JPS60226065A - ビデオ信号記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はビデオ信号記録再生装置に関し、例えばビデオ
テープレコーダ等に適用し得るものである。

〔背景技術とその問題点〕

ビデオテープレコーダ（ＶＴＲ）において採用されてい
る低搬送波ＦＭ（周波数変調）記録では、いわゆる三角
ノイズに対するＳＮ比の改善のために高域強調のビデオ
エンファシス方式が用いられ、従来第２図に示すような
構成の記録系、再生系をもつ装置があった。

すなわち入力ビデオ信号Ｓ１は第１段プリエンファシス
回路１０において第３図に示す如り１３０（ｋＨｚ）以
上の帯域で中域、高域のＳＮ比の改善をするエンファシ
スを行う、その出力はダイオード構成の第１段非線形圧
縮回路１１に与えられ、高レベル、高周波で減衰が大き
くなる圧縮を行う。

その出力は第２段プリエンファシス回路１２において第
４図に示す如く隣りのトラックかりクロストークなどの
低減を目的とする４３（ｋＨｚ）以上の帯域の改善をす
るエンファシスを行う。さらにその出力は第３段プリエ
ンファシス回路１３において第５図に示す如＜　１．８
　（ＭＨｚ）付近にピークをもったピーキング回路でピ
ーキングされ、入力ビデオ信号の輪郭部分のＳＮ比の改
善をするエンファシスを行う。その出力はダイオード構
成の第２段非線形圧縮回路１４において低周波、大振幅
の信号に対して改善されるようになされている。

この第２段非線形圧縮回路１４の出力Ｓ３はＦＭ変―器
によって変調されて記録媒体としてのテープに記録され
る。

これに対して再生系は再生ビデオ信号Ｓ４をＦＭ復調器
で復調した後第２段非綿形圧縮回路１４、第３段プリエ
ンファシス回路１３、第２段プリエンファシス回路１２
、第１段非線形圧縮回路１１、第１段プリエンファシス
回路１０に対応してそれぞれ逆特性をもつ第２段非線形
伸長回路２４、第３段ディエンファシス回路２３、第２
段ディエンファシス回路２２、第１段非線形伸長回路２
１、第１段ディエンファシス回路２０において処理し、
かくして入出力特性の直線性を保つようになされている
。

この従来の構成の記録系のプリエンファシス総合特性は
第６図に示すように、第３段プリエンファシス回路１３
の中心周波数（この場合１．８（ＭＨｚ））の付近でエ
ンファシスゲインが最大となり、この最大ゲインに対応
する周波数より高く又は低くなって行くに従ってエンフ
ァシスゲインが低下して行く特性が得られる。

ここで非線形圧縮回路１１及び１４は入力ビデオ信号３
１のゲインが０　（ｄＢ）　（＝　１　（Ｖｐｐ　）　
）　カラー２０　（ｄＢ）まで変化したとき自動的にエ
ンファシスゲインが大きくなるような総合エンファシス
ゲイン特性曲線を与えるようになされている。

かくして視覚的にノイズが目立ちやすい小レベル部分に
大きいエンファシス量を与えかつノイズが目立たない大
レベル部分に小さいエンファシス量を与えることにより
ビデオ信号の黒から白への立上り部のスパイク部分に生
じる反転現象の発生を未然に防止する。因みにこの反転
現象は入力ビデオ信号Ｓ１の振幅が大きい場合に大きい
エンファシス量を与えた場合に生じ易いからである。

このように、非線形ビデオエンファシス方式においては
、再生系のディエンファシス回路２３．２２．２０及び
非線形伸長回路２４．２１を記録系のプリエンファシス
回路１Ｏ１１２，１３及び非線形圧縮回路１１１４に対
して逆特性の回路で構成し、再生系への人力信号Ｓｌと
、記録系の出力信号Ｓ６との間に良好な直線性を得よう
とするものである。

第２図の構成において、記録系の第２段非線形圧縮回路
１４の入力端に第７図（Ａ）に示すような正弦波形状を
もつ信号Ｓ２が得られればその出力端には第７図（Ｂ）
に示すように大振幅部分が押しつぶされてほぼ一定振幅
の矩形波に近い波形をもつ信号Ｓ３が得られる。この矩
形波に近い波形で信号を磁気ヘッドを介して磁気テープ
に記録した後磁気ヘッドで再生すれば、このヘッド及び
テープの伝送特性の影響を回避して比較的直線性の良い
再生信号Ｓ４を得ることができる。ここで再生信号Ｓ４
として第７図（Ｂ）について上述した信号Ｓ３と同じよ
うに矩形波に近い波形の信号を得ることができれば、再
生系の逆回路特性を利用して入力信号Ｓ１と同じ特性を
もつ出力信号Ｓ６を再生できることになる。

しかし、実際上、矩形波形状の信号Ｓ３はテープ・ヘッ
ド系の伝送特性、例えばいわゆる記録減磁の影響を回避
し切れずにテープ上に記録される際に高周波成分が落ち
て記録される。

かくして、テープからヘッドを介して再生され、さらに
再生増幅器、ＦＭ復調器を介して第２段非線形伸長回路
２４に与えられる再生信号Ｓ４は、信号Ｓ３の一定振幅
部分Ｃに対応する波形部分Ｒがこの再生信号Ｓ４は、第
２段非線形圧縮回路１４と逆特性を持つ第２段非線形伸
長回路２４で伸長され、正弦波に近い波形になまった部
分Ｒが特に強調伸長されるため対応すべき信号Ｓ２の正
弦波形状と異なり、ヒゲ状の異常波形部（ヒゲ）ＳＰを
有する第７図（Ｄ）に示す信号Ｓ５がこの伸長回路２４
から送出される。

このしケｓｐの部分は後段の第１段非線形伸長回路２１
でさらに強調されるのでビデオ信号記録再主装置の入出
力特性の直線性は悪いものとなる。

因に非線形伸長回路２４は本来、信号Ｓ３の一定振幅波
形部分を第７図（Ａ）について上述した圧縮前の波形に
戻すために、大信号レベル部分について非線形伸長を行
うような逆特性をもつように構成されているから、この
一定振幅波形部分が第７図（Ｃ）の波形部分Ｒで示すよ
うになまればこれを過剰に伸長して異常波形部すなわち
ひげｓｐを発生させてしまうことになると考えられる。

そこで、従来はこのヒゲＳＰの発生をできるだけ抑える
ために、再生系の非線形伸長回路２４．２１による伸長
量を小さく抑えてヒゲＳＰを生じさせないようにし、そ
の抑えた分を記録系におけるエンファシス量を調整する
ことで入出力特性の直線性を補償していた。

しかしながら、非線形ビデオエンファシス方式において
は第６１１！Ｊについて上述したように入力ビデオ信号
Ｓ１のレベルに応じてエンファシスゲインの周波数特性
が異なるようになされているため、信号のうち小、中、
大振幅部分の全範囲に亘つて最適なエンファシス量を調
整することは　難しく、従って、ヒゲＳＰによる弊害を
除去する上述の方法では大振幅時における入出力特性の
直線性の補償が十分ではなかった。

〔発明の目的〕

本発明はかかる点を考慮してなされたもので、非線形伸
長回路の出力信号中に現われるヒゲ状の異常波形部の発
生を十分に抑えて入出力特性の直線性をさらに改善でき
るようにしたビデオ信号記録再生装置を提供しようとす
るものである。

〔発明の概要〕

かかる目的を達成するため本発明においては、再生系の
非線形伸長回路の後段にローパスフィルタを設けること
により、波形上信号に現われるヒゲ状の異常波形部を抑
制して後段回路への影響を防止するようにする。

〔実施例〕

以下、第２８！Ｇとの対応部分に同一符号を附して示す
第１図について、本発明の一実施例を詳述する。

この第１図のビデオ信号記録再生装置においては、再生
系の第２段非線形伸長回路２４と、第３段ディエンファ
シス回路２３との間にローパスフィルタ３０が設けられ
ている。このローパスフィルタ３゜のカットオフ周波数
は第２段非線形伸長回路２４が伸長した後の信号３５（
第７図（Ｄ））の成分中ヒゲＳＰがもつ周波数成分のゲ
インを落すように選定されている。

また、この装置においては、再生系の第２段非線形伸長
回路２４、第３段ディエンファシス回路２３、第２段デ
ィエンファシス回路２２、第１段非線形伸長回路２１及
び第１段ディエンファシス回路２ｏはそれぞれ、記録系
の対応する第２段非線形圧縮回路１４、第３段プリエン
ファシス回路１３、第２ｖＩｔプリエンフアシス回路１
２、第１段非線形圧縮回路１１及び第１段プリエンファ
シス回路ｌＯの逆特性を持つようになされている。

この第１図の構成において、正弦波形状の信号３２（第
７図（Ａ））が第２段非線形圧縮回路１４に与えられる
と、第２図の構成と同様に処理され、再生系には記録系
の出力信号３３（第７図（Ｂ））に比ベテープ・ヘッド
系の伝送特性のため高周波成分が落ちて正弦波形状に近
づいた信号Ｓ４（第７図（Ｃ））が与えられる。

この信号Ｓ４は第２段非線形圧縮回路１４の逆特性を持
つ第２段非線形伸長回路２４で伸長されてヒゲＳＰを有
する伸長信号Ｓ５（第７図（Ｄ））がローパスフィルタ
３０に与えられる。この伸長信号Ｓ５はローパスフィル
タ３０で高周波成分、従ってヒゲＳＰのゲインが抑えら
れ、第２段圧縮回路１４への入力信号Ｓ２とほぼ同一形
状の信号Ｓ７（第７１ｉＪ　（Ａ）　）が第３段ディエ
ンファシス回路２３に与えられる。

以下、再生ビデオ信号は第３段ディエンファシス回路２
３、第２段ディエンファシス回路２２、第１段非線形伸
長回路２１、第１段ディエンファシス回路２０において
順次記録系でなされた処理と逆の処理が行なわれ記録系
への入力ビデオ信号Ｓ１と同一形状の信号Ｓ６が再生系
から送出される。

このように、第１図の構成によれば、再生糸を記録系と
逆特性で構成したときテープ・ヘッド系の伝送特性に基
づき伸長後の信号中に生じていたヒゲのゲインを抑える
ことができるため記録系と再生系との波形再現性を改善
でき、従って十分に直線的な入出力特性を得ることがで
きる。

第８図は本発明によるビデオ信号記録再生装置の一実施
例の再生系の具体的構成を示す接続図であり、第１図と
の対応部分に同一符号を酎して示している。

この第８図の回路に再生ビデオ信号が与えられると、Ｎ
ＰＮ型の入力トランジスタＱ１で増幅されたのちコンデ
ンサＣ１を介してＰＮＰ型のトランジスタＱ２のベース
に与えられる。

トランジスタＱ２のエミッタにはコンデンサＣ２を介し
て第２段非線形伸長回路２４が接続されており、トラン
ジスタＱ２のベース・エミッタ電圧を信号レベルに応じ
て伸長している。トランジスタＱ２のコレクタには第２
段ディエンファシス回路２２が接続されており、入力ビ
デオ信号をこのトランジスタＱ２及び第２段非線形伸長
回路２４において伸長増幅した信号が第２段ディエンフ
ァシス回路２２に与えられる。この信号は第２段ディエ
ンファシス回路２２で第４図に示す第２段プリエンファ
シス回路１２の特性と逆特性の処理が行なわれたのちロ
ーパスフィルタ３０に与えられる。

ローパスフィルタ３０は、入力端とアースとの間に抵抗
Ｒ８及びコンデンサＣ４が直列に接続されると共に、抵
抗Ｒ８及びコンデンサＣ４との接続フィルタ３０を通じ
てその信号成分中、例えば７００（ｋＨｚ）以上の高い
周波数の成分のレベルが抑えられてＮＰＮ型の増幅用ト
ランジスタＱ３のベースに与えられる。

このフィルタ３０からの出力信号はトランジスタＱ３で
増幅される。トランジスタＱ３のコレクタには第３段デ
ィエンファシス回路２３が接続されており、増幅された
信号は第３段ディエンファシス回路２３で第５図に示す
第３段プリエンファシス回路１３の特性と逆特性の処理
がなされたのちＮＰＮ型のトランジスタＱ４のベースに
与えられる。

トランジスタＱ４のエミッタには第１段非線形伸長回路
２１が接続されており、トランジスタＱ４のベース・エ
ミッタ電圧を入力信号レベルに応じて伸長している。ト
ランジスタＱ４のコレクタには第１￥！ｔデイエンフア
シス回路２０が接続されている。

トランジスタＱ４及び第１段非線形伸長回路２１によっ
て伸長増幅された信号は第１段ディエンファシス回路２
０に与えられ、そこで第３図に示す第１段プリエンファ
シス回路１０の特性と逆特性の処理がなされたのちエミ
ッタホロワ構成のＮＰＮ型出力トランジスタＱ５を介し
て出力信号として送出される。

このようにして、第８図の再生系はテープ・ヘッド系の
伝送特性によって高周波成分が落ちている信号が入力さ
れても記録系への入力信号とほぼ同一形状の信号に処理
して次段に送出することができる。

なお、上述においては、ローパスフィルタ３０の挿入箇
所を第１図については第２段非線形伸長回路２４と第３
段ディエンファシス回路２３との間にしたものを説明し
、第８図については第２段ディエンファシス回路２２と
第３段ディエンファシス回路２３との間にしたものを説
明したが、本発明はこれに限られず、第２段非線形伸長
回路２４と第１段非線形伸長回路２１との間のいかなる
箇所にローパスフィルタ３０を設けても良い。要は、再
生ビデオ信号が最初に与えられる非線形伸長回路を介し
て生じたヒゲ状の異常波形部を後段の非線形伸長回路に
入力させないで済む位置にローパスフィルタを挿入すれ
ば良い。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明によれば、再生系に伸長で生じた
ヒゲ状の異常波形部のゲインを抑えるローパスフィルタ
を設けたので、再生系の各回路を比較的容易に記録系の
対応回路の逆特性を持つ回路に構成することができ、非
線形圧縮回路及び非線形伸長回路を用いているにも拘ら
ず入出力特性の直線性を安価かつ簡易な構成で得られる
ビデオ信号記録再生装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による構成を示すブロック図
、第２図は従来装置の構成を示すブロック図、第３図〜
第５図はそのプリエンファシス回路の周波数特性を示す
曲線図、第６Ｆｆ！Ｊは第２８！！ｌの記録系の総合特
性を示す曲線図、第７図は第２図の各部動作波形を示す
曲線図、第８図は本発明の一実施例による構成を示す接
続図である。 １０．１２．１３・・・プリエンファシス回路、１１．
１４・・・非線形圧縮回路、２０．２２．２３・・・デ
ィエンファシス回路、２１．２４・・・非線形伸長回路
、３０・・・ローパスフィルタ。 代理人　田辺恵基 第　Ｉ　図 第　７　図 第　２　図 第３　門　第４　固　４５閏

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 大力ビデオ信号を、プリエンファシス回路及び非線形圧
   縮回路とでなる記録系を介して信号レベルに応じて強調
   したのち記録媒体上に記録すると共に、再生時その記録
   媒体からの再生ビデオ信号をディエンファシス回路及び
   非線形伸長回路とでなる再生系を介して信号レベルに応
   じて抑圧して直線的な入出力特性を得るビデオ信号記録
   再生装置において、上記非線形伸長回路の後段に、当該
   非線形伸長回路による伸長によって生ずる異常波形部の
   ゲインを抑えるローパスフィルタを設けたことを特徴と
   するビデオ信号記録再生装置。