JPS6020578Y2

JPS6020578Y2 - 組込み式キャリア−カ−トン

Info

Publication number: JPS6020578Y2
Application number: JP1732679U
Authority: JP
Inventors: 郁夫緒方
Original assignee: 凸版印刷株式会社
Priority date: 1979-02-14
Filing date: 1979-02-14
Publication date: 1985-06-20
Also published as: JPS55117921U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は板紙、段ボール等の素材から組立てられる取手
部のキャリアーカートンに関するものであって、特に容
器の胴部を形成している側壁の一部を着脱可能とするこ
とにより、複雑な形態の製品や細長い製品を前記側壁部
分を取外すだけで容易に箱詰め、取出すことのできる、
たとえば鉢植えの花束、苗木、ブーツ、スポーツネット
等の包装、運搬に最適の構造としたことを特徴とする折
たたみ可能な組込み式キャリアーカートンである。

従来のこの種のカートンにおいては、底部を形成して第
１図に示すような状態に組立てた後、カートンの上部か
ら内容商品を矢印に示す方向に落とし込んで第２図に示
すような状態に箱詰めするようになっているが、製品の
箱詰め後はカートンのサイドフラップと取手部の耳との
係合を取外さなければ内容商品の出し入れが困難である
という欠点があった。

この問題の解決のために考えられたのが本考案であって
、以下、図面の実施例に基いて本考案をさらに詳細に説
明する。

まず、本考案は第３図に示すように本体Ａと組込み部材
Ｂとから戊り、本体Ａは台形状の側壁■を有し、該側壁
■の左端部に平行な折線１，１′。

１″、１″′をそれぞれ等間隔・平行に設け、さらに該
折線のうち、隣り合う２本の上端と下端を結ぶような位
置に前記側壁■の右端部に平行な折線ｍ９ｍ′９ｍ“、
ｍ”’をそれぞれ等間隔に設けることにより、三角形状
の側板１．２．３．４．５゜６．７を形成する
。

次に前記側板１．３．５．７の下端に折線ｑを介し
て底部■を形成すべく底片８．９．１０．１１を
設け、側板４の上端に折線ｐを介して、コの字型切込み
２０とその両端から前記折線ｐに平行に設けた折線２１
により取手１４と舌片１５，１５の形成された蓋１３を
連設し、側板２，６の上端には折線ｐを介して、前記取
手１４の舌片１５と係合する差込孔１６，１６をその中
央部に有する二等辺三角形状の係止片１２．１２を連設
する。

さらに側壁■の一方の端部には折線１を介して延長片２
２とその下方に逆三角形状の前壁２４を連設し、他方の
端部には折線ｍを介して延長片２２とその下方に糊代２
３を連設するとともに前記延長片２２．２２内の折線］
、ｍ上に切込み１７．１７を穿設する。

組込み部材Ｂは前記側壁■の側板２．４．６と略同
面積で逆台形状の側板１８の上端に折線ｐ′を介して前
記取手１４と同一構造の取手１４′と舌片１５’、１５
’の形成された蓋１３′を連設して戒り、さらに側板１
８の左右端部には前記側壁■の左右端部に設けた切込み
１７．１７と係合すべく差込片２５．２５を形成し、側
板１８の下端部には前記側壁■と糊代２３と前壁２４を
貼合わせたときに形成される前壁部の内側に挿入すべく
差込片１９を連設する。

次に本考案の組立て方について説明すると、まず、底片
８．９．１０．１１を折線ｑにより内方に折曲げ
、所望個所を貼着して底部■を形成するとともに前記糊
代２３と前壁２４を貼着して前壁部を形成する。

このようにして組立てられたものを、側壁■の側板２、
係止片１２および側板６、係止片１２の中心線上に設け
られた折線ｎ、ｎによって側壁２，６を二つに折曲げる
とともに底部■を内方に折込んだ状態とする（第４図参
照）。

これを図面の矢印２６の方向から側板２，６を軽く押し
て底部■を起こして側壁断面が六角形状になるように組
立てる。

このようにして組立てられた半完成品の本体Ａの上方か
ら組込部材Ｂを、その差込片１９を前壁２４内方に、差
込片２５．２５を切込み１７，１７に挿入して固定する
。

この後、舌片１５’、１５′をそれぞれ係止片１２，１
２の差込孔１６゜１６に差込み・係止して取手１４．１
４’を合体させて取手を形成して第６図に示すような本
考案の組込み式キャリアーカートンが完成する。

次に本考案の使用方法について説明すると、製品をカー
トン内に収納する際は容器本体Ａを第５図に示すような
状態に組立てて、内容商品を容器本体Ａの開口部の上方
から入れた後、組込み部材Ｂをその差込片１９，２５．
２５により本体Ａに差込み、係止し、取手部Ｉを組立て
、固定して取手１４によって持ち運べばよい。

逆にこの状態から内容商品を取出す際は組込み部材Ｂの
差込片１９を先ず前壁２４から抜き、次いで差込片２５
゜２５を容器本体Ａの差込孔１７，１７から抜いて側板
１８を持上げれば前面に開口部が威されるのでそこから
内容商品を取出すことができる。

本考案は以上のような樹皮になっているので次に示すよ
うな様々な優れた効果を有する。

■ 側壁の一部が組込み式になっているので製品を収納
するときは、邪魔になるものがなくカートンを片手で押
えながら箱詰めができ、鉢植えの苗木等複雑な形状の製
品や細長い内容商品の出し入れが容易である。

２素材として板紙、段ポール等が使用が可能であり、
大きさも様々に変えられるので種々の大きさ、重量の製
品の包装用カートンとして適している。

３容器本体と組込み部材の二つの部分から樹皮されて
いるにもかかわらず、取手部、側壁の側端部、下端部で
係止しているので一枚の素材から組立てものと同等の強
度を有する。

４特殊な形態であるにもかかわらす、容器本体が底貼
りカートンの変形であるために機械貼りが可能であり、
短時間で大量の貼り加工ができる。

５内容商を容器本体に収納して、組込み部材を外して
おけば、店頭に置いた場合−見して製品がわかるので展
示容器としての機能も有する。

以上のように本考案は様々な効果を有し、実用上、非常
に優れたものである。

【図面の簡単な説明】

図面の第１図、第２図は従来例を示す斜視図、第３図は
本考案の一実施例を示す展開平面図、第４図は本考案の
組立過程において二つに折たたんだ状態を示す平面図、
第５図はさらに次の組立過程を示す斜視図、第６図は本
考案の斜視図、第７図乃至第１０図は本考案の他の実施
例を示す図面であって、第７図は展開平面図、第８図は
二つに折たたんだ状態を示す平面図、第９図はさらに次
の組立過程を示す斜視図、第１０図は斜視図である。１．２，３，４，５，６，７・・・・・・側板、８゜９
．１０，１１・・・・・・底板、１２・・・・・・係止
片、１３．１３’・・・蓋、１４，１４’・・・・・・
取手、１５，１５′・・・・・・舌片、１６・・・・、
・・差込孔、１７・・・・・・切込み、１８．１８’・
・・・・・側板、１９．１９’、２５・・・差込片、２
０・・・・・・切込み、２１・・・・・・折線、２２・
・・・・・延長片、２３・・・・・・糊代、２４，２４
’・・・・・・前壁、２６・・・・・・矢印、１．１’
、Ｉ″ ｌＩＩＩ・・・・・・折線、ｍ、ｍ’、
ｍ”９ｍ”’・・・・・・折線、ｎｗｐ、ｑ・・・
・・・折線、Ｉ、Ｉ’・・・・・・取手部、ｎ、
ｎ’・・・・・・側壁、■。 ■′・・・・・・底部、Ａ、Ａ’・・・・・・容器本
体、Ｂ、Ｂ′・・・・・・組込み部材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

側壁と、該側壁の上端に折線を介して連設した取手と舌
片の形成された蓋と、前記側壁の下端に折線を介して連
設した底部と、該蓋に隣接し側壁の上端に折線を介して
連設した差込み孔を有する係止片と、両端側部の端部に
切込みを穿設した折線を介して延長片を連設した本体と
、側板の上端に折線を介して取手と舌片の形成された蓋
を連設すると共に、側板の左右端部に前記切込みに係合
する差込み片を形成した組込み部材とから成ることを特
徴とする組込み式キャリアーカートン。