JPS6020647B2 - 廃液処理方法 - Google Patents

廃液処理方法

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JPS6020647B2
JPS6020647B2 JP12751475A JP12751475A JPS6020647B2 JP S6020647 B2 JPS6020647 B2 JP S6020647B2 JP 12751475 A JP12751475 A JP 12751475A JP 12751475 A JP12751475 A JP 12751475A JP S6020647 B2 JPS6020647 B2 JP S6020647B2
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JP
Japan
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waste liquid
low
liquid
incinerator
treatment method
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JP12751475A
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JPS5252486A (en
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昇 梶本
芳樹 渡部
洋二 升本
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は廃液の処理方法に係り、特に廃液を濃縮して効
果的に処理するための、改善された新規な処理工程を含
んでなる廃液処理方法に関する。
一般に産業廃液は水分を80〜90%含有しているため
廃液中の水分を蒸発させ、廃液をあらかじめ濃縮して焼
却する等の方法をとった方が経済的である。しかしこの
ように多量の水分を含む廃液を濃縮するためには多量の
熱量、すなわち燃料を必要とし、燃料経済的にみて問題
が多い。したがって燃焼排ガスを用いる方法や、その他
廃熱の有効利用を計る方法等、いろいろな方法が従来か
ら広く利用されている。たとえば別の燃焼系その他かち
得られる余熱あるいはスチームを利用し、彼処理廃水の
原液をその水分が60〜70%程度にまで濃縮する方法
や、あるいは焼却装置自体から排出される排ガスの余熱
を利用し、同じく被処理廃水の原液の水分濃度が60〜
70%程度にまで加熱、濃緒する方法等である。このよ
うにして、水分含有量が60〜70%程度まで濃縮され
た廃液を、たとえば噴霧焼却する等の方法で焼却する方
法が従来から広く行なわれているものである。濃縮の方
法自体に関してみても、熱を与える方法により、燃焼排
ガスと廃液との直接接触により加熱する直接法と、伝熱
管を経て熱を与える間接的方法との二つの方法に大別す
ることができる。この間接的濃縮方法に関していえば、
熱源としてたとえば排ガスを使用した場合、当該排ガス
中にダスト分が含まれているため、当該ダスト分が濃縮
器伝面を閉塞し易いという問題点がみられ、ほとんどの
場合系外のスチームが用いられて実状にあった。一方廃
液を焼却する場合、焼却によって生じた残渡は通常85
0qo程度以上の温度で溶融し、焼却炉等の内壁を流動
する特性を持っている。このような流動磯燈(通常スメ
ルトと称している)の回収方法としては焼却炉炉底に水
槽を設け「当該水槽に燃焼ガスと共に導入し、燃焼排ガ
スに同伴するダストと共に水を熔解させ、回収する作業
が一般に広く利用されている。この場合焼却炉の下部に
溶解槽が設けられ、当該溶解槽の液は排ガスとの気液接
触により高温となり、常時オーバフロー管を通して放流
されているのが普通である。これは熱経済的な観点から
みても全く無駄であるばかりでなく、温水放流により二
次的公害を招きかねない。また「廃液中にはほとんど有
機物からなる低沸点物が含まれているが、この低沸点物
は「廃液を凝縮するときに水と共に分離ガスとして蒸発
し、一部は凝縮液中に溶け込んでしまう。したがって「
この凝縮液はCOD(化学的酸素必要量)及び臭気の点
で問題があり「そのまま放流することはできない。従来
技術においては、凝縮液に溶け込んだ低沸点物を効果的
に処理することはできずト結果的に低沸点物を含む被処
理廃液の濃縮がほとんど不可能であり効果的な廃液焼却
処理ができなかつた。本発明は以上に説明したような従
来技術にみられた問題点、実状に鑑みて提案したもので
tその目的は排ガスのダストによる濃縮器伝面の閉塞を
招く方法を採用しないで、廃液を熱経済的に有利な条件
で焼却処理し、かつ凝縮液に溶け込んだ低沸点物を完全
に分離。無害化することを可能とする廃液処理方法を提
供するにある。この目的を達成するために本発明は、水
及び低沸点物を含有する廃液をあらかじめ加熱し、当該
廃液を濃縮して焼却処理することよりなる廃液処理方法
において、焼却炉の排ガスを湿式洗浄する洗浄装置を設
け、該洗浄装置の貯溜液の保有熱で前記廃液を加熱し、
該廃液を装置蒸気出口に蒸気を冷却凝縮させる冷却器を
有する減圧濃縮装置に導き、該濃縮装置において前記廃
液を濃騒し、濃縮後の廃液を前記焼却炉に導き、焼却処
理するとともに、前記冷却器で凝縮した低沸点物を含有
する凝縮液を、加熱及び冷却手段を備えた脱臭塔へ導き
、該脱臭塔において、前記凝縮液を水と低沸点物に分離
し、該低沸点物を前記焼却炉において焼却処理すること
を特徴とする。
以下に添付の図面を参照し、本発明になる、新規な処理
工程を合んでなる廃液処理方法についてさらに具体的に
説明する。第1図は本発明になる廃液処理方法を実施す
るための廃液処理工程の系統図を示したものであるが、
同図において、焼却炉11ま濃縮された廃液を噂霧焼却
するための炉で、廃液バーナ2ト助燃バーナ3等の燃焼
器がそれぞれ配備されている。
当該焼却炉1の下部には、前記で説明したスメルト「ダ
スト等の回収処理のための溶解槽へ溶解糟バッフル5等
が配備されている。また溶解槽4内には洗浄装置すなわ
ち洗浄塔すの貯溜液(溶解槽4中の高温液)の保有熱で
廃液を加熱するための伝熱管6が設けてある。上記焼却
炉1からの燃焼ガスは上記溶解槽4を通過し、洗浄塔7
において洗浄及び蒸発水分の濃縮除去が行なわれた後、
湿式電気集じん器8へ入り、当該集じん器8でほぼ完全
に除じんされ、誘引通風器覇を経て煙突IQから大気中
へ放散される。オーバフロー管S川ま上記溶解槽4中の
高温液をオーバフローさせるためのもので、その下流部
分には熱交換器12が設けられている。
循環ポンプ竃3は上記洗浄塔了と溶解槽4との間の液の
循環のために設けられたものである。減圧濃縮器14は
廃液をあらかじめ濃縮するために配備されたもので、前
記ですでに説明したように「被処理廃液の水分含有率を
あらかじめ約60〜70%程度にまで脱水濃縮するため
のものである。濃縮された廃液は供給ポンプ亀5!こよ
り上記焼却炉川こ送られる。上記減圧濃縮器14により
ふ蒸発した水分及び主有機成分からなる低沸点の成分等
(以下、分離ガスと称する)は冷却器16を通過したの
ち、凝縮器17に入り、当該凝縮器17では非凝縮性ガ
スが分離される。
当該凝縮器17の下流側には凝縮液タンク亀8が設けら
れ「凝縮液は凝縮液ポンプ19を経て加熱及び冷却手段
を備えた脱臭塔20へ送られ、脱臭処理がなされる。脱
臭処理に際しては、スチーム加熱法が適用され、低沸点
物と凝縮液とは完全に分離される。このようにして分離
された低沸点物、すなわち分離ガスは上述のように凝縮
液、非凝縮性ガス、低沸点物の3つに分けられ、これら
のうち「非凝縮性ガスと、低沸点物は前記焼却炉1へ導
入され、焼却処理が行なわれ、さらに廃液の処理効果が
高められる。また上託凝縮器17の下流側には別の凝縮
器21が設けられ、非凝縮性のガスは真空ポンプ22に
よって吸引ごれ、当該凝縮器21を経て上記脱臭塔20
から排出される非凝縮性のガスと共に上記焼却炉1へ送
られる。さらに当該脱臭塔20の底部から排出される凝
縮液は排水ポンプ23を経て排水冷却器24に送られ、
当該冷却器24において冷却された後放流される。押込
通風機25は廃液の有機分の燃焼に必要である空気を供
給するためのものでt上記焼却炉1内に空気を強制送風
する。また補助燃料ポンプ26は当該焼却炉1内の上記
助燃バーナ3に補助燃料を矢印Aにしたがって供給し、
燃焼させるためのものであるが、被処理廃液の発熱量が
高く、十分に自燃するような場合には補助燃料を使用し
て燃焼させる必要がない。排ガスバーナ27は上記凝縮
器21及び脱臭塔20から排出される非凝縮性の排ガス
を上記焼却炉1内において燃焼させ、燃焼処理をするた
めのものである。以上において、上記焼却炉1内におけ
る焼却温度は焼却残澄の溶融流動性を考慮し、通常90
0〜100000程度の燃焼温度を設定することが好ま
しい。
また上記溶解槽4に設けられた上記溶解槽バッフル5は
当該熔解槽4中において気液接触が完全かつ均等に行な
われ得るよう考慮して設けたものである。被処理廃液は
矢印Bにしたがって上記溶解槽4の上記オーバフロ一瞥
11に設置した熱交換器12に送られ、当該交換器12
において子熱され、さらに当該溶解槽4中において高温
の排ガスとの気液接触によって発生する高温液中に配備
された上甑伝熱管6中を通過することにより十分に加熱
される。したがって、流動残澄の処理の際に発生する高
温液すなわち洗浄塔7の貯溜液の保有熱を有効に利用す
ることができる。さらにこのような熱経済的な効果のみ
でなく、上言己高温液は放水する前に十分に冷却されて
いるので、溶解槽4から高温液が放水することによって
海水、河川域の温度が上昇したり、あるいは特に冬期に
おいて湯気が発生したりする二次的公害を防止すること
ができる。このようにして上記溶解槽4中の高温液の有
する余熱を利用して廃液が加熱され、高温となった被処
理廃液は上記減圧濃縮器14中へ導入ごれ、濃縮される
。上記熔解槽4の高温液が80〜950Cの温度であり
、廃液の沸点より低い。そのため、当該減圧濃縮器14
では器内を減圧し、廃液の沸点を下げて減圧法により蒸
発性を有する分離ガス大量蒸発を計っている。さらに上
記脱臭塔20を配備することによって凝縮液に溶け込ん
だ低沸点物等を効果的に分離し得るようにし、また分離
した低沸点物は上記焼却炉1によって焼却処理されるよ
う考慮してある。前述のようにほとんど有機物からなる
低沸点物が廃液中に含まれていると、凝縮時にこれらの
低沸点物が水と共に分離ガスとして蒸発し、一部は凝縮
液中に溶け込む。したがって当該凝縮液のCOD(化学
的酸素必要量)及び臭気等の点で問題があり、凝縮液は
そのまま放流できず、結果的には被処理廃液の濃縮がほ
とんど不可能であったが、上記減圧濃縮器14の後流側
に上記脱臭塔20を設け、凝縮液に溶け込んだ低沸点物
を完全に分離し得ることにより、低沸点物を含んだ廃液
の濃縮が可能となつた。以上に詳細に説明したように、
本発明になる廃液処理方法は、従来無駄に捨てられてい
た洗浄装置の高温貯溜液を有効利用し、その保有熱によ
って廃液を加熱するので、熱経済的にみて、きわめて大
きい効果が得られた。
また、該廃液を装置蒸気出口に冷却器を有する減圧濃縮
装置に導いて濃縮するとともに、前記冷却器で凝縮した
低沸点物を含有する凝縮液を、加熱及び冷却手段を備え
た脱臭塔へ導いて水と低沸点物に分離し、該低沸点物を
焼却炉で焼却処理するようになっているので、従来不可
能であった低沸点物を含有する廃液の処理が可能となっ
た。このように、本発明の効果は顕著である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明になる廃液処理方法の実施のための廃液
処理装置の系統図である。 1・・・・・・焼却炉、2・・・・・・廃液バーナ、3
・・・・・・助燃バーナ、4・・・・・・溶解槽、5・
・・・・・溶解槽バッフル、6・・・・・・伝熱管、7
・・・・・・洗浄塔、8・・・・・・電気集じん器、9
・・・・・・誘引通風器、10・・・・・・煙突、!1
・・・・・・オーバフロ−管、12・…・・熱交換器、
13・・・・・・循環ポンプ、14……減圧濃縮器、1
5・・・・・・供給ポンプ、16・・・・・・冷却器、
17,21・・・・・・凝縮器、18・・・・・・凝縮
液タンク、19・・・・・・凝縮液ポンプ、20・・・
・・・脱臭塔、22・…・・真空ポンプ、23…・・・
排水ポンプ、24・・・・・・排水冷却器、25・…・
・押込通風機、26……補助燃料ポンプ、2T……擬ガ
スバーナ。 が!図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水及び低沸点物を含有する廃液をあらかじめ加熱し
    、当該廃液を濃縮して焼却処理することよりなる廃液処
    理方法において、焼却炉の排ガスを湿式洗浄する洗浄装
    置を設け、該洗浄装置の貯溜液の保有熱で前記廃液を加
    熱し、該廃液を装置蒸気出口に蒸気を冷却凝縮させる冷
    却器を有する減圧濃縮装置に導き、該濃縮装置において
    前記廃液を濃縮し、濃縮後の廃液を前記焼却炉に導き、
    焼却処理するとともに、前記冷却器で凝縮した低沸点物
    を含有する凝縮液を、加熱及び冷却手段を備えた脱臭塔
    へ導き、該脱臭塔において、前記凝縮液を水と低沸点物
    に分離し、該低沸点物を前記焼却炉において焼却処理す
    ることを特徴とする廃液処理方法。
JP12751475A 1975-10-24 1975-10-24 廃液処理方法 Expired JPS6020647B2 (ja)

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