JPS6022647B2 - 強磁性粉末の製造法 - Google Patents
強磁性粉末の製造法Info
- Publication number
- JPS6022647B2 JPS6022647B2 JP52153746A JP15374677A JPS6022647B2 JP S6022647 B2 JPS6022647 B2 JP S6022647B2 JP 52153746 A JP52153746 A JP 52153746A JP 15374677 A JP15374677 A JP 15374677A JP S6022647 B2 JPS6022647 B2 JP S6022647B2
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- JP
- Japan
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- powder
- cobalt
- iron oxide
- coercive force
- magnetic
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- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は磁気記録媒体の記録素子として有用な強磁性
粉末の製造法に関し、その目的とするところは高保磁力
を有するコバルト含有酸化鉄磁性粉末を製造する方法を
提供することにある。
粉末の製造法に関し、その目的とするところは高保磁力
を有するコバルト含有酸化鉄磁性粉末を製造する方法を
提供することにある。
近年、磁気記録媒体においては益々高１性能化が要求さ
れており、これに伴って磁気特性に優れる磁性粉末の開
発が強く要望されている。この要求を満しうるものとて
ｔ コバルトを含有する酸化鉄磁性粉末が提案されてい
る。
れており、これに伴って磁気特性に優れる磁性粉末の開
発が強く要望されている。この要求を満しうるものとて
ｔ コバルトを含有する酸化鉄磁性粉末が提案されてい
る。
コバルトを含有する酸化鉄磁性粉末は、従来汎用されて
いるコバルトを含まない酸化鉄磁性粉末に比べて高保磁
力を有し、高密度記録ができる。高周波領域における感
度が高いなどの種々の利点を有している。このようなコ
バルト含有酸化鉄磁性粉末の製造法は、これまで種々提
案されている。
いるコバルトを含まない酸化鉄磁性粉末に比べて高保磁
力を有し、高密度記録ができる。高周波領域における感
度が高いなどの種々の利点を有している。このようなコ
バルト含有酸化鉄磁性粉末の製造法は、これまで種々提
案されている。
そのなかでも有用な方法の一つとして本発明者らは、酸
化鉄磁性粉末を核晶とし、これをコバルト塩又はコバル
ト塩と鉄塩とを含有する溶液に分散させた後、これにア
ルカリ溶液を加え、核晶上にコバルト含有酸化鉄層を形
成させたコバルト含有酸化鉄磁性粉末を製造する方法を
見いだした。この方法により得られたコバルト含有酸化
鉄磁性粉末は、各種の磁気特性に優れ、磁気記録媒体の
記録素子として極めて有用であるが、この発明者らはこ
のようなコバルト含有酸化鉄粉末をさらに高沸点多価ア
ルコール中に分散させて１６０００以上に加熱処理する
と、その保磁力が一層高められた強磁性粉末が得られる
ことが判った。
化鉄磁性粉末を核晶とし、これをコバルト塩又はコバル
ト塩と鉄塩とを含有する溶液に分散させた後、これにア
ルカリ溶液を加え、核晶上にコバルト含有酸化鉄層を形
成させたコバルト含有酸化鉄磁性粉末を製造する方法を
見いだした。この方法により得られたコバルト含有酸化
鉄磁性粉末は、各種の磁気特性に優れ、磁気記録媒体の
記録素子として極めて有用であるが、この発明者らはこ
のようなコバルト含有酸化鉄粉末をさらに高沸点多価ア
ルコール中に分散させて１６０００以上に加熱処理する
と、その保磁力が一層高められた強磁性粉末が得られる
ことが判った。
この理由は必らずしも明らかではないが、核晶としてｙ
−Ｆｅ２０３粉末を使用した場合のように第一鉄の含量
が非常に少ないものではコバルト原子が粉末中に拡散し
‘こくくなって水酸化コバルトの状態で粉末表面に付着
しているものと思われ、この状態では保磁力の向上に関
与しないのに対し、その後に前述した加熱処理を行なう
と高沸点多価アルコールによって粉末内部の１部の第二
鉄が第一鉄に還元され、この還元によって前記の付着コ
バルトが酸化鉄層に拡散して保磁力が増大してくるため
と思われる。
−Ｆｅ２０３粉末を使用した場合のように第一鉄の含量
が非常に少ないものではコバルト原子が粉末中に拡散し
‘こくくなって水酸化コバルトの状態で粉末表面に付着
しているものと思われ、この状態では保磁力の向上に関
与しないのに対し、その後に前述した加熱処理を行なう
と高沸点多価アルコールによって粉末内部の１部の第二
鉄が第一鉄に還元され、この還元によって前記の付着コ
バルトが酸化鉄層に拡散して保磁力が増大してくるため
と思われる。
高沸点多価アルコールの還元作用は図面に示される通り
、１６０ｏ○より低い温度ではおこりにくく、高温にな
るにしたがって大きくなり、これに伴なつて保磁力が大
きくなる。
、１６０ｏ○より低い温度ではおこりにくく、高温にな
るにしたがって大きくなり、これに伴なつて保磁力が大
きくなる。
なお図面は後記実施例２におけるｙ−Ｆｅ２０３核晶上
にコバルト含有酸化鉄層を有するＦｅ２十／Ｆｅ３十が
０．２の磁性粉末を、高沸点多価アルコールとしてポリ
エチレングリコールを使用して加熱処理した場合の粉末
中のＦｅ２十／Ｆｅ３十と加熱時間を示したものである
。
にコバルト含有酸化鉄層を有するＦｅ２十／Ｆｅ３十が
０．２の磁性粉末を、高沸点多価アルコールとしてポリ
エチレングリコールを使用して加熱処理した場合の粉末
中のＦｅ２十／Ｆｅ３十と加熱時間を示したものである
。
このような高沸点多価アルコールとしては上例のポリエ
チレングリコールのほか、エチレングリコール，プロピ
レングリコール，グリセリンなどがある。
チレングリコールのほか、エチレングリコール，プロピ
レングリコール，グリセリンなどがある。
加熱処理時間については、加熱温度を高くするほど短か
くてよいが、所望する保磁力と加熱温度を勘案した上で
適宜定めればよい。
くてよいが、所望する保磁力と加熱温度を勘案した上で
適宜定めればよい。
以下にこの発明の実施例を記載する。
実施例 １
粒径０．６Ａ、軸比（長軸／短軸）９／１、保磁力３７
０ェルステッドのｙ−Ｆｅ２０３粉末１００ｇを水４０
０の【に分散させ、これに硫酸コバルト（ＣＯＳｏ４・
７は○）１鍵を水１００机上に溶解させた溶液と、苛性
ソーダ５６ｇを水２００の上に落籍させたアルカリ溶液
とを添加して、１００ｏｏで６時間加熱反応させる。
０ェルステッドのｙ−Ｆｅ２０３粉末１００ｇを水４０
０の【に分散させ、これに硫酸コバルト（ＣＯＳｏ４・
７は○）１鍵を水１００机上に溶解させた溶液と、苛性
ソーダ５６ｇを水２００の上に落籍させたアルカリ溶液
とを添加して、１００ｏｏで６時間加熱反応させる。
水洗後１３０００で２時間乾燥してコバルト含有酸化鉄
粉末を得た。この粉末はｙ−Ｆｅ２０３の形状、粒度を
継承した針状のコバルト含有酸化鉄粉末で、Ｆｅ２十／
Ｆｅ３十が０．１５で保磁力が４５０ェルステッドであ
った。
粉末を得た。この粉末はｙ−Ｆｅ２０３の形状、粒度を
継承した針状のコバルト含有酸化鉄粉末で、Ｆｅ２十／
Ｆｅ３十が０．１５で保磁力が４５０ェルステッドであ
った。
次にこの粉末をポリエチレングリコール（平均分子量４
００）５００の‘中に分散させ１６０００で２時間加熱
処理したところ、粉末中のＦｅ２１／Ｆｅ３十が０．２
８で、保磁力が５５０ェルステッドの強磁性粉末が得ら
れた。実施例 ２実施例１に記載のｙ−Ｆｅ２０３粉末
１００ｇを水４００の上に分散させ、これに硫酸第一鉄
（ＦｅＳ０４・７４０）３雄と硫酸コバルト（ＣＯＳ０
４・７比○）１鍵とを水１００の‘に溶解させた溶液と
、苛性ソーダ５舷を水２００の‘に溶解させたアルカリ
溶液とを添加して、１００００で６時間加熱反応させる
。
００）５００の‘中に分散させ１６０００で２時間加熱
処理したところ、粉末中のＦｅ２１／Ｆｅ３十が０．２
８で、保磁力が５５０ェルステッドの強磁性粉末が得ら
れた。実施例 ２実施例１に記載のｙ−Ｆｅ２０３粉末
１００ｇを水４００の上に分散させ、これに硫酸第一鉄
（ＦｅＳ０４・７４０）３雄と硫酸コバルト（ＣＯＳ０
４・７比○）１鍵とを水１００の‘に溶解させた溶液と
、苛性ソーダ５舷を水２００の‘に溶解させたアルカリ
溶液とを添加して、１００００で６時間加熱反応させる
。
水洗後１３０ｏＣで２時間乾燥してコバルト含有酸化鉄
粉末を得た。この粉末はｙ−Ｆｅ２０３の形状、粒度を
継承した針状のコバルト含有酸化鉄粉末であって、Ｆｅ
２十／Ｆｅ３十が０．２で保磁力が５８０ェルステッド
であつた。
粉末を得た。この粉末はｙ−Ｆｅ２０３の形状、粒度を
継承した針状のコバルト含有酸化鉄粉末であって、Ｆｅ
２十／Ｆｅ３十が０．２で保磁力が５８０ェルステッド
であつた。
この粉末を実施例１と同様にしてポリエチレングリコー
ル中で加熱処理したところ、粉末中のＦｅ２十／Ｆｅ３
十が０．２８で保磁力が７００ヱルステッドの強磁性粉
末が得られた。
ル中で加熱処理したところ、粉末中のＦｅ２十／Ｆｅ３
十が０．２８で保磁力が７００ヱルステッドの強磁性粉
末が得られた。
図面はコバルト含有酸化鉄粉末をポリエチレングリコー
ル中で加熱処理したときの粉末中で加熱したときの粉末
中のＦｅ２十／Ｆｅ３十の割合と加熱処理時間との関係
を示す特性図である。
ル中で加熱処理したときの粉末中で加熱したときの粉末
中のＦｅ２十／Ｆｅ３十の割合と加熱処理時間との関係
を示す特性図である。
Claims (1)
- １ 磁性酸化鉄粉末を核晶としこの核晶に形成されたコ
バルト原子を含む酸化鉄層を有する磁性粉末を、高沸点
多価アルコール中に分散させて１６０℃以上の温度で加
熱処理することを特徴とする強磁性粉末の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP52153746A JPS6022647B2 (ja) | 1977-12-20 | 1977-12-20 | 強磁性粉末の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP52153746A JPS6022647B2 (ja) | 1977-12-20 | 1977-12-20 | 強磁性粉末の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5485199A JPS5485199A (en) | 1979-07-06 |
| JPS6022647B2 true JPS6022647B2 (ja) | 1985-06-03 |
Family
ID=15569200
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP52153746A Expired JPS6022647B2 (ja) | 1977-12-20 | 1977-12-20 | 強磁性粉末の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6022647B2 (ja) |
-
1977
- 1977-12-20 JP JP52153746A patent/JPS6022647B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5485199A (en) | 1979-07-06 |
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