JPS6019892B2 - 光過敏症予防治療剤 - Google Patents

光過敏症予防治療剤

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Publication number
JPS6019892B2
JPS6019892B2 JP752479A JP752479A JPS6019892B2 JP S6019892 B2 JPS6019892 B2 JP S6019892B2 JP 752479 A JP752479 A JP 752479A JP 752479 A JP752479 A JP 752479A JP S6019892 B2 JPS6019892 B2 JP S6019892B2
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JP
Japan
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photosensitivity
pantethine
prevention
treatment agent
drug
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Expired
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JP752479A
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English (en)
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JPS55100317A (en
Inventor
修一 木村
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は医薬品特に脂質代謝改善剤として汎用されてい
るパンテチンの新しい予防治療分野に関するものである
即ち、近年注目されるに至った光過敏症の予防治療に関
するものである。光過敏症には各種の原因が推論されて
いるが最近東京で発生したクロレラ病は光過敏症の一つ
であり、大量のクロレラを服用した際、この成分の関連
物質であるフェオフロバィド(phe‐ophorbj
de:クロロフィル中のMタ原子のとれた骨格構造を有
する物質)が徴量に共存しており、これが光照射を受け
て、フリーラジカル化し生体組織や細胞を攻撃し、種々
の代謝異常や、皮膚組織の炎症、壊死等の諸症状を呈す
るものと考えられるに至った。
又、これと同様な機序で原因の想定されているポリフィ
リン症も光過敏症の一つでポリフィリン自体がフェオフ
ロバィドと同様な作用を示すものと考えられている。一
方、実験的にも、ラットを用いてこのフェオフロバィド
が投与された場合、光照射により急性或は慢性の光過敏
症を呈することが確められるに至った。
即ち、50雌/100夕の飼料1週間自由摂取のもとに
8時間2万ルックス/dayの光照射により耳殻が炎症
を呈し、壊死し、いわゆる耳が落ちるにまで至り、又体
重150タ程度のラットに5雌腹腔内注射後1方ルック
スの光照射により、急性光過敏症のため6〜7時間後に
ショック死に至るのである。このような諸症状の惹起さ
れる過程で、生体においてフェオフロバィド共存下の光
照射により、高カリウム血症が観測される等のことから
熔皿現象を伴なうものであることが明らかにされるに至
った。
しかしながら、現在迄に未だ光過敏症の画一的な症態メ
カニズムは確定しておらず、従って、人における光過敏
症の治療としては推定される原因の除去の他には対症療
法的に抗ヒスタミン剤、各種ビタミン剤、ステロイドホ
ルモン剤或は皮膚に対する紫外線吸収を主作用とするパ
ラアミン安息香酸親水軟膏等の使用が試みられているに
すぎず、いづれも根本的にかつすぐれた治療効果の期待
できるものではなかった。ここに本発明者は、フェオフ
ロバィドにより生体細胞及び組織に引きおこされる光過
敏症のモデル的現象をパンテチンを共存せしめることに
より、蓑効をもって抑制し得ることを見し、出し本発明
を完成した。
即ち、溶血を阻止し得る実験として、人の血液をフェオ
フロバィド共存下に光照射し、コントロール群と、パン
テチン投与群との対比からパンテチンがきわめてすぐれ
た高率をもって熔血を防止し得ることが認められた。
実験結果は表1の通りである。又、動物に対してフェオ
フロバィドの引きおこすショック死の防止モデルとして
ニワトリの服の培養心筋細胞のbeatingを光照射
フェオフロバィドの共存下にパンテチンが良効に維持し
得ることが認められるのである。実験結果は表ロの通り
である。このように光過敏症の病態モデル的現象をパン
テチンが如何なる作用メカニズムをもって阻止し得るの
か現在のところ明確にするには至ってし、なし、が、い
ずれにしてもパンテチンが光過敏症の優れた治療薬剤で
あると考えられるに充分な根拠を与えるものである。
パンテチンは下記構造式を有する薬剤でありCo−Aの
前駆物質として各種疾患に汎用されており、その毒性と
してはLD5。
マウス10夕/k9を示すきわめて安全な薬物である。
生体内ではS−S結合の切断されたパンテチンとなって
作用するものと推定されている。現在本薬物の投与量は
、各種疾患の種類及び程度に応じて、30〜600柵×
3回/1日の範囲において認められているが、本光過敏
症の治療目的においてもこの範囲で充分治療効果が期待
されるが、もともと本物質は生体酵素関連物質として毒
性のきわめて少ない物質であるから、症状に応じて更に
投与量を適宜加減することは本発明の効果をより充分に
実現するものと思われる。
以下、実験例を挙げ更に詳しく説明する。
1 溶血阻止効果 人血1の‘にフェオフロバイド50仏夕をDMSOに熔
解して加え、2万ルックスの光照射を行ない、この間、
パンテチン100山タ添加群とV−&ブチレート100
メタ及び無添加各群との溶皿率を光照射2時間後に測定
した。
溶血率は300仇pmで遠沈後上燈液を入415m仏で
比色定量し、フェオフロバィドのみ添加群を100とし
た百分率で示した。
結果は表1の通りであった。表1 2 培養D筋細胞に対する保護効果 鶏卵亘時化後10〜15日目のembryoの心筋を摘
出し、トリプシンで縄梓処理し、仔牛血清及びシスティ
ン添加の通常培養塔地で倍養する。
これにフェオフロバィド1.03×10‐8Mを添加し
、10,000ルックスの光照射のもとに、パンテチン
、Co−A,V一馬ブチレートそれぞれ添加群並びに無
添加との細胞の技atingを2時間後に観測し、be
atingを持続している細胞数の百分率でその効果を
示した。結果は表Dの通りであった。表11 本薬剤は錠剤、散剤、顎粒剤、カプセル剤などの剤形を
用いて経口投与するのが一般的であるが、10%水溶液
等を用いて静脈内注射などの非経口投与も可能である。
製剤化に当っては、例えば、デンプン、セルロース等の
賦形剤等と通常の方法で混合して散剤することができ、
その他の剤形も一般的な方法により製造が可能である。
製剤の例を挙げると次の通りである。散剤 パンテチン 20.0タ 結晶セルロース 29.9夕 軽質無水ケイ酸 0.1タ バレィショデンプンを加えて、全量を100夕とする。
これを混合して五倍散とした。10%注射液 パンテチン 10.0タ 亜硫酸ナトリウム 0.3タ クェン酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 水を加えて全量を10位hlとする。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 パンテチンを含有することを特徴とする光過敏症予
    防治療剤。
JP752479A 1979-01-25 1979-01-25 光過敏症予防治療剤 Expired JPS6019892B2 (ja)

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JPS55100317A JPS55100317A (en) 1980-07-31
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