JPS6021018Y2 - 開閉自在な小物入れ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は家庭の洗い場、物干し場等で、例えばたわし
、石けん、洗濯挾み等の収納容器として用いられる小物
入れに関する。

この考案は、本考案者の先に提案に係る実公昭５２−５
２７４８号の小物入れを、更に実用上の便利性を向上す
るべく改善したものである。

即ち、開閉自在な容体を展開状態および閉じ合わせた状
態において、一層安定の良好なものにすると共に、展開
状態でどこにでも吊すことが出来、かつ吊した状態のま
までの開閉操作も自在に出来、しかも安価に大量生産出
来るように工夫したものである。

而して、この考案に係る小物入れは、開口部の一側縁間
にヒンジ部を介して開閉自在に連結されたｌ対の合成樹
脂容体と、上端に単一の吊鉤を有し、該吊鉤の下端から
４本の可視性吊紐が一体に延設された合成樹脂製の吊下
部材とよりなり、前記吊紐がその下端に有する膨大形係
合頭部をもって両容体の両側壁にそれぞれ２本づつ係合
止着されると共に、前記ヒンジ部に近い位置において前
記両容体の側面に設けられた突起間にゴム紐等の伸縮条
が張架されてなる構成を要するものである。

以下、この考案の構成を図示の実施例に基いて説明する
。

この考案に係る小物入れは、開口部の一側縁間に薄肉の
ヒンジ部２を介して展開状態で一体成形された開閉自在
な１対の合成樹脂容体１，１と、上端に吊鉤３を有し、
その下端の基部３ａから４本の細い可撓性吊紐４が一体
に延設された合成樹脂製の吊下部材５とよりなる。

各容体１，１には、その開口面に近い位置において、両
側壁外面に、第４図に示すように花弁状の係止孔６を有
する紐止め突起７が設けられる一方、吊下部材５の吊紐
４の下端には円錐形の膨大形係合頭部８が設けられてお
り、該保合頭部８を樹脂の弾力を利用して前記係止孔６
に強制的に嵌合することにより、各吊紐４の下端がそれ
ぞれ各綴止め突起７に保合止着されている。

また、容体１，１には、ヒンジ部２に近い位置において
一側面または両側面に掛は止め突起９゜９が設けられて
おり伸縮条１０が張架されており、これによって両容体
１，１を開閉するさい、両突起９，９を結ぶ線がヒンジ
部２の位置から外れたときから、上記伸縮条１０が両容
体１，１に対してそれらを閉じ合わせる方向または展開
する方向に弾力的に作用して、両容体１，１を閉じ合わ
せ状態および展開状態のいずれにもしっかりと保持しう
るものとなっている。

この考案は上述のようなものであるから、吊鉤３をもっ
て洗濯竿や突起物等に引掛けて吊下げた状態のままでも
、容体をワンタッチで開閉でき、かつそのいずれの状態
も安定に保持しうる。

特に、容体１，１を開いた第２図の状態で、吊下部材５
の吊鉤３を物干し竿や突起物にはもちろん、エプロンの
裸部等にも引掛けて展開状態のまま吊すことができるか
ら、手許での小物の出し入れも容易に出来、実用上至便
である。

かつ持ち運びに際しても、吊下部材５を提手に利用して
容易に手で提げることができるし、そのさい容体を閉じ
ておけば内容物が脱落することもなく、かつ閉じた状態
にしておけば屋外に放置しても内部に雨水、塵埃が侵入
することがなく収納物を清浄に保ち得る。

かつ本考案品は、容体１，１と吊下部材５とを別々に成
形し、これらを後者の吊紐４の係合頭部８の係合止着操
作により組合わせることで製作しうるから、少ない部品
点数をもって極めて簡単に組立製作することができ、量
産に適して安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図は容体を
閉じた状態の斜視図、第２図は容体を開いた状態の斜視
図、第３図は第２図の状態における縦断面図、第４図は
吊紐の止着部分の一部拡大斜視図である。 １・・・・・・容体、２・・・・・・ヒンジ部、３・・
・・・・吊鉤、４・・・・・・吊紐、５・・・・・・吊
下部材、６・・・・・・係止孔、７・・・・・・紐止め
突起、８・・・・・・係合頭部、９・・・・・・突起、
１０・・・・・・伸縮条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開口部の一側縁間にヒンジ部を介して開閉自在に連結さ
   れた１対の合成樹脂容体と、上端に単一の吊鉤を有し、
   該吊鉤の下端から４本の可撓性吊紐が一体に延設された
   合成樹脂製の吊下部材とよりなり、前記吊紐がその下端
   に有する膨大形係合頭部をもって両容体の両側壁にそれ
   ぞれ２本づつ係合止着されると共に、前記ヒンジ部に近
   い位置において前記両容体の側面に設けられた突起間に
   ゴム紐等の伸縮条が張架されてなる開閉自在な小物入れ
   。