JPS6020344Y2 - しやもじ容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はしゃもじ容器に関する。

近年、電気炊飯器が業務用及び家庭用に広く普及してい
るが、炊飯器内にしゃもじを放置することは、炊飯器内
壁面の特殊樹脂コーティングを破損しやすいうえに、し
ゃもじを傷めることになるので好ましくない。

このために、従来よりしゃもじを納めておき、必要に応
じて取り出す容器が使用されることが多いが、従来のし
ゃもじ容器は手で蓋を開閉する必要があり、手間を要す
る。

本考案は上記に鑑みてなされたものであって、蓋の開閉
を簡単な操作で行なって、しゃもじの収容取出しが迅速
であるしゃもじ容器を提供することを目的とする。

本考案によるしゃもじ容器は、上部に開口を有して、し
ゃもじ本体を収容する容器と、上記開口を覆い得る蓋体
とからなるしゃもじ容器において、上記容器の長手方向
の一端の側壁にしゃもじ柄を支持しつつ、容器外に突出
させるための切欠きを上端から下方に延びるように設け
、上記容器の長手方向の側壁上部に適宜の間隔をおいて
方形断面の第１の係合部材を設けると共に、蓋体の長手
方向の一周縁に上記第１の保合部材と係合する方形断面
の第２の係合部材を設け、第１と第２の係合部材を相互
に係合させて、蓋体を開閉自在に容器に取付けたことを
特徴とする。

以下に実施例を示す図面に基づいて本考案を説明する。

第１図は本考案によるしゃもじ容器の分解斜視図を示し
、しゃもじ１７本体を収容する容器は上部に開口を有す
ると共に、長手方向の一端の側壁には、しゃもじを容器
内に収容したときに、その柄１７ａを支持して、容器外
に突出させるために、その上端から適宜深さに切欠き１
ａが設けられている。

また、容器の長手方向に沿う一側壁の上部には、適宜の
間隔をおいて、断面方形の第１の係合部材が設けられて
いる。

この係合部材は、図示したように、例えば、４つの独立
壁３． ４． ５及び６が形成する断面方形の中空管２
であり、金属、合成樹脂等の弾性を有する材料から構成
されている。

一方、蓋体１１は上記容器の開口を覆い得る形状であっ
て、その長手方向の一周縁に、上記第１の方形断面の係
合部材２と係合し得るように、断面方形の軸体１３及び
１４を有する。

尚、この第２の係合部材が断面方形の中空管であって、
第１の係合部材が断面方形の軸体であってもよい。

本考案のしゃもじ容器においては、このように、断面方
形の軸体が断面方形の中空管に挿入されて、いわば螺番
を形威し、蓋体が容器の長手方向の一縁に沿って開閉自
在とされている。

好ましくは、本考案によるしゃもじ容器においては、第
２の係合部材が取付けられている周縁に沿って、蓋体よ
り案内板１５が突設され、この蓋体は自由端に沿って内
方に突出する突起を有するのが好ましい。

又は、蓋体の長手方向に沿う他の周縁に、蓋体から側方
に突出する突縁１２が設けられてもよい。

本考案のしゃもじ容器の作動を説明する。

第２図は、しゃもじ１７が容器１内に収容されている要
部断面図を示腰切欠き１ａによりしゃもじ柄１７ａが支
持されつつ、容器外に突出している。

蓋体１１の軸体１３は方形断面が一致するように、中空
管２に挿入されている。

容器よりしゃもじを取り出すには、第３図に示すように
、容器外に突出しているしゃもじ柄１７ａを握り、これ
を上方に持ち上げれば、しゃもじ本体１７が蓋体１１を
押上げ、かくして、蓋体は軸体１３の中空管２内での回
動により開く。

このようにして、蓋体が４５°以上に回動したとき、軸
体と中空管との方形断面の不一致によって、軸体には弾
性力を有する中空管が圧力を及ぼすので、第４図に示す
ように、蓋体は９０’まで自動的に開く。

このとき、蓋体の案内板は蓋体からほぼ水平に突出する
。

しゃもじを容器内に収容するには、しゃもじ本体を容器
内に収容し、しゃもじ柄を切欠きに挿入し、蓋体を手で
閉めればよい。

しかし、本考案に従って、蓋体が案内板１５を有すると
きは、しゃもじ本体を容器内に収容するち際して、必ず
しゃもじ本体が案内板を押し下げるので、案内板が４５
０以上に回動したとき、前記と同様に、軸体が中空管に
押圧されて、再び蓋体は自動的に閉まる。

また、案内板を押し下げる代わりに、蓋体の長手方向に
沿う突縁を手で押し下げても蓋を閉めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるしゃもじ容器を示す分解斜視図、
第２図乃至第４図は本考案のしゃもじ容器の作動を示す
要部断面図である。 １・・・・・・容器、１ａ・・・・・・切欠き、２・・
・・・・第１の保合部材、１１・・・・・・蓋体、１２
・・・・・・突縁、１３，１４・・・・・・第２の係合
部材、１５・・・・・・案内板、１７・・・・・・しゃ
もじ、１７ａ・・・・・・しゃもじ柄。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）上部に開口を有して、しゃもじ本体を収容する容
   器と、上記開口を覆い得る蓋体とからなるしゃもじ容器
   において、上記容器の長手方向の一端の側壁にしゃもじ
   柄を支持しつつ、容器外に突出させるための切欠きを上
   端から下方に延びるように設け、上記容器の長手方向の
   側壁上部に適宜の間隔をおいて方形断面の第１の保合部
   材を設けると共に、蓋体の長手方向の一周縁に上記第１
   の係合部材と係合する方形断面の第２の保合部材を設け
   、第１と第２の係合部材を相互に係合させて、蓋体を開
   閉自在に容器に取付けたことを特徴とするしゃもじ容器
   。
2. （２）蓋体の長手方向に沿う周縁に第２の保合部材に近
   接して蓋体から案内板を突設したことを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項記載のしゃもじ容器。
3. （３）蓋体の自由端に沿って突起を設けたことを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第２項記載のしゃもじ容器
   。