JPS60216051A - エンジンのシリンダとピストンリングの組み合せ構造 - Google Patents

エンジンのシリンダとピストンリングの組み合せ構造

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JPS60216051A
JPS60216051A JP59073214A JP7321484A JPS60216051A JP S60216051 A JPS60216051 A JP S60216051A JP 59073214 A JP59073214 A JP 59073214A JP 7321484 A JP7321484 A JP 7321484A JP S60216051 A JPS60216051 A JP S60216051A
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cylinder
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前川 富喜男
Masaru Takato
高藤 勝
Yoshinori Murata
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J9/00Piston-rings, e.g. non-metallic piston-rings, seats therefor; Ring sealings of similar construction
    • F16J9/26Piston-rings, e.g. non-metallic piston-rings, seats therefor; Ring sealings of similar construction characterised by the use of particular materials
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J10/00Engine or like cylinders; Features of hollow, e.g. cylindrical, bodies in general
    • F16J10/02Cylinders designed to receive moving pistons or plungers
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
  • Coating By Spraying Or Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンのシリンダと該シリンダの内壁面に
摺接するピストンリングとの組み合せ構造の改良に関す
るものである。
(従来技術) 従来より、この種ピストンリングの耐摩耗性。
耐スカツフ性(耐焼付性)を向上させるために、シリン
ダ内壁面に摺接するピストンリング摺接面にクロムメッ
キ処理を施したり、あるいは例えば特開昭52−102
916号公報等に開示されているようにモリブデン溶射
の表面処理を行ったりすることはよく知られている。
しかし、このような従来技術を高出力エンジンに適用し
ても、高出力エンジンのピストンリングとシリンダ内壁
面との面圧が極めて高いために、該高山ツノエンジンの
要求する高度の耐摩耗性、耐スカツフ性を十分に満足す
ることが困難となり、エンジンの性能を安定して維持で
きないという問題があった。すなわち、クロムメッキ処
理を施したときには、ピストンリングの摺接するシリン
ダ内壁面の摩耗が大きくなるとともに、スカッフ限界値
が低下する。また、モリブデンの溶射処理を施したとき
には、その溶射層自体の摩耗量が大きくなるとともに、
スカッフ限界値も低下する。
(発明の目的) 本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、エンジンのシリンダ内壁の材質J3よび
硬1衰を特定した上で、ピストンリングの摺接面に所定
比率のCr O(酸化クロム)。
TiO2(二酸化チタン)、5tOz(二酸化ケイ素)
の組成を有する溶射層を形成することにより、エンジン
におりるピストンリングおよびシリンダの耐摩耗性、耐
スカツフ性のより一層の向上を図ることにある。
(発明の構成) 上記目的達成のため、本発明の解決手段は、上記したエ
ンジンのシリンダをHv170〜270の硬度を有する
合金鋳鉄材で構成し、かつピストンリングの摺接面に、
CrOが88〜95重量%、8102が3〜7重量%、
T:02が2〜5重間%の組成よりなる複合溶射層を設
けたものである。
このことにより、複合溶射層においては、そのベース成
分たるCrO成分によって溶射層自身の耐摩耗性を高め
、このCrO成分に自己II滑性のあるTt、Ozを2
〜5重M%加えることによって溶射層の硬度を低くして
シリンダ内壁面に対する耐スカツフ性を高め、さらに上
記TfOz成分の添加によって溶射層の全体的な耐摩耗
性が低下するのを高硬度の5fOzを3〜7重石%に加
えることによって対処する。一方、この複合溶射層との
相性を良好にして自身の耐摩耗性を高めるためにシリン
ダをHV170〜270の硬度の合金鋳鉄材としたもの
である。
そして、その場合、上記溶射層におけるTiO2成分の
添加比率は、2重(6)%未満では耐スカツフ性の向上
を期待できず、5重量%を超えると溶tJ4層の硬度が
低下してピストンリンクの耐摩耗性が不足するので、2
〜5重量%の範囲に設定される。また、Si 02成分
の組成比率は、3重り%未満では硬度低下によりピスト
ンリングの耐摩耗性が不足し、7重量%を超えると硬度
が硬くなり過ぎてシリンダ内壁を大きく摩耗させるので
、3〜7@聞%の範囲に設定される。したがって、残り
のCrO成分の組成比率は88〜95重量%に設定され
る。一方、合金鋳鉄材よりなるシリンダ内壁の硬度は、
1−Iv170未満では硬度が不足してピストンリング
の溶射層との摺接により摩耗量が茗しく増大し、l−1
v270を超えると高硬度により却ってピストンリング
の溶射層の摩耗量が増大するので、よってl−1v17
0〜270の範囲に設定される。
尚、CrOと5fOzとの混合粉末を複合溶剛すること
も考えられるが、その技術をそのままエンジンのピスト
ンリングに適用したどきには、ピストンリングの耐摩耗
性は向上するものの、溶射層の&1瓜が高いためにシリ
ンダ内壁面の耐摩耗吊が著しく増大して実用上の利点が
得られない。これに対し、本発明の構成では、溶tA層
に゛丁102という特定の成分を所定比率だけ加え、か
つピストンリングの相手材としてのシリンダ材の材質お
よび硬度をも特定することにより、ピストンリングどシ
リンダ内壁との相性を良好にし、よってシリンダ内壁を
ピストンリングの溶剤層によって摩耗させることなく、
ビス:〜ンリングの耐摩耗性。
耐スカツフ性を向上させるものである。
(発明の効果) したがって、本発明ににれば、エンジンのシリンダを1
−1v170〜270の硬度を持つ合金鋳鉄材で構成し
、シリンダ内壁と摺接するビストシリンダの摺接面には
、croが88〜95重量%、Ti0zが2〜5重石、
5iOzが3〜7重量%の組成よりなる複合溶剤材を設
けたものであるので、シリンダ内壁面の摩耗を抑制しな
がら、ピストンリングの耐摩耗性、耐スカツフ性をより
一層向上させることができ、高出力エンジンへの適用に
おいてもその性能を安定して維持することができるもの
である。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面により詳細に説明す
る。
第1図において、1は本発明の実施例に係るエンジンの
シリンダであって、該シリンダ1は例えば片状黒鉛鋳鉄
等の合金鋳鉄材よりなり、その硬度はビッカース硬度で
1−IV170〜270の範囲に設定されている。
また、2は上記シリンダ1内を往復動するピストンであ
って、該ピストン2の外周面にはリング満3が形成され
、該リング溝3内には上記シリンダ1の内壁面1aに摺
接する例えばトップリング等のピストンリング4が装着
されている。該ピストンリング4においてシリンダ内壁
面1aと摺接する摺接部4atlなわち外周面にはリン
グ40幅方向略中央部を円周方向に沿って凹陥してなる
凹WA5が形成され、該凹溝5には、CrOが88・−
95重量%、5t02が3〜7重量%、TlO2が2〜
5重量の組成よりなる複合溶射層6がピストンリング4
外周面と路面−になるように充填形成されている。
さらに、上記ピストンリング4の表面には、上記溶射層
6表面の幅方向中間部を除いた部分に、15〜30容量
%のF(フッ素樹脂)の粒子を含有するN1−F複合メ
ッキ層7が形成され、該メッキB7の層厚は10〜20
μの範囲に設定されている。
ここにおいて、上記シリンダ1を構成する合金鋳鉄は、
Fcの成分中にC,3i 、Mn 、P、S。
C「の各成分を含み、種類に応じてCLI 、 MO。
3n等の各成分が添加されており、各成分の組成比率は
、Cが3.00〜3.70重量%、3iが1.30〜2
.30重凹%、Mnが0.50〜0゜90更量%、Pお
よびSが共に0.10重量%以下、Crが0.05〜0
.5重1%、Quが0゜5〜1.0重量%、MOが1.
0重量%以下、Snが0.10重ffi%以下にそれぞ
れ設定されているものである。すなわち、C成分の組成
比率は、3、0OfI!fi)%未満であるときには、
炭化物のmが少なくなって硬度が低下し、パーライト組
織が粗大化して機械的強度が低下する一方、3.70重
量を超えると、黒鉛が増えて強度が低下するので、3.
00〜3.7C1ffi%の範囲に設定される。Si成
分の組成比率は、1.30重量%未満では黒鉛の生成m
が少なくなり、2.30重量%を超えると黒鉛化が進ん
で強度が低下するので、1.30〜2.30重量%の範
囲に設定される。
Mnは脱硫作用、パーライト組織の安定化のために添加
されるもので、0.50−0.90重量%の範囲に設定
される。また、PおよびS成分は通常通りに0.10重
量%以下の組成比率に抑制される。Cr成分は基地を全
パーライト組織として、機械的強度、耐摩耗性を向上さ
せるもので、この組成比率は、0.05重量%未満では
炭化物の量が少なくなって硬さが低下し、0.5重量%
を超えると炭化物の量が増えて切削性が低下するので、
0.05〜0.5重ω%の範囲に設定される。CU酸成
分バーライl−1織を緻密にして機械的性質を向上させ
るものであり、0.5〜1.0重量%の範囲に設定され
る。MOC成分基地の高潟快さ、疲労強度を向上させる
もので、その組成比率は1゜0重量%を超えると黒鉛化
をl害するので、1゜0重量%以下に設定される。5n
は基地の高温硬さを向上さ速るもので、その組成比率は
、1.0重量%を超えると、基地を脆くするので、1.
0重量%以下に設定される。
また、ピストンリング4の摺接部4aに形成する複合溶
射B6の層厚は、溶rJ4層6とピストンリング4基材
への密着性を高めて剥離を防止するために、150μ以
下に設定するのが好ましい。
さらに、上記ピストンリング4の表面に形成されたNi
 −F複合メッキ層7におけるF粒子の含有比率は、1
5容量%未満であると、フッ素樹脂の持つ自己&18!
1特性が低下して、初期なじみ性に対する効果が少なく
なり、30容聞%を越えると、複合メッキ層7のピスト
ンリング4基材に対する密着性が低下して剥離し易くな
るので、15〜30容量%の範囲に設定される。
まIこ、フッ糸樹脂粒子の粒径は、0.3μ未満では製
造困難であり、3μを越えるとN1成分との密着性が低
下するので、0.3〜3μの範囲に設定するのが好まし
い。
さらにまた、Ni −F複合メッキ層7の層厚は、10
μ未満であると、初期なじみ性の向上に不足し、20μ
を越えたときには、メッキB7の摩耗に伴ってピストン
リング4の合口部が広がり、ブローバイガスの増加等を
招くので、10〜20μの範囲に設定される。
したがって、上記実施例においては、ピストンリング4
のシリンダ内壁面1aとの摺接部4aに、88〜95重
ff1%’7)CrOと3〜7重量%(7)SiO2と
2〜5重量%のTiO2とからなる複合溶射層6が形成
され、該複合溶射層6がCrO成分、5層02成分によ
り耐摩耗性およびTiO2による耐スカツフ性を心機的
に備えているため、ピストンリング4の耐摩耗性、耐ス
カツフ性を高めることができる。しかも、上記ピストン
リング4が摺接する相手材としてのシリンダ1が硬疾ト
1v 170〜270の合金ui鉄材により構成されて
いるため、このシリンダ1の硬度設定により、シリンダ
内壁面1aが上記ピストンリング4の複合溶射層6の摺
接を受けても摩耗し難くなり、よってピストンリング4
およびシリンダ1双方の耐摩耗性を向上できるとともに
、両者間の耐スカツフ性を向上できる。
また、その場合、上記ピストンリング4に形成Jる複合
溶l)1層6は良好な耐摩耗性、耐スカツフ性を有する
反面、一種のセラミック材であるので摩擦係数が高く、
エンジンの出力ロスや初期なじみ性の低下を招くことが
ある。しかし、本実施例では、上記ピストンリング4の
摺接部4aに部分的にN1−F複合メッキ層7が形成さ
れ、このN1−F複合メッキ層7は硬廓が低くてF成分
による自己DI滑性を有し、高温においても摩擦係数が
低く保たれ、さらに耐ガンリン性、耐油性、耐熱性をを
有するため、エンジンの初期運転時に、シリンダ1内で
のピストン2の往復動に伴ってピストンリング4がシリ
ンダ内壁面1aと摺接したときに、第2図に示(ように
ピストンリング4とシリンダ内壁面1aとの間の血圧に
よって上記Ni−「複合メッキ層7が複合溶射層6の表
面上に摩耗粉となって転移し、最終的には第3図に拡人
詳示Jるように溶銅層6の表面上のみならず表面に開口
するポーラス部5a 、 5a 、・・・内にも転移す
る。このメッキ層7の溶剤層6上への転移により、溶射
層6はメッキ層7を介して間接的にシリンダ内壁面1a
に摺接づるようになり、よって上記複合溶射層6による
ピストンリング4とシリンダ内壁面1aどの間の摩擦抵
抗を低減して、エンジンの初期なじみ性の向上等を図る
ことができる。
尚、上記複合溶射層6のピストンリング4基材への密着
性を向上させるために、ピストンリング4基材に、下地
処理としてMO系自溶合金の下地溶射を行ってもにい。
また、複合溶OA層6の耐熱衝撃性を向上させるために
、溶射粉末中にTi (チタン)やY(イツトリウム)
等を添加してもよい。
さらに、上記実施例では、ピストンリング4側に−Ni
−F複合メッキ層7を形成したが、それに替えて、シリ
ンダ内壁面1aにNi −F複合メッキを施してもよい
。その場合、メッキ層における1粒子の含有比率を、上
記実施例と同じにせずに15〜40容量%の範囲に変更
し、メッキ層の層厚は上記実施例と同様に15〜20μ
の範囲に設定することが必要である。
さらにまた、上記実施例では、摩擦抵抗の低減および初
期なじみ性の向上を図るために、ピストンリング4にN
+ −F複合メッキ層7を形成したが、摺接部4a表面
にSnメッキを施したり、あるいはポリイミド、ポリア
ミド系の樹脂を焼付はコートしてもよい。
次に、具体的な実施例について説明する。
第4図は作成した試供材の耐摩耗性をテストする耐摩耗
性評価テスト装置を示し、該耐摩耗性評価テスト装置は
、上面にエンジンのシリンダ材51をその内壁面側が上
面になるように載置固定するシリンダ材固定台52と、
水平方向に延びるロッド53を摺動自在に支持するロッ
ド支持台54と、上記ロッド53の一端に連結され、ピ
ストンリング材55をその摺接面が上記シリンダ材51
の上面に当接するように支持するピストンリング材取付
部56と、上記ロッド53の他端にクランク機構57を
介して連結され、[1ツド53を摺動させる駆動モータ
58とを備え、上記ピストンリング材取付部56に所定
の荷重P1をかけてピストンリング材55をシリンダ材
51に圧接させ、その状態で駆動モータ58を作動させ
てピストンリングU55をシリンダ4451上で往復摺
動させることにより、シリンダ材51およびピストンリ
ング材55を摩耗させてその各摩耗mを測定するもので
ある。そして、テストは上記負荷P1を5〜15kg、
ピストンリング材55の往復移動幅を10111ffl
、往復速瓜を700回/分、往復距離を20000回に
それぞれ設定して、人気中の乾燥条件下で行った。
また、第5図は試供材の耐スカツフ性をテストする耐ス
カツフ性評価テスト装置を示し、該耐スカッフ性評価テ
l−M置は、上面にシリンダ材51をその内壁面側が上
面になるように載置固定して回転する回転テーブル59
と、該回転テーブル59の外周部上方に円周方向に所定
距離だけ移動可能に設けられ、ピストンリング材55を
その摺接面が上記シリンダ4451の上面に当接するよ
うに支持するピストンリング材取付fl+ 60と、該
ピストンリング材取付部60の移動量を81測する摩擦
力計61と、上記回転テーブル59上のシリンダ材51
に潤滑油を掛ける油ポンプ62とを備え、油ポンプ62
からのlli滑油を回転テーブル59上に供給しながら
、該回転テーブル59を回転さUてピストンリング材5
5とシリンダ材51とを摺接させ、その状態でピストン
リング材取付部60に加える荷I P 2を漸次大きく
してピストンリング材55とシリンダU51との面圧を
増大させてゆき、ピストンリング材55がシリンダ材5
1に焼付いて該シリンダ51に追従移動したときのスカ
ッフ限界値を測定するものである。そして、テストは上
記TtJ重P 2を0〜80に9、シリンダ材51にお
いてピストンリング材55な当接する部分の周速度を7
.311/S、潤滑油をマシン油にそれぞれ設定した条
件下で行った。
以上の2種類のテスト装置ににリシリンダ材およびピス
トンリング材の各試供材について9通りのテストを行っ
た。覆゛なわち、先ず、Cが3.40重量%、81が2
.00重量%、Mnが0.70重間%、PIfio、0
5重四%、Sが0.05重間%、Crが0.2重量%、
Cuが0.151i量%、Snが0.07重量%、Fe
が残部の組成(基本組成)を有する合金鋳鉄でシリンダ
材を構成し、一方、高すン&li畝製の基材表面に、5
i02が5重量%、TiO2およびCrOの比率が相対
的に変更された組成を有する。厚さ150μ以下の複合
溶射層を形成してなるピストンリング材を用いて、スカ
ッフ限界値およびピストンリング材の摩耗量を測定した
ところ、その測定結果は第6図に示ずようになった。
この第6図から明らかなように、ピストンリング材の摺
接面に形成する複合溶剤層の組成において、Ti0zが
2重量%未満であるとスカッフ限界値が限界ライン(3
2に’l/+m11−m /s )よりも低下し、5f
fiff1%を超えるとピストンリング材の摩耗量が限
界ライン(0,45H)を超えるようになり、よってT
i 02の組成比率が2〜5ft!ffi%の範囲にあ
れば耐スカツフ性およびピストンリング材の耐摩耗性が
向上することが判る。
また、上記した基本組成のシリンダ材を用い、一方、高
すン訪畝製基材の表面に、TiO2が3重量%、5t0
2およびCrOの比率が相対的に変更された組成を持つ
、厚さ150μ以下の複合溶射層を形成してなるビスト
シリンダ材を用いて、シリンダ材およびビストシリンダ
材の摩耗量を測定したところ、その測定結果は第7図に
示すようになった。
この第7図から明らかなように、複合溶射層の組成にお
いて、5tO2が3重量%未満であればピストンリング
材の摩耗量が限界ラインを超え、7重量%を超えればシ
リンダ材の摩耗量が限界ライン(20m+1)を超える
ようになり、よって3i02の組成比率が3〜7重量%
の範囲にあればシリンダ材およびピストンリング材の耐
摩耗性が向上することが判る。
さらに、ピストンリング材の摺接面に形成する複合溶剤
層をCrOが92重石%、SiO2が5重量%、TtO
zが3重量%の組成とし、かつその層厚を150μ以下
とする一方、シリンダ材の組成および硬度を下記表1の
ように4通りに変更して、各シリンダ材およびピストン
リング材の摩耗mを測定したところ、その測定結果は第
8図のようになった。
この第8図から明らかなように、合金鋳鉄製シリンダ材
の硬度がHV170未満であるときにはシリンダ材の摩
耗量が限界ラインを超え、1」v270を超えると逆に
ピストンリング材の摩耗量が限界ラインを超え、よって
シリンダ材の硬度はHv170〜270の範囲に設定す
ればシリンダ材およびピストンリング材双方の耐摩耗性
が向上することが判る。
また、上記した基本組成のシリンダ材を用いる一方、摺
接面にCrOが92重量%、5iOzが5重量%、Ti
 02が3重量の組成を有する複合溶!)lWJを形成
してなるピストンリング材を用い、該シリンダ材とピス
トンリング材との間の面圧〈第4図の耐摩耗性評価テス
ト装置においてビストシリンダ材55に加える荷重P+
 )を弯更してシリンダ材の摩耗量を測定したところ、
その結果は第9図に示−t J、うになった。尚、比較
例として、摺接面に厚さ150μのC「メッキ層を形成
してなるピストシリンダ材を用いた。
この第9図から明らかなように、Crメッキしたピスト
ンリング材を使用したときには、面圧の上昇に伴ってシ
リンダ材が著しく摩耗するのに対し、本発明例のビスト
シリンダ材を使用したときには、面圧が高出力エンジン
の使用範囲である0゜4〜0.5ki/−まで上昇して
もシリンダ材の摩耗量は基準ラインよりも低くなるのが
判る。
また、上記の基本組成のシリンダ材を用いる一方、摺接
面に下記表2に示すように組成の梗々に異なる複合溶射
層またはC「メッキ層を形成してなるピストンリング材
を用い、上記第4のテス]・と同様にシリンダ材とピス
トンリング材との血圧を変えてピストンリング材の摩耗
量を測定したところ、その結果は第10図に示すように
なった。
表2 (儒肴:R+Gよ本発明例、R2−R5は比較例)この
第10図から明らかなように、本発明例のピストンリン
グ材(試料NO,RI)を使用したときには、血圧が0
.4〜0.5kwI/−と高くなってもピストンリング
材は基準値を越えて摩耗しないことが判る。よって、こ
れらのテスト結果から、本発明例のピストンリング材は
高出力エンジンに良好に適用できることになる。
また、上記の基本組成のシリンダ材を用いる一方、上記
面圧に対するピストンリング材の摩耗量のテストと同じ
構成のピストンリング材(表2参照)を用いて、スカッ
フ限界値を測定したどころ、第11図に示ずような測定
結果を得た。
この第11図から明らかなように、本発明例のピストン
リング材(試料NO、R+ )を使用したときのスカッ
フ限界値は限界ラインよりも上昇することが判る。
また、上記した基本組成のシリンダ材を用いる一方、摺
接面に、本発明に係る複合溶射層または比較例としての
種々の溶射層もしくはめつき層を形成してなるピストン
リング材を用いて、シリンダ材およびピストンリング材
の各摩耗量を測定したところ、その結果は第12図のよ
うになった。
また、このテストと同じ構成の試料によりスカッフ限界
値を測定した結果は第13図に示すようになった。
この第12図および第13図から明らかなように、本発
明に係るピストンリング材によれば、シリンダ材および
ピストンリング材の各耐摩耗性ならびに耐スカップ性を
共に向上できることが判る。
最後に、上記の基本組成のシリンダ材を用いる一方、摺
接面に、CrOが92重量%、SiO2が5重量%、T
lO2が3重量%の組成を持つ複合溶射層を形成すると
ともに、表面に、上記実施例で説明した如きN1−F複
合メツ4:層(F粒子の含有率は30容量%、層厚は1
5μ)を形成してなるピストンリング材を用い、該ピス
トンリング材をシリンダ材に面圧0.4aC9/−で摺
接させて摩擦距離に対するシリンダ材の摩耗量を測定し
たところ、第14図に示ずような結果が得られた。
尚、比較例として、上記Ni −F複合メッキ層の形成
されていないピストンリング材を用いた。
この第14図から明らかなように、ピストンリング材に
Ni −F複合メッキ層が形成されていないときには、
摩擦距離が比較的短い間にシリンダ材の摩耗量が増大J
るのに対し、複合メッキ層が形成されているときには、
メッキ層がスムーズに摩耗して初期なじみ性が良くなり
、シリンダ材の摩耗量が全体的に少なくなることが判る
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は要部断面
図、第2図はエンジンの初期なじみの状態を示す要部断
面図、第3図は初期なじみを略完了した後のピストンリ
ングの要部拡大断面図、第4図はi+摩耗性評価テスト
装置の概略説明図、第5図は耐スカツフ性評価テスト装
置の概略説明図、第6図はTi 02の組成比率に対す
るスカッフ限界値およびピストンリング摩耗mの変化を
示す説明図、第7図は5102の組成比率に対するシリ
ンダおよびピストンリング摩耗mの変化を示す説明図、
第8図はシリンダ硬度に対するシリンダおよびピストン
リング摩耗量の変化を示す説°明図、第9図は内圧に対
するシリンダ摩耗量の変化を示す説明図、第10図は面
圧に対するピストンリング摩耗量の変化を示す説明図、
第11図はスカッフ限界値を本発明例と比較例との間で
比較して示ず説明図、第12図はシリンダおよびピスト
ンリング摩耗量を本発明例と比較例との間で比較して示
す説明図、第13図は本発明例のスカッフ限界値を他の
一般的な例と比較して示す説明図、第14図はNi −
F複合メッキ層の有無の違いによるシリンダ摩耗量の変
化を示す説明図である。 1・・・シリンダ、1a・・・内壁面、2・・・ピスト
ン、4・・・ピストンリング、4a・・・摺接部、6・
・・複合溶射層、7・・・複合メッキ層。 第1図 第2図 第4図 第5図 第6図 第7図 SiO2組成比組成中学%) 第8図 第9図 面ff (kg/mm”)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) エンジンのシリンダと、該シリンダ内を往復動
    するピストンの外周に装着され、シリンダ内壁面に摺接
    するピストンリングとの組み合V構造であって、上記シ
    リンダはHv170〜270の1liP度を有づ−る合
    金鋳鉄材よりなり、一方、ピストンリングの摺接部には
    、Cryが88〜95重量%、5i02が3〜7重M%
    、TiO2が2〜5m聞%の組成よりなる複合溶l)J
    層が設けられていることを特徴とするエンジンのシリン
    ダとピストンリングの組み合せ構造。
JP59073214A 1984-04-11 1984-04-11 エンジンのシリンダとピストンリングの組み合せ構造 Granted JPS60216051A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006194389A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Showa Corp 車両用油圧緩衝器
KR20190103186A (ko) * 2017-01-13 2019-09-04 페데랄-모굴 부르샤이트 게엠베하 피스톤 링 및 그 제조 방법(piston ring and method for production of same)

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JPS48102743A (ja) * 1972-04-08 1973-12-24
JPS5891152A (ja) * 1981-11-21 1983-05-31 Teikoku Piston Ring Co Ltd 焼結合金製摺動部材

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