JPS5832683Y2 - 背負子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は背負子に関し、その目的とする処は従来フレー
ムパイプと一体に構成されていたハンガーパイプ部分を
折り畳み自在にして、収納、梱包を簡便に行なうことが
出来ると共に、ハンガーパイプの回動によって瞬時に組
立状態が確立され、安全な使用状態を確立し得る背負子
を提供することにある。

本考案の実施の一例を図面により説明すると図中１はハ
ンガーパイプ、２は左右フレームパイプ、３はスタンド
であり、それらはアルミ等の金属管によって構成されて
いる。

ハンガーパイプ１は略コの字型に屈曲形成され、幼児収
納袋４を懸吊すると共にその両開放端に支持部材５が夫
々設けられている。

支持部材５は合成樹脂製で、仕切壁６を介して支承部７
と案内部８に区画されている。

支承部７はその間口９より上記ハンガーパイプ１の開放
端が挿入されビス止めされるようになっている。

案内部８は略半円形状に形成され、その周面に上記支承
部７の開口９と同じ方向に開口する開口１０が形成され
ている。

１１は上記開口１０の上半部周縁に切欠形成された嵌合
部であり、後述するストッパー１２が嵌合するようにな
っている。

フレームパイプ２はその上端が支持部材５の案内部８に
その開口１０より挿入され、枢軸１３を介して揺動自在
に取付けられる。

１４はフレームパイプ２内に装着したバネであり、その
下端が絞り部１５に係止され、上端がピン１６に係合し
ている。

ピン１６はフレームパイプ２において対面するように開
穿された２つの長孔１７に嵌め合い、ストッパー１２に
固着されている。

ストッパー１２は筒状に形成され、フレームパイプ２の
外周に軸方向摺動自在に取付けられる。

そしてフレームパイプ２に取付けられたストッパー１２
は上記バネ１４により常に上方に押上げられて、支持部
材５の嵌合部１１に嵌合し、背負子の使用時においてハ
ンガーパイプ１を所定角度に保持するようにする。

スタンド３は略コの字型に屈曲形成され、その両開放端
がパイプカバー１８を介して支持部材５に取付けられる
。

パイプカバー１８は合成樹脂材でもって一端が塞がれた
略［形に形成され、その外周に挿着部１９が突出形成さ
れると共に該挿着部１９よりスタンド３の開放端が挿入
されるようになっている。

そしてスタンド３を挿入したパイプカバー１８は上記フ
レームパイプ２を支持する枢軸１３を共用してスタンド
と共に左右支持部材５の内側に回動自在に共線めされ、
その開放面側が支持部材５に摺接するようになっている
。

このパイプカバー１８が摺接する支持部材５の摺接面２
０には止ピン２１及び突起２２が突設される。

止ピン２１はバイブカバー１８内に突出してその外周部
に設けられると共にその外周面が緩衝体により被覆され
、それにスタンド３の端部を当接させることによりスタ
ンド３をそれ以上外方に揺動させないようにする。

突起２２はスタンド３を立てた状態、即ちスタンド３が
止めピン２１に当接状態でそのスタンド３を挾んで止め
ピン２１と反対側に位置するように設けられ、スタンド
３を使用状態に位置定めするようにする。

２３はパイプカバー１８の挿着部１９の両側に一体に形
成された鍔片であり、上記支持部材５の摺接面２０とフ
レームパイプ２との間を塞ぎ、そこに手や指等が入らな
いようにして安全性を向上させるものである。

２４は左右フレームパイプ２の下部に渉って設けられた
背受バーであり、背負子を背負った状態で背中または腰
に当接するようになっている。

この背受バー２４の外周には緩衝材２４′が装着される
。

２５はハンガーパイプ１より上記背受バー２４に渉って
設けられた背負いバンドであり、その長さを調節できる
ようになっている。

而して斯る背負子はその折り畳み操作時においてストッ
パー１２を下方に引きて支持部材５の嵌合部１１より外
し、その状態でストッパー１２を支持部材５の開口１０
縁に摺接させながらフレームパイプ２を揺動させ、ハン
ガーパイプ１に重ね合わせる。

そしてスタンド３を支持部材５の摺接面２０における突
起２２を乗り越えさせながら揺動させ、フレームパイプ
２に重ね合わせる。

これによって背負子は第３図に示すような折り畳み形態
となる。

本考案の背負子は以上の如き構成としたものであるから
、ハンガーパイプ又はフレームパイプの何れか一方を拡
開方向に回動すると、フレームパイプの外側に設けたス
トッパーは案内部の開口縁を摺擦移動して嵌合部に嵌入
保合し、使用可能な組立状態が瞬時に完成される。

しかも、その組立状態はバネで押圧付勢されるストッパ
ーの作用によって維持されるため組立状態が崩れるとい
った危険は全くなく、安心して使用できるものである。

更に、スタンドの拡開係止によって背負子を起立状態に
支持できるため、移動先で疲れた場合、背中より落ろし
て安定良く起立保持することが出来る。

依って、コンパクトに折畳みでき、簡単な操作で使用状
態に組立ることが出来る実用性に富んだ背負子を提供で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案背負子を示す一部切欠正面図、第２図は
縦断側面図、第３図は折り畳んだ状態を示す一部切欠側
面図である。 １・・・・・・ハンガーパイプ、２・・・・・・フレー
ムパイプ、４・・・・・・幼児収納袋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 幼児収納袋を懸吊する［字形に形成したハンガーパイプ
   の両側開放部に、支承部と案内部を区画形成した支持部
   材を、支承部を嵌着固定して取付け、その左右の支持部
   材の案内部にフレームパイプの上端を挿入し枢着すると
   共に、フレームパイプの上部外側には案内部の開口周縁
   に形成した嵌合部に対して係脱するストッパーを弾発摺
   動自在に取付け、且左右の支持部材の内側には略コ字形
   のスタンドの両開放端を一定範囲回動可能に軸支した背
   負子。