JPS6022860Y2 - 掛布団 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、折畳んでクッション状にまとめることのでき
る新規の掛布団に関するものである。

従来より、一般に、掛布団は薄手でも折畳むとかさはり
、その取扱いが不便であった。

本考案は上記問題に鑑みてなされたものであって、折畳
んでコンパクトにまとめることができ、かつ他用途とし
ての機能をも有する掛布団を提供することを目的として
いる。

本考案に係る掛布団は、掛布団本体表面の所定取付面に
、該面を被覆する被覆布を開閉可能に取付けてなり、上
記被覆布はその周縁の一部を上記掛布団本体の取付面の
一縁部に一体的に固着するとともに、上記周縁の残部に
ファスナの一方の取付片を取付けて構成する一方、上記
掛布団本体の上記取付面の残り縁部に上記ファスナの他
方の取付片を取付けて、上記一対の取付片を備えたファ
スナを掛布団使用時に閉じて、上記被覆布の表面が掛布
団本体表面の一部をなすように構成した。

以下に、図示の実施例に基づいて本考案を具体的に説明
する。

第１，３図に示すように、掛布団本体１は薄手であって
、１つの区画がクッションの大きさとなるように縦横に
１涛分する縫目１１を設けている。

そして、縫目１１により三方を囲まれた図中左端中央の
１区画（被覆布取付面）ｌａに、上記三方の縫目１１に
沿ってファスナ２の一方の取付片２ｂを取付けている。

一方、上記区画１ａにほぼ等しい大きさの被覆布３を、
その１辺を上記区画１ａの残り１辺に縫着するとともに
、残り３辺に上記ファスナ２の他方の取付片２ａを取付
けて締付具１０で上記１対の取付片２ａ、２ｂを閉じる
ことにより、上記区画１ａに固定している。

上記ファスナ２の各端部は、第２図に示す如く、夫々バ
イアステープ５で包み込まれるとともに、該バイアステ
ープ５の端部近傍の一部分のみを掛布団１もしくは被覆
布３に縫着している。

したがって、ファスナ２を閉じたときに、上記バイアス
テープ５の端部が反り返ることにより、布をかみ込まな
いようにする。

さて、上記掛布団本体１を収納するときは、該掛布団本
体１を縫目１１に沿って折畳み、さらに、第３図に示す
ように、ファスナ２の一方の取付片２ｂを取付けた掛布
団本体１の区画１ａの裏側に折り込む。

そして、上記ファスナ２を開いて被覆布３をまくり上げ
、被覆布３で、第３図中矢印で示すように、上記折畳ん
だ掛布団本体１をその裏側から包み込み、上記区画１ａ
の取付片２ｂと被覆布３の取付片２ａとを締付具１０に
よってかみ合わせて、第４図に示すようにクッションに
まとめる。

このように掛布団本体１を折畳んで１個のクッションに
まとめると、収納スペースが小さくなるとともに、クッ
ションや枕など別の用途に使用でき、かつ取扱いが良く
なり携帯用に適する。

また、掛布団もしくはクッションとしての使用時には常
にファスナ２を閉じるため、ファスナ２の取付片２ａ、
２ｂに手や布地等を引掛けることがない。

さらに、クッションにした場合に外面側に出る２面は、
掛布団にした場合に、ファスナ２を閉じることにより、
相対して向い合った状態で収納されることから、クッシ
ョンとして用いる面と掛布団として用いる面とが異なり
、清潔に使えるとともに、クッション用の面と掛布団用
の面の模様を変えることにより、美感を大きく変えるこ
とができる。

なお、上記クッションにまとめた掛布団本体１の外面、
すなわち上記−面１ａ及び被覆布３にポケット４を夫々
設けるとともに、該ポケット４内に吊り下げ川縁（図示
せず）を備え、クッションにまとめた掛布団１を吊り下
げて持運びやすくしてもよい。

また、このとき、バッグとしても使用できる。

なお、本考案は本実施例に限定されるものではなく、そ
の他種々の態様で実施できる。

例えば、第１図においては左端中央の１区画１ａにファ
スナ２、被覆布３等を取付けたが、上記区画１ａよりも
掛布団本体１の長手方向中央側の区画等においてファス
ナ２、被覆布３等を取付けても、同様な効果が得られる
。

さらに、上記各掛布団本団には縫目を設けて、該縫目に
沿って容易に折畳むことができるようにしているが、別
に縫目を設けなくてもよい。

また、上記掛布団に適用する代わりに、タオル、コタツ
布団、毛布、クッションマット等に適用してもよいとと
もに、掛布団本体を折畳んでまとめたクッションの形状
としては図示の例のものに限らず、ラグビーボール状、
球状、円柱状、楕円状等でもよい。

以上、上記実施例に詳記した如く、本考案に係る掛布団
は掛布団本体表面の被覆布取付面と被覆布とに夫々ファ
スナの取付片を取付けて、ファスナを閉じることにより
クッションにまとめられるようにしたので、掛布団の収
納スペースを小さくすることができるうえに、クッショ
ンや枕等他の用途にも使用でき、さらに携帯にも便利で
あるといった効果がある。

したがって、車などで少し遠出をする場合、昼間はクッ
ションとして用い、夜間の就寝時などには掛布団として
使うことができる。

また、掛布団として使用するとき、もしくは掛布団本体
の被覆布取付面の裏面に掛布団本体を折畳みかつ被覆布
を一旦裏返したのちこれに被せて掛布団本体を収納して
クッションとして使用するときには、必ずファスナを閉
じるので、ファスナの各取付片に手や布地等が引掛ると
いったことがない。

また、掛布団として使用するときには、被覆布の表面が
掛布団本体表面の一部を構成する一方、上記クッション
として使用するときには、被覆布の裏面と掛布団本体の
被覆布取付面がクッションの表裏を構成するので、掛布
団として用いる面とクッションとして用いる面とが異な
り、清潔に使えるとともに、クッション用の面と掛布団
用の面との模様を変える二とにより、美感を大きく変え
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る掛布団の斜視図、第２
図は第１図の■−■線要部断面図、第３図、第４図は夫
々第１図の掛布団を折畳んだ状態を示す斜視図及びファ
スナを閉じた状態を示す斜視図である。 １・・・・・・掛布団本体、２・・・・・・ファスナ、
２ａ、２ｂ・・・・・・取付片、３・・・・・・被覆布
。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 掛布団本体表面の所定取付面に、該面を被覆する被覆布
   を開閉可能に取付けてなり、 上記被覆布はその周縁の一部を上記掛布団本体の取付面
   の一縁部に一体的に固着するとともに、上記周縁の残部
   のファスナの一方の取付片を取付けて構成する一方、上
   記掛布団本体の上記取付面の残り縁部に上記ファスナの
   他方の取付片を取付けて、上記一対の取付片を備えたフ
   ァスナを掛布団使用時に閉じて、上記被覆布の表面が掛
   布団本体表面の一部を構成するようにしたことを特徴と
   する掛布団。