JPS6023545Y2 - スナツプ式固着具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、着脱可能なスナップ式固着具に関する。

従来のスナップ式の固着具１は第１図ａに示されるよう
に、弾性を有する板体を曲面状に折り曲げてあり、板体
中央には被固定体の突起Ｃが挿通される開口２が設けて
あり、開口２には突起Ｃを締め付ける歯体３が対向して
設けであるものや、第３図ａに示されるように板体を断
面ハツト型に形威し、その開口側２に歯体３を設けたも
のがあった。

なお、第２図ａに示されるものは第１図ａのものとは板
体の折り曲げ方向が逆のものである。

上記の従来形式のものは、取付物Ｂを被取付体Ａの突起
Ｃに挿通して固着具で組付ける際に、固着具を指で上下
から押し、歯体３の間隔を突起Ｃが通過できるように広
げていたが、指で押さえる部分が板体のエツジであるた
め力が十分にかけられず組み付は能率が悪く、又確実に
カチツと組み付けたという感覚が得られなく、さらに、
第１図ａのものは、組み付けた時に端部がフリーの状態
になるためグラグラして固着が確実とはいえない欠点が
ある。

第３図ａのものは作業性は良く、固着も確実であるが、
組み付は作業の空間が狭い所では、固着具をあまり小さ
くできないため使用できなかった。

この考案は、上記の従来形式のスナップ式固着具の欠α
を解消したもので、以下に実施例に基づき説明する。

第４図ａはこの考案の１つの実施例である。

これは、弾性を有する板体を断面ハツト型（几）に形威
し、平担な頂面たる凸部８の中央には開口２が設けであ
る。

開口２には、対向する位置に締付作用をおこなう歯体３
が開口２に対し１側方斜め方向に傾斜、突出させて設け
である。

縁部は、組み付は作業時に固着具１を押圧しやすくなる
ための押圧部４として作用する。

組み付は時には、第７図に示すように、押圧部４を指Ｆ
で押え、上下から力を加えると、歯体３は矢印イで示す
方向に傾むき、歯体の対向する間隔は広がる。

そこで、被取付体Ａの突起Ｃに固着具の開口２を挿通し
、取付体Ｂに固着具が接触するまで差し込み、指を固着
具から離すと、板体の弾性によって歯体３は突起に食い
込み取付体Ｂは固着される。

固着具１の平担な頂面たる凸部８が取付体Ｂに、第４図
すにあるように面接触で押圧しているので固着は確実に
グラグラすることもなく、取付作業も従来のものに較べ
簡便である。

第５図ａは、他の実施例で、基本的構造は第４図ａのも
のと同じである。

これは、組み付は作業を手袋をしておこなう場合、すべ
らないように縁を更に折り曲げ、すべり止め面５を形成
したものである。

このすべり止め面によって作業は一層容易となる。

第６図ａは、もう１つの実施例である。

これは、開口２の４隅に切込み６を入れ、固着具１の平
担な頂面たる凸部を、側面部７を残して開口２の内側に
折り歯体３の根元が頂面より内側に入った部分からはじ
まるように形成したものである。

こうすることによって、歯体３を、組み付は時に大きく
傾かせることができるので、固着具を突起に差し込むの
が円滑におこなえる。

この考案は従来のものと比較して、組み付は作業性の向
上、固着の確実性において格段の効果を奏するし、平担
な頂面で取付体を押圧するので、固着が安定する効果も
有している。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ１第２図ａ１および第３図ａは何れも従来のス
ナップ式固着具の異なる例の斜面図、第１図ｂ１第２図
すおよび第３図すは何れも従来のスナップ式固着具の組
み付は状態を示す断面図、第４図ａ１第５図ａおよび第
６図ａは、本考案のそれぞれ異なる実施例の斜面図、第
４図ｂ、第５図すおよび第６図すは、前記本考案の実施
例の組み付は状態を示す断面図、第７図は、第４図ａに
示される実施例の組み付は工程を示す説明図である。 １：固着具、２：開口、３：歯体、８：平担な頂面たる
凸部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弾性を有する断面ノ１ット型の板体の平担な頂面に開口
   ２を設け、開口２に対し、１側方斜め方向に傾斜し、突
   出して延びる歯体３を上下対向するように設けたスナッ
   プ式固着具。