー抱合間
隔無段制御機能を備えた瞬間抱合制御誘導案内装置を、
圧延ロール入口に設置して圧延材の誘導に用いることに
より、前記の実施例に詳述の多様な圧延材抱合誘導実施
形態を容易に達成できたものであり、従ってこれに伴っ
て成品の精度、歩蟹、品質が格段に向上したものである
。図中、７はガイドバー、８はＤｕブッシュ、１０はス
ラストリング、１１はスラストワツシヤー、１２はシム
、１３はキープレート、１４はキープレートセットボル
ト、１５は支点ピンキープレート、１６は六角六付ボル
ト、１７は押ボルト、１８はシヤクル、２０はロックナ
ット、２２はフックボルト、３１はシリンダーセットボ
ルト、３２はサイレンサー、３３はダストシールをそれ
ぞれ示す。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の１実施例を示すもので、第１図は本発明
の平面図、第２図は同上側面図、第３図はツインシリン
ダー拡大断面図である。 １……ガイドボックス、２……ローラーホルダー、３…
…エントリーガイド、４…・・・ガイド０−フー、５・
・・…支点ピン、６……ローラーピン、１９……プレツ
シヤースクリユ一、２３……ツインシリンダー、２４，
２５，２４０，２５０……ピストンおよびピストンロッ
ド、２３３・・・・・・中央隔壁、２３４・・・・・・
右シリンダー作動口、２３５・・・・・・左シリンダー
作動口、Ｐ，，Ｐ２・・・・・・力点、２１・・・・・
・引張スプリング、２４１，２４２…・・・ピストンロ
ッド端面。 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ガイドローラー４を装着したローラーホルダー２を
   ガイドボツクス１の両側に支点ピン５で枢支して左右対
   称に配置し、一方、右シリンダー２３１と左シリンダー
   ２３２の二室が中央隔壁２３３で分離背合されたツイン
   シリンダー２３をガイドボツクス１上部中心に搭載する
   と共に、当該背合ツインシリンダー２３を左右対称に、
   またピストンロツド２４０，２５０摺動中心をパスライ
   ンＰと直角に、それぞれ分配配置して、左右のピストン
   ロツド端面２４１，２４２とローラーホルダー２に継が
   るプレツシヤースクリユー１９の力点Ｐ＿１，Ｐ＿２を
   直接衝接させたことを特徴とする抱合可変制御誘導案内
   装置。