JPS60218353A - 4−(9′,10′,12′,13′−テトラブロモステアロイル)−ベラトロ−ル - Google Patents

4−(9′,10′,12′,13′−テトラブロモステアロイル)−ベラトロ−ル

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JPS60218353A
JPS60218353A JP7535684A JP7535684A JPS60218353A JP S60218353 A JPS60218353 A JP S60218353A JP 7535684 A JP7535684 A JP 7535684A JP 7535684 A JP7535684 A JP 7535684A JP S60218353 A JPS60218353 A JP S60218353A
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urushiol
tetrabromostearoyl
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JP7535684A
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Akira Terada
寺田 晁
Yasuhiro Tagami
田上 保博
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KYUSHU KOGYO DAIGAKU
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KYUSHU KOGYO DAIGAKU
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は合成ウルシオール類似物質の製造中間体に関し
、特に新規の化合物4− (9’ 、 10’ 。
12’ 、 13’−テトラブロモステアロイル)−ベ
ラトロールおよびその製造方法に関するものである。
(従来の技術) 漆工品はジャパンの名称で世界的に知られる東洋、特に
日本に特産の伝統工芸品であるが、周知の通り漆器から
僅かに分泌される天然の漆液にその原料を依存してきた
。しかるに明治開国以後その資源は枯渇の一途をたどり
、現在では、その90%以上を中国からの輸入に頼って
いる。このような事情から漆液は極めて高価である。ま
た天然漆液の大部分を占める乾燥性油分のウルシオール
の合成研究が明治以来行なわれてきたが、この合成は極
めて困難であり未だに解決されておらず、ましてや工業
的に安価に生産することは殆んど不可能であるとみられ
ている。このような理由から、古くから製造法の比較的
容易なウルシオール類似物質の合成が工夫され、利用さ
れてきたのである。
天然ウルシオールは一般式 (式中のRは1〜3個の二重結合を有する炭素数15個
の直鎖の炭化水素基を示す)で表わされる0−アルケニ
ルカテコールの同族体混合物である。
式中の二重結合は平均2個であるが、3個の化合物がそ
の50%を占める。名古屋大学の故宮用一部教授によれ
ば、合成ウルシオール類似物質の具備すべき条件、すな
わち化学構造は一般に、(a )カテコール側鎖の炭素
数は15個以上がよい、(11)側鎖の不飽和度が多い
程よく乾燥する、(C)耐化学薬品性は、二重結合が1
〜3個では殆んど同じであるが、二重結合が0個のもの
はよくない、 (d )カテコール核における側鎖の位置の違いによる
硬化膜の違いは殆どない、 ことがわかっている。
(発明が解決しようとする問題点) 合成ウルシオール類似物質は、原料のカテコールを安1
品に手に入れることができ、またカテコールの側鎖に導
入するアルケニル基も天然の不飽和脂肪から得られる化
合物を利用すれば、比較的簡単に得られる。しかし、こ
の方法は、カテコールに側鎖を導入する工程において、
カテコールへの炭素二重結合の付加反応が優先する結果
、アルケニル基を直鎖の形式で導入することができず、
分岐した形式の化合物が優先して生成する。その結果、
多種類の化合物が副産し、それらを一括して法式用品と
して使用しなければならなかったので、当然品質もよく
なく、常温で乾燥できる製品をつくることが難しく、専
ら焼付塗料としてのみ利用されてきた。
特に近年は漆価格の異常な上昇の結果、漆器の価格も極
め”C高価となり、従来のウルシオール類似物質のごと
き低級品は利用し難くなっているので、代用品ではある
が筒車で副生成物を伴わない化合物からなる高級な製品
が要望されている。
さらに、ウルシオール類似物質として性能の優れた化合
物を製造するためには、カテコール核に導入されている
炭化水素側鎖が、天然ウルシオールがそうであるように
完全な直鎖形式であり、カテコール核の3または4の位
置にある必要がある。
しかも、含まれる炭素不飽和基の二重結合の数が2〜3
個でなければならない。
しかし、炭素不飽和結合を持つ長鎖状炭化水素もしくは
、その誘導体をカテコールに直接反応せしめると、炭素
二重結合の付加反応が優先しておきる結果、炭化水素基
がカテコール核に枝分れの状態で結合してしまい、また
カテコールの水酸基にも付加反応する結果、酸素上にエ
ーテル結合をも生じてしまうのが常であった。これでは
常温乾燥性漆塗料として使用するには極めて不都合であ
る。
(問題点を解決するための手段) これらの問題点を解決するために、本発明は、上記のよ
うな漆製品の高級化の要望に答える合成ウルシオール類
似物質を製造するための中間体、特に副生成物を伴わな
い直鎖不飽和アルキル基を持つカテコールを工業的に合
成するための中間体を提供することにある。
すなわち、このような中間体を得るために、天然に極め
て安価に得られるリノール酸をカテコール核の側鎖の不
飽和炭化水素基の原料にめた。今また、これら炭素不飽
和基がカテコール核に直接付加することを防止するため
、臭素で保護することとした。さらに、エーテル状の副
生成物を防止するためカテコールの水酸基をメトキシ基
として保護したベラトロールを用いることが極めて適切
であると判断するに至ったのである。
具体的には本発明は化学構造式 で表される4 −(9’ 、 10’ 、 12’ 、
 13’ −テトラブロモステアロイル)−ベラトロー
ルにある。
また、本発明は上記化合物(1)を得るために、ベラト
ロール(2)を9.10.12.13−テトラブロモス
テアロイルクロライド(3)と、フリーデル・クラフト
触媒の存在で反応させる製造方法に(2)(3) に属する反応を用い、フリーデル・クラフト触媒の存在
下に行なわれる。触媒としては、無水の塩化アルミニウ
ム、塩化鉄、酸フッ化ホウ素、塩化亜鉛など、いわゆる
ルイス酸の他に、フッ化水素などのプロトン酸を使用す
ることができる。また溶媒には、ニトロベンゼン、ニト
ロメタン、二硫化炭素、二塩化エチレンなどの使用が適
当である。
この反応に用いる9、 10.12.13−テトラブロ
モステ70イルクロライド(3)は、例えば、次式に示
すように、リノール酸のグリセリンエステルを多量に含
んでいる大豆油(4)をケン化して抽出した混合脂肪酸
(5)に臭素を添加し、析出した高純度のリノール酸の
四臭化物(9,10,12゜13−テトラブロモステア
リン1ift (6) )を融解し、これに過剰の塩化
チオニルを加えて合成づることができる。
ケン化 大豆油 → 混合脂肪酸 (4) (5) (3) (作用) 不飽和基を臭素で保護したリノール酸の四臭化物(6)
のごとく炭素上に臭素を持つ炭化水素化合物は、ツーデ
ル・クラフト触媒の存在下では臭素の結合している位置
でベラトロールのごとき芳香族化合物と反応してしまう
こと、すなわち反応は目的物とは別な方向に進んで分校
状化合物が生成してしまうことが従来の化学常識であっ
たシしかし、本発明は、上記のように脂肪酸多臭素化合
物のカルボン酸基を、酸塩化物(3)の形と 3してベ
ラトロール核に反応せしめることによって、この問題を
解決したのである。このようにすれば、分子中に多くあ
る臭素基よりも1 塩化物の基の方 −が、速やかにベ
ラトロール核に反応してしまう結果、予期した化合物(
1)が得られる。また、反 1応工程中にも、臭素基は
そのまま保存される。す Iなわち、臭素基を有するこ
の化合物(1)を中間 (体として、さらに反応させて
ベラトロール核のメ lトキシ基を脱メチル化し、カテ
コール核を得よう −とする際にも臭素基を保存するこ
とができるので 1烙る。このようにして、最終的に、
リノール酸と同じ不飽和結合を持つ炭素数18個の炭化
水素側鎖8直鎖状に導入した合成ウルシオール類似物質
をqることができる。
以下、実施例に基づき本発明を説明する。
(実施例) 9、10.12.13−テトラブロモステアリン酸(6
)り合成 大豆油(4) 25hをエタノール1250gに溶かし
、kiiIf化カリウム75(lを少岳の水に溶解した
水溶液二混合した。この混合液を80℃で3時間、加熱
1賢「を行なった後に、エタノ”−ルを減圧留去し、希
(酸を入れ混合脂肪酸(5〉を遊離させた。これビリグ
Oインで抽出し、食塩水で洗浄後、無水硫促ナトリウム
で乾燥し、ろ過後、ろ液を約500ccヒで濃縮した。
これを寒剤にて一7℃に冷却し、と素70CCを攪拌し
ながら徐々に滴下した。1時間攪拌した後、90℃以上
に加熱し、沈澱物が全部溶解した後、熱ろ過した。ろ液
を冷却すると結晶が析出する。これを吸引ろ過し、亜硫
酸ナトリウム水溶液で洗浄し、結晶を自然乾燥させ、リ
グロインで再結晶させた。
収量73.6(1(収率29.2%)、融点113.5
〜115℃(文献値115℃)。赤外吸収スペクトルか
ら、既知物質の9.10.12.13−テトラブロモス
テアリン酸(6)であると同定した。
9、10.12.13−テトラブロモステアロイルクロ
ライド(3)の合成 上記9.10.12.13−テトラブロモステアリン1
(6ン10(1(1,704X 10−2モル)を12
0℃に加熱して溶融し、塩化チオニル3g(1,704
X10−2×1.5モル)を1時間かけて加えた。1時
間、120℃で加熱し、その後、過剰の塩化チオニルを
減圧留去して9.10.12.13−テトラブロモステ
アロイルクロライド(3)を得た。
収率98%以上。赤外吸収スペクトルで既知物質と一致
した。
本発明の4− (9’ 、 10’ 、 12’ 、 
13’ −71〜97口モステアロイル)−ベラトロー
ル(1)の合成 令 上記9.10.12.13−テトラブロモステアロイル
クロライド(3) 21.7g(0,033モル)を二
硫化炭素2011に溶かした。この溶液を、ベラトロー
ル(2) 4.5i11 (0,033モル)、無水塩
化アルミニウム5.3(1(0,033X 2.2モル
)および二硫化炭素40m i、の混合物に、かきまぜ
ながら滴下した。煮沸還流下に15時間かきまぜて反応
させ、冷却後、塩酸酸性氷水中に注入し、ベンゼンで抽
出し、炭酸水素ナトリウム水、次いで、水で洗浄後、乾
燥する。ベンゼンを留去して結晶を得る。
収量10.lj (収率42.6%)、融点16〜78
℃。
元素分析(C,43,58%: H、5,59%。
C26H4o03 B r 4としての計算1ii Q
 、 43.36 % ;H,5,59%)。
赤外吸収スペクトルを第1図に示した( 1660印−
盲、フェニルケトン: 1022CIIl−’ 、ベラ
トロール核φOCH3: 870. 840(Jll−
’ 、 4−置換ベラトロール)。
プロトンNMRスペクトルを第2図に示した( 6.9
5 、 6.79ρl)m (6−H,J= 9.18
 Hz) 。
7.52ppm (3−H)、7.52.、 7,64
 、 7.67ppm(5−)−1):4−置換ベラト
ロール)。
これらの分析結果から、生成物が4−(9’。
10’ 、 12’ 、 13’ −テトラブロモステ
アロイル)−ベラトロール(1)の化学構造を持つもの
であることを確証した。
(発明の効果) 本発明によれば、カテコール核の側鎖の不飽和炭化水素
基を臭素で保護した4 −(9’ 、 10’ 。
12’ 、 13’−テトラブロモステアロイル)−へ
ラドロールを得ることができたので、極めて純粋な合成
ウルシオール類似物質の中間体が得られる。
この中間体は、既知の7リ一デリクラフト反応を用いた
ので、既知の物質から容易に製造することができる。し
かも、副生成物を伴わず単一の化合物を製造することが
できるので、これを原料として最終的に得られる合成ウ
ルシオール類似物質には不純物が含まれない。
実際に、不純物を含む従来の合成ウルシオール類似物質
を天然漆に混じて常温乾燥法性塗料に利用した場合、そ
の混合比率が日本法1に対して0.5位しか用いられな
かったが、本発明を中間体として製造した合成ウルシオ
ール類似物質を同様に天然漆に混じた場合、1:1以上
でも乾燥塗膜を生じる能力を示した。これにより、品質
がよく常温で乾燥できる高級な漆製品を提供することが
可能になった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例による赤外吸収スペクトルを示す
図1、 第2図は同じ<NMRスペクトルを示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、化学構造式 %式% ?、ベラトロールを9.10.12.13−テトラブロ
    モステアロイルクロライドと、フリーデル・クラフト触
    媒の存在で反応させることよりなる化学構造式 %式%)
JP7535684A 1984-04-14 1984-04-14 4−(9′,10′,12′,13′−テトラブロモステアロイル)−ベラトロ−ル Granted JPS60218353A (ja)

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