JP3042572U - 多機能座布団 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易布団、膝掛け、肩掛けなどとしても利用
できる多機能座布団を提供することである。 【解決手段】 中央で２つ折りにする外皮シート２を展
開して、保温性シート４の一面に止着し、外皮シート周
縁からの保温性シートはみ出し部を折り畳んで２つ折り
した外皮シート２間にクッション材として収納する。ま
た、外皮シート２の上外皮部２ａ、下外皮部２ｂの３辺
をファスナ３で結合して袋状になった外皮の口を閉じる
ようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、簡易布団や膝掛け、肩掛けなどとしても利用できる多機能座布団 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

座布団は、袋状外皮の中にクッション材となる綿などを入れ、袋の入口を縫合 するなどして作られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

例えば、自動車内で子供が眠ったとき、上に掛ける簡単な布団があると便利で ある。また、車内での仮眠時などに膝や肩に掛けて身をくるむものがあると便利 である。

【０００４】 通常、このような目的で毛布がよく利用されているが、自動車の中に毛布を常 備すると座席に腰かけるのに邪魔になったり、体裁が悪くなったりする。また、 トランクルームなどにしまい込んでおくと、必要時に取り出すのが面倒になる。

【０００５】 そこで、この考案は、座席等に常時載せておいても邪魔にならず、体裁も保て る座布団を、簡易布団、膝掛け、肩掛けなどとして利用できるようにすることを 課題としている。

【０００６】 従来の座布団は、その上に座わることのみを目的としており、簡易布団などと して併用できるものは無かった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案の座布団は、中央で２つ折りにして片側を座布団の上外皮、他側を下 外皮となす外皮シートと、この外皮シートの上外皮となる部分の３辺及び下外皮 となる部分の３辺を着脱自在に結合させて２つ折りの外皮シートを口の閉ざされ た袋にする外皮開口の封鎖手段と、簡易布団、膝掛け、肩掛け等として使用可能 な保温性シートとから成る。この座布団は、外皮シートを展開してその外皮シー トよりも広幅かつ縦長の前記保温性シートの一面に止着し、外皮シート周縁から の保温性シートはみ出し部を折り畳んで２つ折りした外皮シート間にクッション 材として収納し、前記封鎖手段で袋状になった外皮の口を閉じており、上外皮、 下外皮の３辺の結合を解いて外皮シートを展開し、保温性シートを広げると全体 がシート状になる。そこで、これを簡易布団、膝掛け、肩掛けなどとして利用す る。

【０００８】 また、保温性シートを折り畳んで袋状に形成される外皮内に納めると再び座布 団になる。座布団は、その上に腰を下ろすので、車の座席等に載せておいても邪 魔にならず、体裁も悪くならない。また、身近な所においておける上に座布団か らシート、シートから座布団への変更も簡単であり、使い勝手も良い。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１乃至図６に、この考案の実施形態を示す。この座布団は、外皮シート２と 、ファスナ３と、簡易布団、膝掛け、肩掛けなどとして使用する保温性シート４ とから成る。

【００１０】 外皮シート２は、２つ折りにして座布団の上外皮、下外皮となすものであって 、織布、天然或は人工の皮革、ビニールシートなどで作られている。ここでは、 便宜上、２ａの部分を上外皮部、２ｂの部分を下外皮部と考える。

【００１１】 ファスナ３は、外皮シート２の上外皮部２ａの３辺、及び下外皮部２ｂの３辺 に取付けられており、上外皮部２ａと下外皮部２ｂの対応した辺を着脱自在に結 合させる。このファスナ３で上外皮部２ａと下外皮部２ｂの３辺を連結して外皮 シート２を袋状にし、かつ、その袋の口を閉ざす。カバー開口の封鎖手段は、こ こでは一連のスライドファスナを用いたが、面ファスナ（いわゆるマジックファ スナ）やスナップボタンなどを用いてもよい。要は、カバーの開口を開閉自在に 閉じ得るものであればよい。

【００１２】 保温性シート４は、展開した外皮シート２よりも縦、横のサイズを大きくして ある。この保温性シート４の長さ及び幅は、シート４の折り畳みを楽にするため 、及び座布団の中央部の厚みを厚くし、周囲の厚みを中央部よりも薄くするため に、ここでは、長さについては展開した外皮シート２の長さの２倍よりも少し短 めにし、一方、横幅については、外皮シート２の横幅の３倍よりも多少短くした （縦横の実寸は約１，３００ｍｍ×１，０００ｍｍ）が、その大きさは外皮シー ト２内に収納可能な範囲で自由に設定することができる。

【００１３】 この保温性シート４は、２枚の綿織布間に薄く綿を入れてキルティング加工で 全体を一体化し、周囲に縁取り４ａを施したものを用いている。これは、軽くて しなやかで使い易く、吸放湿性に優れるが、綿織布に代えて合成繊維の織布を用 いるもの、スポンジのシートや細片を綿の代替品としたもの、毛布を適当なサイ ズにカットしてシートとなしたものなどであってもよい。

【００１４】 図の座布団は、この保温性シートの４の一面の中央部に展開した外皮シート２ を縫い付けている。

【００１５】 この座布団は、図２に示すように、展開した外皮シート２を下にし、保温性シ ート４の外皮シート２からのはみ出し部を図２、図３、図４に示すような手順で 内側に折って外皮シート２上に重ね、その後、図５のように、外皮シート２を２ つ折りにし、上外皮部２ａ、下外皮部２ｂの３辺をファスナ３で結合して袋状に なった外皮の口を閉じ、図６に示す座布団１となす。この座布団１は、ファスナ ３による係合を解いて保温性シート４を図１のように広げると簡易布団や膝掛け などとして使用できる。

【００１６】

【考案の効果】 以上述べたように、この考案の座布団は、簡易布団などして兼用でき、その利 用価値が高まる。

【００１７】 また、座布団の姿にしておけば車の中などに常備しても邪魔にならず、体裁が 悪くなることもない。

【００１８】 このほか、しまい込む必要がなく、いつでも手軽に利用できると云う利点もあ り、レジャー用クッションなどとして利用するのに適している。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の座布団を展開した状態の斜視図

【図２】折り畳みの手順の一例を示す斜視図

【図３】折り畳みの手順の一例を示す斜視図

【図４】折り畳みの手順の一例を示す斜視図

【図５】折り畳みの手順の一例を示す斜視図

【図６】座布団の姿にした状態の斜視図

【符号の説明】

１ 座布団 ２ 外皮シート ２ａ 上外皮部 ３ｂ 下外皮部 ３ ファスナ ４ 保温性シート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央で２つ折りにして片側を座布団の上
   外皮、他側を下外皮となす外皮シートと、この外皮シー
   トの上外皮となる部分の３辺及び下外皮となる部分の３
   辺を着脱自在に結合させて２つ折りの外皮シートを口の
   閉ざされた袋にする外皮開口の封鎖手段と、簡易布団、
   膝掛け、肩掛け等として使用可能な保温性シートとから
   成り、前記外皮シートを展開してその外皮シートよりも
   広幅かつ縦長の前記保温性シートの一面に止着し、外皮
   シート周縁からの保温性シートはみ出し部を折り畳んで
   ２つ折りした外皮シート間にクッション材として収納
   し、前記封鎖手段で袋状になった外皮の口を閉じてある
   多機能座布団。