JPS602042A - モ−ルド水中電動機用ステ−タ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水中電動機に関し、特に耐蝕性と生産性の向上
と小形軽量と低価格化を達成するために改良したモール
ド水中電動機用ステータに関するものである。

近年、電気機器の生産性向上および特性・機能の向上を
目的として、熱硬化性成形材料を利用した変圧器、変流
器、スイッチ、コンデンサ、トランジスタおよび小形電
動機等が生産されている。

例えば１００Ｗクラス以下の小形電動機に於いては、ス
テータのコアおよびコイルの一部または全部を不飽和ポ
リエステル系ＢＭＯ（Ｂｕｌｋ　Ｍｏｌｄｉｎｇ　Ｏｏ
−ｍｐｏｕｎｄｓ　）　、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂等の熱硬化性成形材料を用いて、トランスファー成形
あるいは射出成形によって一体成形されている。

これに対して、水中に於いて使用される水中電動機に於
いては、プラスチックの有する透湿性によシ、絶縁寿命
の低下、水中使用による機械的強度の低下が問題となる
ために、完全モールドによる水中電動機は提案されてい
ない。

従って、本発明による目的は、完全モールドによる水中
電動機のステータを提供するものであり、以下、図面を
用いて本発明によるモールド水中電動機用ステータを詳
細に説明する。

第１図は本発明によるモールド水中電動機用ステータの
一実施例を示す要部断面図であって、１はコア２に巻回
されたコイル、３はフェノール樹脂、エポキシ樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂成形材料を用い
て一体成形されたモ−ルド層、４はモールド前にコイル
１およびコア２の表面に形成された低透水・撥水層であ
る。そして、この低透水ψ撥水層４としては、パラフィ
ンおよびワックス等が用いられる。５は低透水・撥水層
４０表面に設けられた保護膜であって、紫外線硬化樹脂
が用いられる。６はキャン、７はインザートネジ、８は
気密端子である。

この様に構成されたモールド水中電動機用ステータに於
いては、コイル１、コア２およびスロット部をフェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱
硬化性樹脂成形材料を用いてモールド成形することによ
シスデータ部を一体化する。この場合、コイルト、コア
２およびスロット部は低透水性でかつ撥水性の例えばパ
ラフィン、ワックス等を含浸、塗布固化して低透水・撥
水層４を形成しておく。しかし、このパラフィンおよび
ワックス等を用いた低透水・撥水層４はもろくて軟かい
ために、このままでは熱硬化性樹脂によるモールド時に
溶融して除去される。このために、低透水・撥水層４０
表面に保護膜５を形成しておく。この保護膜５としては
、低粘度の紫外線硬化樹脂をスプレー塗布した後、紫外
線を用いて硬化させることによシ皮膜を形成する。この
ようにすると、内部に位置する低透水・撥水層４を保護
すると同時に、熱硬化性樹脂成形材料を用いたモールド
成形に際して、この保護膜５が緩衝層としての機能をも
発揮する。このような前処理がなされたステータをフェ
ノール樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂成形材料を
用いて圧縮成形、トランスファ成形あるいは射出成形等
を用いてモールド成形することによシ、耐水性の優れた
モールドステータが得られる。

この様に構成されたモールドステータに於いては、水中
での使用に際して、拡散による浸水およびクラックポイ
ントからの浸水によって、内部のコイルに対する絶縁寿
命に重大な影響を与える。

しかし、上記構成に於いては、モールド層４の内側に防
水皮膜としての低透水・撥水層４が設けられているため
に、浸水が防止されて内部のコイルｌおよびコア２を確
実に保護する。

次に、上記構成によるモールド水中電動機用ステータの
製造方法の一例を説明する。まず、不飽和ポリエステル
系成形材料を使用した場合について述べると、成形材料
としてはビニールエステル（エポキシアクリレート）樹
脂を２０重量部、充填剤として硅砂あるいは炭酸カルシ
ウムを６５重量部、補強剤として１７８〜１７１６イン
チのガラス繊維を９重量部、硬化剤としてベンゾイル／
（−オキシド（ＢＰＯ）を樹脂に対して０．５重量部、
その他顔料、低収縮剤および内部離型剤を混合したもの
をニーダで混線し、これをトランスファー成形に供給し
てモールドステータを製作する。この場合、樹脂と充填
剤およびガラス繊維との密着性を向上させるには、カッ
プリング剤を添加すれば良い。

次に、モールド層４の表面に紫外線硬化型低透湿性ワニ
スをスプレー塗布によって被着させた後、直ちに紫外線
照射によシ硬化させて防水皮膜を形成させる。ここで使
用される防水皮膜用紫外線硬化ワニスとしては、以下に
示すものが適している。

即ち、・組成としては低粘度エポキシアクリルレート４
０〜６０重量部、ヒドロキシエチルアクリルレート６０
〜４０重量部の混合物に硬化触媒としてべ／ツインエチ
ルエーテル（ＥＥＥ）ｉエポキシアクリレートに対して
１重量部添加したものを用いた場合に好結果が得られた
。そして、上記樹脂混合物１００重量部に対して、アス
ペクト比が６０〜８０のガラスフレーク状充填剤を２０
〜４０重量部添加する。これらの配合を種々変化させる
ことによシ、ＧＩＳＺ−０２０８法によシ測定して０．
４９ｇ／ｍ’２４１ｔ　のワニスを得ることが出来た。

第２図は上述した方法によって作られたモールド水中電
動機用ステータの寿命推定試験装置の一例を示す要部断
面図でおる。同図に於いてｉｏは本発明による構造を有
する第１図に示すモールドステータ、１１はモールドス
テータｌＯを収容する水槽であって、モールドステータ
ｌＯの両端部は水槽１１から外部に突出するように構成
されている。１２は導水管１３を介して水槽１１の内部
に供給される水であって、排水管１４を介して排出され
ることによシ水槽１１内をＸ６環する。

このような構成に於いて、モールドステータ１０を水槽
１１にセットし、かつ水槽ｌｌ内に水１２を満した状態
に於いて、モールドステータ１０の内部に設けられてい
るコイルに通電することによって１００〜１２０’Ｃに
加熱する。この状態に於いて、コアと水１２の間および
主コイルと副コイルの間に於ける絶縁抵抗の経時変化を
測定することによって寿命推定試験が行なえる。このよ
うにして測定した結果を示すと第３図に示す様になり、
へ０００時間の経過後に於いても絶縁抵抗の低下が全く
見られずにＬ２Ｘ１０”ＭΩを保持し続けて良好である
。

以上説明した様に、本発明によるモールド水中電動機用
ステータに於いては、一体成形するモールド層の外面に
低透湿性ワニス皮膜を設けたものであるために、浸水に
対して内部のコイルおよびコアを確実に保護することが
出来、これに伴なって耐蝕性、生産性が高く、〃・つ小
型軽量で安価なモールドステータが容易に得られる優れ
た効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるモールド水中電動機用ステータの
一実施例を示す要部断面図、第２図は第１図に示すモー
ルド水中電動機用ステータの寿命試験装置の一例を示す
要部断面図、第３図は第２図の装置を用いた寿命試験結
果を示す図である。 １・・・コイル、２・・・コア、３・・・モールド層、
４・・・低透水・撥水層、５・・・保護膜、６・・・キ
ャン、７・・・インサートネジ、８・・・気密端子。 代理人　大岩増雄（外２名） ｔ　１　閣 ｔ　ａ　卯 ） ／２ 手続補正書（自発） 特許庁長官殿 １、事件の表示　特願昭５８−１０８６２２号２、発明
の名称 モールド水中情動機尾ステータ ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 住　所　東京都千代田区丸の内−丁「１２番：３列名　
称　（６０１，）三菱電機株式会社代表者片山仁八部 ４代理人 ｆ主　所　東京都千代口」区丸の内二丁目２番３−２；
。 三菱電機株式会社内 ５、補正の対象 （１）明細書の発明の詳細な説明の欄 ６、補正・の内容 （１）明細書第４頁１３〜１７行目に「この様に構成さ
れたモールドステータに於いては、水中での使用に際し
て、拡散による浸水およびクラックポイントからの浸水
によって、内部のコイルに対する絶縁寿命に重大な影響
を与える。しかし、」とあるを削除する。 （２）同第５頁１２行目に「供給して」とあるを「より
」と補正する。 （３）同第６頁１０行目ニ「ＧＩＳＺ　−０２０１法Ｊ
　トあるを「ＪＩＳ　−Ｚ　０２０に法」と補正する。 （４）同第６頁１１行目にｒ　ｇ　／ｍ’２１１／　ｔ
　Ｊとあるをｒｇ／ば・ｊ９ＨＪと補正する。 （５）同第７頁１５〜１６行目に「一体成形するモール
ド層の外面に」とあるを「モールド前にコイル・コアの
表面に」と補正する。 （６）同第７頁１３行目「良好である。」に続いて［な
お、第３図中二〇はファー次間絶縁シ、７桓、×は主コ
イル−副コイル間れｔ縁抵抗を永すものてＪ−）る。」
を加入する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水中電動機のステータを構成するコイル、コアおよびス
   ロット部の外周にパラフィンおよびワックス等を塗布し
   て低透水・撥水層を形成し、その外周を保護膜を介して
   フェノール樹脂、エポキシ樹脂および不飽和ポリエステ
   ル樹脂等の熱硬化性樹脂成形材料を用いて一体にモール
   ドしたことを特徴とするモールド水中電動機用ステータ
   。