JPS6022780B2 - 従属型重複デ−タ制御方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は分散型データベースシステムにおける重複デー
タの効率よい制御方式に関するものである。

今日、情報処理技術の発展に伴ない、分散型データベー
スシステムが議論されている。

この中の一つに重複データの制御方式がある。重複デー
タとは、物理的に異なるコンピュータによりそれぞれ管
理されるデータであるが、その内容が等しいデータを言
う。

重複データ制御方式の基本は、１つのデータが更新され
た時、他の重複データをも更新し、重複データの同一性
を維持することである。同一性の維持における問題点は
、重複データを管理する各コンピュータが独立かつ並列
に処理を行なっており、これらのコンピュータが管理す
る重複データの内容をいかに同一に保つかである。

説明を簡単にするため、同一性が崩壊する例を第１図を
使用して説明する。第１図において重複データを有する
コンピューターおよびコンピュータ２がある。

また重複デー夕の１つにレコードＲがある。いま、コン
ピュータ１においてレコードＲの内容をａとする更新要
求が、またコンピュータ２においてレコードＲの内容を
ｂとするデータ更新要求が発生したとする。各コンピュ
ータはこれらの更新要求を実行する。この時点ではコン
ピュータ１におけるレコードＲはａであり、コンピュー
タ２におけるレコ−ドＲはｂである。各コンピュータは
これらの更新要求を他のコンピュータに通知する。．各
コンピュータはある時間遅れを伴なつたこれらの通知を
受信し、重複データを更新する。すなわち、コンピュー
タ１ではしコードＲをｂに、コンピュータ２ではしコー
ドＲをａに更新する。第１図の例では同様の更新を行な
った場合にも、各コンピュータが管理する重複データの
内容が容易に崩壊する。これは更新の順番が各コンピュ
ータにより異なるためである。同一性を維持する方式と
して従釆多数決方式等が提案されているが、更新可を決
定するまでの時間が長すぎ実用化しがたい。

本発明の目的は、短時間に更新可を決定可能な重複デー
タの制御方式を提供することである。

まず本発明の原理について説明する。あるタイミングで
更新を行なうデータ群が各コンビュー外こおいて同じデ
ータ群であれば同一性は容易に維持できる。

本発明ではこのタイミングに論理時刻の概念を導入する
。論理時刻とは各コンピュータにおいて物理的には同一
でないが、論理的に同期のとられた論理的な時刻である
。以下に論理時刻を進める方式について説明する。分散
型データベースシステムにおける主導的コンピュータで
ある特権コンピュータは、特権コンピュータ以外のコン
ピュータ論理時刻が全て特権コンピュータの論理時刻と
同一な論理時刻となったことを確認後に特権コンピュー
タの論理時刻を１つ進めかつ特権コンピュータ以外のコ
ンピュータに対し論理時刻の変更命令を通知する。特権
コンピュータ以外のコンビュー外ま、特権コンピュータ
からの論理時刻の変更命令を受けた時、各自の論理時刻
を１つ進めまた完了通知を特権コンピュータに通知する
。本発明の第１の実施例によれば特権コンビユータ以外
のコンピュータにおける論理時刻を進める方式を規定し
たもので、特権コンピュータからの論理時刻の変更命令
を受けた時、目からの論理時刻を１つ進める機能と、特
権コンピュータに対し論理時刻の変更の完了通知を行な
う機能とを有することを特徴とした方式である。

この方式では、特権コンピュータ以外のコンピュータの
論理時刻は特権コンピュータの論理時刻と比べ等しいか
または１論理時刻前の時刻となる。

次に本発明におけるデータの流れを第２図を使用して説
明する。

なお説明を簡単にするため、３このコンピュータの場合
について説明する。あるコンピュータ（以後Ａとする）
においてＡの論理時刻がｋの時に更新要求が発生したと
する。Ａは、特権コンピュータ（以後Ｂとする）に更新
要求が発生したことを通知する。この事象をａとする。
Ｂはａを受けると、特権コンピュータ以外のコンピュー
タ（以後Ｃとする）に対し、ａが発生したことを通知す
る。この事象をｂとする。ＣはＣの論理時刻がｋ＋…こ
なるまで更新要求を記憶しておき、Ｃの論理時刻がｋ＋
Ｎになった時点で更新要求を実行する。この事象をｃと
する。本発明の第１の実施例から事象ｂは事象ｃより前
に終了することが証明できる。

以上の手順により更新要求を実行すれば、各コンビュー
外まある論理時刻で実行する更新要求が同一なものとな
り、各コンピュータにおいて更新の順番を同じにするこ
とが可能である。

本発明の第２の実施例によれば、各コンピュータからそ
のコンピュータの論理時刻ｋ‘こ発した更新要求を、当
コンピュータにおいて当コンビユー夕の論理時刻ｋ十Ｎ
まで記憶し、論理時刻がｋ＋Ｎになった時点で更新を実
行する機能について示したものであり、第１の実施例に
加えて、Ｎ論理時刻前から現在までの更新要求をスタッ
クするバッファと、重複デー外こ対する更新要求を該バ
ッファにスタックする機能と、論理時刻変更時において
該バッファの更新要求の内Ｎ論理時刻前に出された更新
要求のみ実行する機能とを有することを特徴とした方式
である。

なおＮは２以上の整数であり、小さいほど目的達成の効
率がよい。次に本発明の詳細を第３図のブロック図を用
いて説明する。第３図において、論理時刻管理装置１は
一例としてメモリにより構成されるもので端子２を通し
、特権コンピュータから論理時刻の変更命令を供給され
、目からの論理時刻すなわち前記メモリを１つ進行する
方向に更新させ、完了後端子３を通して特権コンピュー
タに論理時刻変更の完了通知を供給する。第１の実施例
により、特権コンピュータ以外のコンピュータの論理時
刻が特権コンピュータの論理時刻と論理的同期から取ら
れるようになった。

第２の実施例は第１の実施例に加えて以下の機能がある
。論理時刻管理装置１は論理時刻変更時にデータ更新装
置４を起動する。

コマンド管理装置５は端子６を通して重複デー外こ対す
る全ての更新要求を供給され、その論理時刻と共にバッ
ファ７に記録する。該データ更新装置４は該論理時刻管
理装置１より起動され、該バッファ７に蓄えられた更新
要求の中から当コンピュータの論理時刻のＮ論理時刻前
に出された更新要求を実行する。第２の実施例により、
各論理時刻に更新されるデータ群が独立に処理している
各コンピュータにおいて、同一のデータ群となった。

次にデータ更新装置４の詳細を第３図を用いて説明する
。

データ更新装置４は、減算器４１、カウンタ４２、一致
回路４３およびゲート回路４４から構成される。減算器
４１は、論理時刻管理装置１から起動され、当コンピュ
ータの論理時刻の値からＮを引き、その結果をカウンタ
４２にセットする。一致回路４３はバッファ７中の論理
時刻とカゥンタ４２との値をチェックし、一致した時ゲ
ート回路４４に一致したことを通知する。ゲート回路４
４は一致回路４３の通知にしたがい、当コンビユー外こ
更新要求の内容を通知する。本発明によれば、独立かつ
並列に処理を行なう各コンピュータにおいて、各論理時
刻に更新を行なうデータ群が同一のデータ群となる。こ
れにより一貫性の維持がスタンドアロンと同様に処理す
ることが可能となった。なお実施例において説明を簡単
にするため、コンピュータとは独立な装置として説明し
たが、本発明をコンピュータ内に内蔵することも、また
ソフトウェアで実現することも可能であり、これらが本
発明の請求範囲を規定するものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は同一性が崩壊する例を示した説明図、第２図は
、本発明におけるデータの流れを示した説明図、第３図
は本発明の実施例を示すブロック図を示す。 図において、１は論理時刻管理装置、２は入力端子、３
は出力端子、４はデータ更新装置、５はコマンド管理装
置、６は入力端子、７はバッファを表わし、さらに４１
は減算器、４２はカゥンタ、４３は一致回路、４４はゲ
ート回路を表わしている。 オー図 オ２図 才３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 分散型データベースシステムにおける各コンピユー
   タは論理時刻を有し、この中の特権コンピユータ以外の
   コンピユータにおいて、特権コンピユータからの論理時
   刻の変更命令を受けた時、自からの論理時刻を１つ進め
   る論理時刻メモリ手段と、前記特権コンピユータに対し
   論理時刻変更の完了通知を行なう通知手段とを含む論理
   時刻管理装置を有することを特徴とする重複データ制御
   方式。 ２ 分散型データベースシステムにおける各コンピユー
   タは論理時刻を有し、この中の特権コンピユータ以外の
   コンピユータにおいて、特権コンピユータからの論理時
   刻の変更命令を受けた時、自からの論理時刻を１つ進め
   る論理時刻メモリ手段と、前記特権コンピユータに対し
   論理時刻変更の完了通知を行なう通知手段を含む論理時
   刻管理装置と、Ｎ論理時刻前から現在までの重複データ
   に対する更新要求をスタツクするバツフアと、論理時刻
   変更時に該バツフア中のデータ更新要求の内Ｎ論理時刻
   前に出された更新要求のみ実行するデータ更新装置とを
   有することを特徴とする重複データ制御方式。