JPS60234649A - 内視鏡の鉗子口装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野」 本発明は、体内挿入部内に挿入したチャンネルチューブ
を、鉗子の挿入路と、吸引路とに兼用して用いる内視鏡
の鉗子口装置に関する。

「従来技術およびその問題点」 内視鏡においては、像伝達光学繊維束、照明用光学繊維
束、送気送水チューブ等の他に、操作部の鉗子口から挿
入した鉗子を体内挿入部の先端から突出させるための鉗
子挿入路と、体腔内の粘液や空気を吸引する吸引路とが
必要であるが、従来この二つの通路は、体内挿入部内に
配設するチャンネルチューブで兼用させている。このた
め従来の鉗子口装置は、直接的には鉗子口に導かれるチ
ャンネルチューブの鉗子口挿入部材を分岐管で分岐させ
て、この分岐管に吸引チューブを接続するようにしてい
る。

他方、鉗子口は、内視鏡操作部の先端側に設けるのが一
般的であるが、操作部はその先端側程細く形成する必要
があるため、この鉗子口部分で、操作部の内蔵物が最も
混み合い、操作部内空間が非常に狭いものとなる。すな
わち、操作部から半径方向に突出する分岐鉗子口管に固
定されるチャンネルチューブの鉗子口挿入部材と、この
鉗子口挿入部材から分岐させた分岐管とは、７字状また
はＴ字状をなすため、収納空間に多くを要し、このため
操作部の内蔵物の配置や組立作業が困難になる。特に、
最近の内視鏡は、検査後に消毒液に浸漬して洗浄するこ
とから、水密化が要請され、このため操作部を筒状カバ
ーで覆うのが一般化しているために、この困難が増して
いる。ざらに内視鏡の組立工程から見ると、体内挿入部
の前部および操作部の後部から組立を開始し、この鉗子
口部分で最後の組立を行なうことも、これらの困難の原
因である。特開昭５８−１９２２１号は、これらの問題
点を解消することを目的になされたものであるが１部品
点数が多く、必ずしも組立が容易ではないこと、および
操作部内空間の確保が十分でない点で、改良の余地があ
る。

「発明の目的」 本発明は、このような問題点を解消し、構造が簡単で組
立が容易、かつ操作部内空間を十分に確保することがで
きる鉗子口装置を得ることを目的とする。

「発明の概要」 本発明は、チャンネルチューブの接続管と、吸引チュー
ブを接続する分岐管とを有する鉗子口挿入部材を組立工
程の最後において、鉗子ロカパーの分岐鉗子口管内に導
入固定するという発想に基ついてなされたもので、上記
チャンネルチューブの接続管と、吸引チューブを接続す
べき分岐管を有する鉗子口挿入部材を、可撓管から構成
した上記両チューブの接続状態において、分岐鉗子口管
を有する鉗子ロカパーの内径より内側に変位できるよう
になし、この鉗子口挿入部材を、これに被せた鉗子口カ
バーの分岐鉗子口管内に引き上げて固定するようにした
ことを特徴としている。

「発明の実施例」 以下図示実施例について本発明を説明する。第７図は内
視鏡の全体図で、操作部１１は、把持部カバー１２と、
分岐鉗子口管１３を一体に有する鉗子ロカパー１４から
なっており、この操作部ｌｌの先端に可撓性のある体内
挿入部１５が接続され、後端部に接眼装置１６や吸引操
作弁１７が設けられている。周知のように、体内挿入部
１５先端の湾曲部１５ａは、操作部１１に設けた操作ノ
ブ１８を回動操作することにより湾曲する。１９は、可
撓性のある体内挿入部１５の折れ止めカバーである。湾
曲部１５ａの先端に設けた図示しない対物レンズで結像
した像は、体内挿入部１５および操作部１１内に配設し
た像伝達光学繊維束を介して接眼装置１６で観察される
。体内挿入部１５および操作ｍ　ｔ　を内には、この他
ライトガイドケーブル２０を介して照明光を導く照明用
光学繊維束、送気送水ボタン２１を操作して送気または
送水するための送気送水チューブ等の内蔵物が収納され
ている。

第１図は、上記鉗子ロカパー１４部分の拡大断面図であ
る。分岐鉗子口管１３は鉗子ロカパー１４に対し傾斜さ
せてろう付は等の手段で固定されており、鉗子ロカパー
１４の後端は０リング２２を介して゛把持部カバー１２
に、前端は固定ねじ２３によって操作部支持体２４に固
定されている。

操作部支持体２４は、その後部親板部が操作部１１後端
に固定されるもので、親板部には湾曲部１５ａの湾曲操
作機構等が支持されるが、その図示は省略している。こ
の操作部支持体２４の前部は、第２図に示すように、左
右一対の支持脚２５．２５と、この支持脚２５．２５先
端の環状部２６を有しており、環状部２６の内側に、体
内挿入部１５の固定口金２８が口金押え２９を介して固
定され、外側に、上記折れ止めカバー１９が螺合固定さ
れている。

一対の支持脚２５は、半周状の固定環３０によって接続
されていて、この固定環３０に設けた　−ねじ孔３１に
上記固定ねじ２３が螺合され、またこの固定環３０の後
側に、同じく半周状の位置決め環３２の中央部を切り欠
いて、鉗子口挿入部材３３の挿入部３４が形成されてい
る。

鉗子口挿入部材３３は、第１図、第２図に示すように、
チャンネルチューブ接続管３６と、これから分岐させた
分岐管３７とを、ろう付は等の手段で一体に固定して有
しており、この接続管３６、分岐管３７にそれぞれ、チ
ューブ固定コイル３８．３９を介してチャンネルチュー
ブ４−０と、吸引チューブ４１が固定されている。両チ
ューブはともに可撓管からなるもので、チャンネルチュ
ーブ４０は、体内挿入部１５内を通って、体内挿入部１
５先端の図示しない鉗子突出口に連通しており、吸引チ
ューブ４１は操作部１１に設けた吸引操作弁１７に連通
し、吸引操作弁１７はさらに吸引源に接続される。

鉗子口挿入部材３３の外面には、第２図、第３Ｂ図に示
すように、一対のフランジ４３ａ、４３ａと、このフラ
ンジ間の係止溝４３ｂが形成され、フランジ４３ａ、４
３ａにはその両側に回り止め平面４２．４２が形成され
ている。係止溝４３ｂは、分岐鉗子口管１３の内面に形
成した半環状の抜は止め突起４４（第３Ａ図参照）と対
応するもので、さらにフランジ４３ａ、４３ａの一部に
は鉗子回り止め溝４５が穿設されている。この抜は止め
突起４４の反対側には、鉗子口挿入部材３３を引き上げ
るに十分な空間が確保されている。

分岐鉗子口管１３内には、外側から鉗子口体４６が挿入
できるようになっていて、この鉗子口体４６の先端に、
この鉗子回り止め溝４５に挿入される回り止め突起４７
が形成されている（第４図）。鉗子口体４６には、注射
器のテーパに適合するテーパの注射器挿入口４８が形成
されている。４９は、押え環で、分岐鉗子口管１３の人
口部に螺合され、鉗子口体４６を鉗子口挿入部材３３お
よび抜は止め突起４４に押し付は固定する。

本発明の最大の特徴は、この鉗子口挿入部材３１３が組
立前においては、操作部支持体２４内を半径方向に移動
し得る点、特に鉗子口カバー１４の径内に移動させ得る
点にある。すなわち上記構成の本装置は、組立に当り、
操作部１１内の後部に操作部支持体２４の後部を固定し
た後、把持部カバー１２を被せ、このカバー１２を止め
環５０で操作部支持体２４の外側に固定する。また組立
てた体内挿入部１５の後端の固定口金２８を、口金押え
２９を介して操作部支持体２４の先端に固定する。この
状態では、操作部支持体２４は、開放されているから、
支持脚２５．２５の間の隙間から、操作部支持体２４内
に指先を入れて組立作業を打なうことができる。

この組立作業において、体内挿入部１５内に挿入されて
いるチャンネルチューブ４０の後端を鉗子口挿入部材３
３の接続管３６にチューブ固定コイル３８を用いて固定
し、把持部カバー１２側に挿入されている吸引チューブ
４１の先端をチューブ固定コイル３９を用いて分岐管３
７に固定する。そうすると、鉗子口挿入部材３３は、可
撓管からなるチャンネルチューブ４０と、吸引チューブ
４１によって、鉗子ロカパー１４の半径方向に移動でき
ることとなる。そしてこの後、鉗子ロカパー１４を操作
部支持体２４に被せて、把持部カバー１２側に移動させ
るが、このときに鉗子口挿入部材３３を内側に移動させ
て、鉗子口カバー１４と干渉しないようにする。鉗子ロ
カパー１４をＯリング２２を介して把持部カバー１２の
先端部内側に嵌めたら、操作部支持体２４を固定ねじ２
３で固定環３０に固定する。この状態で、今度は分岐鉗
子口管１３からピンセットを入れて鉗子口挿入部材３３
を引き上げ、その回り止め平面４２．４２を操作部支持
体２４の挿入部３４に嵌めるとともに、係止溝４３ｂを
分岐鉗子口管１３内面の抜けＷめ突起４４に嵌める。次
いで分岐鉗子口管１３内に鉗子口体４６を入れてその回
り止め突起４７をフランジ４３ａの鉗子回り止め溝４５
に嵌め、さらに押え環４９を分岐鉗子口管１３の入口部
に螺合して、鉗子口体４６を介しフランジ４３ａを抜は
止め突起４４に密着させて固定する。この状態では、鉗
子口挿入部材３３は回り止め平面４２および挿入部３４
により、また鉗子口体４６は回り止め突起４７および鉗
子回り止め溝４５により、それぞれ回り止めされる。そ
の後、先端カバー５１をＯリング５２を介して鉗子ロカ
パー１４の先部に嵌め、さらに折れ止めカバー１９を操
作部支持体２４の先端外周に螺合させて組立作業は終ｒ
する。なお鉗子口体４６には、押え環４９からの突出部
にゴム製の鉗子栓５３が被着される。

第６図は本発明の他の実施例を示すもので、操作部支持
体２４に径方向の隔離壁５５を一体に設け、この隔離壁
５５に形成した直径方向のガイド溝５６に鉗子口挿入部
材３３を摺動可能に嵌めている。隔離壁５５には、この
ガイド溝５６の両側に、像伝達光学繊維束、照明用光学
繊維束、送気送水チューブ、湾曲操作ワイヤ等を挿通す
るガイド孔５７を形成する。この実施例によると、鉗子
口挿入部材３３を内方に抑圧変位させるとき、この鉗子
口挿入部材３３によって上記他の内蔵物が押されて損傷
するおそれがなく、しかも鉗子口挿入部材３３の移動方
向が規制されているため、鉗子口挿入部材３３を分岐鉗
子口管１３内に挿入する作業が容易となる。

なお上記実施例における鉗子口挿入部材３３の分岐鉗子
口管１３への固定手段は一例であって、これを回り止め
した状態で、分岐鉗子口管１３に固定できるものであれ
ば、本発明はその固定手段は問わない。

「発明の効果」 以上のように本発明の鉗子口装置は、チャンネルチュー
ブの接続管と、吸引チューブを接続すべき分岐管を有す
る鉗子口挿入部材を、上記両ナユープの接続状態におい
て、分岐鉗子口管を有する鉗子ロカパーの内径より内側
に変位できるようにしたから、鉗子口カバーを小径のも
のとすることが容易になる。すなわち鉗子ロカパーを被
せる際、鉗子口挿入部材が邪魔になることがないので、
半径方向に突出する鉗子口挿入部材を予め操作部支持体
に固定する従来装置に比し、鉗子ロカパーを細径のもの
とすることができ、しかもその作業性が良い。また鉗子
口挿入部材は最終組立状態では、分岐鉗子口管内に引き
上げられて固定されるため、鉗子ロカパー内に大きい空
間を確保することができる。さらに、鉗子口挿入部材を
固定するための構成部品数は、数点で済むから、構造が
単純で１組立が容易、したがって保守点検に有利で、重
量の軽減も図れる優れた鉗子口装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の内視鏡の鉗子口装置の実施例を示す要
部の縦断面図、第２図は操作部支持体の前部および鉗子
口挿入部材の斜視図、第３Ａ図は鉗子口挿入部材、鉗子
口体、および押え環を外した状態の、第１図ｍ矢視図、
第３Ｂ図は、同鉗子口挿入部材の■矢視図、第４図は第
１図の１９−　ＩＶ線に沿う断面図、第５図は第１図の
Ｖ−Ｖ線に沿う断面図、第６図は本発明の別の実施例を
示す第５図と同様の断面図、第７図は本発明の内視鏡の
全体を示す平面図である。 １１・・・操作部、１２・・・把持部力／ヘー、１３・
・・分岐鉗子口管、１４・・・鉗子口カンヘ−１１５・
・・体内挿入部、１６・・・接眼装置、１７・・・吸引
操作弁、２４・・・操作部支持体、２５・・・支持脚、
３０・・・固定環、３３・・・鉗子口挿入部材、３４・
・・挿入部、３６・・・接続管、３７・・・分岐管、３
８．３９・・・チューブ固定コイル、４０・・・チャン
ネルチューブ、４１・・・吸引チューブ、４３ａ・・・
係止溝、４４・・・抜は止め突起、４５・・・鉗子回り
止め溝、４６・・・鉗子口体、４７・・・回り止め突起
、４９・・・押え環、５６・・・ガイド溝。 特許出願人　旭光学工業株式会社 同代理人　三　浦　邦　夫 第１図 第２図 ハ 第３Ａ図　第３Ｂ図 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）体内挿入部内に、先端が該挿入部先端に開口する
   チャンネルチューブを挿通し、このチャンネルチューブ
   を操作部の鉗子口に連通させ、かつこのチャンネルチュ
   ーブを分岐させて操作部に導かれた吸引チューブにも連
   通させる内視鏡の鉗子口装置において、上記チャンネル
   チューブの接続管と、吸引チューブを接続すべき分岐管
   を有する鉗子口挿入部材を、可撓管から構成した上記両
   チューブの接続状態において、分岐鉗子口管を有する鉗
   子ロカパーの内径より内側に変位できるようになし、こ
   の上記鉗子口挿入部材を、これに被せた鉗子ロカパーの
   上記分岐鉗子口管内に引き上げて固定するようにしたこ
   とを特徴とする内視鏡の鉗子口装置。 （２、特許請求の範囲第１項において、鉗子口挿入部材
   は、操作部内に配置固定される操作部支持体に形成した
   径方向のガイド溝内を移動可能である内視鏡の鉗子口装
   置。