JPS60203343A - 無限軌道式連続鋳造機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、無限軌道式連続鋳造機に関するものである。

（発明が等決すべき従来技術の問題点）無限軌道式連続
鋳造機のモールドは、第１図に示すように、上下ベルト
１，３の側部間にダムブロック５，５を挾持させてなる
下向きＫＩ［］！斜した構成となっている。従来では、
このモールドに対して、第２図に示すように給湯樋１２
から下ベルトｌ上に溶融金属１４を流下させて供給して
いる。このため、溶融金属１４は、下ベルト１の流下点
からＬ点でモールド内に流れ込むまでの間でも冷却され
、下ベルト１との接触面で凝固を開始するが、引続いて
後から供給される溶融金属により再溶解される。また、
給湯蓄の変動やモールド内に流れ込む給湯流の変動によ
ってモールド内湯面１６が常に下ベルト１に沿い変動し
ており、これによっても、溶融金属１４の凝固−再溶解
が繰返される。このように、鋳片１５の下側表面は複雑
な凝固過程を経ておυ、核表面に湯じわと呼ばれる波状
のしわが形成され、ひどいときには凝固膜上をさらに溶
融金属が覆って凝固膜を形成した２重肌と呼ばれる表面
が形成される。鋳片のこのような表面疵は、後工程の圧
延でカブレ疵等の原因となるから、それを除く表面処理
が必要となり、未処理圧延品は製品とすることができな
い。また、給湯樋１２から流下した溶融金属１４は、そ
の流下点から反モールド内湯面側へも流れ上がり、モー
ルドの傾斜角度θが小さければ小さい程モールド内湯面
１６の上限Ｕ点を越えてオーバーフローし易い。また、
モールド内湯面１６の垂直方向変動りに対して下ベルト
１に沿った変動が汚−ルドの傾斜角θが小さい程大きく
拡大されるため、給湯量の変動で溶融金属１４がモール
ド内湯面１６の上限Ｕ点を越えてオーバーフローし易い
から、極めて危険であるという不具合を免れなかった。

また、第３図に示すように、上下ベルト１゜３間に給湯
ノズル１７を挿入し、湯面１７をモールド外に維持する
方法も考えられるが、モールド入口から視て湯面レベル
が高いため、ノズル先端部における溶融金属１４の静圧
は大きく、上下ベル）１．！Ｉとノズル先端部との間に
存在する隙間から溶融金属１４が洩れてしまう。ノズル
先端部が熱変形して上、下ベルト】、３と接触し、これ
を傷つけてしまうこともある。また、鋳片厚が薄Ａ場合
には必然的にノズル穴も小さくなって詰まり易くなり、
極めて実用化が困難であるという不具合を免れなかった
。

（発明の目的） 本発明は、前記従来の問題点を解決するために創案され
たもので、給湯位置での湯面がらモールド下面壁（下ベ
ルト）までの溶融金属深さを確保することにより、給湯
流がモールド下面壁に直接当たらないようにし、かつ、
溶融金属がモールド下面壁の上限を越えてオーバーフロ
ーしなｈようにすることを目的とする。

（発明の構成） 本発明の無限軌道式連続鋳造機は、モールドの入１１１
１１部に、下ニッププーリ上の下ベルトと左右のダムブ
ロックに摺接もしくは近接する堰を設けたことを特徴と
する。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を第４図および第５図により説
明する。

図中１は水平より下向きに傾斜した下ベルトで、下ニッ
ププーリ２．２間に図示しない駆動装置により回転可能
に巻回されてｈる。３は下ベルト１と平行に鋳込方向に
ずれた上ベルトで、上ニッププーリ４，４間に図示しな
い駆動装置により下ベル）１と同一速度で回転可能に巻
回されている。５はダムブロックで、側面視四角形の多
数個のブロック６を帯鋼等に滑動可能にして核帯鋼等で
数珠状に連結したものである。

このダムブロック５は、上下ベル）１．３とともに移動
するようにその側部間に挾持されると共に、彎曲部ガイ
ド７と図示しないサポートロールにより案内支持されて
いる。かくして上下ベル）１．３と左右ダムブロック５
，５から無限軌道式モールドが構成されている。

本発明は、このような連続鋳造機において、モールドの
入側部に、下ニッププーリ２上の下ベルト１と左右のダ
ムブロック６．５に摺接する堰８を設けたことを特徴と
する。

具体的には、堰８は、下ニッププーリ２上の下ベルト１
上面に摺接可能な彎曲した下面９と、左右のダムブロッ
ク５，５側面に摺接可能な側面１０．１０’ｉ有する矩
形板状に、多孔質セラミックスのように高温で優れた機
械的性質を有する多孔質耐火材で形成されており、該堰
８内忙はガス通路１１が形成されている。そして、堰下
面９と下ニッププーリ２上の下ベル）１上面との間ト、
堰側面１０．１０と左右のダムブロック５゜５の側面と
の間に微小間隙Ｃ，ａをおいて、堰８が給湯ｔａ　１２
を支持する図示しないフレームに固定されており、該層
８の溶融金属接触側面は、下ベル）１が上部下ニッププ
ーリ２から離れ始めるＵ点上またはそれより下流側（鋳
込方向側）に位置している。また、堰側面１０．１０の
反鋳込方向側部Ｋｔｉ傾斜面１３．１３が形成されてい
る。

（作用） 上下ベル）１．３を回転移動させ、かつ、これと協働し
て左右のダムブロック”ｔｓ’ｆｒ回転移動させると共
に、これにより構成されるモールド１．　３．　５．　
５内に給湯機１２から溶融金属１４を供給すると、溶融
金属１４は、モールド外部からの冷却作用を受けて帯板
状の鋳片１５として連続的に鋳造される。

この鋳造作業に際して、塩８内のガス通路１１にアルゴ
ンガス、窒素ガス等の不活性ガスを供給すると、堰８が
多孔質耐火材でできており、そのまわりから不活性ガス
が吹出すから、堰８に溶融金属１４が付着して凝固す、
ることかない。

また、堰８を利用して給湯位置での湯面１６から下ベル
）１までの溶融金属深さｈを確保するよう湯面レベルを
高めても、堰８の最深位置Ｕ点における溶融金属１４の
静圧は第３図に示す従来装置に比べて大巾に低くでき、
核種８と下ベルトｌ＋　ダムブロック５との隙間を通し
て浴融金属１４が洩れることはない。従って、湯面レベ
ルをＵ点よりも高くして鋳込作業を行なうことができる
。

尚、本実施例では、堰８に多孔質耐火材を使用しそのま
わりに不活性ガスを吹出させることによって、溶融金属
１４が堰８に付着しないようにしているが、堰８の材質
を溶融金属１４との濡れ性が良くない耐火材、例えば窒
化ホウ素系セラミックスを使用してもよい。

（発明の効果） 以上の通り、本発明は、モールド入側部に堰を設けて、
給湯位置での湯面から下ベルトまでの溶融金属深さを確
保するよう湯面レベルを高めることができる構成であり
、湯面レベルを高めておけば、給湯流が下ベルトに直接
当たらず溶融金稿内に落ちるから、従来問題となってい
た鋳片表面の湯じわ、２重肌をなくシ、かつ、給湯流が
下ベルトに清って流れ上がることによるオーバーフロー
を防止できると共に、湯面の上下方向変動に対応してこ
れによるオーバーフローを防止できる。しかも、堰は形
状が単純で偏肉部がないため、従来のインジェクション
ノズル等のように高温による熱変形が少なく、下ベルト
とダムブロックとの間隙を厳密に保つことができるから
、下ベルトを傷つけることがなく、長時間の鋳込作業に
充分耐える。従って、鋳片品質、安全性および安定操業
性を向上できるし、モールドの傾斜角度をほとんど水平
近くまで小さくして連続鋳造機全体としての設備費用を
大巾に低減できる。また、堰はコンパクトでかつ単純な
形状であるため、下ベルト、ダムブロックに対する所定
の間隙を保ったその取付は調整が従来のインジェクショ
ンノズル等に比べて極めて簡単にできるから、メンテナ
ンスが容易となるし、既存の連続鋳造機に容易かつ確実
に適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般の無限軌道式連続鋳造機の概要図、第２図
、第３図は従来例の要部を示す概要図、第４図は本発明
の一実施例の要部を示す概要図、第６図は第４図のＡ矢
視図である。 ｌ・・・下ベルト、２・・・下ニッププーリ、３・・・
上ベルト、４・・・上ニツフフーリ、５・・・ダムブロ
ック、８・・・堰（下面９．側面１０．　ガス通路１１
　）、１２・・・給湯樋、１４・・・溶融金属、１５・
・・鋳片、１６・・・湯面。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 上下ベルトの側部間にダムブロックを挾持させてなる下
   向きに傾斜した無限軌道式モールドを有する連続鋳造機
   において、前記モールドの入側部に、下ニッププーリ上
   の下ベルトと左右のダムブロックに摺接もしくは近接す
   る堰を設けたことを特徴とする無限軌道式連続鋳造機。