JPS6020905Y2

JPS6020905Y2 - Ｙ結線変圧器

Info

Publication number: JPS6020905Y2
Application number: JP15940781U
Authority: JP
Inventors: 寿親安田
Original assignee: 株式会社東芝
Priority date: 1981-10-26
Filing date: 1981-10-26
Publication date: 1985-06-22
Also published as: JPS5866621U

Description

【考案の詳細な説明】（ａ）考案の技術分野本考案は、３相各相の巻線の口出し線をブスバーに接続
してＹ結線するＹ結線変圧器の改良に関する。

（ｂ）考案技術乾式のＹ結線変圧器においては、一般に抵圧巻線に大電
流が流れるため、３相各相の巻線の口出し線を、各々支
持碍子を介して離間させて設けられた４個のブスバーに
接続してＹ結線している。

第１図乃至第４図は、このような従来のＹ結線変圧器に
おける口出し部の構成例を示すもので、３脚の積層鉄心
１は、そのヨーク鉄心部が鉄心締付金具２により締付さ
れ、各脚には３相各相の巻線３、４．５が巻装され、ｕ
、ｖ、ｗ各相の巻線とし、このｕ、ｖ、ｗ各相巻線３，
４．５は各々巻初め口出し線６．７．８を内側に導
出し、その外側に巻終り口出し線９．１０．１１が導出
されている。

またｕ、ｖ、ｗ各相に対応させて設けられるブスバー１
２．１３．１４は、平面的にＬ字形状に形成してなるも
ので、各々ブスバー１２，１３．１４は、その一片を巻
線軸方向、つまり高さ方向に向け、他方を各々同一方向
に向けて鉄心締付金具２に対し平行に配設され、鉄心締
付金具２に取付けられた支持碍子支持金具１５に、支持
碍子１６を介して、各々支持固定されている。

また中性点Ｏ相に対応するブスバー１７は帯状導体の一
端部を略２字形状に折曲したもので、その帯状部をブス
バー１２．１３．１４に平行に、また２字形状の折曲端
部を前記ブスバー１２．１３．１４の高さ方向に向けた
片と同一直線上に位置させて配設され、折曲端部は支持
碍子支持金具１５に、また帯状部はブスバー１２．１３
．１４（７）面に各々支持碍子１６を介して支持固定さ
れている。

また３相各相の巻線の巻初め口出し線６゜７．８は、各
々ブスバー１２．１３．１４に接続され、巻終り口出し
線９．１０．１１はブスバー１７に共通に接続されてＹ
結線を構成している。

また、ｕ、ｖ、ｗ、ｏ各相の外部接続用端子は、ブスバ
ー１２．１３，１４．１７の巻線軸方向、つまり高さ方
向に向けられた基片の端部に設けられている。

しかしこのような構成のＹ結線変圧器では、外部接続用
端子は巻線軸方向、つまり高さ方向に向けて設けられ、
またＯ相のブスバー１７は、その２字形状の折曲部によ
りＷ相のブスバー１４に対して立体交差させることで、
巻線軸方向に絶縁距離をとっている為、床から変圧器中
身の頂部までの寸法が大きくなっていた。

特に、変圧器容量の増大に伴って、ブスバー自身の形状
が大きくなると、ますます変圧器中身の高さ方向に対す
る寸法が大きくなるため、配電盤に収納するような場合
には盤サイズを−まわり大きくしなければならなかった
。

またＵ、ＩＶ、Ｗ各相の各ブスバー１２９１３．１４
は平面的にＬ字形状のものを使用しているため平板導体
から切取るか、あるいは帯状導体を溶接するか等しなけ
ればならず、製作上多くの工数がかかり高価であった。

（Ｃ）考案の目的本考案はこのような欠点を除々するためになされたもの
で、床から変圧器中身の頂部までの寸法を小さくシ、且
つ単純な形状のブスバーにより簡単且つ安価にして変圧
器巻線をＹ結線できるＹ結線変圧器を提供することを目
的とする。

（ｄ）考案の実施例以下本考案の一実施例を図面をを参照して説明する。

第５図、第６図及び第７図は、本考案によるＹ結線変圧
器の口出し部を各々上方から、正面から、及び側面から
見た図を示すもので、変圧器本体側の構成については、
従来のそれと変るところがないのでここでは同一部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。

第５図乃至第７図においては、１８は帯状導体の一端部
を折曲して略り字形状に形成してなる中性点Ｏ相用のブ
スバーで、このブスバー１８は、その帯状部を鉄心締付
金具２に平行に、且つ折曲端部を鉄心締付金具２に対し
直交する外方に向けて配設し、鉄心締付金具２に取付け
られた支持碍子支持金具１９に支持碍子１６を介して支
持固定する。

また２０，２１．２２は帯状導体を略り字形状に折曲ち
てなるＵ、Ｖ、Ｗ相用ブスバーで、これら各相のブスバ
ー２０．２１．２２はその一片をＯ相用のブスバー１８
の帯状部に平行に、且つ他片をＯ相用のブスバー１９に
対し直交する外方で、且つブスバー１９のＬ字形状の折
曲端部側とは反対側に位置させて各々配設し、ブスバー
１９に各々支持碍子１６を介して支持固定する。

モしてｕ、ｖ、ｗ各相の巻線の巻初め口出し線６．７
．８を中性点Ｏ相に対応するブスバー１８に接続し、巻
終り口出し線９，１０，１１をｕ、ｖ、ｗ各相に対応す
るブスバー２０．２１．２２に各々接続しＹ結線を構成
する。

これらｕ、ｖ、ｗ、ｏ相用のブスバー２０．２１，２２
．１８において、各々Ｌ字形状の折曲端部には、穴が明
けられ、外部接続用端子を形成している。

このように、本考案の構成例として、帯状導体の一端部
をＬ字形状に折曲してなる中性点Ｏ相に対応するブスバ
ー１８を、その帯状部が積層鉄心１を締付する鉄心締付
金具２に平行に、且つそのＬ字折曲部が前記鉄心締付金
具２に対し直交する外方に向くようにして配設するとと
もに、支持碍子１６を介して前記鉄心締付金具２に支持
固定し、また帯状導体をＬ字形状に折曲してなるｕｌｖ
、ｗ各相に対応するブスバー２０．２１．２２を、その
一片が前記Ｏ相に対応するブスバー１８の帯状部に平行
に、且つ他片がこの帯状部側とは相反する側に向けて配
設するとともに、各々支持碍子を介して前記Ｏ相に対応
するブスバー１８に支持固定するブスバー構成とし、３
相各相の巻線の口出し線６．７．８．９．１０．１
１を各々対応するブスバー２０．２１，２２．１８に接
続にＹ結線する構成としたので、変圧器中身の高さ方向
の寸法は小さくなり、また各々ブスバー２０゜２１．２
２．１８は立体交差することなくＹ結線を実現し得る。

また各ブスバー２０．２１，２２．１８は、帯状導体を
Ｌ字形状に折曲した単純形状なので、工数がかからず安
価に製作できる。

尚、従来においては例えばＯ相のブスバー１７に各巻線
３．４．５の巻終り口出し線６，７．８を接続し、
−力木考案においては、０相のブスバー１８に巻線３．
４．５の巻初め口出し線９，１０．１１を接続している
が、これら逆の口出し線接続にしても、Ｙ結線を構成す
る上では何ら問題はない。

また鉄心締付金具２に対して直交する外方向の寸法は、
従来よりも大きくなるが、変圧器中身を配電盤等に収納
する場合は、一般に他の部品、例゛えばタップ切換台、
固定用ベース等の寸法内に納まってしまい配電盤の盤サ
イズを大きくすることはない。

（ｅ）考案の効果以上述べた本考案によれば、製作容易で安価なブスバー
によりＹ結線を実現し得、且つ変圧器中身の高さ方向の
寸法を小さくし得るので、安価にして小型の計られたＹ
結線変圧器を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図及び第３図は従来例のＹ結線変圧器の巻
線の口出し部を、各々上方から、正面から側面から見た
概略の構成国、第４図は第１図のＡ−Ａ’部の一部矢視
図、第５図、第６図及び第７図は、本考案によるＹ結線
変圧器の巻線の日出し部を、各々上方から、正面から、
及び側面から見た概略の構成国である。１・・・・・・積層鉄心、２・・・・・・鉄心締付金具
、３゜４．５・・・・・・ｕ、ｖ、ｗ各相巻線、６，７
，８・・・・・・ｕ、ｖ、ｗ各相巻線の巻初め口出
し線、９，１０．１１・・・・・・ｕ、ｖ、ｗ各相巻線
の巻終り口出し線、１２．１３．１４−−−−−−
従来のｕ、ｖＳｗ各相のブスバー１５・・・・・・従
来に用いられる支持碍子支持金具、１６・・・・・・支
持碍子、１７・・・・・・従来のＯ相のブスバー、１８
・・・・・・本考案によるＯ相のブスバー、１９・・・
・・・本考案に用いられる支持碍子支持金具、２０，２
１．２２・・・・・・本考案によるＵ、ｖ、ｗ各相のブ
スバー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

３脚の積層鉄心の３相各相の巻線を巻装し、この３相各
相の巻線の口出し線をブスバーに接続してＹ結線するＹ
結線変圧器において、帯状導体の一端部をＬ字形状に折
曲してなる中性点Ｏ相に対応するブスバーを、その帯状
部が積層鉄心を締付する鉄心締付金具に平行に、且つそ
のＬ字折曲部が前記鉄心締付金具に対し直交する外方に
向くようにして配設するとともに、支持碍子を介して前
記鉄心締付金具に支持固定し、また帯状導体をＬ字形状
に折曲してなるｕ、ｖ、ｗ各相に対応する各々のブスバ
ーを、その一片が前記Ｏ相に対応するブスバーの帯状部
に平行に、且つ他片がこの帯状部側とは相反する側に向
けて配設するとともに、各々支持碍子を介して前記Ｏ相
に対応するブスバーに支持固定する構成とし、３相各相
の巻線の口出し線を、各々対応するブスバーに接続して
Ｙ結線したことを特徴とするＹ結線変圧器。