JPS6022498Y2 - 電球のカバ−の装着構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、計器における照明電球のカバーを計器ケー
スに装着する構造に関する。

計器ケースに内蔵される照明電球の光の強さを適度に押
えるため有色合成樹脂材料にて電球を包囲する形状とし
た電球のカバーを、電球位置に合わせて計器ケースに装
着するものは周知である。

このカバーを計器ケースに装着する場合、従来はカバー
の端部と計器ケースとをネジにより固定した。

しかし計器ケース内は計器本体や配線コード等により空
間の余裕が少なく、またカバーは脆く薄い材質であるた
めネジ締め時にひくや破損などが生じ、これらの点で作
業の複雑化、不良発生によるコスト高等の問題を有して
いた。

そこでこの考案は、ネジを使わずに電球のカバーを計器
ケースに装着する目的で考えられたものであり、その要
旨とするところは、合成樹脂材料にて電球を包囲する形
状とした計器ケース内面上に配置される電球のカバーの
前面計器ケースと当接する端部の少なくとも２個所に、
計器ケース内面垂直方向に切り込んだスリットを間隙を
有して１個所につき２つずつ設け、またこのカバーを装
着する計器ケース内面所定位置に、前記カバーのスリッ
トと嵌合する部分とカバー外周面に沿う部分とを有して
計器ケース内面垂直方向に立ち上がるリブを計器ケース
から一体的に形成し、このリブに合わせて電球のカバー
を計器ケースに押圧することにより、カバーを計器ケー
スに装着することができるとともに、カバーをつまんで
そのまま持ち上げることにより、カバーを計器ケースか
ら取りはずすことができ、簡単な作業でカバーに傷を付
けることなく、カバーを計器ケース所定位置に装着又は
取りはずすことができる構成とした。

以下添付図面に従いこの考案の実施例を説明する。

図中、１は合成樹脂材料で形成された計器ケースで、照
明電球２を止着する孔３が穿設しである。

４は有色合成樹脂材料により略半球状に形成された電球
２上方を包囲するカバーである。

カバー４の計器ケース１と当接する端部の対向する２個
所には、溝部５，６が設けられ、この溝部５と６は各々
間隙を有して計器ケース１内面垂直方向に平行に切り込
まれた２つのスリット５ａ、５ｂと６ａ、６ｂから戊る
。

このカバー４が装着される計器ケース１の内面上には、
カバー４の溝部５，６に対応してリブ７．８が計器ケー
ス１から一体的に形成され、リブ７は溝部５のスリット
５ａ、５ｂと嵌合するよう計器ケース１内面垂直方向へ
立ち上がる嵌合部分？ａ、７ｂと、この嵌合部分７ａ、
７とを連結するとともにカバ−４外周面に接しながら沿
う位置決め部分７ｃから威り、リブ８もリブ７同様の嵌
合部分８ａ、９ｂと位置決め部分８ｃとから戊っている
。

この場合、計器ケース１に立設したリブ７．８の各嵌合
部分７ａ、７ｂｔ ８ａ、８ｂに溝部５゜６のスリッ
ト５ａｔ ５ｂ、６ａ、６ｂを嵌合させるよう、かつ
リブ７．８の位置決め部分７ｃ・８Ｃの内側に位置する
ようカバー４を計器ケース１内面上方から押すことによ
り、極めて外力に弱いカバー４を何ら傷をつけることな
く計器ケース１の所定位置へ簡単かつ確実に装着するこ
とができる。

また、位置決め部分７Ｃ９８Ｃにより、カバー４の横方
向の移動が規制され、外部振動などによりカバー４が定
位置からはずれて照明効果を損ねたり、或いはカバー４
が計器ケース１よりはずれる事を防止できる。

更に、カバー４の周囲を指でつまんでそのまま上方へ持
ち上げるだけでカバー４を計器ケース１から簡単かつ確
実に取りはずすことができる。

第４図および第５図は、計器ケース１に形成するリブの
他の形状を示し、既述したリブ７．８の位置決め部分７
ｃ、８ｃが各リブ７．８の嵌合部分７ａ、７ｂおよび８
ａ、８ｂと連続的に形成されてカバー４の外周面に面接
触して沿う壁状であるのに対し、このリブ９，１０の位
置決め部分９ｃ、１０ｃは各リブ９，１０の嵌合部分９
ａ、９ｂおよびｌｅａ、１０ｂとは独立的に形成されて
カバー４の外周囲と線接触して沿うピン状となっている
が、カバー４の装着方法や働きは既述リブ７．８と全く
同じであることは明らかであり、その説明は除く。

このようにこの考案によれば、ネジを用いずに簡単に電
球のカバーを計器ケースに装着又は計器ケースから取り
はずす作業ができ、特に空間に余裕のない位置であって
も容易に作業を行うことができる効果を有するもので、
しかも外力に対して弱いカバーに何ら傷をつけることな
く、ひびや破損等の不良が生じなくなり、作業能率を高
めることができる。

これにより、計器の自動組み付けの実現をも可能となら
しめることが期待できるなど、極めて実用価値の大なる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案による電球のカバーの実施例を示す
斜視図。 第２図はこの考案による計器ケースの電球のカバー装着
位置の実施例形状を示す平面図。 第３図は、第２図計器ケースに電球のカバーを装着した
状態を示す断面図。 第４図は、この考案による計器ケースの電球のカバー装
着位置の他の実施例形状を示す平面図。 第５図は、第４図計器ケースに電球のカバーを装着した
状態を示す断面図である。 １：計器ケース、４：カバ−５，６：溝部、７．８：リ
ブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 計器ケースの内部に発光部が臨むよう取り付けられた照
   明電球を包囲するカバーを前記計器ケース内面上に装着
   する電球のカバーの装着構造において、前記カバーの端
   部の少なくとも２個所に１個所につき２つずつ前記計器
   ケース内面垂直方向に切り込んだスリットと、前記カバ
   ーを装着する前記計器ケース内面所定位置に前記カバー
   のスリットと嵌合する嵌合部分及び前記カバー外周面に
   沿う位置規制部分とを有して前記計器ケースから一体的
   に前記計器ケース内面垂直方向に立ち上がるリブとから
   成ることを特徴とする電球のカバーの装着構造。