JPS6022418Y2 - キ−入力式の電子機器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、入力モード切換キーの操作により、一つのキ
ーで数値とアルファベット等の文字とを選択にレジスタ
に入力し表示し得るキー人力式の電子機器に関し、特に
数値、アルファベット等の文字を表示する表示部の最端
桁の一つを使用して入力モードのシンボル表示を行なう
とともに、その最端桁では必要に応じて自動的に数値、
文字を表示できるようにしたキー人力式の電子機器に関
するものである。

従来技術 昨今、液晶によるドツトマトリックス表示装置の開発が
進められている。

特に、この装置の開発に伴ない、数値情報以外にアルフ
ァベット文字等の表示を行なうことができ、機器の用途
が拡大し、しかも消費電力を少なくできるということか
ら多種多様の情報をキー人力することが可能である。

しかし、数値キー以外に例えば２４個のアルファベット
文字を入力できる様にすれば必然的にキー数が増加し、
装置の小型化の妨げとなり、それにつれて価格も上昇す
るなどの欠点があった。

それ故、キー数を減少させるために各種の方法を考慮す
る必要があり、例えば、単一の操作キーに数値キー（例
えば１のキー）とアルファベットキー（例えばＡのキー
）を共用させ、タイプライタ−の様にシフトキー動作に
してそのモード切換えによって電気的に数値キーの操作
であるか、或いはアルファベットキーの操作であるかを
判別しシフトキーを１回押すと数値キーモードとなり、
もう１回押した場合はアルファベットキーモードとする
ことが考えられる。

しかし、この方法はシフトキーの操作に基づく各キーモ
ードをいちいち憶えておかねばならず極めて面倒であり
、誤動作の原因となりかねない。

しかるにこの場合、例えばモード表示装置を設けて、キ
ー人力モードを表示することはできるが、別途モード表
示装置を必要とするために機器のコストアップと大型化
を招くという問題がある。

目的 本考案は上記した従来の問題点に鑑みて威されたもので
、別途モード表示装置を付加することなく数値、文字表
示部の最端桁を使用してモード表示でき、しかも表示す
べき数値、文字の桁数が多くなると自動的に上記最端桁
をも使用して数値、文字表示できるようにしたたいへん
実用的なキー人力式の電子機器を提供することにある。

実施例 以下、本考案の一実施例を図面とともに説明する。

第１図は本案に係る電子式卓上計算機の概略の外観斜視
図を示し、図に於て、１は計算機本体、２は数値キー及
びアルファベット文字等を単一のキーにより入力できる
キー操作部、３は各種表示情報を表示できる表示体で、
例えは文字及び数字を順次１漸まで入力できる入力レジ
スタを具え、ドツトマトリックス表示体で形成され、実
施例では６桁の表示体をもつ。

そしてレジスタは最大１２桁まで入力でき入力は通常、
最下位桁へリードインして行くが、本案では第２桁目よ
り入力する様になっている。

表示体の最端桁には、各モード表示がなされ、つまりシ
フトキーＳＴＦ ４の最初のキー操作に基づいて表示体
の上段部に第１の入力情報の種類である数値キーモード
を、続いて操作されるシフトキー４のキー操作に基づい
て下段部に第２の入力情報であるアルファベットキーモ
ード状態を表示する。

このようにシフトキー４は少なくとも２種類の情報を選
択して入力する場合、いずれの種類の情報を入力するか
を決定し、その選択情報の種類を表示体の最端桁に表示
されたシンボル表示により判別する。

第２図はドツトマトリックス表示体による表示状態を示
し、同図ａには表示部に３ＨＬが表示され、最端桁には
数値４４３９９が置数された状態、つまり数値キーモー
ドであることを示すため、上段部にカーソルのシンボル
記号（−）が表示されている。

同図すはアルファベット文字入力モードのとき下段部に
カーソルのシンボル記号が表示されることを示す。

かかる最端桁の上下段のカーソル記号（−）はシフトキ
ーＳＦＴのモード切換えにより数値キー人力モードのと
きは表示体３の最端桁の上段部にカーソル記号が表示さ
れ、アルファベット文字入力モードのときには表示体３
の下段部にカーソル記号が表示され、入力されるキーが
いずれの情報であるかを操作者に知らせる。

例えば、カーソル信号が上段に表示されているとき、６
／Ｎキーを押せば数字゛６°゛が入力されて“６゛が表
示され、下段にカーソル記号が表示されていればアルフ
ァベット文字“Ｎ９９が入力されてＮ゛が表示されるこ
とを意味する。

本案では単一の操作キーに指標された情報、例えば数字
／アルファベットの位置関係と表示される情報の種類、
すなわち上段／下段の表示情報とが対応して入力操作を
容易にしている。

第３図は本案の表示方式を実現させるための具体的ブロ
ック図である。

Ｘは数値或いはアルファベット等の情報を記憶できるレ
ジスタ、ＡＤＲはＸレジスタのアドレス制御回路、ＩＣ
はＸレジスタの入力制御回路、なおＸレジスタは１２Ｉ
５の容量を有する。

３はドツトマトリックス表示体で、ＤＰＣは表示用信号
発生回路、３は６桁表示、すなわちＸレジスタの半分を
表示し、装置を小型にしている。

上位部を表示させたいときは下位部へデータをシフトさ
せることにより遠戚できる。

ＫＢは第１図に示したキーボードで、例えば数値とアル
ファベット、或いはアルファベットとその他の情報との
組合せをシフトキーＳＦＴ等のモード切換キーによって
切換えて用いている。

これらの情報の組合せは、数値キーと関数キーなど用途
に応じて種々考察できることばもろんである。

ＦはＴ型フリップフロップで、ＳＦＴキーを押すごとに
反転し、例えは上段（数値キー）入力モードか、下段（
アルファベット）入力モードかを記憶する。

ＣＣは押圧したキーに対応した２値のキーコードを発生
するキーコード発生装置でキーを押すとコード発生器Ｃ
Ｃでコード化され、入力制御回路ＩＣを経てＸレジスタ
に入力される。

Ｘレジスタへの情報の入力は、基本的には一般の入力デ
ータ情報と同様で、既に入力されているレジスタの内容
を全体に１桁左シフトさせ、その後Ｘレジスタの第２桁
目Ｘ２又は第２桁目Ｘ２にその入力したデータを記憶す
る。

本案に於てはレジスタの最端術Ｘ□より１桁隣りのＸ２
から順にＸ□、までキー人力し、Ｘ１１の内容が記憶さ
れているか否かをジャッジ回路Ｊ１で判断し、Ｘ１□に
データが入力していることを検知した時だけＸｌに入力
するようにアドレス制御回路ＡＤＲを制御する。

それ以外はＡＤＲ回路はもとの内容をシフトし、新たな
データをＸレジスタの２桁目Ｘ２に入力する様に動作さ
せることに特徴を有する。

Ｘレジスタの２桁目にリードインさせることは普通の方
法で実現できる。

Ｘレジスタに記憶されるデータが上段の数値コードであ
るか、下段のアルファベットコードであるかは前述の如
きシフトキーＳＦＴにもとづきフリップフロップＦの状
態によってキーコード発生装置ＣＣのコード発生を自動
的に切換える。

同時にこのフリップフロップＦの状態はゲートＧ２に伝
えられ、ゲートＧ２は表示体３のＤ□に上段又は下段の
カーソル表示をさせるための表示コードを出力するのに
用いられる。

すなわちＸレジスタの１ｗＩ目Ｘ１゜にデータが存在し
ないときをＪ２＝０とし、Ｊ２＝０のときはゲートＧ１
はゲートＧ２の出力を表示制御回路ＤＰＣに加え、Ｄ□
表示を行なう。

このゲートＧ２の出力はフリップフロップＦによって決
定され、Ｆ＝０のときを下段表示（つまり第２図すの如
く下段にシンボルが表示され、アルファベット文字の入
力モードであることを示す。

）とすると、Ｆ＝０でゲートＧ２は下段表示コードＣｄ
を出力し、Ｆ＝１ならば上段表示コードＣｕを出力させ
る。

Ｘレジスタの１２ｔ５目ｘ１゜にデータが入力されると
Ｊ２＝１となり、ゲートＧ工はＸｌの内容を表示制御回
路ＤＰＣに与え、Ｄ□はＸｌの内容を表示する。

このように本案に於ては、表示体の第１桁目をキーの入
力モードを区別するのに用い、上段の場合は上部に横一
列にカーソル表示して、数値キー人力モードであること
を示し、下段の場合は下部に横一列にカーソル表示とし
、アルファベット文字入力モードであることを示す。

この様にするとキーの文字位置と、表示体の１桁目Ｄ０
の表示位置とを一致させることができキー人力が極めて
容易となり操作性を一段と高めることができる。

この最下位桁の位置は１噺目がリードインされるまでは
データが入力されないので上下段の入力モード表示とす
ることができ、１誦目、すなわち入力できる最後の桁を
リードインしたとき第１桁目に入力できるようにし、Ｘ
レジスタ及び表示桁を有効に活用しているところに特徴
を有する。

又、モード表示が最端術になされている間は、まだキー
入力しうる許容量に達していないことを表わし、入力時
の目安となるなどの利点がある。

効果 以上詳細に説明した様に本考案に係るキー人力式の電子
機器によれば、数値、文字を表示する表示部の最端術を
使用して入力モードのシンボル表示を行なうことができ
るので、別途モード表示装置を付加する必要がなく機器
のコストダウン及び小型化が図れる。

さらに、この最端術では表示すべき数値、文字の桁数が
多くなると自動的に数値、文字の表示を行なえるように
しているので、モード表示によって表示桁が制限されな
い。

すなわち、モード表示が行なえて、しかも従来通りの表
示能力を発揮することが出来るというたいへん優れた効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る電子式卓上計算機の外観斜視図、
第２図は同上計算機の表示状態を説明するための図、第
３図は同上方式を実施した具体的ブロック図を表わす。 図中、１：計算機本体、２：キー人力部、３：表示部、
４：シフトキー（モード切換キー）、Ｘ：レジスタ、Ａ
ＤＲニアドレス制御回路、ＣＣ：キーコード発生器、Ｉ
Ｃ＝入力制御回路、Ｇ工。 Ｇ２：ゲート回路、Ｊ１９Ｊ２”ジャッジ回路、ＤＰＣ
：表示制御回路、Ｆ：Ｔ型フリップフロップ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 入力モード切換キーの操作により、一つのキーで数値と
   アルファベット等の文字とを選択的にレジスタに入力し
   表示し得るキー人力式の電子機器に於て、 上記入力モード切換キーの操作毎に反転するモード記憶
   用のフリップフロップ手段と、上記レジスタの最端桁の
   一方を除く９桁のうち、（ｎ−１）桁目とｎ桁目に情報
   が記憶されているか否かを検出する第１及び第２の検出
   回路と、入力されたキー情報を上記９桁のレジスタ領域
   の１桁目から順に入力し、（ｎ−１）桁目に情報が検出
   されたときだけ上記最端桁に入力するようにアドレス制
   御するアドレス制御手段と、上記フリップフロップ手段
   の出力に応答して二通りのモード表示コードを選択的に
   出力する第１のゲート回路と、上記レジスタのｎ桁目の
   情報検出を行なう第２検出回路の出力に応答して上記最
   端桁の出力と第１のゲート回路出力とを選択的に出力す
   る第２のゲート回路と、少なくとも第２ゲート回路の出
   力内容はレジスタの出力内容を表示する表示部の最端桁
   に表示する表示制御回路とを備えて成ることを特徴とす
   るキー人力式の電子機器。