JPS60221476A

JPS60221476A - 接着用組成物

Info

Publication number: JPS60221476A
Application number: JP7670284A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Asami; 浅見　正廣; Yoshitaka Matsumoto; 松本　義孝
Original assignee: Daicel Chemical Industries Ltd
Current assignee: Daicel Corp
Priority date: 1984-04-18
Filing date: 1984-04-18
Publication date: 1985-11-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明はセルロース誘導体に環状エステルからなるグラ
フト鎖を結合してなるグラフト重合体を含むことを特徴
とし、紙、セロハン、アルミ箔、プラスチックフィルム
等の各種基材上に塗工することにより、耐熱性の優れた
プレコート層を与える接着用組成物に関するものである
。

紙、セロハン、アルミ箔、グラスチックフィルム等の各
種基材上に、様々の性能を有するコーディンン゛剤を塗
工した塗工量は、生産量の増大や用途の多様化に伴う高
性能化の要求が高まり、プレコート層の上に塗工される
オーバコートの塗工ライン作業の迅淳化のため、乾燥温
度を上昇させる必要が生じ、従来広く使用されて′いる
ポリエチレンの様なプレコート層では、耐熱性が不十分
であり、より耐熱性の優れたプレコート層を形成する接
着用組成物が望まれていた。

本発明者らは、耐熱性や耐溶剤性、特にトルエンやキシ
レン等の芳香族系有機溶剤に対する耐溶剤性に優れたプ
レコート層を与える接着用組成物を得ることを目的とし
、検討した結果、耐熱性、耐溶剤性に優れたセルロース
誘導体に環状エステルからなる柔軟性に富んだグラフト
鎖を結合することによって得られるグラフト重合体が上
記欠点を改良したプレコート層を与えることを見出し本
発明を完成した。

即ち、本発明は、セルロース誘導体の存在下で、環状エ
ステルを開環反応させて得られるグラフト重合体を含有
することを特徴とする接着用組成物を提供するものであ
る。

本発明において、使用されるセルローヌ誘導体としては
、分子中に水酸基が１〜２０重量％含有する、セルロー
ス誘導体であれば良く、例えばセルロースアセテート、
セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセ
テートブチレート、セルロースアセテートフタレート、
硫酸セルロース、硝酸セルロース等のセルロースエｘ　
テｔｖ　類モＬ　＜はエチルセルロース、ベンジルセル
ロース等のセルロースエーテル類等カ挙げられる。これ
らのセルロース誘導体のなかでも、工業的に入手し易く
、取り扱いの容易であるセルロースアセテートプロピオ
ネート、セルロースアセテートブチレート、セルロース
アセテートが特に好ましい。

なお、これらのセルロース誘導体は２種以上ブー用いて
もよい。

本発明において使用される環状エステルとしては、公知
の方法で開環度広をして重合するものであれば良く、例
えばグロピオラクトン、β−グチロラクトン、α、α−
ビスタロロメチルグロピオラクトン、α、α−ジメチル
−β−プロピオラクトン、δ−バレロラクトン、β−エ
チル−δ−バレロラクトン、３，４．５−トリメトキシ
−δ−バレロラクトン、１．４−ジオキサン−２−オン
、グリコリド、トリメチレンカルボネート、ネオヘンチ
ルカルボネートオキサレート、プロピレンオキサレート、ε−カプロラ
クトン、α−メチル−ε−カプロラクトン、β−メチル
−ε−カプロラクトン、γーメチルーεーカプロラクト
ン、４−メチ／Ｉ／−７−イツプロビルーε−カプロラ
クトン、３，　３．　５−トリメチル−ε−カプロラク
トン、ンスージサリンリド、トリサリシリド等が挙げら
れる。

これらの環状エステルのうちで、工業的に入手し易く、
取り扱い易く、しかもセルロースアセテートプロピオネ
ート、セルロースアセテートブチレート、セルロースア
セテートと相溶性の良いε−カプロラクトンを用いるの
が有利である。

本発明で使用するセルロース誘導体に環状エステルな開
環反応させて得られる重合体（以下重合体穴と略記する
）を得る方法としては例えば、セルロース誘導体の少な
くとも１種の存在下で、環状エステルの開環反応に用い
られる触媒、例えば有機酸類、無機酸類、有機スズ化合
物、有機酸スズ塩類、アルカリ金属、アルカリ金属の有
機化合物、アルキルアルミニウム類、チタンの有機化合
物、塩化スズ等のハロゲン化物等の触媒（なお環状エス
テルの開環反応に用いられる触媒は、成書三枝武夫著「
講座重自反応論７．開環重合ｉ１ｆｌＪ　Ｐ．１　０　
４　〜Ｐ，　１　２　８（■化学同人　１９７３年発行
）にも記載されティる。）を用いて、一般に１２０〜２
３０’Ｃの温度で０１〜９６時間程度反応させる方法、
即ち本出願人が特願昭５７−１９７３３３で開示した方
法によって得ることができる。

上記グラフト重合体は、有機溶剤例えばメチルエチルケ
トン等のケトン類、ジオキサン等の環状エーテル類等の
有機溶剤に溶解することによって本発明の接着用組成物
が得られる。この時、上記グラフト重合体とともに、ア
クリル系樹脂、スチレン系樹脂あるいは該グラフト重合
体以外のセルロース誘導体を、本発明の接着用゛組成物
の特長、即ち、耐熱性、耐溶剤性が損なわれない範囲内
で併用しても良い。また本発明の接着用組成物に顔料、
染料、紫外線吸゛収剤、酸化防止剤、増粘剤、レベリン
グ剤、ドライヤー、導電剤等を混入することも可能であ
る。

本発明の接着用組成物はロールコータ−、ディプコータ
ー、バーコーターあるいはスプレー塗装機等の一般に使
用されている塗工機を用いて、紙、セロハン、アセテー
トフィルム、アルミ箔、プラスチックフィルム等に塗工
することができる。オーバコートは、この接着用組成物
からなるプレコート層の上に設けｉｌ，ば良い。

本発明の接着用組成物の特長は、プレコート層の塗工後
の高温（約１４０〜１５０℃）での乾燥ｔこも軟化する
ことなく耐え得る耐熱性と、さらに上塗りさｉするオー
バコートの溶剤、に対する耐溶剤性を付与したことにあ
る。

本発明の接着用組成物はオーバコートの乾燥ライン゛の
スピードアンプに伴う耐熱性、オー／１コートの溶剤に
対する耐溶剤性が要求される様な塗工量の製造用として
種々の用途に使用できる。また、その隙エンボス加工も
可能である。

例えば静電複写紙をつくる場合には紙ベース上に導電剤
及びクレーを混入した本発明の接着用組成物を塗布乾燥
したプレコート層の上に酸化亜鉛とトルエンなどの溶剤
を含むビニル系樹脂溶液のバインダーとからなるオーバ
ーコートを塗布乾燥する。また、静電記録紙の場合も同
様のプレコート層を設けた後、その上にビニル系樹脂溶
液のオーバコートを塗布乾燥して得られる。またホット
メルト粘着剤あるいは接着剤をオーバコートするための
プレコート層にも適している。

啄；更４、本発明の接着用組成物からなるプレコート層の上
にシリコン樹脂の溶液などの離型剤なるプレコート層を
形成させるための接着用組成物として極めて有用である
。

次に本発明を実施例を挙げて説明する。尚、部数は重量
部を示す。

実施例　１攪拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび２ｅの四ツ−フ
ラスコに乾燥した窒素を流しなカラ、十分に乾燥したセ
ルロースアセテート（酢化度５１％、ダイセル化学工業
■製）１００２とテトラグチルチタネート（Ｔｉ（ＱＣ
。

桟）、、）　１００　ｐｐｍを含むε−カフ０ロラクト
ン１５０２を仕込み、１２０℃で均一になるまで攪拌す
る。次に、１６０℃で１２時間反応を行なった後、７０
℃まで冷却しメチルエチルケトン６００２を加えて攪拌
する。かくして固形分２９．４％の粘稠なグラフト重合
体溶液が得られた。このものを、後記する試験方法で、
プレコート層を形成する接着用組成物として要求される
性能試験を行なった。

その結果を表１に示す。表１の結果より本・発明の接着
用組成物は耐熱性および耐溶剤性が良好であり、さらに
オーバコート層との密着性も良好で十分実用性があるこ
とがわかる。

実施例　２実施例１で用いたものと同様な四ツ−フラスコに乾燥し
た窒素を流しながら、十分に乾燥したセルロースアセテ
ートグチレート（ＣＡＢ５５１＝０．２イ一ストマンケ
ミカル社製）３００２と塩化第一スス（５ｎＣｅ、）　
５０ｐｐｍ　ヲ含むε−カグロラクトン２００．９とを
仕込み。

１２０℃に加熱して攪拌する。十分に攪拌して溶解した
後１６０℃で１６時間反応を続ける。その後７０’Ｃま
で冷却し、メチルエチルケトン９００２を加えて攪拌す
る。かくして固形分３５７％の粘稠なグラフト重合体溶
液が得られた。このものを後記する試験方法でプレコー
ト層を形成する接着用組成物として用組成物は耐熱性お
よび耐溶剤性が良好であり　、入　島　ｔこ　オ　−　
バ　−　コ　−　ト　路　Ｊ−の　皐　信　外　ｉｌ　
屯好で十分実用性があることがわかる。

表１試験方法実施例１及び実施例２の接着用組成物を上質紙（坪量約
７５〜１１０Ｆ）にパーコータで１５２／♂（固形分）
塗工し、直ちに１２０℃で３０秒熱風乾燥したものを以
下の性能試験の試料（以下試料Ａと略称する）に供した
。

（１）　耐溶剤性は試料Ａをトルエンに４０’０３分浸
漬し、浸漬前後の塗膜の外観、特に光沢を６０°鏡面反
射率でその差を比較評価した。即ち光沢に全く差のない
場合は良好、若干でも光沢に差がある場合は不良とした
。

（２）　耐熱性は試料Ａを１４０℃３分熱風乾燥機に設
置し、光沢及び指触による粘着性の有無を観察し評価し
た。即ち、光沢の低下がなく且つ指触粘着がない場合は
良好、若干でも光沢の低下があり且つ紙触粘着がある場
合は不良とした。

（３１紙への接着性は試料Ａの塗膜に七ロノ１ン粘着テ
ープ（巾１８顛、長さ５　Ｑ　＋ｕ　）を貼何けて、７
０℃２４時間熱風乾燥機中に設置しその後取出してセロ
ハン粘着テープを１８００の角度で剥離し塗膜の剥離状
況及びセロハン粘着テープの着色を肉眼観察し評価した
。即ち、塗膜の剥離がなくセロハン粘着テープの着色が
試料Ａを塗工しない場合に比較して同程度の場合は良好
、若干でも塗膜の剥離がありセロハン粘着テープの着色
に差がある場合は不良とした。

（４）　上塗りされたオーバーコートへの接着性は試料
Ａにシリコーン樹脂溶剤溶液をバーコータで付着量０．
５〜１５２　／　ｍ”塗工し熱風乾燥機で約１４０℃て
３０秒乾燥したものに（３）の紙への接着性と全く同様
の条件てセロハン粘着テープ試験を行ないオーバーコー
トの剥離状況及びセロハン粘着テープの着色を肉眼観察
し評価した。

（５１ピンホール試験ｉａｌ　染料をトルエン溶剤に溶解したものを試料Ａに
桐生で塗工し、紙の裏面に染料が浸み抜けるか否かを肉
眼観察した。

即ち、染料が浸み抜けない場合は良好、浸み抜ける場合
は不良と評価した。

（ｂｌ　試料Ａを１４０℃で３分熱風乾燥した後直ちに
染料をトルエン溶剤に溶解したものをハケで塗工し［ａ
）と同様に観察し評価した。

Claims

【特許請求の範囲】

セルロース誘導体の存在下で、環状エステセルを開環反
応させて得られるグラフト重合体を含有することを特徴
とする接着用組成物。