JPS6023748Y2 - 時計装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は水晶時計または音叉時計などのような電子回
路およびモータを用いた時計装置に関するものである。

典型的な水晶時計は水晶発振器などを含む電子回路ブロ
ックと、その出力により回転されるトランジスタモータ
と、このトランジスタモータにより駆動される時計機構
ブロックとを備えている。

従来の水晶時計のモータ部の分解斜視図を第１図に示す
。

図において、１は上地板、２は下地板、３はコイル、４
はコイル枠、５はロータ、６，７は軸受、８，９は支柱
、１０，１１．１２はリード線である。

この水晶時計は、コイル３を巻付けたコイル枠４を上地
板１に取付け、リード線１０〜１２を電子回路ブロック
（図示せず）に接続しなければならないので、組立作業
が煩雑であった。

したがって、この考案の目的は組立作業を容易にするこ
とができる時計装置を提供することである。

この考案の時計装置の一実施例の分解斜視図および要部
断面図がそれぞれ第２図、第３図に示されている。

図において、下地板１３と上地板１４との間に時計機構
ブロックＡおよびモータ・ブロックＢが装着される。

すなわち、一体戊型され、絶縁板を兼ねた上地板１４の
一部に、ロータ軸受部１５，１６．コイル固定用ガイド
１７およびコイル端部挿入用貫通穴１８を形威し、前記
軸受部１５．１６に装着されたロータ１９に対向して、
モータ・コイル２０が前記コイル固定用ガイド１７の内
部に接着剤により固定され、モータ・コイル２０の巻始
端２１、中間部２２および巻終端２３を前記貫通穴１８
を通して、前記コイル２０が固定された上地板１４の反
対側面に設けられた端子刃ｔ工、ｔ２およびｔ３に接続
されている。

この回転子１９の回転がウオーム２４、二番車２５、秒
針車２６、伝達車２７、分針車２８および日の裏車２９
に伝達される。

電子回路ブロックＣは時計装置の駆動源となる水晶発振
器などが含まれていて、その出力が端子受刃Ｔ１．Ｔ２
およびＴ３に導出されている。

端子受刃’Ｉ’１．Ｔ２およびＴ３は回路フロックＣの
プリント基板３０に固定され、それぞれがモータ・コイ
ル２０の端子刃ｔ１．ｔ２およびｔ３に係合するように
構成される。

機構ブロックＡ、モータ・ブロックＢおよび電子回路ブ
ロックＣを組み立てた状態の平面図が第４図に図示され
ている。

第５図はモータ・ブロックＢと電子回路ブロックＣとの
接続状態を示す回路図である。

すなわち、モータ・コイル２０は検出コイルＬと駆動コ
イルｈとからなり、電子回路ブロックＣは発振回路３１
、分周回路３２、コンデンサ３３およびトランジスタ３
４などを含み、モータ・コイル２０とロータ１９とトラ
ンジスタ３４とでトランジスタモータを構成している。

そして発振回路３１の発振出力が分周回路３２で適正に
分周され、その分周出力がコンデンサ３３を介してトラ
ンジスタ３４を含むトランジスタモータに与えられ、そ
れによりロータ１９が回転駆動される。

このように、この時計装置は、一体形成された上地板１
４にロータ軸受部１５，１６、コイル固定用ガイド１７
およびコイル端部挿入用貫通穴１８を形威し、前記軸受
部１５．１６に装着されたロータ１９に対向してモータ
・コイル２０が前記コイル固定用ガイド１７の内部に接
着剤により固定され、モータ・コイル２０の巻始端、中
間部および巻終端が前記貫通穴１８を通じて、前記コイ
ル２０が固定された上地板１４の反対側面に設けられた
端子刃ｔ１９ ｔ２？ ｔ３に接続されていて、電子回
路ブロックＣと上地板１４と組み合せるだけで、端子刃
ｊｔ”ｊａと電子回路ブロックＣの端子受刃Ｔ１〜Ｔ３
と接続されるので、モータ・コイル用コイル枠が不要に
なり、部品および組立工数が削減され、コストダウンの
効果があると共に、同一地板１４に端子ｔ１．ｔ２．ｔ
、３とコイル２０が固定され、コイル２０の巻始部、中
間部、巻終部が前記端子Ｔｑ、ｔ２ｖ Ｌ３に接続され
ているので、組立時、修理時のリード線の断線および誤
配線の問題がなくなり、信頼性が向上する利点を有する
。

以上のように、この考案の時計装置は上地板にロータ軸
受とコイル端部挿入用貫通穴を形成し、前記軸受に装着
されたロータに対向してコイルが固定され、コイルが前
記貫通穴を通って、前記コイルが固定された上地板の反
対側面に設けられた端子に接続されているので、電子回
路ブロックと前記地板とを組み合せるだけで、電子回路
ブロックの端子と接続される。

このため組立工数が削減され、コストダウンの効果があ
ると共に、同一地板に端子とコイルが固定され、コイル
が前記端子に接続されているので、組立時、修理時のリ
ード線の断線および誤配線の問題がなくなり、信頼性が
向上する利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の水晶時計のモータ部の分解斜視図、第２
図はこの考案の時計装置の一実施例の分解斜視図、第３
図は第２図の要部の側断面図、第４図は第２図の組立状
態の平面図、第５図は第２図の電気系統の回路図である
。 Ａ・・・・・・機構ブロック、Ｂ・・・・・・モータ・
ブロック、Ｃ・・・・・・電子回路ブロック、１４・・
・・・・上地板、１５．１６・・・・・田−夕軸受部、
１７・・・・・・コイル固定用ガイド、１８・・・・・
・コイル端部挿入用貫通穴、１９・・・・・・ロータ、
２０・・・・・・モータ・コイル、ｔ□。 ちおよびｔ３・・・・・・端子刃、Ｔ１．Ｔ２およびＴ
３・・・・・・端子受刃。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 絶縁性地板と、前記絶縁性地板に設けたロータ軸受と、
   前記ロータ軸受に軸支されたロータと、前記ロータを電
   磁駆動するために前記ロータに対面するように前記絶縁
   性地板に固定されたコイルと、前記絶縁性地板の前記コ
   イル固定面の反対面に固定されて前記コイルに励磁電流
   を流す電子回路ブロックの端子と接続する端子と、前記
   絶縁性地板に形成した貫通穴と、前記貫通穴を通って前
   記コイルおよび前記端子間を接続するためのリード線と
   を備えた時計装置。