JPS5934437Y2 - ハンガ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洋服、セーターなどの衣料用の−・ンガーであ
って肩部を開閉可能にしたものに関し、簡単な係合手段
の係合及びその離脱によって肩部の拡開固定と、下方へ
の閉止が容易確実に行なえて、衿明の狭い衣服用等にも
適し使用上便利な−・ンガーの提供を目的とする。

従来、衣服類を掛けるための・・ンガーには、肩部を開
閉可能に形成したものも見られる。

しかしこの種の−・ンガーは例えば、・・ンガ一本体を
貫通するフックの軸の先端と、一端を肩部に枢着された
棒材の他端とを接続部材にそれぞれ枢着することによっ
て、肩部を開閉するよう形成されたものであるため、開
閉機構が外部に露出していて外観上難点があるばかりで
なく、衣服をこの部分に引掛けるかそれがあるなどの欠
点があった。

本考案は前記の問題点に鑑みてなされたもので、添付の
図面についてその実施例を説明する。

Ａ及びＡ′は胴部を重合止定することによってハンガ一
本体を形成する構成部材であって、構成部材Ａは一方の
肩部１と胴部２とが、昔た構成部材には他方の肩部１′
と胴部２′とがそれぞれ連設されている。

胴部２および２′の対向面上には周縁近くに弧状の外側
突縁３，３′と、この外側突縁の反対側のやや内方位置
に弧状の内側突縁４，４′とが、胴部の重合止定によっ
て外側突縁同士内側突縁同志が対称位置で向き合い、か
つ外側突縁と内側突縁とが互に摺接して回動するよう設
けられている。

５及び５′は前記内側突縁４，４′の外側上部に設けら
れた切欠部、６及び６′は外側突縁３，３′の内側下部
に設けられた切欠部であって、各切欠部５，５’、６゜
６′は後述の係合部材に有する突起部が係合止定するよ
う形成されている。

Ｂはフックであって下方に軸７が連設されており、軸７
は胴部２の中心部に立設された中心軸８を軸心方向に貫
通して胴部に取着されている。

Ｃは保合部材であって、軸７を囲繞する形状を有し、肩
部及び下端部に前記突縁の切欠部５，５’、６．６’に
係合する突起部９゜９及び１０．１０が形成されている
。

１１は軸１の下部と保合部材Ｃの下縁との間に介装され
たスプリング、１２は係合部材Ｃを引きあげるための嫡
子であって、その内部に保合部材の上端部が係止されて
いる。

１３はネジ、１３′は座金であって、胴部２に立設され
た中心軸８を胴部２′の中央部に有する孔に貫通させて
両胴部を重合し、前記座金１３′を介してネジ１３によ
って止定される。

本考案は上記のような構成であるから、両肩部が拡開固
定した状態にある−・ンガー（第１図、第７図）の嫡子
１２を上方に引き上げると、保合部材はスプリングに抗
して上方に移動するため、内側及び外側の突縁の切欠部
に係合止定していた係合部材の突起が切欠部から離脱し
、肩部はその自重によって下方に閉じて相接し、棒状と
なる（第２図）。

このとき嫡子から指を離すと、係合部材はスプリングの
弾発力によって下方に復帰し第４図の状態となる。

オた、肩部を拡開固定した状態にするには、閉じた状態
の両肩部を外方へ開くことによって行なわれるもので、
第４図から第７図に示すように胴部の回動によって、昔
ず第４図の状態にあった離脱状態にあった切欠部と保合
部材の突起部が相接しく第５図）、次で突起部はスプリ
ングに抗して切欠部側壁の内側縁に摺接しく第６図）、
更にこれを乗り越えて切欠部に係合して止定する（第７
図）。

なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、
たとえば保合部材の突起部は肩部あ′るいは先端部の倒
れか一方のみに設けてもよく、この場合は突起部が係合
する切欠部も当然、突起部に対応する内側突縁か外側突
縁の何れかのみに設ければ足りる。

また、スプリングは図示の場合に代えて、軸７の嫡子内
を貫通する部分に装着してもよく、この場合は係合部材
Ｃの上端は嫡子と一体にし、嫡子内は中空に形成され、
このスプリングによって係合部材の上動と復帰を可能に
する。

その他車考案の要旨を逸脱しない範囲において種々の構
成が可能である。

本考案に係る−・ンガーは極く簡単な操作によって係合
部材の突起部と突縁の切欠部との係合及び離脱が行えて
、肩部の拡開と閉止が容易かつ確実に行うことができる
ので、衿明の狭い例えば、とつくり衿セーターのような
ものでも肩部を閉じた状態で内部に差入れた後屑部を拡
開固定することができる便利がある。

さらに、衣服の掛替え時にも被服をかけた状態の筐まで
、嫡子を指先で上方に持ち上げれば−・ンガーの肩部は
下方へ閉じて細くなり、衣服は脱は落ち、ハンガーはそ
の昔まの状態で残るので掛替えが極めて容易に行える。

また、外部にはフックの吊部と嫡子だけが設けられてい
て、保合手段は胴部に内設されているので衣類を損傷す
るおそれがなく、かつ、外観的にも優れているとともに
不使用時には嵩低くなるため、輸送、保管等に便利であ
る等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は肩部を拡開固定した状態における正面図、第２
図は肩部を閉じた状態における正面図、第３図は拡大し
て示す分解斜視図、第４図〜第７図は肩部の閉じた状態
から拡開固定するに至る要部の拡大正面図で、一方の構
成部材はそれぞれ鎖線をもって表わしている。 Ａ 、 Ａ’・・・・・・構成部材、Ｂ・・・・・・フ
ック、Ｃ・・・・・・係合部材、１，１′・・・・・・
肩部、２，２′・・・・・・胴部、３゜３′−・・・・
・外側突縁、４，４′・・・・・・内側突縁、５．５’
。 ６．６′・・・・・・切欠部、８・・・・・・中心軸、
９，１０・・・・・・係合部材の突起部、１１・・・・
・・スプリング、１２・・・・・・嫡子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方の肩部と胴部を連設してなる構成部材Ａと、他方の
   肩部と前記胴部に重合止定される構成部材Ａ′と、構成
   部材Ａの胴部に取着される軸を連設してなるフックＢと
   、係合用の突起部を有し前記軸に沿って設けられ、上動
   及び復帰が可能な係合部材Ｃとからなり、両胴部の対向
   面上には、胴部の重合時に互に向き合う位置に弧状の突
   縁を設けるとともに、との突縁に、胴部の回動によって
   前記係合部材の突起部が係合する切欠部を設け、両胴部
   を重合止定してなることを特徴とする−・ンガー。