JPH0347683Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0347683Y2 JPH0347683Y2 JP1985020923U JP2092385U JPH0347683Y2 JP H0347683 Y2 JPH0347683 Y2 JP H0347683Y2 JP 1985020923 U JP1985020923 U JP 1985020923U JP 2092385 U JP2092385 U JP 2092385U JP H0347683 Y2 JPH0347683 Y2 JP H0347683Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- guide
- horizontal
- rollers
- vertical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 229910000639 Spring steel Inorganic materials 0.000 claims description 5
- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 40
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 21
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 5
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000000284 resting effect Effects 0.000 description 2
- 101100381534 Saccharomyces cerevisiae (strain ATCC 204508 / S288c) BEM2 gene Proteins 0.000 description 1
- 230000001154 acute effect Effects 0.000 description 1
- 238000003491 array Methods 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 239000002436 steel type Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B31/00—Rolling stand structures; Mounting, adjusting, or interchanging rolls, roll mountings, or stand frames
- B21B31/16—Adjusting or positioning rolls
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B39/00—Arrangements for moving, supporting, or positioning work, or controlling its movement, combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
- B21B39/14—Guiding, positioning or aligning work
- B21B39/16—Guiding, positioning or aligning work immediately before entering or after leaving the pass
- B21B39/165—Guides or guide rollers for rods, bars, rounds, tubes ; Aligning guides
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
- Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
- Basic Packing Technique (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
A 考案の目的
イ 産業上の利用分野
この考案は、圧延ロールの入口近傍に横ローラ
ー及び縦ローラー一対を棒鋼又は線材の進行方向
に夫々順に配置し、圧延ロールにより安定した素
材の供給をすることを目的とするダブルローラー
ガイドに関する。 ロ 従来の技術 第9図に示す如く、従来のローラーガイド1に
はシングルローラーのものとダブルローラーの
(例えば、特開昭54−25254号公報に示されるよう
な)ものとがあるが、どちらも垂直ロール2の軸
方向2Aに垂直にガイドローラー1の軸1Aがあ
るため、圧延ロールの軸に沿つた方向にのみその
抱合能力を発揮する構造であつた(第10図参
照)。 故に素材3のパスラインがロール軸側に片寄れ
ば、素材がガイドローラーの孔型芯よりずれて、
ローラーのフランジ1Bに噛み込んで素材に疵を
つけてしまつたり、ローラーの孔型の一方のみ負
荷がかかるために偏摩耗する等して不都合であつ
た。特に棒線材の圧延スタンドは、垂直−水平配
置になつているので、水平スタンドから垂直スタ
ンドに素材3が進入するときに、水平スタンドの
カリバーが多少パスラインより偏位したカリバー
5Aの様に片寄れば、ガイドローラーに斜めから
進入して(第9図)、第11図の如くローラーの
フランジに噛み込んでしまつたりする。 又、素材3の寸法精度確保のため、各スタンド
間では素材はループを描くよう圧延速度をコント
ロールするから、そのループを従来のガイドロー
ラーでは押えられずローラーフランジに噛み込ん
だり、ミスロールにつながつていた(第9図参
照)。第9図中、4は水平ロール、2は垂直ロー
ル、5Aは芯ずれのカリバー、5Bは正しい位置
のカリバー、6はパスライン、3Aは素材のルー
プを夫々示す。 上記問題を解決するために最近、特開昭58−
77709号公報にあるような油圧シリンダーを使用
し縦ローラーを素材に押付ける装置がある。又、
実開昭57−56506号には条鋼圧延機入口のローラ
ーガイドがある。これは主に粗圧延部において、
鋼材に捻りを与える水平ツイストローラーと鋼材
を圧延機孔型へ誘導する縦型固定ローラーを配置
し、かつ該ローラー間に先端誘導固定ガイドを設
け、これとガイドボツクスとを一体としたもので
あり、水平ツイストローラーで捻りを与え先端誘
導固定ガイドを介して縦型固定ローラーへ素材を
誘導する事を目的としたものである。以上とおり
これは本案とは使途が全く異なるため、構成作用
が異なつている。特にこのローラーガイドを本案
の如く中間ルーバー及びレピーターの後に設ける
場合、素材と先端誘導固定ガイド接触による先端
誘導固定ガイドの摩耗により素材に摩擦疵が増
え、ロー摩耗量もそれに比例して助長されるもの
と推定される。 ハ 考案が解決しようとする問題点 上記従来技術のうち前者の特開昭58−7709号は
油圧源等が必要であり高価である。又、後者の実
開昭57−56506号はツイスト孔型圧延機において
孔型へ正しく噛み込ませる事を考慮し、ローラー
径の異なる水平−縦ローラーを設けたもので、こ
れは本考案の使途には適用し得ない。なぜなら、
縦ローラーをお互いにある角度を設け、素材に捻
りを与える構造のものは真に抱合力を発揮するも
のではないから素材の二次ループを抑えることは
できない。又、縦ローラーと横ローラーとの距離
が長いから、素材がループを描き、縦ローラーを
通過し横ローラーに達するときは、素材はかなり
横に振れた状態となり、素材が横ローラーに突掛
を起しやすくなる。つまり二対のローラーガイド
の距離が比較的離れた構造のものは素材の二次ル
ープを抑えるには不適当である。 ニ 考案が解決しようとする課題 以上の事から本案は、横、縦ローラーを順に配
置し、該ローラー間に先端誘導固定ガイドを用い
ず、その距離を短くし、素材の振動を防止し、ロ
ール孔型へ素材の姿勢を正しく安定供給し、ミス
ロール、素材ワレ疵等の防止を可能とすると共
に、素材の横、縦ぶれを防止する機能を有するロ
ーラーを一体として取外し及び容易に調節可能と
し、安価に製作できる等の特徴を有する横、縦ロ
ーラー配列のダブルローラーガイドを提供するも
のである。 B 考案の構成 イ 課題を解決するための手段 従つて、本考案は、ガイドボツクス7をカセツ
ト・ベース32に一体に連結し、該ガイドボツク
ス7に支持してあるバネ鋼製のローラーホルダー
8a,8bに横ローラー10a,10bを支持す
ると共に、該横ローラー10a,10bの直前
に、抱合量調整機構を有する一対の縦ローラー1
4a,14bを、ガイドボツクス7と一体となる
突片15,16の間に偏芯軸であるエキセンロー
ラーピン17a,17bにより回転自在に軸支し
た横、縦ローラー配列のダブルローラーガイドで
ある。 斯様に構成する本案は、中間圧延部及び、仕上
圧延部いずれにも適用されるが、望ましくは中間
圧延部、特にルーパー及びレピーターの後の線材
棒鋼が上下、左右方向に振れがはげしいところに
適用すれば本案の効果が大きく発揮される。 ロ 作用 この考案は、素材を圧延ロールに案内するに、
一対のローラーホルダー8a,8bの支点ピン1
1a,11bを支点としてハの字状に開閉してロ
ーラーホルダー先端部の横ガイドローラーの素材
に対する縦方向の抱合力の強弱を調整する。ロー
ラーホルダーにバネ鋼を使用するのは、横ローラ
ー10a,10bを素材に対して強く抱合して誘
導するためにローラーホルダーの弾力を利用して
常に素材に密着するようにし、素材の多少の寸法
変化にも追従しながらその抱合力を強力に維持し
誘導案内する。一方、一対のサブローラーは、軸
角度を横ローラーに交叉させた縦ローラー14
a,14bを剛体の突片15,16に回転自在に
軸支して棒鋼及び線材のループを振幅方向(水平
方向)に抱合するものである。この縦ローラー1
4a,14bには圧延鋼サイズの差異に対する照
合調整又、案内条件の変化に対応した抱合力を調
整するよう構成され、縦ローラー14a,14b
の間隔は素材寸法よりわずか広い間隔に設定す
る。 ハ 実施例 次に第1図から第4図によつて詳細に説明す
る。ガイドボツクス7の外側から一対のローラー
ホルダー8a,8bが上下対称に組込まれ、その
先端には、素材3を圧延ロール9a,9bの入口
まで接近して誘導する横ローラー10a,10b
を回転自在に軸支せしめ、かつ、ローラーホルダ
ー8a,8bは支点ピン11a,11bを中心に
ローラーホルダー8a,8bを開閉するラチエツ
ト12と引張力でローラーホルダー8a,8bを
引戻すテンシヨンスプリング13の働きで行うよ
う構成されている。縦ローラー14a,14bは
剛体のガイドボツクス7と一体なる突片15,1
6に挟まれ、ギア25a,25bをもつ偏芯軸で
あるエキセンローラーピン17a,17bが挿通
されている。第4図はこの縦ローラー14a,1
4bの取付構造を示す図面で、この中の18はテ
ーパーローラーベアリングで、19はスラストワ
ツシヤー、20はスラストリングである。エキセ
ンローラーピン17a,17bの他端にこのエキ
センローラーピン17a,17bの偏芯軸と嵌合
するエキセンピース21がキー22で固定されて
いる。23は縦方向から見たパスラインを夫々示
す。縦ローラー14a,14bの抱合量調整はギ
ア25a,25bと連動するウオームギア26
a,26bの軸であるセンターピニオン27を回
せば、エキセンローラーピン17a,17bの偏
位量だけパスライン24に寄る。 28はセンターピニオン27を軸支するペデイ
スタル。この際に、縦ローラー14a,14bは
剛構造で支持されるから、素材の水平方向の振れ
に対して、強力に抱合する。一方、横ローラー1
0a,10bのローラーホルダー8a,8bはバ
ネ鋼製であるから、素材寸法変動に対して柔軟に
対応してか導する。29a,29bは2分割のエ
ントリーガイドで、ガイドバー30で合されて押
ボルト31で挟着する。ガイドボツクス7の取付
はカセツト・ベース32にクランプ33a,33
bで固定されている。34a,34bはクランプ
ボルト、35は鋭角片である。次いで、第3図に
示すカセツト・ベース32をコツター36で圧延
機のレストバー37にコツターボルト38を締め
て固定する。39はレストバー37の係止片、4
0は締め込み勾配をそれぞれ示す。 上記構成、作用からなる装置の横ローラーと縦
ローラーの間に先端誘導固定ガイドを設けて、線
材圧延の中間ルーパー及びレピーターの後に設置
し、以下の前提条件のもとに試験を行つた。 (前提条件) 1 圧延スピード 最大5m/秒 2 圧延鋼種 SWRH62A 3 素材サイズ 21.0〜31.0φmm 4 圧延温度 約920℃ 5 横、縦ローラー間の寸法及びローラー間の抱
合量は第5図並びに第1表に示す。 6 横、縦ローラー間の距離をローラー径(D)を基
準としてそれぞれ1.1D,2D,3D,4D,5Dの
水準を設けた。 7 ローラーホルダーの材質:JIS SUP9 上記の前提条件でミスロール率、ワレ疵発生
率、ローラー摩耗量を調査した。 その結果、第6図、第7図に示す如く、横、縦
ローラー間距離を広げていく事によりミスロール
は横、縦ローラー間に先端誘導固定ガイドがない
場合、素材先端部が該先端誘導固定ガイドに拘束
されないため横ローラーのフランジに噛込み、ミ
スロールする率が増加する傾向にある。これに対
し実開昭57−56506号の様に横、縦ローラー間に
先端誘導固定ガイドを設けた場合は、横ローラー
と縦ローラー間におけるミスロール率はシングル
ローラーレベルとなる。 このため、第6図に示すように先端誘導固定ガ
イドを設けることによつてミスロール率を低減し
得るものの、逆に第7図に示すように先端誘導固
定ガイドとの接触及び先端誘導固定ガイドの偏摩
耗等による圧延材のワレ疵が増加する欠点があ
り、その上ローラーの摩耗量がワレ疵の増加に比
例して助長されてしまうことから、先端誘導固定
ガイドを横ローラーと縦ローラー間に設ける利点
が少ないことが判明した。 一方、本実施例の場合、ローラー間の距離が約
1.1Dであり、第6図に示すようにそのミスロー
ル率はシングルローラーに比べ低いものとなつた
上に、先端誘導固定ガイドを有しないので圧延材
のワレ疵が発生することがなく、又、ローラーの
摩耗量がワレ疵によつて助長されることもなく、
良好な結果を得ることができた。 このように、ダブルローラー間距離lは第6
図、第7図で示すようにミスロール率及びワレ疵
発生率、ローラー偏摩耗量の点から3D以下とす
ることが望ましい。 すなわち、第6図の結果を参照すると、本案の
横と縦のローラーは3D以下とした場合、素材を
圧延ロールに確実にガイドし、ミスロールを生じ
させず、又、素材にローラーフランジの噛み込み
疵(ワレキズ)を与えないから良好な成品が生産
できる。 C 考案の効果 以上の実験結果より明らかな様に、本案は横ロ
ーラー10a,10bをバネ鋼製のローラーホル
ダー8a,8bで支持すると共に、該横ローラー
10a,10bの直前に、抱合量調整機構を有す
る一対の縦ローラー14a,14bをガイドボツ
クス7と一体となる突片15,16の間にエキセ
ンローラーピン17a,17bにより回転自在に
軸支せしめ、該ガイドボツクス7をカセツト・ベ
ース32に連結して一体となつて構成している
横、縦ローラー配列のダブルローラーガイドであ
るから、品質面、取扱いの面、コストの面等いず
れにおいても優れている。 次にその効果を順に列記する。 (1) 品質面 1 従来は圧延ロールの軸に沿つた方向(水平
方向)のみの素材振れ止めであつたが、本案
は横、縦ローラーを配置した事で、縦方向の
素材振れ止めによつても振動を防止し得た。
又、ガイドローラー摩耗量の減少も可能なら
しめた。 特にルーパー、レピーター後のような線材
が上下、左右方向に振れが激しいところに使
【表】
ー及び縦ローラー一対を棒鋼又は線材の進行方向
に夫々順に配置し、圧延ロールにより安定した素
材の供給をすることを目的とするダブルローラー
ガイドに関する。 ロ 従来の技術 第9図に示す如く、従来のローラーガイド1に
はシングルローラーのものとダブルローラーの
(例えば、特開昭54−25254号公報に示されるよう
な)ものとがあるが、どちらも垂直ロール2の軸
方向2Aに垂直にガイドローラー1の軸1Aがあ
るため、圧延ロールの軸に沿つた方向にのみその
抱合能力を発揮する構造であつた(第10図参
照)。 故に素材3のパスラインがロール軸側に片寄れ
ば、素材がガイドローラーの孔型芯よりずれて、
ローラーのフランジ1Bに噛み込んで素材に疵を
つけてしまつたり、ローラーの孔型の一方のみ負
荷がかかるために偏摩耗する等して不都合であつ
た。特に棒線材の圧延スタンドは、垂直−水平配
置になつているので、水平スタンドから垂直スタ
ンドに素材3が進入するときに、水平スタンドの
カリバーが多少パスラインより偏位したカリバー
5Aの様に片寄れば、ガイドローラーに斜めから
進入して(第9図)、第11図の如くローラーの
フランジに噛み込んでしまつたりする。 又、素材3の寸法精度確保のため、各スタンド
間では素材はループを描くよう圧延速度をコント
ロールするから、そのループを従来のガイドロー
ラーでは押えられずローラーフランジに噛み込ん
だり、ミスロールにつながつていた(第9図参
照)。第9図中、4は水平ロール、2は垂直ロー
ル、5Aは芯ずれのカリバー、5Bは正しい位置
のカリバー、6はパスライン、3Aは素材のルー
プを夫々示す。 上記問題を解決するために最近、特開昭58−
77709号公報にあるような油圧シリンダーを使用
し縦ローラーを素材に押付ける装置がある。又、
実開昭57−56506号には条鋼圧延機入口のローラ
ーガイドがある。これは主に粗圧延部において、
鋼材に捻りを与える水平ツイストローラーと鋼材
を圧延機孔型へ誘導する縦型固定ローラーを配置
し、かつ該ローラー間に先端誘導固定ガイドを設
け、これとガイドボツクスとを一体としたもので
あり、水平ツイストローラーで捻りを与え先端誘
導固定ガイドを介して縦型固定ローラーへ素材を
誘導する事を目的としたものである。以上とおり
これは本案とは使途が全く異なるため、構成作用
が異なつている。特にこのローラーガイドを本案
の如く中間ルーバー及びレピーターの後に設ける
場合、素材と先端誘導固定ガイド接触による先端
誘導固定ガイドの摩耗により素材に摩擦疵が増
え、ロー摩耗量もそれに比例して助長されるもの
と推定される。 ハ 考案が解決しようとする問題点 上記従来技術のうち前者の特開昭58−7709号は
油圧源等が必要であり高価である。又、後者の実
開昭57−56506号はツイスト孔型圧延機において
孔型へ正しく噛み込ませる事を考慮し、ローラー
径の異なる水平−縦ローラーを設けたもので、こ
れは本考案の使途には適用し得ない。なぜなら、
縦ローラーをお互いにある角度を設け、素材に捻
りを与える構造のものは真に抱合力を発揮するも
のではないから素材の二次ループを抑えることは
できない。又、縦ローラーと横ローラーとの距離
が長いから、素材がループを描き、縦ローラーを
通過し横ローラーに達するときは、素材はかなり
横に振れた状態となり、素材が横ローラーに突掛
を起しやすくなる。つまり二対のローラーガイド
の距離が比較的離れた構造のものは素材の二次ル
ープを抑えるには不適当である。 ニ 考案が解決しようとする課題 以上の事から本案は、横、縦ローラーを順に配
置し、該ローラー間に先端誘導固定ガイドを用い
ず、その距離を短くし、素材の振動を防止し、ロ
ール孔型へ素材の姿勢を正しく安定供給し、ミス
ロール、素材ワレ疵等の防止を可能とすると共
に、素材の横、縦ぶれを防止する機能を有するロ
ーラーを一体として取外し及び容易に調節可能と
し、安価に製作できる等の特徴を有する横、縦ロ
ーラー配列のダブルローラーガイドを提供するも
のである。 B 考案の構成 イ 課題を解決するための手段 従つて、本考案は、ガイドボツクス7をカセツ
ト・ベース32に一体に連結し、該ガイドボツク
ス7に支持してあるバネ鋼製のローラーホルダー
8a,8bに横ローラー10a,10bを支持す
ると共に、該横ローラー10a,10bの直前
に、抱合量調整機構を有する一対の縦ローラー1
4a,14bを、ガイドボツクス7と一体となる
突片15,16の間に偏芯軸であるエキセンロー
ラーピン17a,17bにより回転自在に軸支し
た横、縦ローラー配列のダブルローラーガイドで
ある。 斯様に構成する本案は、中間圧延部及び、仕上
圧延部いずれにも適用されるが、望ましくは中間
圧延部、特にルーパー及びレピーターの後の線材
棒鋼が上下、左右方向に振れがはげしいところに
適用すれば本案の効果が大きく発揮される。 ロ 作用 この考案は、素材を圧延ロールに案内するに、
一対のローラーホルダー8a,8bの支点ピン1
1a,11bを支点としてハの字状に開閉してロ
ーラーホルダー先端部の横ガイドローラーの素材
に対する縦方向の抱合力の強弱を調整する。ロー
ラーホルダーにバネ鋼を使用するのは、横ローラ
ー10a,10bを素材に対して強く抱合して誘
導するためにローラーホルダーの弾力を利用して
常に素材に密着するようにし、素材の多少の寸法
変化にも追従しながらその抱合力を強力に維持し
誘導案内する。一方、一対のサブローラーは、軸
角度を横ローラーに交叉させた縦ローラー14
a,14bを剛体の突片15,16に回転自在に
軸支して棒鋼及び線材のループを振幅方向(水平
方向)に抱合するものである。この縦ローラー1
4a,14bには圧延鋼サイズの差異に対する照
合調整又、案内条件の変化に対応した抱合力を調
整するよう構成され、縦ローラー14a,14b
の間隔は素材寸法よりわずか広い間隔に設定す
る。 ハ 実施例 次に第1図から第4図によつて詳細に説明す
る。ガイドボツクス7の外側から一対のローラー
ホルダー8a,8bが上下対称に組込まれ、その
先端には、素材3を圧延ロール9a,9bの入口
まで接近して誘導する横ローラー10a,10b
を回転自在に軸支せしめ、かつ、ローラーホルダ
ー8a,8bは支点ピン11a,11bを中心に
ローラーホルダー8a,8bを開閉するラチエツ
ト12と引張力でローラーホルダー8a,8bを
引戻すテンシヨンスプリング13の働きで行うよ
う構成されている。縦ローラー14a,14bは
剛体のガイドボツクス7と一体なる突片15,1
6に挟まれ、ギア25a,25bをもつ偏芯軸で
あるエキセンローラーピン17a,17bが挿通
されている。第4図はこの縦ローラー14a,1
4bの取付構造を示す図面で、この中の18はテ
ーパーローラーベアリングで、19はスラストワ
ツシヤー、20はスラストリングである。エキセ
ンローラーピン17a,17bの他端にこのエキ
センローラーピン17a,17bの偏芯軸と嵌合
するエキセンピース21がキー22で固定されて
いる。23は縦方向から見たパスラインを夫々示
す。縦ローラー14a,14bの抱合量調整はギ
ア25a,25bと連動するウオームギア26
a,26bの軸であるセンターピニオン27を回
せば、エキセンローラーピン17a,17bの偏
位量だけパスライン24に寄る。 28はセンターピニオン27を軸支するペデイ
スタル。この際に、縦ローラー14a,14bは
剛構造で支持されるから、素材の水平方向の振れ
に対して、強力に抱合する。一方、横ローラー1
0a,10bのローラーホルダー8a,8bはバ
ネ鋼製であるから、素材寸法変動に対して柔軟に
対応してか導する。29a,29bは2分割のエ
ントリーガイドで、ガイドバー30で合されて押
ボルト31で挟着する。ガイドボツクス7の取付
はカセツト・ベース32にクランプ33a,33
bで固定されている。34a,34bはクランプ
ボルト、35は鋭角片である。次いで、第3図に
示すカセツト・ベース32をコツター36で圧延
機のレストバー37にコツターボルト38を締め
て固定する。39はレストバー37の係止片、4
0は締め込み勾配をそれぞれ示す。 上記構成、作用からなる装置の横ローラーと縦
ローラーの間に先端誘導固定ガイドを設けて、線
材圧延の中間ルーパー及びレピーターの後に設置
し、以下の前提条件のもとに試験を行つた。 (前提条件) 1 圧延スピード 最大5m/秒 2 圧延鋼種 SWRH62A 3 素材サイズ 21.0〜31.0φmm 4 圧延温度 約920℃ 5 横、縦ローラー間の寸法及びローラー間の抱
合量は第5図並びに第1表に示す。 6 横、縦ローラー間の距離をローラー径(D)を基
準としてそれぞれ1.1D,2D,3D,4D,5Dの
水準を設けた。 7 ローラーホルダーの材質:JIS SUP9 上記の前提条件でミスロール率、ワレ疵発生
率、ローラー摩耗量を調査した。 その結果、第6図、第7図に示す如く、横、縦
ローラー間距離を広げていく事によりミスロール
は横、縦ローラー間に先端誘導固定ガイドがない
場合、素材先端部が該先端誘導固定ガイドに拘束
されないため横ローラーのフランジに噛込み、ミ
スロールする率が増加する傾向にある。これに対
し実開昭57−56506号の様に横、縦ローラー間に
先端誘導固定ガイドを設けた場合は、横ローラー
と縦ローラー間におけるミスロール率はシングル
ローラーレベルとなる。 このため、第6図に示すように先端誘導固定ガ
イドを設けることによつてミスロール率を低減し
得るものの、逆に第7図に示すように先端誘導固
定ガイドとの接触及び先端誘導固定ガイドの偏摩
耗等による圧延材のワレ疵が増加する欠点があ
り、その上ローラーの摩耗量がワレ疵の増加に比
例して助長されてしまうことから、先端誘導固定
ガイドを横ローラーと縦ローラー間に設ける利点
が少ないことが判明した。 一方、本実施例の場合、ローラー間の距離が約
1.1Dであり、第6図に示すようにそのミスロー
ル率はシングルローラーに比べ低いものとなつた
上に、先端誘導固定ガイドを有しないので圧延材
のワレ疵が発生することがなく、又、ローラーの
摩耗量がワレ疵によつて助長されることもなく、
良好な結果を得ることができた。 このように、ダブルローラー間距離lは第6
図、第7図で示すようにミスロール率及びワレ疵
発生率、ローラー偏摩耗量の点から3D以下とす
ることが望ましい。 すなわち、第6図の結果を参照すると、本案の
横と縦のローラーは3D以下とした場合、素材を
圧延ロールに確実にガイドし、ミスロールを生じ
させず、又、素材にローラーフランジの噛み込み
疵(ワレキズ)を与えないから良好な成品が生産
できる。 C 考案の効果 以上の実験結果より明らかな様に、本案は横ロ
ーラー10a,10bをバネ鋼製のローラーホル
ダー8a,8bで支持すると共に、該横ローラー
10a,10bの直前に、抱合量調整機構を有す
る一対の縦ローラー14a,14bをガイドボツ
クス7と一体となる突片15,16の間にエキセ
ンローラーピン17a,17bにより回転自在に
軸支せしめ、該ガイドボツクス7をカセツト・ベ
ース32に連結して一体となつて構成している
横、縦ローラー配列のダブルローラーガイドであ
るから、品質面、取扱いの面、コストの面等いず
れにおいても優れている。 次にその効果を順に列記する。 (1) 品質面 1 従来は圧延ロールの軸に沿つた方向(水平
方向)のみの素材振れ止めであつたが、本案
は横、縦ローラーを配置した事で、縦方向の
素材振れ止めによつても振動を防止し得た。
又、ガイドローラー摩耗量の減少も可能なら
しめた。 特にルーパー、レピーター後のような線材
が上下、左右方向に振れが激しいところに使
【表】
第1図、第2図、第3図はこの考案の平面図、
側面図、背面図をそれぞれ示す。第4図はこの考
案の縦ローラーの要部の一部断面図。第5図は
横、縦ローラーの寸法及びローラー間の抱合量状
態図を示す。第6図はダブルローラー間距離lと
ミスロール率の関係図。第7図はローラー間に先
端誘導固定ガイドを設けた時のダブルローラー間
距離lとワレ疵の発生率とローラー摩耗量の関係
図。第8図はこの考案の横、縦ローラーの正常な
抱合状態図を示す。第9図、第10図は従来のも
のを説明する平面図、ガイドローラー要部を示す
背面図である。第11図は素材がガイドローラー
のフランジに噛み込んだ状態説明図である。 7……ガイドボツクス、8a,8b……ローラ
ーホルダー、10a,10b……横ローラー、1
4a,14b……縦ローラー、15,16……突
片、32……カセツト・ベース。
側面図、背面図をそれぞれ示す。第4図はこの考
案の縦ローラーの要部の一部断面図。第5図は
横、縦ローラーの寸法及びローラー間の抱合量状
態図を示す。第6図はダブルローラー間距離lと
ミスロール率の関係図。第7図はローラー間に先
端誘導固定ガイドを設けた時のダブルローラー間
距離lとワレ疵の発生率とローラー摩耗量の関係
図。第8図はこの考案の横、縦ローラーの正常な
抱合状態図を示す。第9図、第10図は従来のも
のを説明する平面図、ガイドローラー要部を示す
背面図である。第11図は素材がガイドローラー
のフランジに噛み込んだ状態説明図である。 7……ガイドボツクス、8a,8b……ローラ
ーホルダー、10a,10b……横ローラー、1
4a,14b……縦ローラー、15,16……突
片、32……カセツト・ベース。
Claims (1)
- カセツト・ベース32に一体に連結してあるガ
イドボツクス7に、バネ鋼製のローラーホルダー
8a,8bを支点ピン11a,11bで開閉可能
に支持してあり、該ローラーホルダー8a,8b
の一端部側に横ローラー10a,10bを回転自
在に軸支し、該ローラーホルダー8a,8bの他
端部間に設けたテンシヨンスプリング13でラチ
エツト12側に引き寄せると共に、横ローラー1
0a,10bの直前に配置してあるガイドボツク
ス7と一体の突片15,16の間にギア25a,
25bを有するエキセンローラーピン17a,1
7bで回転自在に軸支してある縦ローラー14
a,14bの抱合量を、該ガイドボツクス7にペ
デイスタル28で回転可能に軸支してあるセンタ
ーピニオン27に螺設したウオームギア26a,
26bと該ギア25a,25bを噛合させること
により調整可能な抱合量調整機構を有することを
特徴とする横、縦ローラー配列のダブルローラー
ガイド。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985020923U JPH0347683Y2 (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 | |
KR1019850008865A KR860006296A (ko) | 1985-02-15 | 1985-11-27 | 가로, 세로 로울러 배열의 더블 로울러 가이드 |
EP86300842A EP0192386A2 (en) | 1985-02-15 | 1986-02-07 | A roller guide device for a rolling mill |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985020923U JPH0347683Y2 (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61138408U JPS61138408U (ja) | 1986-08-28 |
JPH0347683Y2 true JPH0347683Y2 (ja) | 1991-10-11 |
Family
ID=12040740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985020923U Expired JPH0347683Y2 (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0192386A2 (ja) |
JP (1) | JPH0347683Y2 (ja) |
KR (1) | KR860006296A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH039844Y2 (ja) * | 1986-05-06 | 1991-03-12 | ||
JPS6336914A (ja) * | 1986-07-30 | 1988-02-17 | Kawasaki Steel Corp | H形鋼用ロ−ラガイド |
IT1392591B1 (it) * | 2008-12-22 | 2012-03-09 | Danieli Off Mecc | Dispositivo di regolazione per rulli di guida e relativo procedimento di regolazione |
JP6190700B2 (ja) * | 2013-11-19 | 2017-08-30 | 新日鐵住金ステンレス株式会社 | 線状鋼材の誘導装置 |
JP7233058B2 (ja) * | 2020-01-24 | 2023-03-06 | Jfeスチール株式会社 | 圧延材誘導装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS496478A (ja) * | 1972-05-10 | 1974-01-21 | ||
JPS5122944U (ja) * | 1974-08-06 | 1976-02-19 | ||
JPS58116921A (ja) * | 1981-12-29 | 1983-07-12 | Kotobuki Sangyo Kk | 抱合可変制御誘導案内装置 |
-
1985
- 1985-02-15 JP JP1985020923U patent/JPH0347683Y2/ja not_active Expired
- 1985-11-27 KR KR1019850008865A patent/KR860006296A/ko not_active Application Discontinuation
-
1986
- 1986-02-07 EP EP86300842A patent/EP0192386A2/en not_active Withdrawn
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS496478A (ja) * | 1972-05-10 | 1974-01-21 | ||
JPS5122944U (ja) * | 1974-08-06 | 1976-02-19 | ||
JPS58116921A (ja) * | 1981-12-29 | 1983-07-12 | Kotobuki Sangyo Kk | 抱合可変制御誘導案内装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0192386A2 (en) | 1986-08-27 |
KR860006296A (ko) | 1986-09-09 |
JPS61138408U (ja) | 1986-08-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US2095733A (en) | Metal rolling | |
JPH0347683Y2 (ja) | ||
JP5953124B2 (ja) | 2次ループ抑制ローラガイド | |
US2094204A (en) | Method of and apparatus for manufacturing rolled steel worms | |
CA1068946A (en) | Continuous strip reduction cold mill and method | |
US2069496A (en) | Rolling mill | |
US2750984A (en) | Apparatus for uncoiling sheet metal | |
US4179913A (en) | Metal strip tensioning apparatus for use in continuous strip reduction cold mill and method | |
US2334109A (en) | Rolling mill coiler | |
SU835577A1 (ru) | Устройство дл упрочнени стальной про-ВОлОКи | |
CN210619827U (zh) | 一种加弹机的丝线驱动卷绕结构 | |
IL114587A (en) | A device for balancing the elongation of at least two wire rods or round rods, attached to a traction system | |
GB1584273A (en) | Methods of and mills for rolling metal strip | |
US1985509A (en) | Cable anchor | |
RU2095173C1 (ru) | Устройство для центрирования рулонного материала | |
US823766A (en) | Method of finishing and straightening flat metal straps. | |
KR830001615Y1 (ko) | 압연기의 출구 소재 안내장치 | |
US1963661A (en) | Metal bending machine | |
US1498611A (en) | Guide for rolling mills | |
US3695543A (en) | Means for regulating the escape of wire from a dead block onto an accumulator | |
US3664074A (en) | Roller entry guide for rod mill | |
US3426391A (en) | Can-centering means for textile planetary coilers | |
JP3114839B2 (ja) | 溶融メッキラインにおけるシンクロールの軸受け構造 | |
US4003104A (en) | Coiler calender rolls | |
KR100916059B1 (ko) | 선재압연라인의 소재이송 가이드장치 |