JPS6023129Y2 - 合成樹脂発泡充填装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンベアによって順次移動される表皮材の上
面に形成された凹溝に合成樹脂を発泡させて充填させる
装置であって、表皮材を載置して移動させる基台コンベ
アと、表皮材の上面に形成された移動方向全長に亘る凹
溝に合成樹脂を発泡注入する発泡注入機と、該発泡注入
機の後段階部分に設けられ、前記表皮材の凹溝に合成樹
脂が発泡注入された成製品の上面を押圧しながら基台コ
ンベアと同調して回動する押圧コンベアとでなる合成樹
脂発泡充填装置に関するものである。

従来この種の合成樹脂発泡充填装置は、例えば第１図の
如きであった。

該合成樹脂発泡充填装置は、表皮材１を載置してａ方向
へ移動させる基台コンベア２と、第２図に示す如く表皮
材１の上面に形成された移動方向ａ全長に亘る凹溝３に
合成樹脂４を発泡注入する発泡注入機５と、該発泡注入
機５の後段階部分に設けられ、前記表皮材１の凹溝３に
合成樹脂４が発泡注入された成製品の上面を押圧しなが
ら基台コンベア２と同調して回動する押圧コンベア６と
でなるものである。

しかしながら該合成樹脂発泡充填装置によって製造され
ると、第２図に示す如く、各表皮材１の凹溝３に連続し
て合成樹脂４が合成樹脂発泡充填されてしまい、各表皮
材１が合成樹脂４によって結合してしまうので、後加工
として各表皮材１間で合成樹脂４を切り離す作業を要し
、手間のかかるものであった。

そこで第３図に示す如く、表皮材１の間に治具７を介在
させて合成樹脂４を発泡注入する方法が同じ合成樹脂発
泡充填装置において行われることがあった。

この場合、合成樹脂４が治具７の部分で断ち切られるの
で各表皮材１間で合成樹脂４を切り離す作業は要しない
が、手作業で治具７を介在させるので、治具７と表皮材
１との間に隙間を生じ易く、発泡した合成樹脂４が表皮
材１の端部より漏れ出ることがあり、したがって、表皮
材１を治具７に常に手で押えつけていなければならず手
間を要するものであり、文子で表皮材１を治具７に常に
一定の力で押えつけることは困難であるので、治具７と
表皮材１との隙間はどうしても完全には防止し得ないも
のであった。

本考案の合成樹脂発泡充填装置は、係る点に鑑みて考案
されたもので、その目的は、上記従来の欠点を解消する
ことである。

以下、本考案を図面に基づいて説明する。

第４図は本考案の合成樹脂発泡充填装置の一実施例を示
すものである。

該合成樹脂発泡充填装置は、表皮材１を載置して移動さ
せる基台コンベア２と、第５図に示す如く表皮材１の上
面に形成された移動方向全長に亘る凹溝３に合成樹脂４
を発泡注入する発泡注入機５と、該発泡注入機５の後段
階部分に設けられ、前記表皮材１の凹溝３に合成樹脂４
が発泡注入された成製品の上面を押圧しながら基台コン
ベア２と同調して回動する押圧コンベア６とでなり、表
皮材１の間に介在される治具７と、前方の治具７に後方
からの表皮材１を押えつけて両者の隙間をなくす上下昇
降可能な圧接ローラー８を発泡注入機５の前段階部分に
設けると共に、治具７の通過を検出して上記圧接ローラ
ー８を治具７通過時に上昇させる検出器９を設けたこと
を特徴とするものである。

圧接ローラー８はベルト１０でモーター１１と連結され
て回動するものである。

又圧接ローラー８はモータ１１と共にシリンダー１２に
よって昇降するものである。

又検出器９は、その下方を治具７が通過する時期と圧接
ローラー８の下方を治具７が通過する時期とが同調する
ような位置に設けられており、その下方を治具７が通過
することを検出して、該検出器９と接続されたシリンダ
ー１２によって圧接ローラー８を上昇させるものである
。

又モーター１１としては、圧接ローラー８が一定の圧力
で表皮材１を治具７に押しつけるように、オリエンタル
モーター等のトルクリミタ−付モーターが使用されるこ
とが好ましいが、圧接ローラー８が表皮材１の上面を押
圧した状態で基台コンベア２と同調して回動するように
なすものであれば良いものである。

又検出器９としては、近接スイッチ、光電管等が適当で
ある。

したがって該合成樹脂発泡充填装置によって、表皮材１
の上面の凹溝３に合成樹脂４を発泡充填させる場合には
、後方の表皮材１は手作業でなく自動的に前方の治具７
に押えつけられるので手間を要せず、又機械的に押えつ
けられるので、常に一定の力で押えつけられ、表皮材１
と治具７との間に隙間を生じることがなく、表皮材１の
端部より発泡した合成樹脂４が漏れ出る恐れのないもの
である。

又圧接ローラー８が治具７を交して自動的に上昇し、表
皮材１の移動が妨げられないので、上記本考案の効果を
奏し得たものである。

上述の如く、本考案の合成樹脂発泡充填装置は表皮材を
載置して移動させる基台コンベアと、表皮材の上面に形
成された移動方向全長に亘る凹溝に合成樹脂を発泡注入
する発泡注入機と、該発泡注入機の後段階部分に設けら
れ、前記表皮材の凹溝に合成樹脂が発泡注入された成製
品の上面を押圧しながら基台コンベアと同調して回動す
る押圧コンベアとでなる合成樹脂発泡充填装置において
、表皮材の間に介在される治具と、前方の治具に後方か
らの表皮材を押えつけて両者の隙間をなくす上下昇降可
能な圧接ローラーを発泡注入機の前段階部分に設けると
共に、治具の通過を検出して上記圧接ローラーを治具通
過時に上昇させる検出器を設けたため、表皮材の上面の
凹）苗に合成樹脂を発泡充填させる場合に、後方の表皮
材は手作業でなく圧接ローラーによって自動的に前方の
治具に押えつけられるので手間を要せず、又機械的に押
えつけられるので、その押えつけられる力は一定となっ
て維持され易く、したがって表皮材と治具との間に隙間
を生じることがなく、表皮材の端部より発泡した合成樹
脂が漏れ出る恐れのないものである。

又圧接ローラーは治具を交して自動的に上昇し、表皮材
の移動は妨げられないので、上記本考案の効果を奏し得
たものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の従来例を示す装置説明図、第２図は第
１図に示す装置の使用状態を示す要部斜視図、第３図は
第１図に示す装置における改良方法による使用状態を示
す要部斜視図、第４図は本考案の一実施例を示す装置説
明図、第５図は第４図に示す実施例によって合成樹脂が
発泡充填された成製品を例示する斜視図である。 図において、１は表皮材、２は基台コンベア、３は凹溝
、４は合成樹脂、５は発泡注入機、６は押圧コンベア、
７は治具、８は圧接ローラー ９は検出器、１０・・・
・・・ベルト、１１はモーター １２はシリンダーであ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表皮材を載置して移動させる基台コンベアと、表皮材の
   上面に形成された移動方向全長に亘る凹溝に合成樹脂を
   発泡注入する発泡注入機と、該発泡注入機の後段階部分
   に設けられ、前記表皮材の凹溝に合成樹脂が発泡注入さ
   れた成製品の上面を押圧しながら基台コンベアと同調し
   て回動する押圧コンベアとでなる合成樹脂発泡充填装置
   において、表皮材の間に介在される治具と、前方の治具
   に後方からの表皮材を押えつけて両者の隙間をなくす上
   下昇降可能な圧接ローラーを発泡注入機の前段階部分に
   設けると共に、治具の通過を検出して上記圧接ローラー
   を治具通過時に上昇させる検出器を設けたことを特徴と
   する合成樹脂発泡充填装置。