JPS60230583A - ギヤ一体型差動ポンプ - Google Patents

ギヤ一体型差動ポンプ

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JPS60230583A
JPS60230583A JP8808784A JP8808784A JPS60230583A JP S60230583 A JPS60230583 A JP S60230583A JP 8808784 A JP8808784 A JP 8808784A JP 8808784 A JP8808784 A JP 8808784A JP S60230583 A JPS60230583 A JP S60230583A
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pump
gear
rotor
oil
cam ring
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平松 健男
Bonnosuke Takamiya
高宮 梵之助
Yoshimasa Nagayoshi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は差動ポンプに関し、前輪および後輪を同一のエ
ンジンで駆動するための駆動連結装置に用いて好適の、
ギヤ一体型差動ポンプに関する。
〔従来の技術〕
前輪および後輪を同一のエンジンで駆動する4輪駆動(
4WD)車においては、前輪および後輪のタイヤの有効
半径に多少の相違があったり、旋回走行における車輪の
ころがり経路の違いからタイヤにすべりを伴い駆動系に
無理な力が作用するためこれを防止する手段を設ける必
要がある。
このため従来より、フルタイム4輪駆動車では前輪に駆
動力を伝達する第1の回転軸と後輪に駆動力を伝達する
第2の回転軸との間に回転速度差が生しても駆動力を伝
達でとるようセンタデフと称する差動装置が用いられて
おI)、重量、大きさおよびフスYの面からパートタイ
ム4輪駆動車に比べて不利であるとともに差動回転が可
能であることから4輪駆動を必要とすると ゞきに4輪
駆動が達成で外ない場合があり、デフロック機構を必要
とする等装置の一層複雑化を招いてしまう。
一方、パートタイム4輪駆動車にあってはセンタデフを
設置しないものが多く、旋回走行により生ずるタイトコ
ーナブレーキング現象等4輪駆動による不具合がある場
合には運転者による操作で2輪駆動とするよう構成され
ており、運転繰作が煩雑となる欠点がある。
そこで、第1の回転軸と第2の回転軸との間に相互に駆
動力を伝達しろる差動ポンプ式連結機構をそなえた4輪
駆動用駆動連結装置を装備することが考えられる。この
場合において、差動ポンプ式連結機構をT/Mケース内
に装備すると動力伝達上また設置スペース上好適である
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、このような差動ポンプ式連結装置の配設状態
による場合においては、駆動力を差動ポンプ式連結装置
に伝達する伝達要素(連結部)もT/Mケース内に配設
する必要があり、そのレイアウト上自由度が小さくなる
とともに差動ポンプ式連結装置をコンパクトに形成でき
ず、T/Mケースを大きく形成しなければならないとい
う問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決しようとするもので
、差動ポンプ式連結装置への駆動力伝達を簡素な連結部
により行なえるようにした、ギヤ一体型差動ポンプを提
供することを目的とする。
このため、本発明のギヤ一体型差動ポンプは、ポンプ本
体と同ポンプ本体の内部に装着された差動回転部材とか
らなる差動ポンプにおいて、上記ポンプ本体に回動力を
伝達すべく、同ポンプ本体の外周に、駆動用ギヤと噛み
合うギヤ部が形成されていることを特徴としている。
〔作 用〕
上述のような構成により、ポンプへの駆動力伝達が直接
行なわれるようになり、従来要していた伝達要素が不必
要になって、差動ポンプを装備した差動ポンプ式連結装
置がコンパクトに形成される。
〔実施例〕
以下、図面により本発明の実施例について説明すると、
第1〜13図は本発明の一実施例としてのギヤ一体型差
動ポンプをそなえた4輪駆動用駆動連結装置を示すもの
で、第1図はその要部縦断面図、第2図はその全体構成
図、第3図はその要部構成模式図、第4図(a)、(b
)はそれぞれその作動を示す模式図、第5図は第1図の
■−■矢視断面図、第6図はその油圧回路模式図、第7
図(a)、(b)、 (c)および第8図はそれぞれそ
のスプライン部係合状態を示す模式図、第9図(a)、
(b)。
(c)はそれぞれそのスフリイン部係合状態を示すもの
で、第9図(、)はその縦断面図、第9図(b)はその
ロータシャフト平面図、第9図(c)はその係合状態を
示す模式図であり、第10図(a)、(b)、(c)は
それぞれその弁押し上げ用油圧回路を示す模式図であり
、第11図はその作動油供給路の変形例を示す要部縦断
面図、第12図はその作動油供給路の他の変形例を示す
要部縦断面図、第13図はその全体構成の変形例を示す
模式図である。
第1,2図に示すように、横置されたエンシ゛ン1に変
速機2が連結され、その出力軸3に連結された4速カウ
ンタギヤ4から駆動力が取り出されて、ベーンポンプ型
連結機構としてのギヤ一部型差動ポン装置本体13に、
その外周に形成された第1の連結部としてのギヤ部20
aを介して伝達されるようになっている。
このギヤ一部型差動ポン装置本体13を経由した駆動力
は、第2の連結部としての回転軸14に伝達されるよう
になっており、回転取出方向を変換する歯車機構15を
介して後輪16用の差動装置17に駆動力が伝達され、
後輪16を駆動する。
このギヤ一部型差動ポン装置本体13は、第1〜3図に
示すように、油圧ポンプ(油圧式連結機構)としてのベ
ーンポンプvPとこれに付属する油圧回路21とで構成
されており、ベーンポンプ■Pのカムリング20が、前
輪9に第1の回転軸11および差動装置10を介して連
結されるとともに、ロータ19が、後輪16に駆動力を
伝達する第2の回転軸14に連結されている。
この油圧ポンプとしてのベーンポンプvPには、第5図
に示すように、そのロータ19の外周部19aに、多数
(ここでは、10個)の孔部19bが周方向の等間隔に
形成されていて、この多数の孔部19bのそれぞれには
、カムリング部20の内周面20dに摺接しうるベーン
18が嵌挿されている。
また、ベーンポンプ■Pは、その回転数に比例した油量
を吐出するものであり、ロータ19とカムリング20と
の間の相対回転、すなわち、第1の連結部としてのギヤ
部11と第2の連結部としての回転軸14との間に相対
回転か生ずると、ポンプ室36a、 361)、36c
内に油圧を発生させるようになっている。
すなわち、ベーンポンプVPの吐出口(カムリング20
に対するベーン18の相対的回転方向先端の吸込吐出口
22a、23a、24aまたは22b、 23b、 2
41))を塞ぐことにより、油を介してその静圧でロー
タ19とカムリング20とが剛体のようになって一体に
回転されるようになっている。
このため、カムリング20の内周が3角形類似形状に形
r&されて、カムリング内周面20dとロータ19との
間の3角形頂部付近に3つのポンプ室36a、 36b
36cが形成されでいる。また、回転方向基端側に位置
したとぎ吸込口となり先端側に位置したとき吐出口とな
る6個の吸込吐出口22a、22b、23a、231)
、24a。
24bがロータ19に側方から係合するカバー51にお
ける、ポンプ室36a、 36b、 36cそれぞれの
両端部に対向する位置に形成されている。
そして、それぞれ同時に吸込口または吐出口になる吸込
吐出口22a、23a、24’aが第2油路27により
連通しており、同時に吸込口または吐出口になる吸込吐
出口22b、 23b、 24bが第1油路26により
連通している。
また、第1油路26と第2油路27との間に、第1油路
26から第2油路27への所要圧以上の流れを許容する
リリーフ弁33と、第2油路27がら第1油路26への
所要圧以上の流れを許容するす+7−フ弁31とが介装
されている。
そして、第1油路26.第2油路27は、オイル溜30
からの流れのみを許容するチェック弁29.28を介し
てオイル溜30に連結されている。
このような油圧回路21とすることで、ロータ19とカ
ムリング20との相対回転方向によらず、常に吐出圧が
リリーフ弁31.33の弁体に作用し、オイル溜30が
吸込口と連通することになる。
そして、4輪駆動用連結装置本体13は第1図に示すよ
うに形成されており、変速機2の下部に配設されている
ベーンポンプ■Pは、ロータ19とカムリング20と、
ロータ19およびカムリング20の一端面に係合するカ
バー51と、ロータ19およびカムリング20の他端面
に係合するプレッシャリテーナ41と、カバー51とプ
レッシャリテーナ41とともにボルト48によりカムリ
ング20に締めつけられてカムリング20の駆動力を伝
達するフランジ45とにより構成されている。
すなわち、カムリング20.カバー51およびプレッシ
ャリテーナ41により形成される空間内に、ロータ19
が配設されており、ロータ19両端面はカバー51およ
びプレッシャリテーナ41端面に摺接するようになって
いる。
ロータ19は、スプライン57を介して後輪駆動軸43
に連結されており、ロータ19の回動力が後輪駆動軸4
3を通じて出力もしくは入力されるようになっている。
後輪駆動軸43は、その先端部をカバ−51中央部に形
成された貫通孔51aに挿入されてお1)、後輪駆動軸
43と貫通孔51aとの間にはブッシング52が介装さ
れて、後輪駆動軸43がカバー51に相対回動可能に支
持されるとともに、カバー51内が液密に保たれるよう
になっている。
カバー51はケーシング2aに、ベアリング59を介し
て回動可能に支持されている。
また、後輪駆動軸43はプレッシャリテーナ41中央部
に形成された貫通孔41aを通じて外部へ延在しており
、貫通孔41aと後輪駆動軸43との間にはブッシング
56が介装されて、プレッシャリテーナ41は後輪駆動
軸43に相対回動可能に装着されるとともに、プレッシ
ャリテーナ41内が液密に保たれるようになっている。
プレッシャリテーナ41は、ボルト48により締め付は
固定されるフランジ45およびベアリング60a。
60bを介してケーシング2aに回動可能に支持されて
いる。
カバー51には、貫通孔Sla内の後輪駆動軸43先端
より外側部にナイロン製のネット等で形成されたフィル
ター54およびマグネット55が装着されてお瞥)、貫
通孔51a先端から流入する作動油中に含まれる各よう
雑物を除去でトるようになっている。
貫通孔51aに対向する変速機2のケーシング2aには
、オイルガイド53が取り付けられている。
オイルガイド53は、立方体を対角線に沿いほぼ半割り
した形状に形成され、その先端が貫通孔S1a内に延在
しており、ケーシング2a内壁に沿い落下する作動油を
その内部に収集して案内し、貫通孔51a内へ供給でき
るようになっている。
カバー51には、後輪駆動軸43先端位置より前方の貫
通孔51a側壁に開口し、ロータ19側のカバ−51外
周側へ向は昇傾斜するように形成された作動油供給路3
5か設けられており、油圧回路21に連通するようにな
っている。
作動油供給路35の油圧回路21との連結部には、作動
油供給路35色端からロータ19側の貫通孔51a側へ
向は延在し、貫通孔51a内のブッシング52装着部に
開口する連通路3Saが形成され、連通路35a末端に
球状弁体291)が配設されて、チェック弁29が形成
されている。
これにより、作動油が、作動油供給路35から貫通孔5
1aのブッシング52装着部を介してカムリング20内
へ供給されるとともに、カムリング20内からの逆流が
防止されるようになっている。
また、作動油供給路35.連通路35a、チェック弁2
9と同様の構成で、貫通孔51aの他の位置に作動油供
給路35′、連通路35′aおよびチェック弁28か設
けられている。(第3,6図参照)カバー51内におい
て、油圧回路21は、第6図の8部(カバ一部分)およ
びb部(縦断面図)に示すように形成されている。
t tt h チ、ロータ19のカムリング20に対す
る相対回転方向に応じて同時に吐出口または吸入口にな
る吸込吐出口22+)、23b、24b、リリーフ弁3
3先端部33aおよびリリーフ弁31末端部31bを連
結する第1油路26が形成されており、連通路35a2
作動油供給路35を通じて貫通孔51aに連通している
また、吸込吐出口22aに貫通孔51aを連通する作動
油供給路35′、連通路35′aが形成されて(する。
一方、プレッシャリテーナ41内には、第6図C部(プ
レッシャリテーナ部分)およびb部に示すように、吸込
吐出口22a、 23a、 24aおよびリリーフ弁3
3の末端部331)、リリーフ弁31の先端部31aを
連結する第2油路27か形成されており、第2油路27
は、吸込吐出口22aおよびカムリング20内のポンプ
室36aを通じて連通路35’a、作動油供給路35′
および貫通孔51aに連通している。
そしそ、第1油蕗26と第2油路27とは、カッ\゛−
51からカムリング20内部を通じプレ・ンシャリテー
ナ41にかけて形成されたリリーフ弁31およびリリー
フ弁33により連結されている。
リリーフ弁31内には、先端部31a側に配設された球
状弁体がスプリング32により付勢されており、第2油
路27から第1油路26への所要圧以上の作動油の流れ
のみを許容するようになっている。
リリーフ弁33内には、先端部33a側に配設された球
状弁体がスプリング34により付勢されており、第1油
路26から$2油路27への所要圧以上の作動油の流れ
のみを許容するようになっている。
このような構成により、第3図に示す油圧回路が形成さ
れている。
ところで、第2油路27は、プレッシャリテーナ41外
周に形成された環状溝27aと、プレッシャリテーナ4
1外周に嵌合するフランジ゛45の内周面とにより形成
されている。
このような油路は、従来長いドリル穴を各方向から形成
しでそのドリル穴を連結し、メクラ栓を嵌めこんで形成
するという、困難な製造工程によっていたが、上述のよ
うな構造に形成することにより、油路が容易に製造でき
るようになる。
さらに、第10図(a)、(b)、(c)に示すように
、弁押し上げ用油圧回路50が、プレッシャリテーナ4
1゜カバー51およびロータ19において形成されてい
る。
すなわち、ロータ19において、ベーン18を嵌挿され
る孔部19b末端部に、ロータ19両側1こ貫通する弁
押し上げ用油圧通路50aが形成されており、弁押し上
げ用油圧通路50a内に油圧を供給されることによりベ
ーン18が押上げられて、ベーン18先端が孔部19b
に確実に摺接するようになっている。
弁押し上げ用油圧通路SOaは、ロータ19両側端面に
形成された環状凹部50b、50cに連結されており、
環状凹部50bの対向する位置におけるプレッシャリテ
ーナ41には連通路Sodが開口している。
また、環状凹部50cの対向する位置におけるカバー5
1には、連通路50eが開口している。
連通路50cl、50eは、それぞれ環状凹部50b、
50c位置かち0′S2油路27,26に向は外周側へ
傾斜するように延在して形成されており、そのそれぞれ
にチェック弁50f、50gが介装されている。
チェック弁50f、50gは球状弁体で形成されており
、連通路5(M、50eが外周側へ延在して形成されて
いるため、プレッシャリテーナ41.カバー51の回転
に起因する遠心力により、球状弁体のそれぞれが弁座に
押し付けられて、通常閉状態が保たれるようになってい
る。
これにより、弁押し上げ用油圧通路50aへは、第1油
路26および第2油路27の、より圧力の高い方から油
圧が供給されるようになっている。
すなわち、第1油路26および第2油路27は、カムリ
ング20とロータ19との相対回転の方向により、一方
が吸込側になり他方が吐出側になるが、弁押し上げ用油
圧通路SOaへは、第1油路26.第2油路27の吐出
側から常に油圧が供給されるようになっており、前輪側
と後輪側とのいずれの回転速度が速くても、常時ベージ
18がカムリング20の内周面20dに押し付けられる
ようになっている。
ところで、プレッシャリテーナ41は、ロータ19外周
およびベーン18先端部位置よI)外周側へ延在し、カ
ムリング20外周位置に至っており、その外周部が、フ
ランジ45.カバー51およびボルト48によるカムリ
ング20の締め付は固定とともに締め付けられるように
なっている。
従来、−iのベーンポンプにおいて、プレッシャリテー
ナ41は第14図に示すように、ベーンポンプ内に装着
され、カムリング20の内周側にその外周部が係合する
ようになっている。
そして、プレッシャリテーナ41の外周より外側で、後
輪駆動軸43とカムリング20とがボルトにより締め付
けられている。
また、プレッシャリテーナ41は、運転初期の側面圧確
保のためスプリングSによりカムリング20へ向は付勢
されている。
ところが、本発明のごとく、変速機2内にベーンポンプ
vPを設置する場合には、ベーンポンプ\・°Pはその
外径を極力コンパクトにする必要がある。
すなわち、フランジ45とカムリング20とを締めつけ
るボルト48を従来通りに配設しながらベーンポンプ〜
゛Pをコンパクトにするには、第5図に示すように、カ
ムリング20の内周面20d側へ向はボルト48を寄せ
る必要があるが、この場合には、第5図に鎖線で示すよ
うに、プレ、2ジヤリテーナ41とカムリング20との
係合面積が小さくなるとともに、フランジ45とカムリ
ング20との係合部がプレ、ノシャリテーナ41ととも
に3面合わせとなり、固定面積が小さくなるため好まし
くない。
しかし、上述のようにプレッシャリテーナ41の外周部
をカムリング20外周部まで延在し、フランジ45とカ
ムリング20とプレッシャリテーナ41とを共締め構造
にすることにより、固定面積を大きくできるとともに十
分な側面圧確保のための位置保持を行なえる。
このようにして、ベーンポンプVPがコンパクトで、大
容量のポンプとして形成されている。
ところで、ポンプ本体としてのカムリング20外周部に
は、第5図に示すように、ギヤ部20aが形成されてお
り、第2図に示すように4速カウンタギヤ4に歯合して
いる。
すなわち、ポンプ本体への回動力(前輪または前輪およ
び後輪の駆動力)が、4速カウンタギヤ4および連結部
としてのギヤ部20aを介して伝達されるようになって
いる。
カムリング20は、ベーン18との摺動により摩耗しな
いように、耐摩耗性を有する部材、例えば浸炭鋼で形成
されている。
そして、ギヤ部20aと噛み合う4速カウンタギヤ4も
同様な部材、例えば浸炭鋼で形成されているので、ギヤ
部20aは、4速カウンタギヤ4との歯合による摩耗を
防止され、他に同様な部材による連結部を形成するのに
比べて合理的である。
また、ギヤ部11とカムリング20とは同心に形成され
なければならないが、カムリング20の内周面20dを
基準にすればギヤ加工は可能であり、製造上も問題がな
い。
このように、カムリング20を連結部としてのギヤ部2
0aと共用することにより、多数の部材が省略される。
例えば、第13図は、カムリング20とギヤ部20aと
を共用しない場合の4輪駆動連結装置の構成例を示して
いるが、アイドルギヤ5.ギヤ6、ギヤ7、中間伝達軸
8およびギヤ12は、本実施例のようにカムリング20
とギヤ部20aとを共用する場合には不要となる。
なお、ギヤ部20aは、耐摩耗性を必要とするという材
質的な問題により多少の問題はあるが、カバー51また
はプレッシャリテーナ41の外周部に形成するようにし
てもよい。
すなわち、カバー51およびプレッシャリテーナ41は
、FC材や焼結材等により形成されているので、耐摩耗
性の面で問題があり、カバー51およびプレッシャリテ
ーナ41を浸炭鋼等で形成した場合には、ロータ19と
の摺動面における耐焼付性の面で問題がある。
しかしなが呟カバー51およびプレッシャリテーナ41
を浸炭鋼等の耐摩耗部材で形成し、ロータ19との摺動
面にパーコリューブライト等の処理を施して潤滑性を良
くすることにより、上述の問題点が解決され、カバー5
1またはプレッシャリテーナ41に駆動力伝達部として
の外周ギヤ部20aを形成できるようになる。
また、上述のような構造は、通常のベーンポンプではカ
ムリング等がケーシング内に収容されているため、形成
することができない。
このようにして、4輪駆動用連結装置本体13がシンプ
ルかつコンパクトに形成されている。
一方、ロータ19は後輪駆動軸43にスプライン57を
介して装着されており、ロータ19の回動力の入力およ
び出力がスプライン57により伝達されるようになって
いる。
スプライン57は、ロータ19の幅方向における中央部
に、ロータ19の幅より短く形成されており、スプライ
ン57とロータ19との駆動力伝達が、ロータ19とプ
レッシャリテーナ41.カバー51との焼付を発生させ
ることなく行なわれるようになっている。
すなわち、ロータ19の幅が大きいベーンポンプの場合
、ロータ19を後輪駆動軸43に対し正確な直角方向に
なるように装着することが困難となり、ロータ19端面
とプレッシャリテーナ41またはカバー51の端面との
間で焼付くことがある。
これは、ロータ19が傾いて装着されているため、端面
間の一部に局部的な力が作用し、油膜が切れるためと考
えられる。
この現象は、スプライン57の幅を小さくすることで解
決される。
すなわち、第7図(、)〜(c)に示すように、ロータ
19が後輪駆動軸43に対し傾いて装着されている場合
において、ロータ19幅方向のプレッシャリテーナ41
゜カバー51とのクリアランスが最小限になっていると
する。
この場合に、ロータ19および後輪駆動軸43が回転す
ると、ロータ19にはスプライン57における点A、A
’ を介してトルクが伝達されるようになる。
したがって、点A、A’ に作用するる力はロータ19
にアンバランスな力として作用し、点B、B’において
プレッシャリテーナ41.カバー51を強く押すように
なり、油膜が切れて焼付くのである。
なお、第7図(c)において、実線はロータ19が後輪
駆動軸43に対して傾いている場合における係合状態を
示し、鎖線は、ロータ19が後輪駆動軸43に対して傾
いていない場合における係合状態を示している。
傾いていない場合、ロータ19とスプライン57とは線
接触になるが、傾いている場合は点A、A’における点
接触となる。
ところが、スプライン57の技手方向の幅ρを小さくす
れば、点A、A’が幅方向中心に近づき、アンバランス
の度合が弱まって、焼付きが防止されるのである。
そして、第8図に示すように、スプライン57がロータ
19の幅方向中心から偏位(長さa)するようにして、
ロータ19がスプライン57に装着された場合には、ア
ンバランス力Fが作用した場合に、スプライン57の長
手方向中心が偏位しているため、スプライン57に対し
、アンバランスFはロータ19を傾けるモーメントとし
て作用する。
これは、スプライン57の長手方向中心の偏位aを0に
することにより解決され、ロータ19を傾けるモーメン
トが作用しなくなって、ロータ19とプレッシャリテー
ナ41.カバー51との焼付きか防止されるのである。
なお、上記のアンバランスカドは、ロータ19自体のア
ンバランスおよび偏心、油圧の漏れ等によるロータ19
へのアンバランス力等により発生する。
上述のような理由により、スプライン57がロータ19
幅方向中央部に短く形成されて、ロータ19とプレッシ
ャリテーナ41.カバー51との焼付きが防止されるよ
うになっている。
また、スプライン57を第9図(、)〜(c)に示すよ
うに、ロータ幅方向にクラウニングすることにより、ス
プライン57とロータ19との係合点はさらにその中心
に近付く。
すなわち、スプライン57の長手方向における中央部を
、第9図(b)、(c)に示すように、膨らむように形
成することにより、スプライン57とロータ19との係
合点A、A’か幅方向中心点に接近し、これによりロー
タ19の後輪駆動軸43に対する傾きに起因するプレッ
シャリテーナ41.カバー51への押圧力が軽減される
また、スプラインS7の膨んで形成された中央部が全体
的にロータ19との係合部に係合するようになり、スプ
ライン57における面圧分布も改良される。
このようなスプラインS7の加工は、ロートフローと称
する加工機により行なわれる。
また、特殊ホブ盤による追い込み量の調整により加工す
ることもできる。
なお、上述のスプライン57におけるクラウニングは、
前述のごとく短く形成されないスプライン57に施して
もよく、短く形成されたスプライン57に施してもよい
ところで、ベーンポンプVPへ作動油を供給する作動油
供給路35.35’は、第11図に示すように形成して
もよい。
すなわち、作動油供給路3 S、3 S’かカバー51
内のロータ19側外周方向へ傾斜して延在し、第1油路
26に達するようになっている。
これにより、カバー51の回転に起因する遠心力か作用
して、作動油は第1油路26内および吸込吐出口22a
内へ十分に供給される。
また、この構造は一種の遠心分離機であるため、空気は
貫通孔Sla中央側へ寄せられて作動油供給路35゜2
 ζ’1″1千賜4人十飴?、−い また、カバー519貫通孔51aおよび作動油供給路3
5.35’ は、第12図に示すように形成してもよい
すなわち、後輪駆動軸43先端部に、その先端に開口し
、$1油路26位置へ延在する作動油供給路35″が形
成されるとともに、作動油供給路35″′を第1油路2
6へ連通させる連通路35″aか形成されている。
これにより、後輪駆動軸43の回転による遠心力か゛作
動油に作用して、第1油路26内へ十分に作動油が供給
されるよう;こなっている。
また、連通路35 aの後輪駆動軸43周面に開口する
部分には、フノンング52か延在しないようになってお
り、スプライン57部とフンラング52端面との間にリ
ング状の油路が形成されて、第1油路26の池、吸込吐
出口22aへも作動油か供給されるようになっている。
そして、スプライン57およびフッシング52へも作動
油が潤滑油として供給されるようになっている。
本発明のギヤ一体型差動ポンプを装備した4輪駆動用駆
動連結装置は上述のごとく構成されているので、車両の
通常の直進状態では、前輪9と後輪16とのタイヤの有
効半径が同一で、タイヤのスリップ回転速度が少ないこ
とから、4輪駆動用駆動連結装置本体13に接続する第
1の回転軸11と第2の回転軸14との間1こ回転速度
差が生じない。
したがって、ベーンポンプvPでは油圧の発生はなく、
後輪16に駆動力が伝達されず、前輪9のみによる前輪
駆動となる。
しかし、直進状態において、車両の直進加速時のように
大トなスリップがなくても、通常前輪9が約1%以内で
スリップするので、これによる回転速度差が第1の回転
軸11と第2の回転軸14との開に生しると、ベーンポ
ンプv p 1)ca能してこの回転速度差に応した油
圧が発生し、ロータ19とカムリング部20aとが一体
になって回転し、この油圧とベーンの受圧面積とに対応
した駆動力が後輪16に伝達されて4輪駆動状態になる
この場合、相対的にロータ19が回転するためベーンポ
ンプVPにおける油の流れは、第4図(、)に示すよう
に吸込吐出口22b、23b、24bが吸込口となって
チェック弁29を介してオイル溜30がら油が吸込まれ
る一方、吸込吐出口22a、23a、24aが吐出口と
なって第1油路26を通じ作動油が供給され、第2油路
27を通じ作動油が排出されて、リリーフ弁31に油か
導かれる。
なお、第4図(a)、(b)中、実線矢印は吐出油の流
れを示しており、破線矢印は吸込油の流れを示している
次に、後輪]6の回転速度に比べ前輪9の回転速度が非
常に大きくなる場合、例えば雪路での前輪のスリップ時
や急加速時あるいはブレーキ時の後輪がロック気味とな
る場合には、4輪駆動用駆動連結装置本体13に接続す
る第1の回転軸11と第2の回転軸14との間の回転速
度差が非常に大きくなる。
これにより、ベーンポンプ〜′Pでは、第4図(a)に
示す状態の油の流れが生じて大きな油圧が発生するが、
所定値を超えると、リリーフ弁31がスプリング34に
抗して開き吐出圧がほぼ一定に制御され、後輪16に一
定の吐出圧に対応した一定の駆動力が伝達された4輪駆
動状態となる。
そして、前輪9の回転速度が減少するとともに、後輪1
6の回転速度が増大することとなり回転速度差を縮少(
ノンスリップデフと同一機能)するようになる。
このように、前輪9のスリップ状態では後輪16への駆
動トルクが増大されて走行不能となることを回避で外る
とともに、後輪16がロック気味の場合には、前輪9の
ブレーキトルクを増大して後輪16のロックを防止する
一方、前輪9の回転速度に比べ後輪16の回転速度が非
常に大きくなる場合、例えば前輪9のフレーキ状態でロ
ック気味となる場合では、4輪駆動用駆動連結装置本体
13に接続する@1の回転軸11と第2の回転軸14と
の間に、上述とは逆方向に非常に大きな回転速度差が生
しる。
これにより、ベーンポンプ\7Pでは、第4図(a)に
示す油の流れと逆方向の油の流れが生じ、第4図(1〕
)口となり、チェック弁28を介してオイル溜3oがら
油が吸込まれる一方、吸込吐出口22b、23b、24
bが吐出口となり、第2油路27を通し作動油が供給さ
れ、第1油路26を通し作動油が吐出されて、リリーフ
弁33に作動油が導かれる。この油圧もリリーフ弁33
により一定に保持され一定の駆動力が後輪16に伝達さ
れて4輪駆動状態となる。
そして、後輪16へのブレーキトルクを増大して前輪9
のロックを防止する。
また、通常の旋回走行時には、前輪9の回転速度が後輪
16の回転速度よりわずかに大きく、前輪9にブレーキ
トルクが作用し、後輪16に駆動トルクが作用した4輪
駆動状態となって旋回走行がなされる。
このように、4輪駆動用駆動連結装置本体13で吐出圧
をリリーフ弁31.33により一定値以上とならないよ
うに制御することで、従来パートタイム4輪駆動車で4
輪駆動状態を必要とする場合には運転者の操作が必要で
あったものが、自動的に4輪駆動と2輪駆の回転速度差
に応じた駆動力による4輪駆動状態が得られる。
また、従来のフルタイム4輪駆動車では必ず装備されて
いたセンタデフに比べ、本装置では、小型コンパクト化
をはかることができるとともに重量軽減もはかれ、コス
ト低減ともなる。
ところで、作動油は、変速機2のケーシング2a下部に
4輪駆動用連結装置本体13下半部が浸る程度に滞留す
るように供給されて、カムリング20の回転により跳ね
上げるはねかけ給油が行なわれ、各部の潤滑を行なうと
ともに、ベーンポンプVP内に貫通孔5]aを通じて供
給される。
すなわち、作動油は、ケーシング2a壁面を伝ってオイ
ルガイド゛53に達し、オイルガイド53において収集
されてオイルガイド53先端から貫通孔51a内に供給
される。
そして、作動油は作動油供給路35.35’ 、連通路
35a35’aを通し、第1油路26.吸込吐出口22
aお上びブッシング52へ供給される。
このように、作動油がオイルガイド53により収集され
るので、オイルレベルが貫通孔51aの位置より下がっ
ても、貫通孔51aには常に作動油が供給される。
そして、作動油供給路35.35’が傾斜して形成され
ているので、十分な量の作動油が遠心力により油圧回路
21を構成する第1油路26へ供給される。
また、貫通孔51aの回転により作動油が遠心力により
吸い込まれるので、空気は貫通孔51a先端中央部へ導
かれ、作動油に混入することはない。
そして、作動油は、チェック弁28,29により逆流を
防止されなから、第1油路26.吸込吐出口22a。
スプライン57部へ供給される。
作動油は、カバー51に形成された第1油路26を通し
、吸込吐出口22b、23b、24bおよびリリーフ弁
33の先端部33aへ導かれるかまたは、吸込吐出口2
2a、第2油路27を通じ、吸込吐出口23a、24a
およびリリーフ弁31の先端部31aに導かれる。
第1油路26または第2油路27から供給された作動油
は、ロータ19とカムリング20との相対回転により、
ポンプ室36 a、36 b、36 cにおいて加圧さ
れ、第2油路27または第1油路26へそれぞれ吐出さ
れる。
この場合において、第1油路26または第2油路27の
吐出側に相当する側からチェック弁50gまたはチェッ
ク弁50fを通じ、連通路50d、環状四部50b、弁
押し上げ用油圧通路50a、環状凹部50c、連通路5
0e内に加圧された作動油が供給され、ベーン18が上
方に押し上げられる。
これにより、ベーン18先端がカムリング20の内周面
20dに常時摺接係合し、ポンプ室36a、 36b。
36c内における加圧が確実に行なわれる。
ところで、加圧作動を行なうためのロータ19とカムリ
ング20との回転に際し、ロータ19の幅方向中央部に
短く形成されたスプライン57によりロータ19から後
輪駆動軸43へ駆動力が入力もしくは出力されるため、
後輪駆動軸43へのロータ19の組み込み時に、後輪駆
動軸43とロータ19との直角が正確に出なかった場合
であっても、ロータ19端面とプレッシャリテーナ41
.カバ−51端面との摺接状態が良好に保たれる。
すなわち、第7図(、)〜(c)に示されるような点A
A′が中央側に寄り、ロータ19を傾けるモーメントが
低減されて、ロータ19゛両端面における局部的な油膜
の切れが防止されるのである。
また、スプライン57を第9図(a)、(b)、(c)
に示すように形成した場合には、点A、A’かさらに中
央に寄るようになり、ロータ19両端面における局部的
な油膜の切れが、さらに確実に防止されるようになる。
そして、カムリング20外周部には、4速カウンタギヤ
4と歯合する外周ギヤ部20aかカムリング20と一体
に形成されているため、べ〜ンポンプ\XPに駆動力を
伝達すべく、4速カウンタギヤ4からカムリング20へ
至る経路中に必要とされていた駆動力の伝達手段、例え
ば、第13図におけるアイドルギヤ5.ギヤ6.7.中
間伝達軸8およびギヤ12が不必要になる。
これにより、前輪側への駆動力は、カムリング20゜プ
レッシャリテーナ41,フランジ45および前輪駆動軸
44を通し差動装置〕0へ伝達される。
また、後輪側への駆動力は、ロータ19,フランジ45
、後輪駆動軸43(第2の回転軸14)を通し差動装置
17へ伝達される。
さらに、プレッシャリテーナ41は、カムリング20外
周部まで延在して形成されており、ボルト48により、
カムリング20とともに、フランジ45.カバー51に
よ1)挾まれて締めつけられる。
これにより、プレッシャリテーナ41とカムリング20
との固定面積を十分に確保しながらベーンポンプ\7P
がコンパクトに形itされる。
すなわち、プレッシャテ−ナ41の固定面積か十分に確
保されるので、プレッシャリテーナ41とカムリング2
0との間の液密性か保持され、ベーンポンプ■Pが大容
量でコンパクトに形成されるとともに、プレッシャリテ
ーナ41の押付はスプリングが不要になる。
ところで、4輪駆動用連結装置本体13の製造に際して
は、プレッシャリテーナ41における第2油路27は、
プレッシャリテーナ41外周に形e、された環状溝27
aと、7ランフ45内周面とにより形成されるため、容
易に製作される。
そして、ベーンポンプVPへの作動油の供給部を第11
図に示すように形成した場合には、作動油が、第1油路
26に直線的に連通する作動油供給路35.35’に沿
い、遠心力により十分に第1油路26および吸込吐出口
22aに供給される。
また、ベーンポンプ〜°Pへの作動油の供給部(補給部
)を第12図に示すように形成した場合には、作動油か
、後輪駆動軸43先端部に形成された作動油供給路35
″およブ連通路35″aを通し、後輪駆動軸43の回転
による遠心力により十分に第1油路26.スプライン5
7およびフノシング52へ供給される。
これにより、作動油か常に補給され、所要のポンプ特性
が良好に保たれる。
また、オイルレベルを下げても所要量の作動油が補給さ
れるようになるので、オイルレベルを下げる二とかでき
るようになり、カムリング20によるオイルの撹拌抵抗
を低減しうるようになる。
そして、本実施例によれば、前輪と後輪との差回転が許
容されるので、パートタイム4輪駆動車のタイトコーナ
ブレーキング現象などの不具合や運転操作の煩雑さを解
消できる。
さらに、第1の回転軸と第2の回転軸との開で、速く回
っている方から遅(回っている方へ力が伝達されるので
、前輪ないし後輪の一方が過回転することはなくなり、
ホイルスピンを確実に防止でき、車両の安全性に寄与し
うる。
また、フルタイム4輪駆動車に、従来装備されていたセ
ンタデフに比べ、小型・軽量とすることができ、低コス
ト化にも寄与しうる。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明のギヤ一体型差動ポンプに
よれば、ポンプ本体と同ポンプ本体の内部に装着された
差動回転部材とからなる差動ポンプにおいて、上記ポン
プ本体に回動力を伝達すべく、同ポンプ本体の外周に、
駆動用ギヤと噛み合うギヤ部が形成されているという簡
素な構成で、次のような効果ないし利点を得ることがで
きる。
(1)差動ポンプへ駆動力を伝達するために、従来必要
とされていた連結部の多数部品が省略できるようになる
(2)上記(1)の効果により、差動ポンプをそなえた
装置例えば4輪駆動用駆動連結装置をシンプルかつコン
パクトに形成でべろようになる。
(3)上記(1)の効果により、差動ポンプをそなえた
装置例えば4輪駆動用駆動連結装置のレイアウトの自由
度が大ぎくなる。
(4)ベーンポンプにおけるカムリングにギヤ部を形成
した場合には、カムリングの耐摩耗性が連結部において
も活用され、ベーンポンプをそなえた装置例えば4輪駆
動用駆動連結装置の製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1〜13図は本発明の一実施例としてのギヤ一体型差
動ポンプをそなえた4輪駆動用駆動連結装置を示すもの
で、第1図はその要部縦断面図、第2図はその全体構成
図、第3図はその要部構成模式図、第4図(a)。 (b)はそれぞれその作動を示す模式図、第5図は第1
図のV−■矢視断面図、第6図はその油圧回路模式図、
第7 図(a)、(b)、(c)および第8図はそれぞ
れそのスプライン部係合状態を示す模式図、第9図(a
)、(b)、(c)はそれぞれそのスプライン部係合状
態を示すもので、第9図(a)はその縦断面図、第9図
(b)はそのロータシャフト平面図、第9図(c)はそ
の係合状態を示す模式図であり、第10図(a)、(b
)、(c)はそれぞれその弁押し上げ用油圧回路を示す
模式図であり、第11図はその作動油供給路の変形例を
示す要部縦断面図、第12図はその作動油供給路の他の
変形例を示す要部縦断面図、第13図はその全体構成の
変形例を示す模式図であり、第14図は従来のベーンポ
ンプを示す縦断面図である。 1・・横置エンジン、2・・変速機、2a・・ケーシン
グ、3・・出力軸、4・・4速カウンタギヤ、5・・ア
イドルギヤ、6.7・・ギヤ、8・・中間伝達軸、9・
・前輪、10・・差動装置、11・・第1の回転軸、1
2・・ギヤ、13・・油圧ポンプ式連結機構としての4
輪駆動用連結装置本体、14・・第2の回転軸、15・
・歯車機構、16・・後輪、17・・差動装置、18・
・ベーン、19・・差動回転部材としてのロータ、19
a・・外周部、19b・・孔部、2゜・・ポンプ本体と
してのカムリング、20a・・連結部としての外周ギヤ
部、20d・・内周面、21・・油圧回路、22a〜2
4a、22b〜24b・・吸込吐出口、26・・第1油
路、27・・第2油路、27a・・環状溝、28.29
・・チェック弁、29b、−球状弁体、30・・オイル
溜、31・・リリーフ弁、31a・・先端部、3To・
・末端部、32・・スプリング、33・・リリーフ弁、
33a・・先端部、33b・・末端部、34・・スプリ
ング、35.35’、35″・・作動油供給路、35a
、35’ a、35″a・・連通路、36a、36b、
36c・・・・ポンプ室、41・・プレッシャリテーナ
、41a・・貫通孔、42・・パルセーションダンパ、
43・・後輪駆動軸、44・・前輪駆動軸、4!1・・
フランジ、46・・パルセーションボリューム、48・
・ボルト、4つ・・連結通路、50・・弁押し上げ用油
圧回路、50a・・弁押し上げ用油圧通路、50b、5
0c・・環状凹部、5(’ld、50e・・連通路、s
or、so、、・・チェック弁、51・・カバー、51
a・・貫通孔、52・・ブッシング、53・・オイルガ
イド、54・・フィルター、55・・マグネット、56
・・ブッシング、57・・スプライン、58・・チx 
ツク弁、58a、581〕・・Oリング、59・・ベア
リング、60a、60b・・ベアリング、\°P・φベ
ーンポンプ。 代理人 弁理士 飯沼義彦 第2図 第3図 第4図 (0) 第4図 (b) 0 第9図 (a)(b) (c) q 第11図 59 第12図 第13図 第14図 手続補正書(方式) %式% 1 事件の表示 昭和59年 特許願 第88087号 2 発明の名称 ギヤ一体型差動ポンプ 3 補正をする者 事件との関係 出願人 郵便番号 108 住所 東京都港区芝五丁目33番8号 名称(628) 三菱自動車工業株式会社4代理人 郵便番号 160 住所 東京都新宿区南元111]’5番地3号小田急信
濃町マンション第706号室 6 補正の対象 委任状および図面。 7 補正の内容 (1)委任状を別紙のとおり補充する。 (2)正式図面を別紙のとおり補充する。 8 添付書類の目録 (1)委任状 1通 (2)正式図面 1通

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポンプ本体と同ポンプ本体の内部に装着された差
    動回転部材とからなる差動ポンプにおいて、上記ポンプ
    本体に回動力を伝達すべく、同ポンプ本体の外周に、駆
    動用ギヤと噛み合うギヤ部が形成されていることを特徴
    とする、ギヤ一体型差動ポンプ。
  2. (2)上記差動ポンプがベーンポンプとして構成されて
    、上記ポンプ本体におけるカムリングの外周部に、上記
    ギヤ部が形成されている、特許請求の範囲第1項に記載
    のギヤ一体型差動ポンプ。
JP8808784A 1983-11-11 1984-05-01 ギヤ一体型差動ポンプ Granted JPS60230583A (ja)

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JP8808784A JPS60230583A (ja) 1984-05-01 1984-05-01 ギヤ一体型差動ポンプ
DE19843441076 DE3441076A1 (de) 1983-11-11 1984-11-09 Kraftuebertragungsvorrichtung fuer vierradgetriebene kraftfahrzeuge
GB08428319A GB2154522B (en) 1983-11-11 1984-11-09 Power transmission apparatus for vehicles
FR8417165A FR2554768B1 (fr) 1983-11-11 1984-11-09 Dispositif de transmission de puissance destine a un vehicule

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