JPS6021924B2 - ガンマ型酸化第二鉄の製造方法 - Google Patents
ガンマ型酸化第二鉄の製造方法Info
- Publication number
- JPS6021924B2 JPS6021924B2 JP55078611A JP7861180A JPS6021924B2 JP S6021924 B2 JPS6021924 B2 JP S6021924B2 JP 55078611 A JP55078611 A JP 55078611A JP 7861180 A JP7861180 A JP 7861180A JP S6021924 B2 JPS6021924 B2 JP S6021924B2
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- JP
- Japan
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- mol
- ferric oxide
- producing gamma
- type ferric
- transition temperature
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- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はFe304とy−AI203の混合粉を粉砕後
、空気中で酸化あるいはソーFe203とy一M203
の混合粉を粉砕して得られるy−Fe203のa−Fe
203への転移温度を著しく向上させえる製法に関する
ものである。
、空気中で酸化あるいはソーFe203とy一M203
の混合粉を粉砕して得られるy−Fe203のa−Fe
203への転移温度を著しく向上させえる製法に関する
ものである。
y−Fe203は強磁性の粉末であって、磁気記憶材料
および電子材料を中心に広く用いられている。
および電子材料を中心に広く用いられている。
通常、このy一Fe203を得る方法としては、Fe3
04を400℃程度で熱して酸化する方法、ソ−Fe0
0日を加熱脱水する方法などがあげられる。これらの方
法によって得られるy−Fe203は、その粒度や含ま
れる不純物、格子欠陥などに影響を受けるが、おおむね
300〜50ぴ○でa一Fe203に変態する。このた
め、電子材料等としてy一Fe203を用いる場合、そ
の使用温度はごく限られた範囲に限られるものであった
。本発明は、Fe304もしくはy−Fe203とy−
N203と混合粉砕することによって、得られたy−F
e2仏のa−Fe203への転移温度を著しく高めるこ
とができたものである。
04を400℃程度で熱して酸化する方法、ソ−Fe0
0日を加熱脱水する方法などがあげられる。これらの方
法によって得られるy−Fe203は、その粒度や含ま
れる不純物、格子欠陥などに影響を受けるが、おおむね
300〜50ぴ○でa一Fe203に変態する。このた
め、電子材料等としてy一Fe203を用いる場合、そ
の使用温度はごく限られた範囲に限られるものであった
。本発明は、Fe304もしくはy−Fe203とy−
N203と混合粉砕することによって、得られたy−F
e2仏のa−Fe203への転移温度を著しく高めるこ
とができたものである。
以下、その実施例について説明する。
実施例 1
塩化第二鉄(FeC13・SL○)と硫酸第一鉄(Fe
S04・740)をそれぞれ66.7モル%と33.3
モル%の組成比になるように採取し、それを水に溶解さ
せた。
S04・740)をそれぞれ66.7モル%と33.3
モル%の組成比になるように採取し、それを水に溶解さ
せた。
この水溶液を50q0に加熱保持し、pH9になるまで
アンモニア水(N凡〇H)を加えた。これを吸引ろ過し
、9び0で乾燥させた。これによって得られた粉体はF
e304である。このFe304に対して市販のy−A
I203を第1表に示す組成比になるように配合し、ら
いかし、機で10〜1『分間粉砕した。そのときの粉砕
条件と試料M.の関係を第2表に示した。そして、得ら
れたそれぞれの粉体を空気中において100℃/時の昇
温速度で400qCまで熱し、400q0を1時間保持
してy−Fe203粉体を得た。この粉体のそれぞれに
ついて示差熱分析を行ないy−Fe203からa−Fe
203に転移するときの発熱ピークから、その転移温度
を求めた。第1表第2表 第3表 各試料の発熱ピークから転移温度を求めた結果を第3表
と図面に示す。
アンモニア水(N凡〇H)を加えた。これを吸引ろ過し
、9び0で乾燥させた。これによって得られた粉体はF
e304である。このFe304に対して市販のy−A
I203を第1表に示す組成比になるように配合し、ら
いかし、機で10〜1『分間粉砕した。そのときの粉砕
条件と試料M.の関係を第2表に示した。そして、得ら
れたそれぞれの粉体を空気中において100℃/時の昇
温速度で400qCまで熱し、400q0を1時間保持
してy−Fe203粉体を得た。この粉体のそれぞれに
ついて示差熱分析を行ないy−Fe203からa−Fe
203に転移するときの発熱ピークから、その転移温度
を求めた。第1表第2表 第3表 各試料の発熱ピークから転移温度を求めた結果を第3表
と図面に示す。
図のA.B,C,DはN203がそれぞれ0モル%、1
0モル%、50モル%、80モル%のときの特性である
。以上の結果より、y−AI203を10〜80モル%
、Fe304を90〜20モル%の割合で含む混合物を
1ぴ〜1事分間粉砕することにより、得られたy−Fe
2Qのa一Fe203への転移温度を78〜20〆0も
高温側へシフトできることがわかる。
0モル%、50モル%、80モル%のときの特性である
。以上の結果より、y−AI203を10〜80モル%
、Fe304を90〜20モル%の割合で含む混合物を
1ぴ〜1事分間粉砕することにより、得られたy−Fe
2Qのa一Fe203への転移温度を78〜20〆0も
高温側へシフトできることがわかる。
また、第3表と図面から、単にFe304だけと粉砕し
ても、この効果は表われず、必ずy−N203とともに
粉砕しなければならないことがわかる。粉砕時間が1ぴ
分未満の場合には、本発明の方法の効果が顕著でない。
また1ぴ分より長時間粉砕しても、粉砕時間に対する顕
著な効果は期待できないが、転移温度を上げるというこ
とに対しては1び分以上の粉砕も非常に有効である。次
にy−Fe203にy一AI203を加えて粉砕した例
について述べる。
ても、この効果は表われず、必ずy−N203とともに
粉砕しなければならないことがわかる。粉砕時間が1ぴ
分未満の場合には、本発明の方法の効果が顕著でない。
また1ぴ分より長時間粉砕しても、粉砕時間に対する顕
著な効果は期待できないが、転移温度を上げるというこ
とに対しては1び分以上の粉砕も非常に有効である。次
にy−Fe203にy一AI203を加えて粉砕した例
について述べる。
実施例 2
実施例1と同様の方法でFe304を得、これを空気中
において350℃で1時間熱処理を行ない、y一Fe2
Qを得た。
において350℃で1時間熱処理を行ない、y一Fe2
Qを得た。
このy一Fe203に対して市販のy−AI203を第
4表に示す組成比になるように配合し、らし、かし、機
で10〜1び分間粉砕した。そのときの粉砕条件と試料
M.の関係を第5表に示した。そして得られたそれぞれ
の粉体について示差熱分析を行ない、y−Fe203か
らa−Fe203に転移するときの発熱ピークから、そ
の転移温度を求めた。その結果を第6表に示した。
4表に示す組成比になるように配合し、らし、かし、機
で10〜1び分間粉砕した。そのときの粉砕条件と試料
M.の関係を第5表に示した。そして得られたそれぞれ
の粉体について示差熱分析を行ない、y−Fe203か
らa−Fe203に転移するときの発熱ピークから、そ
の転移温度を求めた。その結果を第6表に示した。
第4表
第5表
第6表
以上の結果より、実施例1と同様にy−山203を10
〜80モル%およびy一Fe203を90〜20モル%
の割合で含む混合物を1ぴ〜1ぴ分間粉砕することによ
り、それによって得られたy−Fe203のa一Fe2
03への転移温度を大中に高温側にシフトできることが
わかる。
〜80モル%およびy一Fe203を90〜20モル%
の割合で含む混合物を1ぴ〜1ぴ分間粉砕することによ
り、それによって得られたy−Fe203のa一Fe2
03への転移温度を大中に高温側にシフトできることが
わかる。
また、実施例1と同様に必ずッーN夕3とともに混合し
なければ効果がなく、その粉砕時間も1ぴ分以上が顕著
であった。実施例では粉砕手段としてらいかし、機を用
いたが、別にこれに限るわけではなく、たとえばボール
ミルなどのように粉砕が行なえるものであれば全て有効
である。
なければ効果がなく、その粉砕時間も1ぴ分以上が顕著
であった。実施例では粉砕手段としてらいかし、機を用
いたが、別にこれに限るわけではなく、たとえばボール
ミルなどのように粉砕が行なえるものであれば全て有効
である。
以上、本発明の方法によれば、y−Fe203のa−F
e2Qへの転移温度を大中に高めることができる。
e2Qへの転移温度を大中に高めることができる。
これにより、電子材料等として、y−Fe203を使用
する場合の温度城が大中に広がり、そのため、その応用
分野も広がるものである。
する場合の温度城が大中に広がり、そのため、その応用
分野も広がるものである。
図は本発明の方法の一実施例により得られた粉体の粉砕
時間とy−Fe203からa一Fe203への転移温度
との関係を示す。
時間とy−Fe203からa一Fe203への転移温度
との関係を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 四三酸化鉄(Fe_3O_4)90〜20モル%に
ガンマ型酸化アルミニウム(γ−Al_2O_3)を1
0〜80モル%加え、その混合粉を10^2分間以上粉
砕した後、酸化することを特徴とするガンマ型酸化第二
鉄の製造方法。 2 ガンマ型酸化第二鉄(γ−Fe_2O_3)90〜
20モル%にガンマ型酸化アルミニウム(γ−Al_2
O_3)を10〜80モル%加え、その混合粉を10^
2分間以上粉砕することを特徴とするガンマ型酸化第二
鉄の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55078611A JPS6021924B2 (ja) | 1980-06-10 | 1980-06-10 | ガンマ型酸化第二鉄の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55078611A JPS6021924B2 (ja) | 1980-06-10 | 1980-06-10 | ガンマ型酸化第二鉄の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS573719A JPS573719A (en) | 1982-01-09 |
JPS6021924B2 true JPS6021924B2 (ja) | 1985-05-30 |
Family
ID=13666670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55078611A Expired JPS6021924B2 (ja) | 1980-06-10 | 1980-06-10 | ガンマ型酸化第二鉄の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6021924B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0336924U (ja) * | 1989-08-21 | 1991-04-10 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3820499A1 (de) * | 1988-06-16 | 1989-12-21 | Bayer Ag | Thermisch stabile eisenoxidpigmente mit gamma-fe(pfeil abwaerts)2(pfeil abwaerts)0(pfeil abwaerts)3(pfeil abwaerts)-struktur, verfahren zu ihrer herstellung sowie deren verwendung |
DE19751142A1 (de) * | 1997-11-19 | 1999-05-20 | Bayer Ag | Hitzestabile Eisenoxidgelb-Pigmente |
-
1980
- 1980-06-10 JP JP55078611A patent/JPS6021924B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0336924U (ja) * | 1989-08-21 | 1991-04-10 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS573719A (en) | 1982-01-09 |
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